外食がしづらかったここ2年ほど、冷凍食品や調理キットを駆使してなんとか自炊を続けてきました。最近は「料理の素」系の商品がかなり進化していて、袋に材料を入れてチンするだけのものなども見かけますよね。今回見つけたのもそんな進化系の料理の素です。
カップスープかと思いきや、れっきとした料理の素なのです
こちらはポッカサッポロの「カップ de クッキング」シリーズ。スーパーで見かけたときは一瞬カップスープかカップラーメンかと思いましたが、料理の素です。それもなんと、まな板も包丁もフライパンもお皿も不要! 水と豆腐さえあれば、レンチンするだけで簡単に本格的な麻婆豆腐が作れるのだとか。
ラインアップは3種類ありますが、まずはオーソドックスな「麻婆豆腐の素」から作ってみます。用意するのはお豆腐と水だけ。必要なお豆腐は150gなので、スーパーで売っている3個パックのものがちょうどよさそうです。
150gの豆腐と水を用意します
フタを開けると、粉末状態の麻婆豆腐の素が入っています。ここに水を入れてかき混ぜます。これが重要で、しっかり念入りにかき混ぜましょう
豆腐はスプーンなどですくって投入します。レンチン後に軽くかき混ぜるので、あまり豆腐のサイズや形にこだわらなくても大丈夫
あとは電子レンジ(600W)で3分加熱するだけです
通常麻婆豆腐を作る場合、包丁、まな板、フライパンなどが必ず必要になりますが、ここまで使ったのはスプーンくらいでとにかく簡単です。水を入れてかき混ぜて、豆腐を入れてレンジで加熱を始めるまで2分もかかりません。あとは3分待つだけです。
加熱終了。とろみがついて麻婆豆腐らしくなっています。軽くかき混ぜれば完成です(レンチン後はカップが熱くなるのでご注意を)
完成後は、そのままカップで食べれば洗い物もほとんど出ません。まさにカップ麺感覚で麻婆豆腐を作って食べることができるというわけです。
今回は中身が見やすいようにお皿に出してみました
いざ食べてみると……ちゃんと麻婆豆腐です。豆腐の形こそ違いますが、よくある中華料理の素で作った麻婆豆腐とそん色ありません。しっかりととろみがついていて、具材の肉そぼろとねぎが豆腐にからみ、なかなか食べ応えがあります。味は中辛で、ピリッと後味まで辛いですね。単体で食べることも想定されているのか、味の濃さは一般的な麻婆豆腐に比べて少し薄い気がしましたが、そこは入れる水の量で調節できそう。豆腐が150g入っていてしっかりとボリューム感もあるので、これだけでも満腹感があります。でも男性なら別途白飯が欲しいところですね。
ほかの2種類も作ってみます。作り方はまったく一緒です。
こちらが麻辣カレー豆腐。ほんのりカレー色で、花椒(ホワジャオ)の匂いもふんわりと感じます
麻辣カレー豆腐はかなり辛口。食べた瞬間も後味も結構辛いので、辛党にはおすすめです。カレー風味はそんなにしつこくなく、和風のカレーうどんのような風味がしました。花椒が入っているので、後味もシビレ辛いのが刺激的ですね。
こちらが肉そぼろ豆腐。濃度は麻婆豆腐と同じくらいですね
肉そぼろ豆腐はかなり和風テイストになっており、ほかの2種類に比べて辛さはほとんどありません。豆腐あんかけといった感じでしょうか。白飯のおかずとしてもいいですし、体調が悪いときにサッと作って食べるのにもよさそうです。
麻辣カレー豆腐はチーズを加えるのもおすすめ
何度か作ってみて思ったのは、最初に入れる水の量はきっちりと合わせたほうがいいということ。多すぎるとちょっと薄味になり、とろみも薄れてしまいます。
カップ型の麻婆豆腐の素というのは今まで見たことがなく、どんなものなのか疑惑の目で確かめてみましたが、実際に作ってみてそのよさがわかりました。
たとえば、自炊は苦手だし洗い物もしたくないけど、インスタント食品ばかりではなんとなく健康面で不安。そんな人に、この「カップdeクッキング」シリーズは最適ではないでしょうか。調理器具いらずで簡単におかずを用意できて、ちゃんとしたものを食べたという満足感もあります。
もちろん普段から料理をする人にとっても便利だと思います。これまでは、ふと家で「麻婆豆腐が食べたい」と思っても、1人前を用意するのは意外と困難ではなかったでしょうか? 市販の麻婆豆腐の素は3〜4人前が普通ですし、いちから作るのは難易度が高いですよね。そんなときにも役立つ、新しい形の麻婆豆腐の素だと思います。
時短、片付けいらずで手軽に豆腐のおかずが作れるので、忙しいときや体調が悪いときに助かります
唯一難点をあげるとすれば、スーパーのどこに置いてあるのかがわかりにくいところ。賞味期限も長いので、通販でまとめ買いして常備しておくのがいいのではないでしょうか。
ランチにもディナーにも使える、カップスープ感覚で作る麻婆豆腐。こういった料理の素は自炊の幅が広がるので、どんどん増えていってほしいですね!
趣味も仕事もゲーム漬けだった人生から脱却を図り模索中。ホビーや生活雑貨記事などを書かせていただきます。