特集
実写とは違うおもしろさにどっぷりハマろう

漫画コンシェルジュが選ぶ! 2017〜2018年に実写化の名作漫画10選

実写とは違うおもしろさにどっぷりハマろう。年間1,000冊以上の漫画を読む漫画コンシェルジュ・小林琢磨が選ぶ、2017〜2018年に実写化した(する)名作漫画10選とは? 

1.東京タラレバ娘/東村アキコ

読むのがこんなにつらい漫画って、今までなかったんじゃないでしょうか(笑)。とくに1話は衝撃的で、男の僕でも凹むレベルなので、倫子(主人公)と同世代の女性が読んだら死んじゃうんじゃない? っていう。でも、誰にでも覚えがあるようなイタイ「あるある」に共感できたり、言ってほしくないことをズバズバ言ってくれるところがこの作品の魅力。アラサー3人のかけ合いやリアルな恋愛模様など、女性の描写がすごくおもしろいです。

©東京タラレバ娘/東村アキコ/講談社

(C)東京タラレバ娘/東村アキコ/講談社

あらすじ
「タラレバばかり言ってたら、こんな歳になってしまった」。そんなにイケていないはずじゃないのに、気づいたらアラサ―になっていた倫子。6年後の東京オリンピックまでには結婚したいと思うけど……。(講談社作品ページより)
全9巻で完結済み。2017年に吉高由里子の主演でテレビドラマ化された。

2.僕たちがやりました/原作:金城宗幸、漫画:荒木光

これは結構な問題作ですね。リアルすぎる日常と、その中にある非日常がうまく描かれている作品なのですが、それをエンタメとして昇華させられているところがすばらしい。トビオ(主人公)のキャラがとても現代っぽくて、物語をおもしろくしています。「普通でいたい、そこそこの人生でいい」と願いながら日々を過ごす姿には共感できるだけでなく、考えさせられるものがあります。

©僕たちがやりました/原作:金城宗幸、漫画:荒木光/講談社

(C)僕たちがやりました/原作:金城宗幸、漫画:荒木光/講談社

あらすじ
友達のマルが、矢波高校の不良にボコボコにされた仕返しに、奴らの校舎にお手製の爆弾を仕掛けたトビオたち。少しだけ驚かせるつもりが、死傷者が出るほどの大きな爆発が起きてしまう。パイセンのあり余るお金を使っても、どうしようもない事態に彼らは……!? (講談社作品ページより)
全9巻で完結済み。2017年にフジテレビ系にて窪田正孝の主演でテレビドラマ化。

3. 電影少女(ビデオガール)/桂正和

DVDでもストリーミングでもなく、「ビデオ」ってところにぐっと来ませんか? 90年代の伝説的恋愛漫画で、ちょっとエロくて甘酸っぱい、「ジャンプ」のド直球ラブコメですね。桂先生は「女の子のパンツを描かせたら日本一」と言われる漫画家で、この作品でも少女たちが非常に魅力的に描かれています。アラフォー世代の男性の多くは「電影少女」を読んでヒロインに恋をしていたのではないでしょうか。

©Masakazu Katsura 2003/Shueisha

(C)Masakazu Katsura 2003/Shueisha

あらすじ
ピュアな心の持ち主だけに見えるというレンタルビデオショップ「GOKURAKU」から貸し出される電影少女(ビデオガール)たち。孤独な男子たちを慰めるために再生された電影少女と、少年の恋愛模様を描くラブコメディ。2017年に「電影少女〜VIDEO GIRL AI 2018〜」のタイトルで連続ドラマ化された。

4. 累 −かさね−/松浦だるま

「累ヶ淵」という怪談にインスピレーションを得た物語。容姿の醜い女性と美しい女性の顔が入れ替わることで生まれるドラマにはサスペンス要素もありつつ、その心理描写に引き込まれます。また、演技力や音楽などの芸術性を漫画で表現するのって難しいのですが、この漫画ではそれをうまく伝えていて、「累(主人公)ってめちゃくちゃ演技うまいんだな」ということがわかる表現力も、作品の見どころのひとつです。

©累 −かさね−/松浦だるま/講談社

(C)累 −かさね−/松浦だるま/講談社

あらすじ
醜悪な容貌を持つ少女・累。その醜さ故、過酷な道を歩む累に、母が残した1本の口紅。その口紅の力が、虐げられて生きてきた、累の全てを変えていく――。(講談社作品ページより)
2018年3月現在、10巻まで刊行済み。2018年に実写映画が公開予定。

5. 亜人/桜井画門

これは、文句なしに面白い! 死んでも生き返る「亜人」と人間の戦いを描いているのですが、見どころは、亜人が「死ねる」ことをアドバンテージにとった戦略のおもしろさ。「死ねるってこんな使い方あるのか、追う方もここまでやるのか」と驚かされます。ただ、亜人は「死ねる」以外はほぼ普通の人間と同じなので、アメコミみたいな対超人バトルではなく、リアリティのあるところがまたいい。頭を使う頭脳戦でありながら、アクションもおもしろいので、映画化も納得です。

©亜人/桜井画門/講談社

(C)亜人/桜井画門/講談社

あらすじ
「亜人」と呼ばれるその生物は「死なない」。高校生・永井圭はある日、交通事故で死ぬが、その直後に生き返った。それは、彼が亜人であり、人間ではないことを意味する。圭をとりまく環境は一変した。彼は人間たちから逃げ惑うことになる。友人のカイは怯える圭を助けるために駆けつけ、二人で人里を離れて山の中に逃げ込んだ。そんな彼に人間と敵対する亜人たちが接触してきた。(講談社作品ページより)
2018年3月現在、11巻まで刊行済み。2017年に佐藤健主演で実写映画が公開された。

