本家アイコスより味もニオイもマイルド

「アイコス」が連続で吸える互換機「iBuddy i1」の実力をレビュー

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大人気の加熱式タバコ「アイコス(IQOS)」(フィリップモリス)。ピーク時よりは落ち着いたものの、まだ品薄状態は続いているようだ。また、入手できたとしても、多くの人が「故障した」「調子が悪い」などのピンチに陥っている。そこで最近流通し始めているのが、アイコスの専用ヒートスティックを“アイコスの本体なし”で楽しめる互換機だ。なかでも注目を集めているのが、連続吸いも可能な「iBuddy i1 Kit(アイバディ・アイワン・キット)」(iBuddy社製。以下、iBuddy i1)。実際、どの程度使えるのだろうか。

アイコスの入手や修理が難しい。そんな時も互換機があれば紙巻きタバコに戻らなくて済む!

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アイコスユーザーの不満「チェーンスモーキング(連続吸い)不可仕様」を解消!

「iBuddy i1」はアイコスの互換機ではあるものの、構造は「グロー(glo)」(BAT)に似たバッテリー一体型だ。実は「iBuddy i1」の登場以前にも「アイコス」の互換機は存在していたのだが、本体が熱くなりすぎたり、故障しやすかったり、加熱ムラのせいで味がよくないなどの理由から、万人にすすめられるレベルのものではなかった。「iBuddy i1」はそれらをほとんど解消しているだけでなく、「連続吸いができない」という本家アイコスの欠点すらカバーしているという。価格は8,980円(税込)で、アイコス(税込10,980円)より多少安く、グロー(税込8,000円)よりやや高い程度という微妙な設定だ。

本体のサイズは46(幅)×79.5(高さ)×25.5(厚み)mmとコンパクトで、アイコスのヒートスティックの箱に近い大きさ

マットな質感はアイコスのネイビーに似ており、ブラックは遠くから見ると区別できないほど。重量は70g弱とアイコス(バッテリー込みで120g)に比べて軽量だが、喫煙時に使用するのはアイコスホルダー(20g)のみなので、それと比較すれば当然重い

グローのようなバッテリー一体型。上部に穴があり、そこにヒートスティックを差し込んで使用する。穴の内部にはスティック状の加熱芯がある

キットには、本体のほかにクリーニングブラシ、microUSB充電ケーブル、クリーニング綿棒、マニュアル(ただし、翻訳ソフトそのままのような微妙な日本語)が付属。カラーバリエーションは写真のブラックのほかに、ホワイトとレッドが用意されている

アイコスより充電時間が長く、1回の充電で吸える総本数は少ない

さっそく「iBuddy i1」を使用してみよう。使用前には充電が必要で、満充電の状態から約15本連続で吸うことができる。ただバッテリー容量に関してはアイコスの方が大きく、1回の充電で約20本分吸えるので、1回の充電で吸える総本数は少ないことになる。ちなみにグローは、1本につき約3分使用した場合、約20本分吸うことができる。

バッテリーが切れた状態から満充電になるまでの時間は2〜3時間。アイコスはおよそ90分なので、倍近くかかることになる

ヒートスティックは左上の穴に差し込む。アイコスのように微妙な抵抗がないので、失敗は少ないはずだ

ヒートスティックは左上の穴に差し込む。アイコスのように微妙な抵抗がないので、失敗は少ないはずだ

操作は本体側面の「ファイアボタン」で行う。「ファイアボタン」を5回連打することで電源のオン/オフが切り替わる。これは、「VAPE」(電子タバコ)ユーザーにはおなじみの仕様だが、アイコスユーザーは最初はとまどうかもしれない。

電源がオンになると、右上のグリーンのLEDが点灯する

電源がオンになると、右上のグリーンのLEDが点灯する

電源が入った状態で「ファイアボタン」を3秒間長押しすれば、加熱がスタートする。右端のLEDが赤く常時点灯になったらやっと吸える。ここまで約20秒程度

喫煙時はグロー的な“牛乳パック・ストロー飲み”状態だが、アイコスと質感が同じなのでグローほど見た目の違和感は少ない。喫煙所でも悪目立ちしないのはうれしい

アイコスより味がマイルドになり、ニオイも少ない

実際に吸ってみると、アイコスとはかなりニュアンスが違う。全体的にヒートスティックの味わいがマイルドになる印象で、蒸気量も少なめなようだ。特にメンソール系のヒートスティックはミント感もマイルドになり、本家アイコスとの差を感じやすい。

好みの問題ではあるが、物足りないと感じる人も多いかもしれない。筆者の場合は、アイコスは独特の臭気がきついと感じることが多いので、ニオイも控えめになる「iBuddy i1」のほうが好み。スロートキックは弱まるが、味わいという点では「iBuddy i1」の方がはるかに吸いやすい。

