いいモノ調査隊
どこで登場したMSかわかりますか?

マニアックすぎる機体「ガンキャノン・ディテクター」がREガンプラ化!

毎度おなじみのガンプラ紹介でございます。今回は「RE」という新しいシリーズの最新作をご紹介。このシリーズは、知る人ぞ知るマニアックな機体ばかりが集まっており、今回ご紹介する最新作も、いや知らない、見たことないよ! の保証付き!

REシリーズ最新作2月発売のガンキャノン・ディテクターです

REシリーズ最新作2月発売のガンキャノン・ディテクターです

REシリーズはとにかくラインアップがマニアック!

数々のガンプラをご紹介してきましたが、今回初めてREというシリーズを紹介させていただきます。今まで紹介してきた、HG、RG、MG、PG、と「〜グレード」というGの付くシリーズが現在のガンプラの主力商品なのですが、2014年9月より、新機軸としてこのREシリーズの展開が始まりました。正式名称は「RE 1/100」。リボーンワンハンドレッドと呼びます。

公式サイトの説明を借りると、
「MGと同サイズの1/100スケールながら、洗練されたパーツ設計で、組み立てやすさと圧倒的な迫力を両立するブランド
とのことです。まずは今まで発売されたラインアップをご覧ください。

どうでしょう、このラインアップ! 知っているMSありました?

どうでしょう、このラインアップ! 知っているMSありました?

シリーズのローンチタイトルに、小説版「機動戦士ガンダム逆襲のシャア ベルトーチカチルドレン」のみに登場するシャア専用MS(モビルスーツ)「ナイチンゲール」を持ってくるというマニアックさ。以降も「ガンダムMK-III」に「GP-04」など、アニメでは活躍のない、設定資料などで登場するMSを立体化。さらに「ハンマ・ハンマ」「バウ」など、当時のガンプラで1/100サイズがなかったものや、MGシリーズでの展開がなかったMSをピックアップしてラインアップしているのです。

ガンプラ人気の浸透でより細分化されたユーザーの趣向に合わせて作られた、現代だからこそできるシリーズ展開だと思います。

もう1つの特徴は組み立てやすさ

さらに特徴としては、1/100スケールの大型キットなのに、パーツ数が少なく、手軽に組み立てられるというところ。同スケールではMGシリーズがありますが、こちらは内部構造や可動、ディテールにもこだわるため、パーツ数も多く組み立て難易度も高くなっています。このREシリーズは内部構造などを省略し、1/144スケールのHGシリーズのような手軽さと簡易さで楽しめるようになっています。組み立てに時間を取れない大人ユーザーにもうれしいところです。

今回のガンキャノン・ディテクターもパーツ数はこれだけです。昨年紹介したMGのZZガンダムはランナー17枚という多さでした

パーツが少なくてもハイクオリティ!

パーツ数を少なく簡素化していますが、ディテールの細かさや造形はMGに引けを取りません。これは最新の技術がなせる技で、どのMSをとっても機体のマニアックさを演出している装備やボディがきちんと再現されています。その分お値段が3,000円前後とHGシリーズよりはお高いのですが、MGに比べるとお手頃で、お財布にも少しだけやさしい設定になっています。

お待たせしました。今回の主役、ガンキャノン・ディテクター完成版です。ハイディテールのガンプラといっても問題ない出来ですよ

ガンキャノン・ディテクターってどんなMS?

それでは完成品を見ていきましょう。ランナー10枚と、最近のガンプラでは珍しく関節部分はほぼポリキャップという構造で、素組み+シール貼りまではわずか4時間弱。組み立てが簡単なのは実証されました。やはり1/100というスケールなので迫力がありますし、組んでいても細かいパーツが少なくとても作りやすかったです。特に最近のガンプラでは腕、脚の構造が結構難しく、HGでも苦戦することが多いのですが、本製品は関節にポリキャップをいれて、左右のパーツをはめるだけというものが多く、とても簡単でした。

うしろと横から、ガンキャノンならではの巨大なキャノン砲が目立ちます

うしろと横から、ガンキャノンならではの巨大なキャノン砲が目立ちます

さてここで説明をさせてください。本製品は「ガンキャノン・ディテクター」という機体で、「ガンキャノン」という名前が付いておりますが、実は、なんと、こいつガンキャノンじゃないんです! えー嘘やん、と自分も含めて多くの人がツッコミたいと思うのですが、しばしお待ちを。順を追って説明します。

