コスパ、原材料、香り、味…あらゆる視点でチェック

こんなに違うとは! 市販のカレールウ6種類を食べ比べてみた

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日本人の国民食である「カレーライス」。スーパーではたくさんの種類のルウが売られていますよね。「うちの味はこれ!」と決めているご家庭もあるかと思いますが、筆者宅ではその時々に安いものを買っています。グルメ舌ではないので、カレーならなんでも好きなのですが…ふと、ルウって銘柄によってどんな違いがあるのか気になってしまいました。みなさん、ちゃんと比べたことありますか? 味の違い、気になりませんか!? というわけで、真剣に食べ比べをしてみます。

今回集めたメジャーどころのルウたち(辛さは中辛で統一)

今回集めたメジャーどころのルウたち(辛さは中辛で統一)

今回は近所のスーパーでも売られていることの多い
・ゴールデンカレー(S&B エスビー食品株式会社)
・こくまろカレー(ハウス食品)
・バーモントカレー(ハウス食品)
・ディナーカレー(S&B エスビー食品株式会社)
・ジャワカレー(ハウス食品)
・プレミアム熟カレー(グリコ)
の6種類を同時に調理して比較してみましょう。

検証@:レシピに違いはあるのか

隠し味にチョコやコーヒーを入れるという人もいますが、基本的にはパッケージに書いてある作り方が一番おいしくできるんです。でももしかしたらルウによってレシピに違いがあるかも? と思いチェックしてみました。

レシピの比較

レシピの比較

見てみると、どのカレーも同じ手順でした。やはり基本は変わらないのですね。
・野菜を炒める。
・水を入れて煮込む。
・火を止めルウを入れる。
・弱火で煮込んでとろみをつける。

ただ、そんななかディナーカレーのみ「エスビー食品伝統の『究極のレシピ』」が載っていました!

玉ねぎを炒める手順で、玉ねぎをみじん切りにして弱火できつね色になるまで40分程度炒め、薄切りの牛肉を加える。そうすることで、いっそう濃厚な味わいに仕上がる。とのこと

ディナーカレー、手間暇をかけることをいとわないレシピが載っているところに只者ならぬ感じがします。

検証A:コスパがイイのはどれなのか

やはり家庭で作るものですので、コスパは重要です。熟カレーのみ8皿分、それ以外は5〜6皿分のルウを購入しました。それぞれ、1gあたりの単価はどれほどなのか、調べてみました(購入金額は筆者が購入した際の表示価格です)。
・ゴールデンカレー 198円/90g =2.2円
・こくまろカレー  140円/88g =1.5909円
・バーモントカレー 183円/115g =1.591円
・ディナーカレー  321円/97g =3.3円
・ジャワカレー   170円/104g =1.6円
・熟カレー     228円/160g =1.4円

ここでもひときわ目立つ単価をはじき出したのはディナーカレー。ディナーカレーだけ1gあたり3円以上という高値でほかのルウを圧倒。
一方で最もリーズナブルなルウは熟カレーという結果に。

検証B:原材料にどんな違いがあるのか

同じメーカーのルウであってもキャッチコピーに違いがあるので、やはり原材料もかなり違うのだろう…ということで、細かいですが原材料もチェックしてみました。

左上から「ゴールデンカレー」→「ディナーカレー」→下「熟カレー」

左上から「ゴールデンカレー」→「ディナーカレー」→下「熟カレー」

同じメーカーのルウでも原材料はさまざま

同じメーカーのルウでも原材料はさまざま

細かい内容については味のほうで述べますが、使われている原材料の数で圧倒したのは熟カレー

食用油脂や小麦粉、食塩、でんぷん、砂糖、カレー粉など、どのルウにも共通する原材料に加え、フルーツ類もふんだんに入っています。その他のルウでは入っていてもリンゴやバナナなのですが、熟カレーはマンゴー、パッションフルーツ、イチゴ、パパイヤ、モモを使用したミックスフルーツペーストが入っています。さらに煮干し粉末、チェダーチーズパウダー、ほたてエキス、あさりエキス…といったカレーを作るのには一見イメージのつかない食材までエキスとして入っていることが判明。ものすごい種類を使ってルウが作られています。これは味が楽しみですね。

検証C:いよいよ食べてみよう!

