レビュー

驚きのやわらかさ! “お年寄りのためのステーキ”を80歳の母に食べてもらった

2022年の敬老の日は9月19日。筆者も母親に何かおいしい食べ物でもプレゼントしたいのですが、高齢になるとどうしても、歯や顎の力が低下して、硬いものを食べづらくなる傾向にありますよね。そうすると、“少し硬いけどおいしいもの”の代表格であるステーキ肉などは贈りにくいです。

そんな事情にぴったりな、お年寄りでもかみ切れておいしく食べられそうなステーキ肉を見つけました。

日本ハムの「やわらかサーロインステーキ」です

日本ハムの「やわらかサーロインステーキ」です。通販では4個セットで、冷凍状態で届きます

名称:加熱済み味付け牛サーロイン
内容量:100g
原材料名:牛サーロイン肉(ウルグアイ産)、植物油脂、ビーフエキス、調味酢、発酵調味料、糖加工品(異性化液糖、デキストリン、ぶどう糖、フィッシュコラーゲンペプチド)、食塩、香辛料、しょうゆ、卵たん白/加工デンプン、トレハロース、pH調整剤、(一部に卵・乳成分・小麦・牛肉・大豆・りんご・ゼラチンを含む)
保存方法:-18℃(冷凍)
熱量:114kcal、たんぱく質:18.3g、脂質:3.5g、炭水化物:2.2g、食塩相当量:1.3g
賞味期限:約1年

高齢者のために作られたステーキ

本製品は、高齢者に「食べるよろこび」と「良質なたんぱく質」を届けるために開発された食品。かむ力の衰えにより、多くの高齢者が我慢しているメニューであるステーキを、真空調理でやわらかく仕上げたのだとか。部位は、たんぱく質を多く含む、赤身の多いサーロインを使用。高齢者でも簡単にかみ切れるというのが本当かどうか、母親に贈る前にまず自分で試してみました。

調理済みの状態で冷凍されているので、準備は沸騰したお湯で10分間ボイルするだけと簡単。お好みで、ボイル後に両面を軽く焼いてもOKとのこと。まずはボイルしただけの状態で味わってみます。

調理が簡単なのも、お年寄りにやさしいですよね

調理が簡単なのも、お年寄りにやさしいですよね

お皿に出せば完成。焼き目が少し付いていて、見た目は一般的なステーキです

お皿に出せば完成。焼き目が少し付いていて、見た目は一般的なステーキです

驚くべきはその分厚さ! 平均2cmのボリューム感です

驚くべきはその分厚さ! 平均2cmのボリューム感です

使用している肉は、ウルグアイ産の赤身肉サーロイン。ウルグアイは国土の8割が草原という、肉牛を育てるのに最適な環境なんだそう。大自然で飼育された放牧牛で、抗生物質・成長促進剤を使用せず、健康的に育てられています。ウルグアイ産の牛肉は、上質な赤身が特徴なのだとか。

圧倒的なかみ切りやすさに驚き!

さて、「やわらかサーロインステーキ」と言うからには、カットの段階からやわらかさを感じられるかと思ったのですが、想像とは異なりました。ナイフを入れると、一般的なステーキ肉のように、弾力を感じながら切る感覚です。

カットの時点では、思ったよりやわらかくないなと感じたのですが、口に入れた瞬間に驚き! こんなに分厚いのに、「サクサクッ」という感じでかみ切れるんです。外国産のステーキにありがちな、何回もかみしめてから飲み込むのではなく、もう本当に“ひとかみ”で肉がかみ切れます。ぐにゃっとやわらかいのではなく、サクッとかめるやわらかさ。奇妙なたとえ方ですが、マグロの赤身のお刺身のような食感でした。

公式サイトによると、「やわらかサーロインステーキ」は、当商品と同じ原料肉を使用したステーキに比べ、約1/5の力でかみ切れるという実験結果が出ているとのこと。その秘密は、真空調理でじっくり加熱しているから。温度を一定に保って真空状態で調理することにより、うまみや栄養素を逃さずに、火が通りつつもやわらかく仕上がるそうです。