おなじみのガンキャノン。初代ガンダムシリーズに登場する連邦軍の支援MSです(ロボット魂A.N.I.M.Eのガンキャノンを使用)

パッと見ると同じMSの進化形にも見えるのですが…

パッと見ると同じMSの進化形にも見えるのですが…

この「ガンキャノン・ディテクター」というMSは、初代ガンダムから7年後の「機動戦士Zガンダム」の世界で誕生します。ただ、「Zガンダム」のTVアニメには登場していません。ガンキャノン・ディテクターが最初に登場したのは、「Z-MSV」という紙面上での企画の中(詳しくは後述)。そこで最初は赤色の機体として登場しました。機体のベースとなったのは「Zガンダム」の劇中に登場する「メタス」という機体。メタスのムーバブルフレームを流用して作られた、いわば「メタスキャノン」と呼称すべきMSなのかもしれません。えーと皆さんついてきてくれてますか? 正直、筆者もかなりのガンダムオタクだと自負していたのですが、このMSに関してはまったく知りませんでした。

ではなぜ、その「メタスキャノン」がガンキャノン・ディテクターという名前になったかというと、この機体は、「Zガンダム」時代に”カラバ”という組織に送られています。このカラバには、かつての1年戦争のガンキャノンのパイロット、ハヤト・コバヤシが所属しており、彼の名機にちなんでガンキャノンの名前を与えられ、また設定上はガンキャノンと同じく赤色の機体になっています(なぜ今回のガンプラが濃紺なのかは後述)。いやいや設定までこだわるガンダムの奥深さを改めて再認識いたしました。

顔を見比べてみましょう。こちらがオリジナルのガンキャノン

顔を見比べてみましょう。こちらがオリジナルのガンキャノン

そしてこちらがガンキャノン・ディテクター。似ているようで微妙に違う

そしてこちらがガンキャノン・ディテクター。似ているようで微妙に違う

これが原型となったメタス。うーんいわれてみればこちらに似ているような…

これが原型となったメタス。うーんいわれてみればこちらに似ているような…

ちょっと無駄話。「MSV」とREシリーズ

さきほどちらっと話が出た「Z-MSV」について解説しましょう。Z-MSVとは「Zガンダム」の劇中に登場するMSの、先行試作機や強化型といったバリエーション機体を誌上で発表していくという企画でした。昭和時代のガンプラといえば、アニメのない時期には新しい商品が出ないというのが問題でした。それを解決したのが「MSV」(モビルスーツバリエーション)というシリーズです。実際にアニメなどでは登場しないものの、設定資料だけに登場し、そのデザインを素に、ガンプラとして販売していた時期がありました。初代でいうと「ゾゴック」とか「ジュアッグ」とか…。何かパチモンくさいMSだったんですよね〜。でも今やその「MSV」は当たり前となり、ほぼすべてのガンダムシリーズにバリエーションがあり、最近では「MSV」が主役のコミックや人気のガンプラもあるくらいです。

先述したこのREシリーズのローンチタイトル、ナイチンゲールやガンダムMK-IIIもそういったMSです。後にゲームなどで登場し、活躍しているものもあるのですが、このガンキャノン・ディテクターはなんと映像でも活躍するチャンスが与えられました。設定資料登場から約20年後、「機動戦士ガンダムUC」においてジオン軍と交戦する模様が映像で確認できます。筆者もブルーレイを見返して確認できました。その際に、赤色から濃紺にカラーが変わっています。それが今回のガンプラというわけです。

よく動き、カッコいいポーズが決まるREシリーズ

前置きがとても長くなりましたが、ガンキャノン・ディテクターの紹介に戻ります。1/100というスケールで全長は約22cmです。頭、腕、腰、脚部分の可動はもちろん、背負ったキャノン砲も可動。後述しますが、砲撃体勢をとるための特殊変形が下半身に仕込まれています。腕、脚などは内部構造のない、いわゆるモナカ構造なので軽く動きやすいです。ただ関節にポリキャップを使っているので、長時間の固定ポーズはへたれてきてしまいますし、抜けやすくなっています。メインモニターである目の部分や背中の一部にクリアパーツが使われています。

