缶詰のおつまみは、家飲みやアウトドアなどで重宝しますが、そのパイオニアとして有名なのが、国分グループ本社の「K&K 缶つま」(以下、「缶つま」)です。
最大の特徴は、その中身の高級感やバリエーションの豊富さ。素材の選定から味付けまでこだわり尽くされているうえに、定番の「缶つま」を始め、「缶つまSmoke」や「缶つまマイルド」、「缶つま極」と、シリーズで分けられており、それぞれラインアップも多岐にわたります。
ただ、バラエティがきわめて豊かなために、選ぶ際に迷う人も多いはず。そこで、最も商品数が充実している定番の「缶つま」から、ほぼすべて(終売予定や数量限定品などを除く)となる41種類を食べ比べて、“フードアナリスト的TOP10”を選出しました。
さらに、惜しくもTOP10入りしなかった残りの31商品も中身写真とともに特徴を紹介。また、内容総量やカロリー、炭水化物、合うお酒に加え、同社から入手した「売れ筋TOP20」に入っているかもレポートします。
この41商品を実食チェック!
まずは、簡単に「缶つま」の歴史から紹介します。
誕生したのは2010年。きっかけは、その前の年の2009年に発売された書籍「うまカンタン! 缶詰で作る酒のおつまみ 缶つま」(世界文化社)でした。同書の制作において、国分グループ本社が商品をサンプル提供したことから、同社担当者はひらめきました。
「うちの缶詰つまみレシピ本を作って、お酒と一緒に販促すれば、缶詰も売れるのでは?」
と。そうして、国分グループ本社オリジナルのレシピ本が完成したのですが、この企画はさらなる飛躍を遂げることに。それが、「せっかく本を作るのなら『缶つま』という商品シリーズも作っちゃおう!」というアイデアでした。
国分グループ本社にはもともと、素材や味にこだわった高価格帯の缶詰は販売していたものの、それらもフルリニューアルする形に。そして迎えた2010年3月。新規開発した商品とともに、全14種のラインアップで「缶つま」シリーズがスタートしたのです。
筆者が2016年に取材した「缶つま」イベント時の一部商品ラインアップ。現在は、このほとんどがパッケージを含めた進化を遂げています
いまや全シリーズ含めて70種類(2022年8月現在)という陣容を整えた「缶つま」。ここからは、そのなかの定番シリーズ「缶つま」を筆者が試食し、TOP10のランキング形式で紹介します。
左上から右下にかけてランキング順に並べてみました。以下では、1位から順に味わいや選出理由を解説していきます
堂々の1位は、「缶つま コンビーフユッケ風」!
おなじみのコンビーフに、ゴマ油やトウバンジャンを利かせてユッケ風に仕上げた逸品です。牛生肉のユッケが珍しくなった昨今、コンビーフでユッケ味を提案するというアイデアに脱帽と感銘! また、決して奇をてらっているのではなく、しっかりおいしく仕上がっているところも素敵です。
なお、同商品は、「缶つま」の売れ筋ランキング(2021年の出荷ベース/以下同)では第4位という人気ぶり。
「缶つま コンビーフユッケ風」は、内容総量80g。1缶80g当たり177kcalで、炭水化物は1.2gです
コンビーフのおいしさも残しながら、ゴマ油の香りやピリ辛な感じにより絶妙なユッケテイストに。素材が割けているので、変幻自在にアレンジ可能です。チビチビ味わっても、豪快にガブッと食べてもいいですし、白米にもパンにも、野菜や豆腐などにも合う万能性も素晴らしいです。
ゴマ油の香りがたまりません。のりで巻けば“キンパ”っぽくなりますし、おにぎりに、サンドイッチに、ポテトサラダに、とアレンジは多種多様。ぎっしり詰まったボリュームもナイスです
第2位も、おいしさと汎用性の高さに惹かれて選出。
こちらは、サイコロ状にカットしたベーコンを使用し、ハチミツとマスタードで味付けした、甘みと酸味が織りなす逸品です。売れ筋ランキングでも第6位という高評価だとか。
