レビュー
ゲームの臨場感や没入感を手軽にアップ

触覚フィードバックが面白い!CORSAIRの震えるゲーミングヘッドセット「HS60 HAPTIC」をPS5とPCで検証

CORSAIR「HS60 HAPTIC」。実勢価格は16,000円ほど

CORSAIR「HS60 HAPTIC」。実勢価格は16,000円ほど

今、ヘッドホンのカテゴリで盛り上がりを見せているのがゲーミングヘッドセットだ。そのけん引役はPC、据え置きゲーム機問わず、ネット対戦要素を搭載したバトロワ系のタイトル。AV家電ジャンルを生業にしている筆者からすると、ヘッドホンというとスマホと接続するワイヤレスヘッドホンを想像してしまうが、ゲームは自宅でPCや据え置きゲーム機でプレイするから低遅延で確実な有線接続がメイン、ボイスチャット用にマイク性能も重要と、ワイヤレスイヤホンとは違った製品群が主役だ。

そんなゲーミングヘッドセットの中から、今回はさまざまなゲーミングデバイスを手がけるCORSAIRのUSB接続の有線ゲーミングヘッド「HS60 HAPTIC」を取り上げたい。最大の特徴は、ヘッドセットそのものが物理的に震える“触覚フィードバック”と呼ばれるユニークな機構を搭載していること。今回は僕自身がゲームをプレイしている環境であるPS 5のほか、通話マイクの性能などはPCで検証してみた。

迷彩柄のゲーミングヘッドセット

まず、CORSAIR「HS60 HAPTIC」の外観からチェック。オーディオ向けのヘッドホンを普段から見ている筆者からすると、なかなか強烈なデザインに目を奪われる。ヘッドホンのハウジング部分は白色の迷彩柄で、自宅かつ一人で装着する前提のゲーミングカルチャーらしいデザインだ。

白色で迷彩柄のヘッドセット。もっとも、ゲーミングセットはもっと個性的なデザインも多い

白色で迷彩柄のヘッドセット。もっとも、ゲーミングセットはもっと個性的なデザインも多い

ドライバーユニットには50mmの大型ネオジウムドライバーを採用し、周波数特性は20〜20kHz。独自の“触覚フィードバック”はTaction Technology社による技術を採用している。

50mmの大型ネオジウムドライバーでゆったりとしたデザイン

50mmの大型ネオジウムドライバーでゆったりとしたデザイン

装着感に関わるイヤーパッドやヘッドバンドのクッションは低反発素材に合皮でカバーという構造だ。実際に装着してみても、僕の頭=日本人の大きめの頭でもヘッドホンの側圧は強過ぎず、ゆったりした装着感。重量は420gと重めだが、頭頂部でうまく支える構造で、負担はさほど感じない。

低反発クッションで側圧もキツ過ぎず、装着感としては快適

低反発クッションで側圧もキツ過ぎず、装着感としては快適

ゲーミングセットらしく、口元に伸びるマイクも付属。付属と書くのは着脱可能(出荷時は外してある状態)のためだ。このマイクは手で曲がり方も調整でき、いい意味のラフさで口元に合わせやすい。

ゲーミングヘッドセットの特徴であるマイクは着脱式かつ、角度調整も自由自在

ゲーミングヘッドセットの特徴であるマイクは着脱式かつ、角度調整も自由自在

操作系ボタンは装着して左右耳の後ろ側。左手側が音量、マイクミュートの設定。右側のダイヤルが“触覚フィードバック”の強度設定だ。

音量と触覚フィードバックの強さはヘッドセット本体で操作可能

音量と触覚フィードバックの強さはヘッドセット本体で操作可能

まずはPS5でプレイ。USBで接続も簡単

PS5でCORSAIR「HS60 HAPTIC」利用する方法はとても簡単だ。CORSAIR「HS60 HAPTIC」はデバイスとしてはUSBオーディオデバイス扱いなので、PS5前面にあるUSB端子に接続するだけでサウンド出力が切り替わり、同時にマイクも有効になる。PS5の3Dオーディオももちろん利用可能だ。

PS5の前面USB端子に接続するとすぐにUSBヘッドセットとして認識

PS5の前面USB端子に接続するとすぐにUSBヘッドセットとして認識

設定不要で自動的に標準の音声出力機器として切り替わる

設定不要で自動的に標準の音声出力機器として切り替わる

まずは、PS5で『Call of DutyR: Black Ops Cold War』をプレイ。キャンペーンモードでプレイしているとCORSAIR「HS60 HAPTIC」の“触覚フィードバック”が抜群に効果を発揮する。音として反応するのは軽く“ズン”と響くような低音成分で、銃声のようは鋭い音もドンと迫力が出る。ヘリのプロペラも重低音の空気の揺れのように伝わるし、爆音も空間圧が耳にダイレクトに届くように振動して臨場感が抜群によくなる。振動効果が頭に体感的に届くのが功を奏しているのだろう。

