特別企画
初心者向け“タロットカード購入のコツ”も

あのムー編集部協賛!“現代の魔女”が伝授する「タロット」の占い方と本当の歴史

令和になり、「AIイノベーション」「働き方改革」「大学入試改革」などさまざまな改革が進められています。これまでの経験だけでは先が読めない時代になったといっても過言ではありません。そんな混迷の時代の行く末がどうなるのか、ちょっと“占って”みませんか?

ということで今回は、あの日本を代表するスーパーミステリー・マガジン「ムー」編集部さんの全面協力企画! 世界的に有名な占いツールでありながら、一般人からは謎に包まれている「タロットカード」について特集します。

<目次>
1. ムー編集部さんに“現代の魔女”を紹介してもらった
2. タロットカードの起源とは? 実は〇〇ゲームだった
3. “ある人物”がきっかけで、タロットは占いツールになった!
4. 2大有名タロット「ウェイト版」「マルセイユ版」が生まれた背景
5. 印刷技術の進化で復活した本格派「トート・タロット」
6. 初心者がタロットカードを買うコツ
7. 魔女が教える、タロット占いの心構え
8. イルミナティカードは、未来の占いカード!?

>>「ムー」公式ウェブサイトはこちら!

1. ムー編集部さんに“現代の魔女”を紹介してもらった

さて、そもそも歴史的に見て“占い”や“魔術”などは秘匿される存在だったため、起源や歴史の解釈などにも諸説あります。今回は「ムー」編集部さんのご協力で、タロットに精通する“魔女”の方に詳細を聞くことができました! さっそくご紹介しましょう、“現代によみがえりし魔女”ヘイズ中村さんです。

▼ヘイズ中村さん
魔女・魔術師&占い師・執筆家。日本魔術界の重鎮にして日本屈指の占術家。幼少時代を多くの書籍と共に過ごし、神秘世界へのあこがれを募らせるようになる。中学生頃から本格的に西洋密儀思想の研究を開始。成人してからは複数の欧米魔術団体に参入し、学習と修行の道に入る。著書に「決定版トート・タロット入門(エルブックス・シリーズ)」などがある。

占いや魔術に関する著作を多く手がけるヘイズさんですが、近年はメディア対応をほとんどしないことでも有名。しかし今回は特別に、タロットカードの歴史、選び方、占う際の心構えなどについて直接教えていただくことができたんです。ヘイズさんの貴重なインタビュー、ぜひご一読ください!

2. タロットカードの起源とは? 実は〇〇ゲームだった

タロットカードとは、78枚の寓意図が描かれたカードで構成されているもの。22枚の「大アルカナ」と56枚の「小アルカナ」の組み合わせになっています。その神秘的な絵柄から、漫画や映画などのモチーフに使われることも多いですね。たとえば漫画だと、「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース」(作:荒木飛呂彦)、「金田一少年の事件簿」の“タロット山荘殺人事件”(原作:天樹征丸/金成陽 三郎、漫画:さとうふみや)などが有名です。

22枚の大アルカナは、「THE FOOL(愚者)」「THE WORLD(世界)」など、カードごとに名称が付いています

22枚の大アルカナは、「THE FOOL(愚者)」「THE WORLD(世界)」など、カードごとに名称が付いています

56枚の「小アルカナ」には、トランプのように「ワンド(棒)」「ソード(剣)」「カップ(聖杯)」「ペンタクルス(金貨)」の4種類のマークがあります。それぞれ1〜10までの数字カードと、「ペイジ」「ナイト」「クィーン」「キング」を加えた14枚で構成されています

「タロットカードには、人生の縮図が収まっていると言われており、それを使って占うと、人生のさまざまな局面が出てきます」とヘイズ中村さんは言います(以下、「」内の台詞はヘイズさんのコメント)。ひとくちにタロットカードといっても形、色使い、構成など、種類は本当にたくさんあります。

価格.comで「タロットカード」を検索してみると、膨大な種類が出てきます。デザインもいろいろ

価格.comで「タロットカード」を検索してみると、膨大な種類が出てきます。デザインもいろいろ

タロットカードといえば、この2種類が有名!「ウェイト版」(左)と、「マルセイユ版」(右)

タロットカードといえば、この2種類が有名!「ウェイト版」(左)と、「マルセイユ版」(右)

めずらしい円形デザインの「シャイニング・エンジェル・タロット」(左)や、カードに文字だけが書かれた「思考ツールとしてのタロット特製カード」(右)なんかもあります

そして、今回お話をうかがったヘイズさんも監修本を出されている「トート・タロット」。詳細は後述します!

そして、今回お話をうかがったヘイズさんも監修本を出されている「トート・タロット」。詳細は後述します!