なお、近しい商品として「缶つま 厚切りベーコンのブラックペッパー味」(後述)も販売されていますが、こちらはTOP10入りこそしなかったものの、筆者的にかなり悩むほどのおいしさでした。
「缶つま 厚切りベーコンのハニーマスタード味」は、内容総量105g。1缶105g当たり176kcalで、炭水化物は5.4gです
サイコロ型の肉は、厚みがあって食べ応えも十分。ホロッとやわらかくジューシーで、ハチミツのまろやかな甘さが肉の甘みにマッチ。粒感のあるマスタードの風味も絶妙で、お酒はウイスキー(特にバーボン)がドンピシャに合います。
パンとの相性がよさそうな味で、サンドイッチやホットサンドの具材にするのも大アリ! キャンプ飯でも重宝しそうです
今回、屈指の高級感あふれる味わいだったのが、「缶つま 国産 熟成黒毛和牛ロースト」。圧巻のリッチさで3位にランクインさせました。
黒毛和牛の熟成肉をじっくりローストし、ロレーヌ岩塩と香辛料で仕上げた味が、贅沢な晩酌を叶えてくれます。
「缶つま 国産 熟成黒毛和牛ロースト」は内容総量60g。1缶60g当たり311kcalで、炭水化物は0.6gです
「缶つま」には、数種類の牛肉缶詰がラインアップされていますが、こちらにおいては群を抜いたやわらかさに驚かされました。黒毛和牛の力強い旨味と、芳しく甘やかな香りも絶品。シンプルな塩の味付けで、素材のよさがしっかり感じられるとともに、贅沢感が余韻まで長く残ります。リッチな肉汁を含んだタレは、余すことなく味わいましょう。
バーベキューなど、網焼きできるシーンでは、軽く炙って食べるとよりおいしさが増しそうです
こちらは、2021年の「缶つま」出荷ベースの売れ筋ランキングで1位に輝く大人気商品。広島県海域で育ったカキのむき身を桜のチップで燻製にし、味付けには藻塩を使って旨味をいっそう引き出しています。味わってみると、確かに納得のおいしさで、筆者としては4位に入れました。
「缶つま 広島県産 かき燻製油漬け」は、内容総量60g。1缶45g(液汁除く)当たり85kcalで、炭水化物は2.7gです
ひと口で瞬時に実感できるのが、プリッと貫禄のある弾力とパワフルなカキの旨味。とにかく味のインパクトが大きいいっぽうで、変なクセのない、わかりやすいおいしさです。オイルごとパスタやサラダに使ったり、バゲットにのせたりするのもアリだと思いました。おすすめのお酒は、スモーキーなウイスキー。特に、スコッチのアイラモルトがドンピシャです。
燻製缶詰のお手本のような力強さと上品さ。堂々とした、圧巻のおいしさです
続いては、鶏の缶詰ではNo.1の「缶つま マテ茶鶏のオリーブオイル漬け」です。マテ茶鶏とは、飼料の一部に南米原産の嗜好品、マテ茶を使って育てた鶏肉のこと。豊かな旨味と甘みが特徴で、この素材をエキストラバージンオリーブオイルで風味よく仕上げています。
「缶つま マテ茶鶏のオリーブオイル漬け」は内容総量150g。1缶80g(液汁除く)当たり176kcalで、炭水化物は0.2gです
何と言っても、ダイナミックな身の大きさが素晴らしい! 皮はトロッと、身はしっとりホロッとして非常にソフト。味わいも、黄金色に輝くエキストラバージンオリーブオイルの上品な風味が、甘やかな鶏油(チーユ)と合わさって絶品です。まるでフレンチのコンフィを彷彿(ほうふつ)とさせるリッチなテイストで、白ワインがよく合うでしょう。
オイル自体がおいしくて、バゲットに付けて余すところなく味わいたいです。パスタやチキン系スープのベースにもおすすめ
次も鶏肉から。6位は、1羽からあまり採れない希少部位のセセリを使った1品です。セセリとは首肉のことで、豚肉の場合は「豚トロ」や「ピートロ」とも。ハリのある弾力と豊かな脂が特徴で、本商品は生姜の効いた醤油ダレで漬け込み、直火で焼き上げられています。
「缶つま 鶏セセリ 直火焼」は、内容総量50g。1缶50g当たり96kcalで、炭水化物は3.3gです
