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今年だけで20種類のフレーバーが新たに発売

加熱式タバコが歩んだ2018年を、新フレーバーの発売履歴で振り返る


2016年の「アイコス」の大ヒットに端を発した加熱式タバコブーム。品薄、欠品、転売、価格高騰……などの混乱も、今では懐かしい思い出だ。すっかり市場に定着した日本の3大加熱式タバコである「アイコス(IQOS)」「グロー(glo)」「プルーム・テック(Ploom TECH)」は、当初こそ選べる専用スティックの種類が少なかったが、最近では各社ともフレーバーを拡充し、選択肢も多くなってきた。ここでは、2018年の加熱式タバコの動向を、新フレーバーの発売履歴を通して振り返ってみたい。

11月に新型2機種を発売した加熱式タバコの代名詞「アイコス」

加熱式タバコの先駆け的存在の「アイコス」は、その喫味の重さから、タバコ感を重視するユーザーにとっての最大有力選択肢と言われる。2018年末時点で、フレーバー数は13種類(限定販売フレーバーを含む)。かつては3機種の中で唯一、連続吸いができない点がマイナス要素とされていたが、11月に新モデルの「アイコス3」と「アイコス 3 マルチ」を発売。特に、「10本連続吸い可能」な「アイコス3マルチ」の登場は、加熱式タバコユーザーの選択肢を大きく広げた。

連続吸い可能な「アイコス 3 マルチ」の登場は、2018年の加熱式タバコ関連ニュースの最大トピック

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【「アイコス」について、くわしくはこちら】
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≪5、6月≫
1年2か月ぶりの新フレーバー「マールボロ ブラウン/オレンジ/イエローメンソール」発売

2017年3月に発売された「スムース・レギュラー」「パープル・メンソール」以来、1年2か月ぶりの新フレーバーとなるレギュラー2種とメンソール1種を発売。5月発売の「ブラウンのレギュラー」は、「アイコス」のヒートスティックの中でもっとも濃厚。「オレンジのレギュラー」はアイコス特有の味わいを感じさせつつ、比較的軽めの味わい。6月発売の「イエローメンソール」は初夏の発売にふさわしく、爽快感たっぷりで万人受けしそうな味わいだという。

「ブラウン」(左下)「オレンジ」(右下)は、現在コンビニなどでの取り扱いは宮城県仙台市内のみ。全国のコンビニでの展開時期は未定

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≪10月≫
30円安い「ヒーツ(HEETS)」の地域限定販売開始

秋には、「マールボロ」に次ぐ新ブランド「ヒーツ」から4フレーバーが登場した。ただし、2018年末現在、北海道、中国、四国、九州限定でテスト販売となっている。価格は通常500円(税込)の「マールボロ」よりも30円安い470円(税込)だ。4フレーバーとも、「マールボロ」のヒートスティックに比べて、独特のアイコス臭がマイルドになった印象だという。

全国発売の予定・時期ともに未定

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もっともフレーバーの選択肢が多い「glo」

2018年末現在、3機種の中でもっともフレーバーの選択肢が多いのが「グロー」だ。今年だけで10種のフレーバーが追加され、計18種類になった。本体の発売と同時に販売が開始された「ケント」ブランドのほか、今年7月には、新銘柄「ネオ」が登場。とくにメンソールの充実度が高い。

3機種の中でもっとも後発の加熱式タバコ。2018年末現在、新型発売の噂は聞こえない

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【「グロー」について、くわしくはこちら】
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≪7月≫
加熱式タバコ用スティック初の「カプセル入り」が登場

「ケント」ブランドから、メンソール愛好者にファンの多い、つぶすと弾けるカプセル入りのメンソールが発売。「マールボロ」「メヴィウス」も、紙巻きタバコではカプセル入りを展開しているが、加熱式タバコではこれが初のカプセル入りフレーバーとなる。

ベリーのようなフレッシュなアロマがはじける「ベリー・ブースト」(左)と、ひんやりとしたミントの冷涼感が味わえる「ミント・ブースト」(右)

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≪7月≫
「グロー」が史上初の加熱式タバコ専用銘柄「ネオ」を立ち上げ

初の加熱式タバコオリジナルブランド「ネオ(neo)」が登場。レギュラー2種、メンソール2種の計4フレーバーが同時発売された。レギュラーは「かなり紙巻きタバコに近づいた味わい」という評価もあり、「紙巻きタバコに近い味わいを求めるならアイコス一択」という定説は崩される可能性が浮上。

