初心者のピアノレッスン用にも、趣味で楽しく弾きたいときにも

《2017年》おすすめの電子ピアノ! 人気メーカーと失敗しない選び方

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新生活シーズンを前に、新しい習いごとをスタートする人も多いのではないでしょうか。そんなこの季節に注目が集まる製品のひとつが、「電子ピアノ」。普通のピアノよりコンパクトで設置しやすく、夜間でもヘッドホンで練習できる電子ピアノは、初めてピアノを習うときのレッスン用はもちろん、ピアノ歴のある方が手軽に演奏を楽しみたいときにも最適です。今回は、そんな電子ピアノの選び方をご紹介していきましょう。

目次
電子ピアノの仕組みとメリット
電子ピアノの選び方
1. 5〜6万円の入門者向け高コスパモデル
2. 高音質で使いやすいレッスン向けモデル
3. 趣味に最適なスタイリッシュモデル
4. 最新のハイクオリティモデル

電子ピアノってどんな仕組み? メリットとは?

はじめに、「電子ピアノ」の特徴は何でしょうか? 簡単に言うと、音の出る部分がデジタル回路で作られていることです。普通のピアノ(アコースティックピアノ)は、鍵盤を押すとピアノの中でハンマーが弦を叩き、そこでピアノ本体が共鳴するというアナログな仕組みで音を響かせます。電子ピアノは、このハンマーや弦などの代わりにデジタル回路が入っていて、ピアノの音色を再現する電子音が組み込まれています。鍵盤を押すとそのデジタル回路が作動し、電子ピアノ本体に内蔵するスピーカーから電子音が鳴らされる仕組みです。

中身がデジタルだからこそ、アコースティックピアノではできないことが電子ピアノではできます。まず大きいのは、ヘッドホンが使えること。ほとんどの電子ピアノは、ヘッドホンを挿し込んで、自分の演奏音を外部に漏らさずヘッドホンで聴くことができます。このおかげで、早朝や夜など時間帯を気にせず、また集合住宅に住んでいても周囲に気兼ねせず、ピアノを弾けるようになりました。

また、音を鳴らす機構がほとんどいらないので、本体の高さと奥行きがコンパクトにでき、部屋に設置しやすいのもメリット。グランドピアノはもとより、一般的なアップライト型ピアノでも高さ100cm以上、奥行き50〜60cmほど幅をとるのに対して、電子ピアノは高さ70〜80cm、奥行き30〜40cm程度に収まります。

電子ピアノにはスイッチ類やディスプレイなどが付いていて、音量を変えたり、音色を変えたり、USBメモリーを直挿して演奏を録音することなどができます。また、練習用のMIDI音源が収録されていて、自分で弾かずに音楽再生を楽しむことも可能

自分の演奏をヘッドホンで鳴らせるのも電子ピアノならではのポイント。ほとんどの電子ピアノには、ヘッドホンをかけておくためのフックが付いています

電子ピアノを選ぶときのポイント

電子ピアノを選ぶときのポイントとして大きな要素は「鍵盤のタッチ感」「音色」「付属品」です。

1番は、「タッチ感」。物理的にハンマーで弦を叩くアコースティックピアノの鍵盤に比べて、電子回路につながっているだけの電子ピアノの鍵盤は軽いタッチで音が出ます。レッスン用で使う場合、電子ピアノの軽いタッチ感に慣れてしまうと、本物のアコースティックピアノがうまく弾けなくなってしまうことが問題。そこで、メーカー各社が1番力を入れているのが、「電子ピアノでアコースティックピアノのタッチ感を再現すること」なのです。鍵盤をプラスチックではなく、アコースティックピアノと同じ木材で生成したり、白鍵表面の塗装で指触りのよさを演出したり、鍵盤を押したときに指先に感じられる手ごたえ(エスケープメント)を再現するなど、各社さまざまなこだわりを投入しています。

各社もっとも力を入れているのは、鍵盤のタッチ感。できるだけアコースティックピアノの弾き心地に近づけられるように開発しています

また、ペダルの踏み心地も同じく重要。こちらも、各メーカーでさまざまな工夫が行われています

また、ペダルの踏み心地も同じく重要。こちらも、各メーカーでさまざまな工夫が行われています

次に「音色(ねいろ、おんしょく)」もポイントです。あくまでも電子ピアノの音は“作られた電子音”ですから、音としてはアコースティックピアノがオリジナル。そこで、メーカー各社とも、できるだけアコースティックピアノの音に近づけたサンプリング音を出せるよう研究を重ねています。そのほかの注意点としては、「付属品」。低価格帯の入門モデルでは椅子やヘッドホンが付属せず、別途購入しなくてはならない場合があります。付属品もしっかりチェックしてから選ぶのがよいでしょう。

