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《2022年》ガチゲーマーが解説! ゲーミングヘッドセットの選び方&厳選5モデル

PCやPS4、Nintendo Switchで本格的なゲームをプレイするときに、モニターやテレビ本体のスピーカーから音声を出力するのは一般的ですが、音にこだわればゲームの世界に寄り深く没頭できます。ゲーム専用に開発されたゲーミングヘッドセットを使えば、臨場感あふれるリッチなサウンドを体験できるうえに、VC(ボイスチャット)機能を使ってオンラインのフレンドと音声でコミュニケーションしたりすることもできるので、非常に便利です。

ここでは、そんなゲーミングヘッドセットを選ぶときにチェックするべきポイントや、最新の人気モデルをピックアップしました。ゲームを100%楽しむためにも、ぜひ本記事を参考にゲーミングヘッドセットを選んでください。

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ゲーミングヘッドセットとは?

ゲーミングヘッドセットとは、その名の通りゲームサウンドに特化したヘッドセットのことです。ボイスチャット用のマイクを備えていたり、ゲームサウンドの中でも低音を強調したり、立体音響で音がする方向を明瞭化できたりするので、ゲームの没入間を高められるほか、ゲームを有利に進められることもできます。

「音ならスピーカーがあるから充分」という人もいますが、視覚だけではわからないより細かな情報を「音」から得るためには、ヘッドセットは最重要アイテムとなります。

たとえば、低音が強調されていれば、足音や銃声の音をはっきりと聞き取れ、敵の位置が判断しやすくなりますし、立体音響機能があれば音が鳴った方向を感覚的に把握できるようになります。そこに何かがあると認識できていれば、あらかじめ作戦を立てて有利にゲームをプレイできるようになるわけです。特に、FPSなどのシューティングゲームにおいて、音の情報は勝敗を分ける“貴重な情報源”になります。

そこまでシビアのゲームでなくても、たとえばRPGのようなゲームにおいても、立体音響機能を使うことで、本当にその場にいるかのような感覚を味わうことができ、没入感が高まるというメリットもあります。

また、最近のオンラインゲームではプレイヤー同士がボイスチャットでチームプレイを行うようなものが増えており、こういったゲームを本格的にプレイするならゲーミングヘッドセットは、もはや必須アイテムと言えます。

ゲーミングヘッドセットを選ぶ際に注目したいポイント

ひと口にゲーミングヘッドセットと言っても、さまざまなタイプの製品があります。音というのは、人によって聞こえ方が違いしますし、頭の形や耳の形状などで着け心地も変わってきます。そのため、ゲーミングヘッドセットは、ゲーミングデバイスの中でも好みに左右されやすく、選ぶのが難しいデバイスでもあるのです。そんなゲーミングセットですが、スペックからでもわかる注目ポイントを次項から解説するので、参考にしてください。

有線or無線接続

ゲーミングヘッドセットを選ぶときに最初に見るべきポイントは、有線接続か無線接続かです。有線接続(ミニプラグ/USB)は充電する必要がなく、無線よりも比較的安価なモデルが多いですが、ケーブルがじゃまになることがあり、離席する際は耳から取り外すなどの手間がかかります。

反対に、無線接続の場合は、ボイスチャットをしながら離席することもできる自由度が魅力です。ただし、有線接続のタイプと比べると高価なモデルが多く、使うたびに充電が必要というデメリットもあります。無線接続による遅延については、体感ではほぼわからないレベルなので、そこまで気にする必要はないでしょう。ただし、音ゲーのような、体感ではわからないレベルの遅延でも命取りになるようなゲームを遊ぶ場合は、注意が必要です。

密閉型or開放型

ゲーミングヘッドセットは、大きく分けて密閉型と開放型という外観の特徴があります。密閉型は、遮音性が高く、低音のクオリティも高いのですが、音がこもりやすく周囲の音が聞こえないというデメリットもあります。いっぽう、開放型は音がこもりにくくクリアな音を楽しめるのが特徴ですが、音漏れしやすく周囲の音も聞こえてしまいます。

イヤーパッドの素材についても、密閉型は合成レザーが多く、開放型はメッシュタイプのものが多い傾向があるなど違いがあります。着け心地は個人の好みによって分かれますが、素材の特徴として、合成レザーは長期間使用に対する耐久性が低く、メッシュタイプは耐久性が高いことが知られています。素材による着け心地や、どれくらいの期間使いたいのかなども検討して密閉型か開放型かを選ぶのもいいでしょう。イヤーパッドが交換可能なタイプもあるので、迷ったらそちらを買うのもアリです。

立体音響機能

続いては立体音響機能について解説します。最近のゲームは、5.1chや7.1chのサラウンド対応が普通となっており、これに対応するゲーミングヘッドセットを使うと、前後左右さまざまな方向から音が聞こえるため、没入感を高めたり、音を頼りにさまざまな情報を集めたりすることができるようになります。