味わいは、どこかココナッツを思わせるミルキーな甘みが独特。生姜醤油で和のはずですが、アジアンなニュアンスもある絶妙なおいしさです。食感はセセリらしいムチムチさを持ちながら、自然とほぐれる噛み応えで絶品。旨口系の日本酒や焼酎ロックのほか、赤ワインやラムハイボール、サングリアなどにも合うと思います。
独自の食感と、ミルキーな甘やかさが印象的。「缶つま」らしいオリジナリティーにあふれています
こちらは、売れ筋ランキングで3位の人気商品。北海道・噴火湾で獲れたホタテのむき身を、桜のチップでじっくりと香ばしい燻製に。巷によくあるホタテ水煮の缶詰とは一線を画す、豊かな弾力と野性味あふれる風味が特徴です。
「缶つま 北海道・噴火湾産ほたて燻製油漬け」は内容総量55g。1缶45g(液汁除く)当たり70kcalで、炭水化物は0.6gです
プリッとしていて歯応え良好。ホタテの円熟味を感じる旨味、そのやわらかなダシの風味は燻製の力強さにも負けていません。余韻にまで長く残るホタテとスモークの調和がいい塩梅です。
白米と合わせ、混ぜご飯にしてもおいしいです
畜産王国の宮崎は、豚肉のクオリティも高く、ご当地グルメでは肉巻きおにぎりが有名。そんな宮崎の霧島山麓で育つ、黒豚の三枚肉を使用した1品を8位に。
まろやかな丸大豆醤油で味付け、肉の旨味と脂身の口どけが贅沢な缶詰です。
「缶つま 宮崎県産 霧島黒豚角煮」は内容総量150g。1缶150g当たり458kcalで、炭水化物は20.9gです
まずは、ホロッと崩れるデリケートなやわらかさに驚愕。ジューシーな身と脂が濃厚なタレでまとめ上げられた、リッチな味わいです。味付けの甘さも強めで、旨味が豊かな芋焼酎や熟成されたラム酒、タンニンの効いたフルボディの赤ワインなどがよく合うと思います。
練り辛子を少しつけるのがおすすめ。溶き卵に絡めて、すき焼き風に味わうのもいいと思います
トップシェルとは、アカニシ貝のこと。殻をむいて直火で焼き上げ、シンプルにローストソルトで味付けしたそのテイストは、噛むほどに礒の香りと旨味があふれます。意外性のあるおいしさで、9位としました。
「缶つま トップシェルのローストソルト」は内容総量45g。1缶45g当たり53kcalで、炭水化物は2.2gです
プックリとした弾力で、噛むとムニムニ&ジュワジュワッと旨味が広がります。アカニシ貝らしいビター感のある旨味と、ローストソルトのたくましい塩味、そこにややピリ辛のアクセント。香ばしく焼かれた感じがリアルで、珍味的な缶詰です。
合わせるなら、焼酎のロックや辛口の日本酒もマッチすると思います
第10位は、「缶つま」が兵庫県の神戸市漁業協同組合とコラボした意欲作。明石市で獲れた明石ダコを使い、神戸白ワインとエキストラバージンオリーブオイルで風味よくアヒージョにした「缶つま 明石ダコのアヒージョ」です。
「缶つま 明石ダコのアヒージョ」は内容総量120g。1缶120g当たり254kcalで、炭水化物は3.3gです
タコは、大ぶりかつプリッとした食感で、食べ応え十分。味は、ニンニクの効いたオイルソースが染みていて、力強くリッチなおいしさです。また、このオイルは刻みニンニクが多く入っており、なおかつオイルそのものの量もたっぷりなので、パスタのソースやサラダのドレッシングなど、幅広く応用できそうです。
残ったオイルソースはぜひ活用を。バゲットなどのパンに浸すのもおすすめです
ここからは、惜しくもTOP10入りは逃したものの、見逃せないおいしさの、そのほかのラインアップを順不同で紹介。「魚介系」「肉系」「その他」とカテゴリー別にレポートします。
魚に貝に、タコ、イカ、カニ、ウニと、多彩な海の幸をときにはユニークな味付けで商品化しているのも「缶つま」の魅力。そんな魚介系を18品紹介します。注目すべき点のひとつが、オイルサーディンだけでも5種類あること! 簡単に味の違いを解説しているのでご参考に。
