新製品レポート
「改元」と同時に発表された新コンセプトの「人生ゲーム」を早速レビュー

「令和」版作るの早っ! 金ではなくフォロワーを集める「人生ゲーム+」で遊んでみた

タカラトミーは、盤ゲーム「人生ゲーム」の新製品として、「人生ゲーム+(プラス)令和版」を、2019年6月から発売します。

メーカー希望小売価格は、4,298円(税込)。

シリーズとしては通算64作目となる「人生ゲーム+(プラス)令和版」。対象年齢は6歳〜で、プレイ人数は2〜4人。ちなみに写真の女の子は、タカラトミーの配布イベントにおいて日本で初めて「人生ゲーム+ 令和版」をゲットした来場者です

「インフルエンサー」になってフォロワーを増やす新コンセプト

「人生ゲーム」は、時代の世相やトレンドを反映させながらシリーズが展開されており、過去には平成時代の幕開けとともに「人生ゲーム平成版」を発売。今回も、新時代の始まりとなる「改元」に合わせて、新元号「令和」を製品名に付けた「人生ゲーム」が制作されました。

「人生ゲーム平成版」の初代。「平成」シリーズは人気で、「平成」と製品名に入った作品は全12種類も発売されました

「人生ゲーム+ 令和版」は、ただ「令和」の名前を付けただけのゲームではありません。これまでの「人生ゲーム」では定番だった「紙幣」や「職業カード」は登場せず、決まったコースやゴールもない、まったく新しい「人生ゲーム」に仕上がっています。

テーマは「インフルエンサー」。「Twitter」のようなSNSをテーマにした「tsubuyakiエリア」や「YouTube」のような動画配信をテーマにした「Movie配信エリア」など、デジタル化に伴う世間のライフスタイルの変化が表現されています。

「人生ゲーム+ 令和版」のゲーム盤。緑/赤/ピンク/青の4つのエリアに分かれており、エリアごとに手に入る「アイテムカード」が異なります

通常版の「人生ゲーム」では「ゴールしたときに、より多くのお金を持っていたプレイヤーが勝ち」となりますが、「人生ゲーム+ 令和版」では「ゲーム終了時に、より多くの「フォロワー」を獲得したプレイヤーが勝ち」というルールを採用しています。

「ルーレット」の周りを囲んでいるたくさんのコマが「フォロワー」。コマ1個につき、100万フォロワーです

「ルーレット」の周りを囲んでいるたくさんのコマが「フォロワー」。コマ1個につき、100万フォロワーです

20代、30代、40代の3人で実際に遊んでみました!

2019年4月1日の本日、なんと「人生ゲーム+ 令和版」を入手。早速プレイしてみました。

新元号が発表された当日に、筆者が「人生ゲーム+ 令和版」を入手できた裏側はこう。タカラトミーは、政府から新元号が発表されてすぐに、パッケージ用に「令和版」シールを印刷。そのシールをパッケージに貼って即席パッケージ版「人生ゲーム+ 令和版」を完成させたのです。東京・渋谷にある「SHIBUYA109」のイベントスペースでは、限定100名への配布イベントが行われました

プレイしたのは、20代、30代(筆者)、40代の編集部員3人。どの世代でも楽しめる内容に仕上がっているかをチェックします

早速、ゲームスタート!

先述のように「フォロワー」をたくさん集めたプレイヤーが勝利ですが、基本的には「人生ゲーム」でおなじみの「ルーレット」を回し、盤上で自分のコマを進めていきます。

通常の「人生ゲーム」の「ルーレット」では、1〜10まで数字が並んでいますが、本モデルの「ルーレット」は1〜5まで。先に着いたほうが有利な終着地点としての「ゴール」が本製品にはないため、早く進む必要がないからでしょう

これがプレイヤーのコマ。通常の「人生ゲーム」のように、パートナーや子どものピンは挿せません。プレイヤーはただただ「フォロワー」を集めるだけ。“自己顕示欲のかたまり”と化すのです

「フォロワー」の基本的な集め方は、「インフルエンサーカード」(各プレイヤーに3枚ずつ配られます)に描かれた、“条件の「アイテムカード」”を集め、“「インフルエンサー」になる”ことです。“「インフルエンサー」になる”とカードに描かれた数のフォロワーを獲得できます。

そして、全プレイヤーで合計10枚の「インフルエンサーカード」が“「インフルエンサー」になった”時点でゲームは終了。その時点での「フォロワー」数で勝敗が決まります。

中央の3枚が手札の「インフルエンサーカード」で、左が「アイテムカード」。右側に並んでいるコマが「フォロワー」です。たとえば「ムービークリエイター」の「インフルエンサーカード」を“「インフルエンサー」にする”ためには、「アイテムカード」の「Movie配信」を2枚、「tsubuyaki」を1枚、「マニアック」を1枚集めてくる必要があります。その4枚を集めると、1500万フォロワー(「フォロワー」のコマ15個)をゲット!