6. 帝一の國/古屋兎丸

「生徒会長をつとめた生徒には、将来の内閣入りが約束される」という超名門高校を舞台に、生徒会長の座を狙う主人公が奔走するというユニークな設定の漫画です。大人の政財界よろしく、権力を持つ上級生を懐柔しようと策略をめぐらせたり、戦略的な裏切りもあるのですが、やっているのが高校生なので、どこかかわいい。高次元の戦いを低次元で繰り広げるところにおもしろさがあります。シリアスとギャグがちょうどいいバランスでミックスされていて、何も考えずに笑える作品ですね。

©古屋兎丸/集英社

(C)古屋兎丸/集英社

あらすじ
主人公の赤羽帝一は「総理大臣になって自分の国を作る」という野望のため、超名門海帝高校の生徒会長になることを決意。生徒会を舞台に繰り広げられる、少年同士の出世争い物語。全14巻で完結済み。2017年、菅田将暉主演で実写映画化された。

7. 新宿スワン〜歌舞伎町スカウトサバイバル〜/和久井健

スカウトマンを題材にした漫画が珍しいという意味でも、読んで損はない作品。金も学もない青年が、歌舞伎町のスカウトマンとして裏社会でのし上がっていくのですが、武闘派バトル漫画の要素もあり、いわゆるピカレスク(悪党)ロマンですね。主人公が成長していくストーリーはいくつかの章で構成されているのですが、実は物語には複線があり、それと並行して大きな事件が動いています。最終的にはその大きな事件がメインストーリーになって最終話につながっていくのですが、その流れがめちゃくちゃうまい!

©新宿スワン〜歌舞伎町スカウトサバイバル〜/和久井健/講談社

(C)新宿スワン〜歌舞伎町スカウトサバイバル〜/和久井健/講談社

あらすじ
歌舞伎町スカウトサバイバル ここは新宿歌舞伎町───。白鳥タツヒコは仕事ナシ金もナシのどーしようもない19歳……だった。ところがある日、スゴ腕風俗スカウトの真虎(マコ)に気に入られ、スカウトデビュー!! 女のコに声をかけ、水商売を紹介し、その紹介料で飯を食う歌舞伎町裏ビジネスの世界に足を踏み入れたのであった。(講談社作品ページより)
全38巻で完結済み。2015、2017年にそれぞれ綾野剛主演で実写映画化された。

8. 無限の住人/沙村広明

約20年間にも渡って連載された、「ネオ時代劇」といわれている伝説的な漫画です。不死身の剣士を主人公にした時代劇で、決めのシーンが1枚の絵画のように描かれているなど、タッチが独特。見どころはやはり決闘のシーンなのですが、決闘相手がみんな変わった刀を使うところがおもしろいんです。「今回はどんな敵と、どんな風に戦うんだろう?」と、ワクワクさせてくれる作品です。

©無限の住人/沙村広明/講談社

(C)無限の住人/沙村広明/講談社

あらすじ
「勝つ事こそ剣の道」という逸刀流統主・天津に両親を殺された少女・凜は、仇討ちのため、不死身の男・卍を助っ人にする。異形・残 虐・悲運……様々な殺人者たちが交錯し葬られる、凄惨な剣戟活劇。(講談社作品ページより)
全30巻で完結済み。2017年に木村拓哉主演で実写映画化された。

9. リバーズ・エッジ/岡崎京子

90年代の伝説的な青春漫画ですね。サブカル系の中二病というのでしょうか、特別なものに憧れる思春期の気持ちをうまく描写しているなと思います。正直、30歳とか40歳で読んでもあまりおもしろくないと思うんですけど、10代のモラトリアム期に読むと、影響を受ける作品じゃないでしょうか。僕自身、若い時に読んでいたら、価値観や人生観が変わっていたんだろうなと思う作品です。若い人に読んでもらいたいというより、「読むんだったら若いうちがいい」という感じですね。

©リバーズ・エッジ/岡崎京子/宝島社

(C)リバーズ・エッジ/岡崎京子/宝島社

あらすじ
女子高生のハルナは、元彼氏の観音崎らにいじめられている同級生の一郎を助けたことをきっかけに彼と仲良くなる。「ボクの秘密の宝物、教えてあげる」という一郎に連れていかれた河原にあったのは、人間の死体だった。
全1巻で完結済み。2018年に二階堂ふみ、吉沢亮主演で実写映画化された。

10. 響〜小説家になる方法〜/柳本光晴

まーおもしろいです!「読んでくれ」のひと言に尽きる。とにかく響(主人公)のキャラがすばらしく魅力的で、「天才」というのがなんなのかを教えてくれます。その天才エピソードには毎回驚かされるのですが、「これ以上ないだろう」っていうところを毎回超えてきてくれるんですよ。今1番楽しみにしている作品のひとつです。

©響〜小説家になる方法〜/柳本光晴/小学館

(C)響〜小説家になる方法〜/柳本光晴/小学館

あらすじ
とある文芸編集部の新人賞宛に送りつけられた、直筆の投稿原稿。編集部員の花井は、応募条件を満たさず、ゴミ箱に捨てられていたその原稿を偶然見つける。封を開けると、これまで出会ったことのない革新的な内容の小説であった。作者の名は、鮎喰響。連絡先は書いていない……。(小学館作品ページより)
2018年3月現在、8巻まで刊行済み。2018年、「響 -HIBIKI-」のタイトルで実写映画が予定されている。

小林琢磨

小林琢磨

(株)ナンバーナイン代表取締役社長。大切な事は全て漫画から教わりました! 情熱こそ全てであり最優先。魂が震える作品が好きです。マンガサロン「トリガー」のオーナーと(株)人狼の代表も兼任。サーチフィールド創業者。アイコンはうめ先生制作。

関連記事
ページトップへ戻る