座学はこのあたりまでにして、やはり舌で違いを感じないと意味がありませんよね! まずはルウを見比べてみましょう。

ルウの比較

ルウの比較

ここでも熟カレーだけ決定的にほかのカレーと違う点が。ルウが2段構造になっています。

2種類のルウが組み合わされています

2種類のルウが組み合わされています

それだけではありません。熟カレー以外のルウは板チョコのように1枚の板状になっているのに対し、熟カレーは1粒ずつ小分けにパッケージされています。

カレールウって水分もあるので、余った分はラップに包んで、密封型の袋に入れて冷蔵庫に入れておくのが一般的ですよね。でも、これならそんな面倒なことをする必要はありません。一番安いにもかかわらず、この気遣いはすばらしい。

1個ずつ小分けにされています

1個ずつ小分けにされています

ではいよいよカレーを作っていきます。ルウを溶かすところまでは同じ鍋で大量に(奥さんが)作りました。煮込んだ肉と野菜をお玉1.5杯+ルウをひと欠片(かけら)入れ、それぞれのルウで1人前ずつ仕上げます。

ルウを入れるまでは1つの鍋で作ります

ルウを入れるまでは1つの鍋で作ります

6種のカレーの完成!

6種のカレーの完成!

いざ食べ比べ! それぞれのルウについて、パッケージに記載されているキャッチコピーとともに比較していきます(筆者の独断と偏見であり、あくまでも個人的な感想です)。

ゴールデンカレー:スパイシーな香りが特徴的

・キャッチコピー:香り引き立つ 35種のスパイス&ハーブ
・香り:6種類の中で最も香辛料の香りが強く、スパイスが多いことがわかります。原材料でも香辛料と焙煎香辛料が分けられて記載されており、こだわりを感じます。

ゴールデンカレー

ゴールデンカレー

・食べた感想
いろんな種類のスパイスが入っていることがわかる味。とはいえ決して辛すぎるというわけではなく、鼻や舌で刺激を受けます。味もいいのですが、パッケージにあるように香りが引き立つカレーです。ジャパニーズカレーライスというよりは、やや本場に近いかも?

辛さ★★★
あっさり度★
とろみ★★★

こくまろカレー:まろやかさは随一!

・キャッチコピー:あめ色玉ねぎのコクのルウ 生クリームのまろやかなルウ
・香り:炒めた玉ねぎから出る甘さを感じるとともに、クリーミーさもあり。原材料にチーズ加工品、濃縮生クリームが入っている影響でしょうか。

こくまろカレー

こくまろカレー

・食べた感想
中辛ながら、結構甘めです。生クリームが入っていることによって、まろやかさが増しているからでしょうか。ただ甘いだけということではなく、カレーとして程よい苦みのようなコクがあり、食べていて飽きませんでした。

辛さ★
あっさり度★★★
とろみ★★★★

バーモントカレー:圧倒的な甘さ

・キャッチコピー:リンゴとハチミツとろ〜りとけてる
・香り:原材料上位にはちみつが入っていることもあり、6種類の中では圧倒的に甘味が強い。フルーツのような甘い香りもします。

バーモントカレー

バーモントカレー

・食べた感想
筆者の実家ではバーモントカレーがよく出ていたこともあり、非常になじみのある味。キャッチコピーにあるように、口に入れるとリンゴのフルーツ感とはちみつの甘さが広がります。ほかのカレーに比べて色が明るく、味も圧倒的に甘いです。辛い物が苦手な方や、お子様のいる家庭では鉄板となるのではないでしょうか。甘いからといってご飯に合わないかというとそんなことはなく、ものすごくマッチしていてご飯が進むのが不思議です。