盤上のマスの指示によって、フォロワーをもらえたり、自分がいるエリアの「アイテムカード」がもらえたりします。マスの指示はほかにも、「裏アカがバレて大炎上。フォロワー数マイナス100万」「自信のつくおき写真にいいねがつく。フォトジェニックエリアのアイテムカードを1枚引く。」「メイク動画ですっぴんを披露して大人気!Movie配信エリアのアイテムカードを1枚引く。」など、「Twitter」「YouTube」「Instagram」をイメージさせる指示が盛りだくさんです

「アイテムカード」は、基本的にマスの指示で入手していきますが、「ほかのプレイヤーから奪えるマス」で獲得することもできます。

ほかのプレイヤーが所持する「アイテムカード」から1枚奪えるコマ「スティール!」

ほかのプレイヤーが所持する「アイテムカード」から1枚奪えるコマ「スティール!」

ちなみに、各プレイヤーの「インフルエンサーカード」および「アイテムカード」は誰でも見られるオープンの状態。つまりプレイヤーは、「アイテムカード」が集めにくい手持ちの「インフルエンサーカード」を別のものと変更したり、ほかのプレイヤーの「インフルエンサーカード」や集まっている「アイテムカード」を逐一チェックできます。そのうえで、自分の「インフルエンサーカード」を「インフルエンサー」にして「フォロワー」を集めつつ、ほかのプレイヤーの「インフルエンサーカード」が「インフルエンサー」になるのを防ぐ戦略を立てる必要があります。ここが、「人生ゲーム+ 令和版」のおもしろいポイントです。

また、今回のゲーム盤の道筋は、従来の「人生ゲーム」のような「すごろく」的クネクネ道にはなっておらず、とてもシンプルな構造。その代わり、自分が欲しい「アイテムカード」を集めるために、ルートも考えながら進めていかなければなりません。

本ゲームには、「博打」要素もアリ。プレイヤーは各ターンにおいて、「チャレンジ」することができます。「チャレンジ」とは、手持ちのフォロワーや「アイテムカード」をかけてルーレットを回して指定の数字を当てることで、ほかのプレイヤーから1000万フォロワーを奪ったり、全員から好きな「アイテムカード」を奪えたりします。なかには、レアな「インフルエンサーカード」を3枚集めて出すと、その場でゲームを強制終了し、出した人が優勝となる荒技も!

レアな「インフルエンサーカード」である「TOP OF インフルエンサーカード」。条件の「アイテムカード」を集めると3000万フォロワーという大量得点を実現できますが、レインボーカラーのレアな「アイテムカード」を入手しなくてはなりません。ところで、このカードのイラストの人物どこかで見たことが……

今回のプレイで“「インフルエンサー」になった”10枚の「インフルエンサーカード」と、条件として集めた「アイテムカード」。ここで、気づかれた人もいるかと思います。そうなんです。「インフルエンサーカード」は、実際に活躍している人物などをモチーフにしています。実際、新しいカードを引くたびに、「あっ、これってあの人だよね!?」とプレイヤー同士で会話が盛り上がりました

「SNSの王者と言えば、この人だよね」と納得のカード

「写真のSNSの王者と言えば、この人だよね」と納得のカード

「あ〜はいはい。この人ね」って雰囲気になりました

「あ〜はいはい。この人ね」って雰囲気になりました

あっ……。これって、大丈夫かな……(苦笑)

あっ……。これって、大丈夫かな……(苦笑)

「アイテムカード」は、各エリアのテーマに沿ったイラストが描かれています。「アイテムカード」は種類が重要で、中身はゲームには関係ないのですが、見たことあるようなタレントや「つぶやき」「“インスタ映え”写真」が描かれていて、これを見ているだけでも楽しかったです。これは、もちろん「HIKAKI●」さんでしょう

こ、これは……。「価格.comマガジン」の記事でも見たことがあるような……

こ、これは……。「価格.comマガジン」の記事でも見たことがあるような……

「インフルエンサーカード」が10枚“「インフルエンサー」になった”らゲーム終了。「フォロワー」同士をつなげて、数を数えます。ちなみに、フォロワーのコマ1個=100万フォロワー。計126個の「フォロワー」が用意されているんですが、126個で合計126,000,000フォロワー。実はおおよその日本の人口に合わせているんだとか(芸が細かい!) 。

ごていねいにゲーム盤の全辺に、「フォロワー」カウンターが用意されています。つなげた「フォロワー」を並べれば、自分が集めた「フォロワー」の数がすぐに数えられます

【まとめ】「令和版」ちょっとナメてた! 運と戦略がカギを握る

「人生ゲーム+ 令和版」が発売されることを聞いた当初、「『改元』に便乗して、パッケージ変えただけでしょ」と勘違いしていました。ごめんなさい、タカラトミーさん。めっちゃ楽しかったです。理由は2つあります。

そのひとつは、今までの「人生ゲーム」のように、ルーレットの運だけである程度勝てるゲームではないというところ。自分の欲しい「アイテムカード」を集めながら、ほかのプレイヤーの動向もうかがい、時には彼らを妨害しなくてはなりません。複雑なものは必要としませんが、戦略が重要なルールに仕上がっています。大人だけでも十分楽しめます。

もうひとつは、誰もが知っている、あるいは何となく知っている、SNSや動画配信サイトの事象やキーワード、そしてこれらに関係する今話題の有名人をうまくカードデザインに取り入れていることです。どちらかというと、若い人の間で流行っていることやモノが多いですが、ネットでニュースを見ていれば「あ〜聞いたことがある」というネタが満載です。今回プレイした20代、30代、40代の編集部員3人は、ワイワイキャッキャと遊べました。ここまで笑いの起きる「人生ゲーム」も珍しいです。

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(C)TOMY

牧野裕幸(編集部)

牧野裕幸(編集部)

月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。

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