九州産のブランドブリ「うまかぶり」の希少なアラ部分を使用。じっくり炊き込むことで、骨までやわらかく仕上げられています。2021年の「缶つま」売れ筋ランキングでは15位の人気商品。
「缶つま 九州産 ぶりあら炊き」は内容総量150g。1缶150g当たり203kcalで、炭水化物は9.0gです
売れ筋ランキングでは2位と、絶大な人気を獲得しているのがこちら。日本近海で獲れた新鮮なイワシを使用し、塩とエキストラバージンオリーブオイルで仕上げられた贅沢な味わいです。
「缶つま 日本近海獲り オイルサーディン」は内容総量105g。1缶75g(液汁除く)当たり181kcalで、炭水化物は0.6gです
こちらも、日本近海で獲れた新鮮なイワシを使い、醤油、おろし生姜、昆布エキスで仕上げているのがポイント。「和風」の名にふさわしい、滋味深い味わいです。売れ筋ランキングでは17位と人気も上々。
「缶つま 日本近海獲り 和風サーディン」は内容総量105g。1缶75g(液汁除く)当たり153kcalで、炭水化物は5.7gです
上記と同じく、日本近海で獲れた新鮮なイワシを使用。醤油で味付けし、ハバネロでピリッと辛く仕上げられています。辛さレベルはMAXが3だとしたら「2」。
「缶つま 日本近海獲り ハバネロサーディン」は内容総量105g。1缶75g(液汁除く)当たり162kcalで、炭水化物は5.6gです
国産の良質なイワシを使用。こちらは、上記の「缶つま 日本近海獲り ハバネロサーディン」よりさらにハバネロソースを効かせており、辛さレベルはMAXが3なら最上の「3」です。なお、後述の「缶つま ペッパークラブ」も同じく3辛ですが、その刺激よりは本商品のほうがマイルドに感じました。
「缶つま 激辛ハバネロサーディン」は内容総量105g。1缶105g当たり184kcalで、炭水化物は3.8gです
バルの本場スペインのイワシを使い、塩とオリーブオイルで調味。日本産と食べ比べたところ、日本は凛としたたくましい食感で、スペイン産はホワッとやわらかい口どけに感じました。なお、パッケージは、日本産のタイプに比べてやや細めです。
「缶つま スペイン産 オイルサーディン」は内容総量85g。1缶60g(液汁除く)当たり123kcalで、炭水化物は0gです
「缶つま」売れ筋ランキングでは11位という、大人気商品がこちら。西欧料理に頻用されるムール貝を使い、白ワインや地中海の天日塩、おろしニンニクなどで味付けしています。
「缶つま ムール貝の白ワイン蒸し風」は内容総量95g。1缶95g当たり92kcalで、炭水化物は5.5gです
宮崎の日向灘で獲れた、同県水産物ブランド認証品「みやざき金ふぐ」を使用。カツオ節エキスや昆布エキスなど、独自の製法で仕上げた、歯応えと身の味わいをたしなむ贅沢品です。
「缶つま みやざき金ふぐ油漬け」は内容総量135g。1缶135g当たり365kcalで、炭水化物は0gです
今回の紹介した製品のなかで最も辛かったのがこちらで、辛さレベルはMAXの「3」。マルズワイガニのむき身をふんだんに使い、辛味が効いたペッパーソースをまぶしたシンガポールの伝統料理です。
「缶つま ペッパークラブ」は内容総量70g。1缶70g当たり130kcalで、炭水化物は9.0gです
北海道海域で育った、卵の多い希少なシシャモを使用。ピュアなオリーブオイルで、素材の旨味を生かした味わいが特徴です。
「缶つま 北海道産 子持ちししゃも」は内容総量75g。1缶50g(液汁除く)当たり91kcalで、炭水化物は0.5gです
広島県海域で育ったカキのむき身をじっくりと焼き、国産レモン果汁と黒胡椒で味付けされています。今回4位に選んだ「缶つま 広島県産 かき燻製油漬け」同様のプリプリ感があって、こちらも絶品。味的には、レモンのキリッとした爽やかなアクセントが印象的です。
「缶つま 広島県産 焼かきレモン 黒胡椒味」は内容総量70g。1缶70g当たり88kcalで、炭水化物は6.4gです
国内で水揚げされた真アナゴを使用。砂糖、特選醤油、みりんでコク豊かに仕上げた、本格的な蒲焼きです。