この立体音響機能には、「リアルサラウンド」と、擬似的にサラウンドを実現する「バーチャルサラウンド」の2種類があります。基本的にはリアルサラウンドのほうが低音に迫力があるのですが、バーチャルサラウンドに対応したゲーミングヘッドセットには、オーディオドライバー内蔵モデルと、非内蔵モデルの2タイプがあり、前者でも迫力のある低音を楽しめます。オーディオドライバー内蔵モデルは、振動効果によるバスブースト(低音強化)機能などがバーチャルサラウンドと組み合わさり、サウンドの広がりと臨場感がよりいっそう高まるのも特徴です。

いっぽう、オーディオドライバー非内蔵モデルは、バーチャルサラウンド技術だけで7.1chバーチャルサラウンドを作り出します。そのため、低音や臨場感を重視するのであれば、リアルサラウンドか、オーディオドライバーを内蔵したバーチャルサラウンド対応モデルを選ぶといいでしょう。

ノイズキャンセル(マイク)

ゲーミングヘッドセットにはノイズキャンセル機能を搭載するモデルも多くあります。ただし、アップルの「AirPods Pro」のように周囲の音を低減してサウンドに没入しやすくするとうものではなく、こちらはマイクの音声から雑音を低減する機能です。マイクがノイズキャンセルに対応していると、クリアで明瞭な音声を相手に届けられ、コミュニケーションを円滑に進められます。ボイスチャットを楽しむなら、ノイズキャンセル対応モデルをそろえましょう。

ゲーミングヘッドセットの厳選人気モデル5選

ここでは、ゲーマーの筆者がピックアップした最新ゲーミングヘッドセットの人気モデルを紹介します。前項で説明したポイントを踏まえて、お買い物の参考にしてください。

1. 不動の人気を誇るエントリーモデル
Razer「Kraken」

Razerが展開するゲーミングヘッドセット「Kraken」。エントリークラスのモデルとして非常に人気が高く、グリーンとブラックのブランドカラーがあしらわれたインパクト大のデザインを目にしたことがある人も多いと思います。

「Kraken」が支持されているのは、ずばりコスパが抜群に高い点です。カスタムチューニングが施された50mmのドライバーを備え、迫力のあるしっかりとした低音と、足音や銃声などの中音、高音までクリアでよく聞き取れます。加えて、7.1サラウンドサウンド(Windows 10 64bitのみ)に対応しており、定位がとりやすくFPSやTPSのオンライン対戦ゲームでも定番の1品です。

イヤーパッドには遮音性の高い合成レザーを採用しつつも、冷却ジェルを備えることで快適性も申し分なし。密閉性が高いため、音漏れの心配が少なく、周囲の音も気にせずプレイに没頭することができます。収納型のマイクは、横や後ろの音を遮断してユーザーの声のみを集音してくれます。接続方式は、有線(3.5 mmイヤホンジャック)なので、PlayStation 4/5やNintendo Switchでも利用可能です。1万円を切る価格帯では、音質や着用の快適性、使い勝手などのバランスがよく、初心者におすすめのモデルになっています。

Razerの「Kraken」シリーズには、ほかにも高音質でワイヤレス対応の最新ハイエンドモデル「Kraken V3 Pro」や、光る猫耳が付いたピンクデザインの「Kraken BT Kitty Edition」も用意されています。「Kraken」よりもハイスペックなモデルを探している人や、デザインで独自性を表現したい人は、こちらもチェックしてみてください。

2. 音質重視のゲーミングヘッドセット
オーディオテクニカ「ATH-G1」

オーディオテクニカ「ATH-G1」は、音質を損なうことなく、ゲームに最適なチューニングを施した45mmドライバーを搭載するゲーミングヘッドセットです。中〜高音域までクリアな音質が楽しめるほか、臨場感あふれる低音も高いクオリティで再現されています。密閉型の2ch対応になるため、サラウンド機能は搭載されていませんが、定位はしっかりと取れます。価格.comでの評価も高く、2万円台のゲーミングヘッドセットではコスパも高い部類に入るでしょう。

ゲーミングデバイスのような派手さはありませんが、いっぽうで、ゲーミングを強調したデザインを避けたい人にはシンプルな見た目が好評です。ヘッドバンドは一般的なカバーを最小限の面積に抑え、大部分はメタル素材のフレームで構成されており、ゲーミングヘッドセットとしては非常に軽い重量約250gを実現しています。

イヤーパッドの内側には、通気性の高いメッシュ素材を採用。長時間利用していても疲れにくい軽量ボディに、蒸れにくい設計が、ユーザーから高い支持を得ている理由のひとつです。

マイクは、取り外し可能なコンデンサーマイクを備えており、不要な際はヘッドホンとして使用することも可能。接続方式は3.5mmケーブルによる有線接続になりますが、同等の基本スペックでワイヤレス対応の「ATH-G1WL」も用意されています。こちらのモデルは、擬似的に立体音響を実現する「バーチャルサラウンド」機能を搭載。有線接続のわずらわしさが気になる人は、「ATH-G1WL」もあわせてチェックしてみてください。

3. ロジクール×プロゲーマーが共同開発したワイヤレスゲーミングヘッドセット
ロジクール「PRO X WIRELESS LIGHTSPEED」

ゲーミングデバイスを手がけるロジクールが、50人以上のプロゲーマーと共に2年超かけて開発した「PROシリーズ」のゲーミングヘッドセット「PRO X WIRELESS LIGHTSPEED」。プロゲーマーやストリーマーからも支持を得ている高品質なモデルになります。