ちなみに「誰がどういう目的で弾くのか」によって、最適な電子ピアノは変わります。そこで今回は、ヤマハ、カワイ、カシオ、ローランド、コルグの代表的な5メーカーから、4つのシーン別に製品をピックアップしてみました。

1.今からピアノを始める入門者向け! 5〜6万円で買える高コスパモデル

「今からピアノを始めたい!」と思っている人が電子ピアノを選ぶなら、まずは“買いやすいこと”が最重要。コストを抑えながらも、同時にピアノの楽しさを実感できる入門モデルがおすすめです。最近は入門向けでも、アコースティックピアノの弾き心地の再現を突き詰めた製品が多く登場しています。まずは購入しやすい低価格帯のモデルでピアノに触れるところからスタートし、徐々にステップアップしてみるのもいいのではないでしょうか。

1-1.カシオ「Privia PX-760」

カシオ計算機といえば、社名にも付いている「計算機」や、「G-SHOCK」に代表される腕時計の開発で有名なメーカー。しかし、電子ピアノの分野でも30年以上にわたる経験があります。なかでも10万円を切る価格帯の「Privia(プリヴィア)」は、入門者が手軽に買える電子ピアノとして定着しているシリーズ。ハンマーの自重によるアクション機構を備えていたり、鍵盤を弾く強さによる音の強弱の表現に対応していたり、入門モデルでもしっかりとグランドピアノの弾き心地の再現にこだわった作りになっているのが特徴です。

●基本スペック
・鍵盤:3センサースケーリングハンマーアクション鍵盤II(象牙調・黒檀調鍵盤)/88鍵
・最大同時発音数:128
・音色数:18
・スピーカー:1ウェイ2スピーカー(12cm径)
・椅子:なし
・ヘッドホン:なし

1-2.コルグ「LP-380」

プロ向けの電子音楽機器を手がけるブランドとして名高いコルグ。シンセサイザーやエフェクターのヒット製品を生み出してきた同社の功績は誰もが知るところ。そんな高い技術力を誇るコルグの電子ピアノは、5万円前後で手軽に購入できるモデルが揃っているのが魅力的です。この「LP-380」は、低音部で重く、高音部に行くほど軽くなるグランドピアノのタッチを再現する「RH3鍵盤」を採用したモデル。価格.com「電子ピアノ」カテゴリーの売れ筋ランキング上位に入り続けている、ロングセラー製品です。(※シンセ開発の技術を投入した最上位機「G1 Air」が登場しました! 詳しくはこちら

●基本スペック
・鍵盤:RH3(リアル・ウェイテッド・ ハンマー・アクション3)鍵盤/88鍵
・最大同時発音数:120
・音色数:30
・スピーカー:1ウェイ2スピーカー(10cm径)
・椅子:なし
・ヘッドホン:付属

2.お子さんのレッスンに最適! 音質と使いやすさを両立したモデル

ピアノを習うお子さんが自宅でのレッスン用に使うなら、安心なのが、いわゆる「生ピアノメーカー」が手がける電子ピアノ。ヤマハやカワイのモデルに組み込まれている電子音は、それぞれのメーカーのアコースティックピアノの再現をめざした音色です。「ヤマハの音」「カワイの音」など、楽器専業メーカーならではの音質を電子ピアノで体験しながら練習できることが、大きなポイントです。

また、使いやすさの面ではローランドに注目。電子ピアノには、ボリューム調整や音色の切り替え用にたくさんスイッチが付いています。実はこのスイッチ類は「E.PIANO」「VOLUME」というように英語表記しているメーカーが多数なのですが、ローランドの製品は「ピアノ」「ボリューム」など基本はカタカナとひらがなで表記されているのです。そのおかげで、小さなお子さんでもわかりやすく操作できます。