「K&K 缶つま 国産 あなご蒲焼」は内容総量80g。1缶80g当たり129kcalで、炭水化物は11.6gです
九州で獲れたイカを福岡・博多名物の辛子明太子で和え、ピリッと仕上げた1品。ダシに昆布エキスを使っており、奥行きのある味わいです。
「缶つま 九州産 いか明太」は内容総量40g。1缶40g当たり52kcalで、炭水化物は1.1gです
北海道で育ったツブ貝を使用。桜のチップでじっくり燻製にされており、噛むほどに旨味があふれます。ウイスキーを合わせるなら、スモーキーなフレーバーが特徴のタイプを。特にスコッチやアイラモルトがおすすめです。
「缶つま 北海道産 つぶ貝燻製油漬け」は内容総量35g。1缶20g(液汁除く)当たり37kcalで、炭水化物は0.6gです
九州北西部の有明海産の赤貝(サルボウ貝)を使用。山椒をピリッと効かせ、米味噌を使って名古屋のご当地料理「どて煮」風に仕上げたユニークな味付けです。
「缶つま 有明産 赤貝どて煮風 山椒入り」は内容総量70g。1缶70g当たり97kcalで、炭水化物は12.0gです
日本海で獲れた新鮮なホタルイカを使用。甘じょっぱい醤油ベースのタレにじっくりと漬け込み、コク深い沖漬け風の味付けに。仕上げは、唐辛子でピリッとさせています。
「缶つま 日本海獲り ほたるいかの沖漬風」は内容総量70g。1缶70g当たり55kcalで、炭水化物は3.0gです
ウニのむき身を用い、その重厚な味わいをチキンブイヨンやワインを使ったジュレで閉じ込めた意欲作。フレンチを思わせる上品なテイストなので、フルーティーな吟醸香が華やぐ日本酒や、果実味豊かな白ワインがおすすめです。焼酎ならロック、冬はお湯割りでもぜひ。
「缶つま うにのコンソメジュレ」は内容総量65g。1缶65g当たり57kcalで、炭水化物は2.9gです
岐阜県にある日本有数の鮎養殖場「森養魚場」の小鮎を使用。綿実油と塩により小鮎の旨味をギュッと凝縮した、特有の苦みもクセになる味わいです。
「缶つま 岐阜県産 小鮎油漬け」は内容総量55g。1缶30g(液汁除く)当たり96kcalで、炭水化物は0.1gです
肉系も「缶つま」ならではのラインアップで、煮たり焼いたり、ホルモンもあったりと多彩。牛、豚、鶏と計12品を紹介します。なお、湯せん専用があるほか、肉系の多くが湯せんするとよりおいしくなるので、ぜひひと手間かけましょう。
ニンジンや玉ネギの濃厚な旨味を濃縮した赤ワインのソースで、牛肉を煮込んだ1品。ワインやビールのほか、濃醇旨口な日本酒にもよく合います。
「缶つま 牛肉の赤ワイン煮」は内容総量100g。1缶100g当たり171kcalで、炭水化物は6.5gです
国産の牛スネ肉と神戸赤ワインを使用。肉の濃厚な旨味と、香り高いソースが織り成す贅沢な味が楽しめます。上記の「缶つま 牛肉の赤ワイン煮」より上品なテイストだと感じました。
「缶つま 国産牛すね肉の神戸赤ワイン煮」は内容総量160g。1缶160g当たり207kcalで、炭水化物は10.7gです
バルサミコ酢使用の特製ソースで牛肉を味付け。まろやかな甘酸っぱさが、牛肉の旨味を引き立てています。
「缶つま 牛肉のバルサミコソース」は内容総量70g。1缶70g当たり126kcalで、炭水化物は3.7gです
ダイス状にカットした牛タンは、絶妙な歯応え。ニンニクを使ったネギ塩ダレで味付けしつつ、レモンの風味で爽やかに仕上げられています。なお、出荷ベースの「缶つま」売れ筋ランキングでは5位という人気商品。
「缶つま 牛タン焼き ねぎ塩だれ」は内容総量60g。1缶60g当たり115kcalで、炭水化物は1.3gです
厳選された牛のマルチョウ(小腸)を使用。ピリ辛な味噌ダレに漬け込んで直火で焼き上げた、濃厚であと引くおいしさです。
「缶つま 牛マルチョウ 直火焼」は内容総量50g。1缶50g当たり290kcalで、炭水化物は4.2gです
