レビュー
加熱式タバコ「グロー」専用ネオスティックの新銘柄をさっそく吸ってみた

「グロー」が加熱式タバコのイメージを改革!? 初の専用ブランド「neo(ネオ)」がすごい

左上紺色(青)がキーカラーの「ネオ・ダーク・プラス・スティック」、ブラウンの「ネオ・ロースト・プラス・スティック」(左下)、グリーンのメンソール「ネオ・フレッシュ・プラス・スティック」(右上)、パープルのフレーバーメンソール「ネオ・ダークフレッシュ・プラス・スティック」。今までの1箱20本入り420円から450円(税込)に、価格も一新

缶チューハイなどのアルコール類も7〜9%と、高アルコールのものが人気になっている昨今、加熱式タバコに関しても、しっかり喫味を感じられるキツめの味わいが求められているようだ。その流れを汲んだのか、2018年7月9日にリリースされたのが、「グロー」専用ネオスティック「neo(ネオ)」シリーズである。

現在日本では、「アイコス」(PMJ)、「グロー」(BAT)、「プルーム・テック」(JT)の3種類の加熱式タバコが販売されているが、うちプルーム・テックは低温加熱式で喫味は軽い。残る高温加熱式のアイコス、グローの両者は、専用ヒートスティックが太く、中心にブレードを差して加熱するアイコスのほうが、細いネオスティックを周囲から加熱するグローよりも喫味が強く、“キツく” 感じるというのが定説だった。そう、これまでは……。

ここにきてBATは、史上初となる「加熱式タバコ専用銘柄」を立ち上げ、キツめの喫味に挑戦してきたのだ。グローのためだけにタバコ葉のブレンドを調整し、生まれた深い喫味。これは大いに興味をそそられる。果たしてどこまで“キツさ”を実現できたのか、試してみたい。

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「ニオイも煙も少ないけれど、味も軽い」というイメージを払拭する、タバコらしい“キツさ”を表現

これまで10種類のKENTブランドでネオスティックを展開してきたBAT(※1商品だけ、宮城県限定で例外的にKOOLブランドも投入された)。そのイメージは、爽やかで女性にも好まれるライトな喫味とスリムなネオスティック、未来的なパッケージデザイン、バラエティ豊かなメンソール系のラインアップの充実、といったところだろうか。2018年6月には、KENTネオスティックに大量にメンソール中心のフレーバーを追加したばかりだから、怒涛の新製品ラッシュである。

ロゴの表現が複雑なうえに銘柄が増えて色分けが難しくなったKENT勢と違い、はっきり色分けされて判別がしやすいところがうれしい「neo」。ただ、今後フレーバーが追加されると同じことになるかもしれないが……

アイコスとの違いはフィルター部分にも。上の写真のようにちぎってみるとわかりやすいが、フィルターに空洞部分がある。熱を伝えにくくする工夫だと思うが、この空間もまた喫味の軽さを助長している気がする

もちろんライトな喫味、メンソールの爽やかさ・リフレッシュ感を求めるユーザーにとっては、今のグローでも十分だと思う。しかし、加熱式とはいえタバコはタバコ。しっかり吸っている充実感が欲しいというヘビースモーカーにとっては、今まではアイコス1択だったというのが実情だ。アイコスには味の仕上げはどうあれ、2018年6月にリリースされた「ブラウン(レギュラー)」のような強烈な濃厚味も存在するうえ、構造的にも味は濃いめ。“キツさ”を感じるためには、事実上アイコス以外の選択の余地はなかったのだ。

そんな中、メンソール系を充実させてきたグローの中で、2017年10月に発売されて異彩を放っていたのが、濃いめの味を追求した「リッチ・タバコ(深みのレギュラー)」だ。時間は経ったが、その流れを加速させるべく開発、もはやKENTブランドには収まりきらない、とばかりに登場したのが、この「neo」シリーズと推測する。

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「neo」のネオスティック4種類を味比べ!

ネオスティックの新銘柄が「neo」とはややこしい。これまでの「KENT」はミニマルな細かい文字がデザインの基調だったが、「neo」は輸入文具のような、大人男性にも好まれやすいデザインになった。

グローのイメージをガラリと変える「ネオ・ダーク・プラス・スティック」(深みの満足レギュラー)

輝く紺色がアクセントで精悍なイメージ

輝く紺色がアクセントで精悍なイメージ

これは、ひと吸いで驚ける。喫味が煙、しかも加熱式タバコに付きものの酸味をかなり抑えた、濃く深い味わいだ。これはすごい。コーヒーのロースト時の香ばしい感覚に近い香りで、もちろんネオスティックなので煙量(蒸気量)は控えめなのだが、味はかなり紙巻きタバコを彷彿とさせるスモーキーな仕上がりだ。

コーヒーにたとえれば、昭和の本格派喫茶店で出していたコーヒーの味がずっと酸味主体のものだったところに、スターバックスやタリーズなどのシアトル系がエスプレッソをベースにした苦味主体のコーヒー味でブームを呼んで、日本のコーヒーの味の中心を変えた、くらいの変化だ。

