2011年4月に第1話がスタートし、2019年5月に8年にも及ぶストーリーに幕を閉じたTVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」。放送が終わった今もなお高い人気を誇る作品で、海外ドラマの名作タイトルに選ばれることも多々あります。
この「ゲーム・オブ・スローンズ」の放送開始10周年を記念して、Secretlabよりコラボゲーミングチェア「Secretlab ゲーム・オブ・スローンズ アイアンアニバーサリー エディション」が発売されました。今回は、このコラボゲーミングチェアのレビューをお届けします。
「ゲーム・オブ・スローンズ」の放送開始10周年を記念したコラボゲーミングチェアをレビュー
「Secretlab ゲーム・オブ・スローンズ アイアンアニバーサリー エディション」を手がけるのは、世界50か国以上でゲーミングチェアの販売を手がけるシンガポールのメーカー、Secretlabです。
Secretlabのロゴ
日本ではなじみがありませんが、欧米では高い評価を得ているゲーミングチェアのメーカーで、「Techrader」や「Windows Central」、「PC Gamer」などテック系、ゲーム系メディアのエディターズチョイスやベストハードウェア賞の受賞経験があります。また、eスポーツの競技シーンで採用されたり、Riot GamesやBlizzard Entertainmentといった超有名ゲームメーカーとのコラボモデルも多数手がけています。
Secretlabのゲーミングチェアには、「OMEGA」と「TITAN」という2つのラインアップがあり、今回のGoTコラボモデルも2種類が用意されています。主な違いは、「OMEGA」は180cm、110s以下、「TITAN」は175〜200cm以下、130s以下という推奨サイズにあります。また、「OMEGA」は座面の中央が少しせり上がる形で、お尻にフィットする形状なのですが、「TITAN」は平面のため、足を組んでも座りやすいという特徴があります。
そのほかの違いとして、「OMEGA」はランバーサポートがクッションであるのに対して、「TITAN」はランバーサポートが内蔵されており、厚みを自由に調節できる点にあります。そのほかの仕様は同じです。
今回試したのは、「TITAN」のGoTコラボモデルです。先に少しネタバレすると、筆者の身長は168cmですが、推奨175cm以上の「TITAN」でも問題なく使えましたし、何より内蔵のランバーサポートの使い勝手が非常に良好なので、あまり推奨サイズにとらわれなくても問題ないかと思います。
身長168cmの筆者が「TITAN」のGoTコラボモデルに座ったところ。足がギリギリ床につくくらいの座面の高さです。足が床にピッタリとつくほうが好みであれば、推奨身長を参考にしてください
「Secretlab ゲーム・オブ・スローンズ アイアンアニバーサリー エディション」は、「ゲーム・オブ・スローンズ」に登場する「鉄の玉座」をモチーフにしたゲーミングチェアです。作中の「鉄の玉座」と言えば、エイゴン征服王が倒した敵たちの剣が、七王国を統べる王の荘厳な雰囲気を醸し出す王座でしたよね。
このコラボモデルは、バックレストの背面に「ゲーム・オブ・スローンズ」のロゴと、剣の刺繍が施されており、あたかも自分だけの「鉄の玉座」に座っているような気分にさせてくれます。また、肩の部分にあたるサイドウィングにも剣が刺繍されています。座っているだけであのウェスタロスの世界を感じられるかのようです。
バックレストには「ゲーム・オブ・スローンズ」のロゴと、剣の刺繍が施されています。このゲーミングチェアに座っている人は絶対強者でしょう。座るだけでテンションが上がりますね
刺繍は縫製が細かく非常にしっかりしています。これなら長期間使用してもほつれたりしなさそう
バックレストの前面とサイドウィングにもロゴと鉄の剣の刺繍
座面の両サイドにも剣の刺繍が入っています
張地は通常のPUレザーの4倍の耐久性を誇る、Secretlab独自開発の「Secretlab PRIME 2.0 PUレザー」を採用。やわらかく、しっとりとした質感ながらも、ほどよい硬さがあります。長時間座っていても蒸れにくく、また、触り心地がいいのもゲーマーにはうれしいポイントです。座り心地は非常に快適と言えます。
「Secretlab PRIME 2.0 PUレザー」は、しっとりした質感で、高級感もあります
メッシュ素材ほどではないものの、熱もそこまでこもりません
頭までしっかりとカバーできるバックレストは、85〜165°までのリクライニングが可能。地面に対して完全に平行にはなりませんが、ゲームや作業の気分転換にゆっくりするのには十分でしょう。
リクライニングを165°まで倒したところ。完全に倒れたら、よりよかったかな
今回試した「TITAN」GOTコラボモデルは、バックレストにランバーサポートが内蔵されています。バックレストの側面にある調節ねじを回転させると、腰に当たる部分が盛り上がります。自分の好みに調節できるのは、クッションタイプのランバーサポートにはないメリットです。個人的には、内蔵のランバーサポートのほうが快適だと感じます。
側面にある調節ねじを回転させると、ランバーサポートを調節可能
アームレストは、前後、左右、上下に調節できるうえに、向きも変更可能です。キーボードやゲームパッドを操作するときは、両腕がハの字のように斜めになるのですが、このアームレストは斜めの状態でも腕をピッタリと載せられます。
アームレストは前後、左右、上下、向きを変更可能
ゲームパッドで遊ぶときも、腕が自然な形になります
座面が平面なのもポイントが高いですね。普通に座っているときに、足を組んだり、あぐらをかいて座りたいときってありますよね。そういった姿勢でも、平面な座面は快適な座り心地です。座面の左右がせり上がっているタイプだと、座面が少し狭くてじゃまに感じることがあるのですが、そういったことも感じませんでした。
座面
足を組んでも、あぐらをかいても問題なし
ヘッドレストには、「Secretlab シグネチャーメモリフォームクッション」というのが付属します。冷却ジェルの表面加工が施されているため、汗がかきにくい仕様です。取り外し可能なので、ヘッドレストが必要ないという人でも問題ありません。
Secretlabのロゴが刺繍されたヘッドレスト
ヘッドレスト装着時
ヘッドレストを装着しないでも快適
黒をベースにしたデザインは、刺繍のインパクトこそあるものの、派手過ぎず、高級感があり、王の貫禄さえ醸し出します。ゲームやアニメのコラボ製品の中には「品質が……」というものもありますが、「Secretlab ゲーム・オブ・スローンズ アイアンアニバーサリー エディション」は高品質で、かつ、「ゲーム・オブ・スローンズ」の世界観を忠実に再現したゲーミングチェアです。ファンならぜひチェックしてみてください。
Secretlab Titan 2020 Prime 2.0 PU レザー ゲーミングチェア - GOT
また、「Secretlab」の標準モデルのゲーミングチェアが気になる人も、同社のシリーズをチェックしてみてください。
最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。