群馬県産「赤城山麓豚」のバラ肉を使用。特製のタレでやわらかく煮込み、赤身がとろけるおいしさに仕上げられています。今回8位の「缶つま 宮崎県産 霧島黒豚角煮」ともほぼ遜色ない力強さが魅力。TOP10入りはしていませんが、個人的にはかなり上位です。
「缶つま 群馬県産 赤城山麓豚角煮」は内容総量150g。1缶150g当たり389kcalで、炭水化物は10.3gです
「缶つま」売れ筋ランキングでは8位の人気商品「缶つま 厚切りベーコンのブラックペッパー味」。サイコロ状にカットしたベーコンを使い、黒胡椒を使ったシンプルな味付けで素材のよさを引き出しています。今回2位の「缶つま 厚切りベーコンのハニーマスタード味」との違いは、ストレートな肉の旨味とシャープなピリ辛感。本商品もかなりおいしいです。
「缶つま 厚切りベーコンのブラックペッパー味」は内容総量105g。1缶105g当たり171kcalで、炭水化物は3.0gです
国産の豚バラ軟骨を直火で焼き上げ、醤油ダレで味付け。仕上げに使った唐辛子や黒胡椒のピリッとした余韻や、軟骨のコリッとした食感が絶妙です。
「缶つま 国産 豚軟骨 直火焼」は内容総量40g。1缶40g当たり121kcalで、炭水化物は2.1gです
甘みが豊かな銘柄豚「和豚もちぶた」のハツを使った、ムチッとしていながらも、やわらかい肉質が特徴。シンプルな塩ダレで味付けし、素材の旨味を引き出しています。
「缶つま 国産 和豚もちぶた ハツ塩味」は内容総量45g。1缶45g当たり49kcalで、炭水化物は1.2gです
こちらは、「缶つま」のなかでは珍しい中華テイスト。鶏肉を唐辛子とラー油、黒酢で味付けて、四川料理「よだれ鶏」のような味わいに。辛さレベルは、MAX3のうち「2」の印象です。
「缶つま 四川風よだれ鶏」は内容総量75g。1缶75g当たり125kcalで、炭水化物は4.5gです
「缶つま」の売れ筋ランキングで14位を誇る、「缶つま 鹿児島県産 赤鶏さつま炭火焼」。鹿児島の弾力豊かな銘柄鶏「赤鶏さつま」を、塩と一味唐辛子で味付けて、備長炭で香り高く焼き上げています。
「缶つま 鹿児島県産 赤鶏さつま炭火焼」は内容総量45g。1缶45g当たり80kcalで、炭水化物は0.1gです
良質な脂がのった鶏ハラミ(腹膜)を直火で香ばしく焼き上げ、塩ダレ味に。やわらかい独特な食感と、秘伝の香辛料によるスパイス感が絶品です。TOP10入りしていませんが、圏外のなかでは、かなり上位に推したいおいしさでした。
「缶つま 鶏ハラミ 直火焼」は内容総量50g。1缶50g当たり74kcalで、炭水化物は0.3gです
今回、魚介系と肉系以外は「缶つま ミックスオリーブ」のみですが、こちらも見逃せない1品。その実力を紹介していきましょう。
「缶つま ミックスオリーブ」は、「缶つま」出荷ベースの売れ筋ランキングで18位。魚介や肉系の名作が多いなか、大健闘の人気商品なのです。内容にはこだわっており、素材はブラックとグリーンのオリーブを使用。白ワイン、ニンニク、オリーブオイルで味わい深く仕上げられています。
「缶つま ミックスオリーブ」は内容総量60g。1缶25g(液汁除く)当たり42kcalで、炭水化物は1.1gです
41品を食べ比べて改めて感じたのは、「缶つま」のクオリティの高さ。加えて、おいしさもさることながらバラエティーが豊かなので、数種類を買って皿に取り分け、多彩なオードブルのようにすると、それだけで豪華なパーティー気分を楽しめるのも魅力です。晩酌はもちろん、ホームパーティーやアウトドアなどでもぜひお試しを!
「缶つま」だけでも、数種類揃えれば、ご覧のとおりの華やかさ!
食の分野に詳しいライター兼フードアナリスト。雑誌とWebメディアを中心に編集と撮影をともなう取材執筆を行うほか、TVや大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活動中。