辛さ★
あっさり度★★★
とろみ★★★★

ディナーカレー:出汁のうまみを感じる味

・キャッチコピー:こだわり続けたフォン・ド・ボーの逸品
・香り:原材料に唯一ソテー・ド・オニオン、フォン・ド・ボーソースの表記があるように、チキンブイヨンとともに、野菜のうまみも感じます。ひと言でいうとまろやかで上品。さすが6品のうちで最高単価の商品だけあります。

ディナーカレー

ディナーカレー

・食べた感想
フォン・ド・ボーとはいわゆる「出汁(ダシ)」。辛さ、コクというよりも「うまみ」がある感じ。ご飯とカレーを別々の容器に入れて食べたくなるような高級感がありますね。パッケージの裏面にある「エスビー食品伝統の『究極のレシピ』」に記載のあった、あめ色になるまで炒めた玉ねぎを多めに入れると、さらにコクが増してより上品なカレーになるんだろうな。と思います。

辛さ★★
あっさり度★★★★
とろみ★★

ジャワカレー:ダントツの辛さ

・キャッチコピー:さわやかな辛さと深いコク
・香り:しょっぱさが強い。醤油(しょうゆ)のような香りがします。スパイス感はさほどないのですが、原材料を見て驚き。「オニオンパウダー、ガーリックパウダー、玉ねぎ加工品、玉ねぎエキス、オニオンパウダー、ローストガーリックパウダー、ガーリックエキス」と、玉ねぎとニンニクのエキスとパウダーが入っています。

ジャワカレー

ジャワカレー

・食べた感想
今回の食べ比べの中では圧倒的辛さ。中辛とはいえ、食べていて汗がにじむほどでした。うまみ・コクはもちろんあるのですが、辛いカレーを食べたくなったらジャワカレーをおすすめします。辛いので、ご飯はどんどん進みます!

辛さ★★★★★
あっさり度★★
とろみ★★★

プレミアム熟カレー:酸味のある変わった味わい

・キャッチコピー:深み極まる 20種の食材&500時間熟成スパイス
・香り:さすが多岐にわたる原材料で作られたルウだけあって、ほかの5種類のカレーとは比較しきれない非常に複雑な香りがします。最も強かったのはトマトのような酸味のある野菜の香り。カレーらしいスパイスはさほど感じませんでした。

熟カレー

熟カレー

・食べた感想
今回、筆者の中では最も物議をかもす結果となった熟カレー。ほかの5つのカレーと比較した際に、トマトなど酸味系野菜の香りが強いです。カレーにハヤシライスやハッシュドビーフの要素を少し入れたような印象。これはこれでおいしいのですが、カレーといわれて出されるとクエスチョンマークがつくかも? 辛さもそこまで感じませんでした。

辛さ★★
あっさり度★★
とろみ★★★

分布表を作ってみました。ルウ選びのご参考に!

以上、一気にカレー6種類を比較してまいりました。どれがダントツにおいしいということはなく、本当にどれもそれぞれ特徴があってそれぞれにおいしく、好みが分かれるのではないでしょうか。

しかしそれでは終われないので、今回のまとめとして、「大人向け⇔子供向け」と「リッチ⇔リーズナブル」の2軸で分布図を作ってみました。

ひとくちにカレールウといってもどれも特長があり、個人的にもおもしろい検証となりました。今までなんとなく選んでいた方は、ぜひほかのルウもお試しあれ!

また、調理をするうえでルウを2種類入れてブレンドしてみたり、バターやヨーグルト、コーヒーなどを隠し味として入れて、独自の味をさらに追及してみたりするのもいいかもしれませんね。あなただけの“家庭の味”を探してみてください。

びーいーぴー

びーいーぴー

おいしい食べ物、楽しく食事ができそうなものに興味あり。気になったら、値段や大きさ、ニオイは二の次。とりあえず調査。ときには体を張ったレポートも厭わない、アラフォー2児の父。

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2017.11.16 更新
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