焼き加減は、ウェルダンに近いミディアムでしょうか? ミディアムよりはちょっと多めに焼かれている印象でした

焼き加減は、ウェルダンに近いミディアムでしょうか? ミディアムよりはちょっと多めに焼かれている印象でした

そして味ですが、ワイルドな赤身の塊を食べたのに、後味はサッパリという不思議なおいしさでした。国産牛のような甘みや肉汁感は薄く、かと言ってアメリカ産やタスマニア産のような濃いめの味でもなく、その中間のようなお味。脂身がないのであっさり感が強いのですが、かみしめた際の肉のうまみはしっかりと感じられます。脂身からの脂ではなく、肉本来の肉汁とでも言うのでしょうか。それが口いっぱいにあふれます。臭みはまったくなく、そのやわらかさゆえに喉ごしもよくて、ステーキを食べたのに食後感がスッキリしていました。

元から塩とこしょうが振られていて、少し味が付いていますが、別途ソースをかけても肉のうまさをしっかり感じ取れます。

80歳の母親でもおいしく食べられた!

今度は、齢80を迎えた筆者の母親にこの製品を食べてもらいました。歯はまだ入れ歯ではなく、普通に食事もできるのですが、やはり外国産のステーキ肉は数年食べていないとのこと。せっかくなので比較用に、同じウルグアイ産のステーキ肉を別途購入し、食べ比べてもらいましょう。母親も久しぶりのステーキを楽しみにしていたみたいです。

近くのスーパーで売っていたウルグアイ産の牛肉(モモ肉)。部位が異なるので単純な比較はできませんが、参考程度に食べ比べます

近くのスーパーで売っていたウルグアイ産の牛肉(モモ肉)。部位が異なるので単純な比較はできませんが、参考程度に食べ比べます

写真左が「やわらかサーロインステーキ」、右がスーパーのモモ肉です。自分では真空調理ができないため、スーパーのモモ肉はフライパンで焼きましたが、脂がかなり浮いていますね

写真左が「やわらかサーロインステーキ」、右がスーパーのモモ肉です。自分では真空調理ができないため、スーパーのモモ肉はフライパンで焼きましたが、脂がかなり浮いていますね

まずは、スーパーのモモ肉のほうから食べてもらいました。まず、ぐにっとした弾力があるためナイフで切るのに少し力がいるようでした。高齢者でなければ問題ありませんが、100gを切り分けるのはちょっと大変そう。そして、味は問題なくおいしいとのことですが、やはり口の中で10回以上はかまないと飲み込めない様子。1枚を食べ切るのにかなり時間がかかっていました。

続いて、「やわらかサーロインステーキ」を食べてもらいました。分厚くて適度な弾力がありつつも、カットには苦労していませんでした。そして、数回かむだけで飲み込めた!と、とても驚いていました。「ハムステーキのような食感なのに味はビーフステーキで驚く」とのこと。歯や顎にまったく負担がないそうです。

筆者の母親は歯が健康なこともあり、「このやわらかさなら余裕」との感想でした。他界した父親は歯が弱かったのですが、彼でも安心して食べられるやわらかさだと言っていました。脂身がなく後味がサッパリしているのも気に入ったようです。

※高齢の方に食べてもらう際は、万が一喉につまらせることなどのないよう、見守りながらの実食をおすすめします

高齢者以外でもおいしく食べられる

高齢の母によろこんでもらえてよかったですが、若い人でももちろんおいしく食べられます。筆者はボイルしたあとに少し両面を焼いて食べるのが好み。また、そのまま食べてもいいのですが、やはりソースをかけるとよりおいしいです。ウルグアイ産の牛肉は独特の味わいで、個人的にしょうゆベースのソースが合うと思います。

ボイル後に両面を軽く焼くと、香ばしさがアップします

ボイル後に両面を軽く焼くと、香ばしさがアップします

きのことたまねぎの和風ソースを作ってかけてみました。味が濃厚になっておいしかったです

きのことたまねぎの和風ソースを作ってかけてみました。味が濃厚になっておいしかったです

今回「やわらかサーロインステーキ」を実際に食べてみて、とにかく1回でかみ切れることに驚きました。ふにゃふにゃとしたやわらかさではなく、弾力を楽しみつつ、サクっとかみ切れるやわらかさで、この食感を赤身肉のステーキで堪能できるとは驚きです。敬老の日の贈り物としてはもちろん、ちょっと疲れたときのご褒美ステーキとしても満足できる商品だと思います。

マッシー

マッシー

趣味も仕事もゲーム漬けだった人生から脱却を図り模索中。ホビーや生活雑貨記事などを書かせていただきます。

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