2-1.ヤマハ「ARIUS YDP-163」

楽器、なかでもピアノに関しては、日本国内で強大なブランド力を持つヤマハ。「ピアノといえばヤマハ」「電子ピアノといえばヤマハのクラビノーバ」というくらい、その存在は浸透しています。そんなヤマハが、クラビノーバより低価格の入門電子ピアノとして開発したのが「ARIUS(アリウス)」シリーズ。音の鳴り始めから消えるまでを表現する「RGEスタンダードII音源」を採用し、「GH3鍵盤」によって低音域では重く、高音域では軽く感じるピアノ本来のタッチを忠実に再現できるよう工夫されています。それだけでなく、オーディオ機器開発のノウハウを投入したスピーカーやヘッドホンを搭載するのも特徴。楽器とオーディオ機器、両方を手がけるヤマハならではの強みです。

●基本スペック
・鍵盤:グレードハンマー3(GH3)鍵盤(象牙調仕上げ)/88鍵
・最大同時発音数:192
・音色数:10
・スピーカー:1ウェイ2スピーカー(12cm×6cm径の楕円形ユニット)
・椅子:付属
・ヘッドホン:付属

2-2.カワイ「DIGITAL PIANO CN27」

ヤマハ出身の創業者によって設立され、今ではそのヤマハと並ぶ国内2大ピアノブランドになったカワイ。電子ピアノの分野にも力を入れており、初めてピアノに触れる人が手軽に購入しやすい、入門者向け製品を多数展開しています。しかも入門モデルであっても、木製鍵盤に近いタッチを実現する「鍵盤ウェイト」を備えた「RHIII鍵盤」を採用するのがポイント。ただリーズナブルなだけではなく、電子ピアノ選びで大事な「木製鍵盤のタッチ感」にこだわった製品作りをしています。

●基本スペック
・鍵盤:レスポンシブハンマーアクションIII(RHIII)鍵盤/88鍵
・最大同時発音数:192
・音色数:19
・スピーカー:1ウェイ2スピーカー(12cm径)
・椅子:付属
・ヘッドホン:付属

2-3.ローランド「Roland Piano Digital RP501」

コルグと同じく、プロ向けの電子音楽機器の開発で有名なローランド。実は、電子式のピアノを世界で初めて作ったのが、このローランドでした。先駆者だけあって、機能性の部分において同社のモデルは先進的。iPadに電子楽譜を無料ダウンロードできるサービスも人気ですし、電子ピアノとiPadをBluetooth連携させて譜めくりできる製品もあります。しかし、そんな機能性と同時に、スイッチ類をひらがなとカタカナで表記するなど、お子さんにとって使いやすいポイントも備えているのが魅力。この「RP501」は、同社の入門モデルでありながら、高精細センサーを搭載する「PHA-4 スタンダード鍵盤」を採用し、タッチ感の再現にこだわっています。

●基本スペック
・鍵盤:PHA-4 スタンダード鍵盤/88鍵
・最大同時発音数:128
・音色数:316
・スピーカー:1ウェイ2スピーカー(12cm径)
・椅子:付属
・ヘッドホン:付属

3.“知っている大人”が趣味で楽しめる!スタイリッシュな高音質モデル

電子ピアノの購入を考えている人の中には、「昔、習っていたピアノをもう一度趣味で軽く弾きたい」という社会人層も多いと思います。そんなときは、普段過ごしている部屋に置きやすいコンパクトなモデルを選ぶとよいでしょう。なかには奥行き30cm程度のものもあります。そして、重要なのが本体カラー。最近はホワイトカラーやウッド調仕上げの電子ピアノが増えていることに注目です。これらの製品は、白い壁や木製家具とも合わせやすく、部屋が明るく広く見えるのでおすすめ。趣味で遊ぶための電子ピアノなら、インテリア感覚で設置してみてはいかがでしょうか。

3-1.カワイ「DIGITAL PIANO LS1」

3-1.カワイ「DIGITAL PIANO LS1」

インテリア性を高めたカワイの「LS1」は、鍵盤のフタを閉じるとフルフラットでスタイリッシュなフォルムになるのが魅力的。しかも奥行きは約31cm(転倒防止器具を含まず)のコンパクトさで、普段過ごしている部屋にも設置しやすいサイズです。内部ハンマーの動作角度をアコースティックピアノに近い構造にし、音域ごとに異なる重量感を再現する「RHII鍵盤」を搭載。象牙鍵盤の触感も再現するために象牙調新素材「アイボリータッチ」を採用し、汗や水分で指先が滑らないように工夫されています。

●基本スペック
・鍵盤:レスポンシブハンマーアクションII(RHII)鍵盤/88鍵
・最大同時発音数:192
・音色数:17
・スピーカー:2ウェイ4スピーカー(12cm径+5cm径)
・椅子:付属
・ヘッドホン:付属