『Call of DutyR: Black Ops Cold War』をプレイ

『Call of DutyR: Black Ops Cold War』をプレイ

CORSAIR「HS60 HAPTIC」の音質バランスは、中高域を粒立ちよくクリアに出すイメージ。純粋にサウンドのみで語ると低音寄りではなく、低音の深みは“触覚フィードバック”で演出するように整えられているようだ。

アクションRPGの『原神』でもCORSAIR「HS60 HAPTIC」で体験してみたが、やはりステレオ的な音楽の作り込みでも中高域の音の粒立ちがよく、音場感の広さよりもエネルギーはセンター寄りに集中しているようだ。男性キャラのボイスは深みがあって味があるし、女性キャラの声もハッキリと頭の中に響いてくれる。

アクションRPG『原神』でもCORSAIR「HS60 HAPTIC」で体験

アクションRPG『原神』でもCORSAIR「HS60 HAPTIC」で体験

なお、CORSAIR「HS60 HAPTIC」を装着してPS5でゲームをプレイしていて気付いたが、周囲の音の遮音性はあまり高くはない。だからといってゲームに没入しづらいということでもなく、家族のいるリビングでゲームをプレイしていると周囲の音も聞こえてきて、呼びかけにも応えやすい。いっぽう、プレイ中の音漏れを家族に確認してみると、ほとんど聞こえないそうだ。

PC接続では通話音質のよさに注目

PS5での検証ではマイク性能を検証できなかったので、追加としてPCでも検証してみた。Windows10のPCならCORSAIR「HS60 HAPTIC」を接続すると即座にUSBヘッドセットとして認識するので簡単だ。Zoomのビデオ会議でマイク音声を確認してみると、口元にマイクが伸びるメリットは非常に多く、声はやや低めの帯域まで非常にクリアに拾う上に、ノイズキャンセル対応で周囲の音の騒音も小さい。意外や意外、ゲーミングヘッドセットはテレワーク用にも通用する。むしろCORSAIR「HS60 HAPTIC」の個性的な外見がビジネスでもウケるかもしれない(?)。

CORSAIR「HS60 HAPTIC」の通話も検証

CORSAIR「HS60 HAPTIC」の通話も検証

CORSAIR「HS60 HAPTIC」は、PC用に接続すると専用ユーティリティソフト「iCUE」からさまざまなカスタマイズが可能だ。音質に関わる要素としては5種類のイコライザー、またPCゲーマー向けにプロファイルの作成やソフトウェアとの関連付け、音声プロンプトなども設定可能。また「iCUE」を起動すると案内があるが、CORSAIR「HS60 HAPTIC」は「Windows Sonic for Headphones」に対応するのでPCでも無料で3Dサラウンドも対応できる。ただ、PCでもアクションRPGの『原神』でCORSAIR「HS60 HAPTIC」で体験して確認してみたが、音は広がるものの響きが若干強調された感じになるため、好み次第といったところか。

Windousではユーティリティソフト「iCUE」でカスタマイズも可能

Windousではユーティリティソフト「iCUE」でカスタマイズも可能

PCでは音楽リスニング、そしてNetflixで動画視聴も試してみた。やはりCORSAIR「HS60 HAPTIC」の“触覚フィードバック”の効果は抜群で、キツ過ぎず気持ちよく低音を聴かせてくれる絶妙のチューニングに仕上がっている。振動の大きさは音量×ダイヤル調整可能な“触覚フィードバック”の強さで決まるので、振動が強すぎと感じた際もダイヤルを回して手軽さに調整できる点もよくできている。ちなみに、ダイヤル調整で振動ゼロまで抑えることも可能だ。

まとめ

ゲーミングヘッドセットとして求める条件はボイスチャット用のマイクの扱いやすさと音質のよさが一般的だと思うが、有線USBヘッドセット製品のスペック面だけ見ても製品の違いがわかりにくいというのも事実。そんな中、CORSAIR「HS60 HAPTIC」はゲーミングヘッドセットとしての基本的な性能だけでなく、“触覚フィードバック”という機能でゲームの臨場感アップ、没入感アップを狙ってきた。実のところ“触覚フィードバック”抜きにしてもCORSAIR「HS60 HAPTIC」は手堅くできているので、せっかくゲーミングセットセットを購入するなら、遊び感覚をプラスするCORSAIR「HS60 HAPTIC」を選ぶというのは大いにアリだと思う。

折原一也

折原一也

PC系版元の編集職を経て2004年に独立。モノ雑誌やオーディオ・ビジュアルの専門誌をメインフィールドとし、4K・HDRのビジュアルとハイレゾ・ヘッドフォンのオーディオ全般を手がける。2009年より音元出版主催のVGP(ビジュアルグランプリ)審査員。

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