ちなみに、アイコスは14回吸うか、6分で電源オフとなるが、「iBuddy i1」は16回吸い可能。しかし、5分20秒で電源がオフというこれまた微妙な仕様。しかも14回以上吸うと味が一気に薄くなるので、この2回の差はそこまで重要ではない気がする。

味やニオイの差はおそらく加熱方法によるものだ。アイコス(右)は平たいブレード、「iBuddy i1」(左)はスティック状の加熱芯を使用している。ブレードの温度が200℃を超えるアイコスに比べて、加熱芯が72℃以上にならない仕様になっている

ヒートスティックを挿しやすいのは圧倒的に「iBuddy i1」だが、ブレードよりも固定力が弱いのか、油断するとこのようにすっぽ抜けることも。ただ芯が刺さっているぶん、グローのように穴に入れているだけよりはいくぶんかマシ

吸い終わったら、操作ボタンの反対側にあるボタンをスライドさせて中のスティックホルダーを持ち上げる

吸い終わったら、操作ボタンの反対側にあるボタンをスライドさせて中のスティックホルダーを持ち上げる

ヒートスティックを抜いて、吸殻を灰皿へ

ヒートスティックを抜いて、吸殻を灰皿へ

スティックホルダーは完全に取り外すことができるので、メンテナンスの際に便利

スティックホルダーは完全に取り外すことができるので、メンテナンスの際に便利

アイコス同様、スライドボタンを使って取り出さないと、このように中身がホルダーに残ってしまうことがあるので注意しよう

こまめなメンテナンスは欠かせない

アイコスは小まめに手入れをしないとどんどん臭くなっていくが、「iBuddy i1」も構造的に、内部に汚れがたまると臭くなることは想像に難くない。メンテナンス用の濡れ綿棒とブラシは付属しているものの、それだけでは足りないので、エアダスター、無水エタノール、ベビー綿棒を用意しておくことをおすすめする。

役立つのは、パソコンの掃除にも使用するエアダスター。細かいタバコ葉のカスなどはこれで一気に吹き飛ばすと楽だ

スティックホルダーは取り外して水洗いも可能だが、水分が残ってしまうと故障の原因になるので、無水エタノール(薬局で約1,200円程度で購入可能)で清掃するのがおすすめ。アルコール使用可能なスプレーボトルに詰め替えてシュッシュッとすれば一気に汚れが溶け落ちる

アイコスにも濡れ綿棒は付属するが、買い足すとなると結構な負担になる。細かいところも清掃しやすい赤ちゃん綿棒(ベビー綿棒)に無水エタノールを染み込ませれば、格段に安く清掃用綿棒ができあがる。なお、無水エタノールは揮発性が高いのでふたを開けっ放しにしておくと蒸発してしまうのと、火気には注意

グロー以上アイコス以下の喫煙感。使い勝手と味わいではアイコスに勝る面も多い

アイコス互換機でありながら、使い勝手はグローに近い「iBuddy i1」。ガツンとした喫煙感は本家アイコスにかなわないが、ニオイの低減とマイルドな吸い心地は捨てがたい。グローも連続使用可能だが、いかんせん専用のネオスティックが細身のため、タバコ感が少なすぎるというデメリットがある。

ボタン操作さえ慣れれば、かなり使いやすい「iBuddy i1」。アイコス互換機としての出来は上々だ

ボタン操作さえ慣れれば、かなり使いやすい「iBuddy i1」。アイコス互換機としての出来は上々だ

味の面では、「グロー以上アイコス以下」、使い勝手は「アイコス以上グロー同等」という印象を持った。コンパクトさでは両者に勝る。そうなると、あとはやはり耐久性の問題だ。いくぶんチープに感じられる本体は、アイコスのようにホルダーの出し入れが必要なく、故障リスクは低いように感じる。ただ長期間は使用していないので、その点はまだ未知数だ。

アイコスに比べて入手性がよく、コンパクトで手軽というのが「iBuddy i1」の持ち味。それでいてかなりおいしくヒートスティックを味わえるのだから、故障のためにやむなく紙巻きタバコに戻っているユーザーなどには特に魅力的ではないだろうか。だが最近ではこの「iBuddy i1」もまた品薄になっているようなので、供給が潤沢でなければ、そのメリットも減じてしまうだろう。

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清水りょういち

清水りょういち

元「月刊歌謡曲(ゲッカヨ)」編集長。今はめおと編集ユニット「ゲッカヨ編集室」として活動。家電や雑貨など使って楽しい商品のレビューに命がけ!

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2017.11.17 更新
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