3-2.ヤマハ「Clavinova CLP-535」

ヤマハが手がける電子ピアノの代表的シリーズにして代名詞である「Clavinova(クラビノーバ)」。コンサートグランドピアノの音色と弾き心地を追求し、エスケープメント(アコースティックピアノの鍵盤を押したときの手ごたえ)の再現にもこだわったヤマハの主力シリーズです。なかでも、最エントリー機のCLP-535は、「ブラックウッド」「ホワイトアッシュ」「ニューダークローズウッド」「ウォームマホガニー」「黒色艶出し(鏡面仕上げ)」の5色が用意されているのが魅力(※CLP-545も同様)。本格的なレッスンにも対応し、経験者でも楽しめるグレードながら、部屋のインテリアにあわせて最適なカラーを選べる楽しみがあります。(※さらに音質が豊かになった後継機「CLP-635」が登場しました!くわしくはこちら)

●基本スペック
・鍵盤:グレードハンマー3エックス(GH3X)鍵盤(象牙調仕上げ)/エスケープメント付き/88鍵
・最大同時発音数:256
・音色数: ピアノ音6+内蔵楽器音34
・スピーカー:1ウェイ2スピーカー(16cm径)
・椅子:付属
・ヘッドホン:付属

3-3.ローランド「Kiyola KF-10」

国内最大手の家具メーカー「カリモク家具」とローランドのコラボで開発されたのが、「Kiyora(きよら) KF-10」です。厳選された天然木を使用した熟練職人の手によるキャビネットは、2015年グッドデザイン賞を受賞するほどに完成されたデザイン。さらに付属の椅子も、人間工学に基づいて座り心地を研究した1台です。そこまでのインテリア性にこだわりながら、同時に剛性の高い木製鍵と、耐久性のある樹脂鍵をかけ合わせた「PHA-50鍵盤」を採用し、グランドピアノのような演奏性も追及する徹底ぶり。これぞ、大人が趣味で楽しむための電子ピアノという作りです。

●基本スペック
・鍵盤:PHA-50鍵盤(ハイブリッド構造:木材×樹脂センターフレーム、象牙調・黒檀調)/エスケープメント付/88鍵
・最大同時発音数:384(グランドピアノ音色でのソロ演奏時は無制限)
・音色数:6(データ再生用は265)
・スピーカー:2ウェイ4スピーカー(12cm径+5cm径)
・椅子:付属
・ヘッドホン:付属

4.ワンランク上の演奏をめざす! 最新の高クオリティモデル

レッスン用だろうと趣味で楽しむためだろうと、まずコストは考えずに「ピアノの音質」だけを最重要視したいという方は、グランドピアノの演奏再現を突き詰めたエッジの効いたモデルを狙ってみては?「電子ピアノでここまでできる」と実感できるモデルを、1度体験してみてはいかがでしょうか。

4-1.カシオ「CELVIANO Grand Hybrid GP-500BP」

手軽なポータブルキーボードやリーズナブルな入門モデルのイメージが強いカシオですが、実は近年、ドイツの名門ピアノブランド“ベヒシュタイン”との共同開発による高クオリティな電子ピアノを展開し、世界中で高評価を受けています。それが、こちらの「CELVIANO(セルヴィアーノ) Grand Hybrid」シリーズ。「電子ピアノでベヒシュタインの弾き心地と音を再現すること」を目指して開発され、世界中でアワードを獲得しているモデルです。価格.comの製品ページでも、特に木製鍵盤のタッチ精度をはじめとした評価が高く、満足度ランキングでは常に上位をキープ。“楽器メーカーではない”という立ち位置を逆手に取った(?)、カシオのチャレンジングな電子ピアノ開発に注目が集まっています。

●基本スペック
・鍵盤:ナチュラルグランドハンマーアクション鍵盤/88鍵
・最大同時発音数:256
・音色数:35(ダイレクト音色セレクトボタン:BERLIN GLAND、HAMBURG GRAND、VIENNA GRAND)
・スピーカー:3ウェイ・6スピーカー(16cm径+10cm径+5cm径)
・椅子:付属
・ヘッドホン:付属


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価格.comマガジン編集部

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パソコン・家電からカップ麺に至るまで、何でも自分で試してみないと気が済まないオタク(こだわり)集団。常にユーザー目線で製品を厳しくチェックします!

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2017.5.29 更新
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