アイコスとグローの選択に悩んでいた人でも、「特有の酸味は加熱式に付きものだ」と諦めていた人が多かったのではないだろうか。その常識が、今くつがえされたのである。紙巻きタバコスイッチ組は、アイコスとグローの選択に迷ったら、この「ネオ・ダーク・プラス・スティック」を試してからにすべき。既存の銘柄として存在していなかっただけに、タバコ葉のブレンドからかなり変えてきたようだ。もちろんこれは酸味系の味わいを否定するものではなく、味の種類が違うということ。選択肢が増えたということである。

紙巻きタバコユーザーがスイッチする際に、引っかかるのは、煙量(蒸気量)と味だろう。煙量では太いヒートスティックのアイコス軍にかなわない。しかし、ゆっくり味わうべき渋みと深みの喫味なら、こちらに軍配が上がるという人も多いはず。以前抱いていたグローに対するイメージがガラリと変わる、記念すべきネオスティック製品だと思う。

濃厚なボディーを味わえる「ネオ・ロースト・プラス・スティック」(香ばしい満足レギュラー)

ブラウンがアクセントのデザイン

ブラウンがアクセントのデザイン

すでに「ネオ・ダーク・プラス・スティック」でロースト感を感じてしまったあとだけに、どう来るのだろうか。こちらはもう少しだけ酸味を加えて、ワインで言うところの濃厚なボディを味わえる、芳醇かつ芯のある味構成だ。

これも従来の加熱式タバコのイメージを変えさせるタイプの、濃厚かつ煙感を感じる味わい。加熱式特有のクセはメンソールで消すしかないと諦めていた人も振り返らせるに違いないダンディーな苦味ベースの喫味。その重厚なミドルトーンはゆっくり吸えば吸うほどしっかり味わえる。

正直新鮮さには欠ける「ネオ・フレッシュ・プラス・スティック」(爽快満足メンソール)

きらめくグリーンのメンソールタイプ

きらめくグリーンのメンソールタイプ

レギュラータイプ2種に関してはすっかり感動してしまったが、このペパーミント由来のL-メントール(ハミガキやガムなどに使用される)感が強烈な「ネオ・フレッシュ・プラス・スティック」には少々拍子抜け。せっかくのタバコ感が一掃されてしまう強烈な眠気覚ましタイプの清涼感だ。これなら今までの「KENT」ネオスティックシリーズでも存在したわけで、正直新鮮さには欠けた。ただ、のどに染みるほどのメンソール感に耐えながら、よくよく味わうとその背後にタバコ味を感じることはできるし、加熱式特有の酸味が軽減されているのはわかる。でも、やっぱりもったいなく感じる。

大人の男性に似合う品のいいメンソール「ネオ・ダークフレッシュ・プラス・スティック」(グレープのように香る満足メンソール)

完熟グレープのようなアロマを持つフレーバーメンソールタイプ

完熟グレープのようなアロマを持つフレーバーメンソールタイプ

これはL-メントールというより、スペアミント(カルボン+リモネン系)特有のフルーティーで抑えめの爽快感を得られるフレーバーメンソール。とはいえ完熟グレープという感覚はそんなに強くなく、普通においしいフルーティーなアロマのメンソールという印象だ。香水系統ではなく、あくまでも食品系統のアロマなので、香水系が苦手な方でも安心して楽しめるだろう。

メンソールの分、スロートキック(のどへの圧)も強くなり、甘いアロマとともに苦味と深みが乗ってくる複雑な味わいを醸し出す。高級海外シガレットやリトルシガー(細くて小さい葉巻)のように重厚で、大人の男性にも似合う品のいいメンソールとして、素晴らしい存在感を発揮している。

加熱式タバコのイメージを改革するかも。歴史を変えるかもしれない「neo」の実力!

これまで、加熱式タバコのスティックやカプセルはすべて味わってきたが、今回ほど気分が上がったことはなかった。紙巻きタバコと加熱式タバコの味は別物というのはよく言われるが、この「neo」シリーズはかなり紙巻きタバコに近づいたと思う。試す前と後では加熱式の味のイメージがガラリと変わるのではないかと思うくらいだ。

もちろん、加熱式を吸い慣れていない紙巻きタバコオンリーのユーザーには、やはり同じようにクセがあると感じられてしまうかもしれない。しかし、加熱式タバコに切り替えたものの、ふとした瞬間に紙巻きタバコを吸いたくなってしまう、心のどこかでスイッチし切れていないユーザーのハートを、グローと「neo」の組み合わせが今度こそつかむはず。今までのフレーバーに満足していない人はもちろん、加熱式タバコの味の可能性を追求したい人なら、この「neo」シリーズはぜひ試してみてほしい。

"neoの青いやつ"、" neoの緑のメンソール"など、店頭でも口にしやすいカラー分け

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清水りょういち

清水りょういち

元「月刊歌謡曲(ゲッカヨ)」編集長。今はめおと編集ユニット「ゲッカヨ編集室」として活動。家電や雑貨など使って楽しい商品のレビューに命がけ!

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