「グロー」のためだけにタバコ葉のブレンドを調整した「ネオ」

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≪9月≫
「ネオ」にもさっそくカプセル入りメンソールを追加

とにかくメンソール系フレーバーの充実に気合いが入っている「グロー」は、「ネオ」ブランドの立ち上げ後、2か月後にさっそくカプセル入りメンソールを追加。

ペパーミント系のメンソール「ブースト・ミント・プラス・スティック」と、ベリー系のミント味「ブースト・ベリー・プラス・スティック」

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≪12月≫
勢い止まらぬ「ネオ」、さらに2フレーバー追加

「ネオ」の勢いが止まらない。ただし、この追加で登場したのはメンソールではなく、やさしい甘みのあるレギュラーと、カプセル入りトロピカルフレーバーの2種だ。これにより、「ネオ」のフレーバーは早くも計8種になった。

心地よい甘さが口の中に広がる「クリーミー・プラス・スティック」(左)と、トロピカルなカプセルが驚きの味わいだという「ブースト・トロピカル・プラス・スティック」(右)

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加熱温度が低くニオイが少ない「プルーム・テック」

約30℃の低温加熱式である「プルーム・テック」は、ほぼ無臭に近いニオイの少なさ、喫味の軽さが特徴だ。フレーバー数は、2018年末現在8種類で、もっとも少ない。構造的にVAPE(ノンニコチン・ノンタールの電子タバコ)に近く、フレーバーもフルーツ系の甘みのあるものの割合が多いため、VAPEと併用しているユーザーも多く存在。「プルーム・テック」と互換性のあるVAPEも登場している。2019年春には、新型モデルが発売される予定だ。

中途中断可能で、さらにカプセル交換で味変も可能なのも持ち味だ

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【「プルーム・テック」についてくわしくはこちら】
「プルーム・テック」と「アイコス」を徹底比較! 話題の新方式タバコどっちがいいの?

≪9月≫
和梨・洋梨フレーバー発売と同時に、メンソールカートリッジを刷新

和梨と洋梨をミックスしたフルーツフレーバー「ミックス・グリーン・クーラー」を発売。好みが分かれるフルーツ系かと思いきや、上品でほんのり甘やかでフルーティーなおいしさはヘビースモーカーにも好評。メンソール感も強すぎず、飽きにくいという。

「ミックス・グリーン・クーラー」発売と同時に、メンソールタイプ3種は、喫味が抜けにくいようにカートリッジを刷新した

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≪12月≫
女性ユーザーを意識した「ピアニッシモ」とホワイトモデルを追加

女性向けタバコ「ピアニッシモ」を採用したフレーバー2種が登場。これに合わせ、同時にホワイトモデルも発売された。2019年春の新モデル発売を前に、完全に女性向けの戦略で2018年を締めくくった。

紅茶とレモンがほんのり香る「レモンティー・ゴールド・アロマ・フォー・プルーム・テック」(左)と、いちごとマンゴーのミックス「ストロベリー・マンゴー・ピンク・クーラー・フォー・プルーム・テック」(右)

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まとめ

加熱式タバコ専用スティックは、地域限定販売のものを入れると、今年だけで20種類のフレーバーが追加となり、全39種が流通していることになる。もはや「好みのフレーバーがない」と、加熱式タバコへの移行を先延ばしにできない充実のラインアップだ。

全体としての印象をあえて述べるなら、「アイコス」は、連続吸い可能な新モデルや、低価格なヒートスティックなど、ユーザーの意見に耳を傾けた改良戦略。「グロー」は、得意のメンソールに引き続き力を入れながらも、打倒アイコスの気合いも感じさせる「ネオ」の立ち上げにより、強い喫味を求めるユーザー獲得への意識も伝わってくる。「プルーム・テック」は、その無臭ぶりと喫味の軽さを生かし、VAPEユーザーにも好まれるようなフレーバーを販売。メンソールカートリッジを刷新するなど、味わいへのこだわりにも余念がない。また、「ピアニッシモ」、ホワイトモデルなど女性ユーザー獲得にも力を入れ始めた様子。といったところだろうか。

2019年、加熱式タバコ市場にどのような動きがあるのか、また、どんなフレーバーが登場するのか、価格.comマガジンでは引き続き注目していく。

大泉瑠梨(編集部)

大泉瑠梨(編集部)

美容・健康家電を中心に新製品レポートやレビュー記事を担当。時には体を張って製品の実力をチェックします。

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