特徴的な2つのキャノン砲と右肩にビームガンを装備

特徴的な2つのキャノン砲と右肩にビームガンを装備

腕は引き出し式で関節部分もよく曲がります。腕自体のへたれはありませんでした

腕は引き出し式で関節部分もよく曲がります。腕自体のへたれはありませんでした

キャノン砲は上下に可動。右肩のビームガンも可動します

キャノン砲は上下に可動。右肩のビームガンも可動します

キャノン砲はバックパック基部に接続。上下だけでなく左右にも多少可動します

キャノン砲はバックパック基部に接続。上下だけでなく左右にも多少可動します

腰もポリキャップ接続でぐるりと回せます

腰もポリキャップ接続でぐるりと回せます

両肩に装甲パーツが付いているのも特徴的です

両肩に装甲パーツが付いているのも特徴的です

砲撃体勢に特殊変形

武装はキャノン砲、ビームガンがありながら、さらに専用のビームライフルが付属。こちらはグリップ部分の溝と手首内部の溝でしっかり固定して持つことができます。ただ手首部分もポリキャップ接続なので長い時間持たせておくと、腕が下がってくることが多いですね。ほかに、このガンキャノン・ディテクター専用の武器ではないのですが、ボーナスパーツとして170mmキャノン砲が付属。別売りのMGネモに持たせて使うことができます。ガンキャノン・ディテクターでも持てることは持てるようになっていましたよ。そしてしっかりした砲撃体勢をとらせるために下半身のパーツを使った特殊変形ができるようになっています。

専用のビームライフルが付属。これがなかなかカッコいいです

専用のビームライフルが付属。これがなかなかカッコいいです

この巨大な脚も特徴的。この両先端部分は可動します

この巨大な脚も特徴的。この両先端部分は可動します

脚も膝関節部分で柔軟に可動。ここもポリキャップになります

脚も膝関節部分で柔軟に可動。ここもポリキャップになります

膝裏のケーブルパーツは軟質素材が使われています

膝裏のケーブルパーツは軟質素材が使われています

これで砲撃体勢に。固定砲台になって砲撃するMSになりました

これで砲撃体勢に。固定砲台になって砲撃するMSになりました

足先を可動させてより安定したポーズを取らせることができます

足先を可動させてより安定したポーズを取らせることができます

ボーナスパーツの170mmキャノン砲

ボーナスパーツの170mmキャノン砲

ガンキャノン・ディテクターでも持てるようになっていました

ガンキャノン・ディテクターでも持てるようになっていました

ビームライフル両手持ちも。これが結構いいポージングが取れます

ビームライフル両手持ちも。これが結構いいポージングが取れます

パーツ数が少なく気軽に大型キットを組み立てられるのは、時間のない大人にとってはかなり魅力的ですね。最近のガンプラは技術も進化しており、関節部分にも専用パーツを使ったりして強化しているものが多い中、ひと昔前のガンプラのようにすべての関節にポリキャップを採用しているので、ここの緩さというか、外れやすさなどはちょっと気になりました。実際ポリキャップパーツは組み立て終わっても1/3が予備として余ったので、へたってきた場合の交換は簡単にできると思います。

特に脚部分付け根のポリキャップは結構緩かったので外れることが多かったです

特に脚部分付け根のポリキャップは結構緩かったので外れることが多かったです

マニアックなラインアップが魅力のシリーズです

REシリーズのマニアックさに加え、今回のガンキャノン・ディテクターはゴツゴツとした兵器っぽいフォルムで、スマートなガンダムにはもう飽きたという方にはおすすめできるガンプラです。

兵器っぽいガンキャノンを気軽に組み立てて堪能できるガンプラですよ

兵器っぽいガンキャノンを気軽に組み立てて堪能できるガンプラですよ

マッシー

マッシー

「月刊PCエンジン」誌で編集ライターデビュー。「64DREAM」誌デスクを経て前職はXbox 広報のゲーム漬け人生。猫とガンプラとaqoursが存在理由のホビー担当。

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