本モデル最大の特徴は、7.1chサラウンドサウンドに加えて、米DTS社が開発した「DTS Headphone:X 2.0」という次世代サラウンド技術を搭載している点。7.1chをしのぐと言われるほど、立体音響の完成度が高く、定位だけでなく、距離感までも表現されています。

ドライバーには、音の歪みを低減するロジクールが独自に開発した50mmドライバーを搭載。ワイヤレス利用時のバッテリー稼働時間は最大20時間で、通信距離は最長15m。ヘッドセット素材には、アルミニウムやスチール、合成レザーを採用。軽量性や耐久性に配慮しながら、ブラックがスタイリッシュで、高級感が漂うデザインになっています。ちなみに、遮音性の高い合成レザーのイヤーパッドに加えて、メッシュタイプのイヤーパッドも同梱されているので好みによって使い分けられるのもポイントです。発売から期間が経過したということで、価格が2万円台前半にまで落ち着いているのも人気の理由でしょう。お買い得な高性能ワイヤレスゲーミングヘッドセットと言えます。

また、「PRO X WIRELESS LIGHTSPEED」と同等の機能を備えながらも価格を抑えた有線タイプの「PRO X Gaming Headset」や、ワイヤレスの通信距離が最大20mでバッテリー駆動時間29時間のワイヤレスタイプ「G733 LIGHTSPEED Wireless RGB Gaming Headset」、165gの軽量ボディで子どもでも扱いやすい「G435 LIGHTSPEED Wireless Gaming Headset」もロジクール製品の中では人気があります。

4. 「MixAmp」機能を搭載する充電スタンド付き! ハイエンドワイヤレスゲーミングヘッドセット
ロジクール「ASTRO A50 Wireless Headset + BASE STATION」

ロジクールが展開するもうひとつのゲーミングヘッドセット「ASTRO」シリーズから、「ASTRO A50 Wireless Headset + BASE STATION」をピックアップしました。2.4GHz無線接続のワイヤレスヘッドホンで、ゲームとマイクのボリュームバランスなどイコライザー設定が調整できる「MixAmp」機能を備える充電器「BASE STATION」がセットになった製品。調整には専用のソフトウェアをPCにインストールする必要がありますが、機能性の高さと、置くだけで充電できる手軽さが魅力です。

本体ボディは、黒を基調としながらも、ゴテゴテとした重装備っぽいデザインがゲーミングヘッドセットらしい印象。重量は約370gと平均的です。フル充電時のバッテリー駆動時間は最大15時間で、ワイヤレスの通信距離は最長15m。イヤーパッドは開放型で、通気性抜群のメッシュ素材を採用していますが、密閉型(別売)にも取り換え可能です。

ワイヤレスゲーミングセットで悩みどころの、充電の手間が飛躍的に楽になるのが最大の特徴であり、音質も迫力の低音とクリアな中音、高音を実現しており、ハイエンドモデルらしい完成度の高さです。「Mix Amp」機能を使って、自分好みの調節もできますので、こだわりたいユーザーにぴったりでしょう。

5. 新感覚! 肩に乗せて使うゲーミングネックスピーカー
パナソニック「SC-GN01-K」

総合電機機器メーカーのパナソニックが、「ファイナルファンタジーXIV」のサウンドチームと共同開発したのが「SC-GN01-K」です。一般的なゲーミングヘッドセットとは完全に異なる方向性の製品で、“肩に乗せて”使用するゲーミングネックスピーカーという新しいスタイルを提供します。

首元を囲む様にレイアウトされた4つのスピーカーが、ホームシアターのような臨場感を演出。耳をふさがずにプレイするので、まるでゲームの世界に飛び込んだような音の広がりが感じられます。使うときは肩に乗せるだけなので、耳や頭が蒸れたり、痛くなったりしないのも使いやすいポイントです。

接続方法は、USBまたは、充電用USB+アナログ音声端子のみ。PCに接続した場合のみデジタル5.1chサラウンドに対応可能です。さらに、ゲームに最適化された3つ(RPG/FPS/ボイス強調)のサウンドモードも搭載しているので、わざわざ専用ソフトウェアをインストールして複雑な設定を行う必要もありません。

こういった、いわゆる挑戦的な製品は、ユーザーの好みにもより評価が分かれるのですが、「SC-GN01-K」は価格.comでもユーザーからの評価が高くなっています。ただし、密閉型ではないので、FPSなどのオンライン対戦ゲームなど、あらゆる音に常時耳を傾ける必要があるゲームとはあまり相性がよくありません。「ファイナルファンタジーXIV」などのMMORPGや、オープンワールドゲーム、アクションゲームなどが好きな人はチェックしてみても損はなし。新しいゲームサウンドの世界が体験できるでしょう。

オフィスマイカ

オフィスマイカ

編集プロダクション。「美味しいもの」と「小さいもの」が大好物。 好奇心の赴くまま、よいモノを求めてどこまでも!(ただし、国内限定)

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