実は、タロットカードにこれほど多くの種類が登場したのには、歴史的な背景があるのだそう。

「タロットカードの起源には諸説ありますが、古代インドの“チャトランガ”というゲームが最初だったのではないかという説があります。チャトランガは、金糸・銀糸で縫った布を使用した豪華なつくりのボードゲームのようなもので、インドの富裕層が好んで使ったと言われています。やがてチャトランガは世界中に広まり、西洋に伝わったものが“チェス”、日本に伝わってきて“将棋”、アラブ方面に伝わって“トランプ”へと変化していきます」

そして、このトランプがさらに進化して、タロットカードへつながるのだそうです。

「世は大航海時代。船乗りたちはスパイスを求めて年単位の航海に乗り出します。当時トランプは、そんな船乗りたちの娯楽として人気を博しました。もちろん賭博ですよ。トランプといっても今のものとは内容が異なります(以下、旧トランプとする)。大航海時代の旧トランプは、船上で行われる賭博の掛け金を上げるカードとして、特別な絵札が作られました。それが、現在のタロットカードでいうところの大アルカナ22枚なんです」

「THE MAGICIAN(魔術師)」や「DEATH(死)」、「WHEEL of FORTUNE(運命の輪)」「THE WORLD(世界)」などの名称が付けられている大アルカナは、大航海時代のトランプでした

なるほど。タロットカードの原型は、船乗りが使う“賭博ゲーム”だったわけですね。しかし年単位の航海中の賭博です。掛け金は半端じゃないはず。一発逆転を狙ったとしても、そううまくいくはずがありません。

「1年分の給与をそのまま掛け金として取られてしまうこともあるため、このカードゲームで負けて殺傷沙汰を起こす人や自殺をする人もいました。これを問題視したのが当時の教会です。大アルカナというカードが登場したことで、賭けごとが罪深いものになった。大アルカナは悪魔のカードである、使用を禁止してほしい、という報告書が1400年代初頭に法皇へ送られているんですよ。

現在でも一部では、タロットカードのことを“黒魔術のカード”と呼ぶ人もいます。それはこの当時の報告書が元になっているんです。そして旧トランプは、ヨーロッパ全土に広がる過程で、大アルカナと小アルカナを含む78枚で構成されるカードゲームになりました。それが、タロットカードの原型です」

3. “ある人物”がきっかけで、タロットは占いツールになった!

さて、タロットカードは元々ただのカードゲーム(賭博のツール)だったのに、どうして今のような占いのツールになったのでしょうか?

「それはね、歴史の途中で“この78枚のカードには古代の知恵が秘められている”と、お墨付きを与えた人がいるからですよ」

その人の名は、エリファス・レヴィ。19世紀フランスに生まれ、「魔術」や「神秘主義」などに関するさまざまな著作を残した研究者・思想家として知られます。当時のオカルティストたちに多大な影響を与えました。

エリファス・レヴィの著作「高等魔術の教理と祭儀 祭儀篇」(生田耕作 訳/人文書院)

エリファス・レヴィの著作「高等魔術の教理と祭儀 祭儀篇」(生田耕作 訳/人文書院)

「まず18世紀に入ると、ヨーロッパ全土で“薔薇十字運動”というムーブメントが生じます。この頃はカトリックからプロテスタントへの移行期。教会の戒律による締め付けが従来よりもゆるくなり、それまで禁止されていた占いなどのオカルト的なものを考える自由が人々の中に出てきました。この運動はドイツから始まり、イギリスに広まるとフリーメイソンが誕生します。各地で競うような形で、神秘的なものに対する研究が進んだ時代だったのです。

その後、19世紀に入るとロゼッタストーンの解読、ヨーロッパにおける東洋思想の広がりなどの影響を受けて、エジプトの古代の知恵が注目されるようになっていきます。この頃は知識人=オカルト好きといわれるほど、インテリ層にオカルト思想が浸透していました。たとえば、“シャーロック・ホームズ”シリーズの作者アーサー・コナン・ドイルも有名なオカルトマニアですね。

あのコナン・ドイルもオカルティストとして有名。また、フリーメイソンのメンバーだったとも伝えられています。画像は「コナン・ドイル シャーロック・ホームズの代理人」(ヘスキス・ピアソン 著/植村昌夫 訳/平凡社)から

そうしたオカルトマニアの中で尊敬を集めていた思想家、エリファス・レヴィが“タロットカードには、カバラの知恵(古代ユダヤの叡智)が詰まっている”と言い出したんです。世のオカルトマニアは、“あのエリファス・レヴィが言うなら、そうに違いない”と盲信し、タロットカードを読み解くための理論を組み立てていったわけです。

さらに、タロットを自作しようという人たちも出てきました。イギリスの魔術結社のひとつ“黄金の夜明け団(通称:ゴールデンドーン)”では、幹部になるために自作のタロットカードを作るという課題が課せられたほどです」

4. 2大有名タロット「ウェイト版」「マルセイユ版」が生まれた背景

そして時代は20世紀へ。第一次世界大戦が勃発し、世界は戦争の世紀へ突入。そこでタロットもまた進化していくのです。

「自作が課題になるほどタロットカードに精通していたゴールデンドーンのメンバー。しかしいくら魔術結社といえど、現実の戦争が起これば多大な影響がありました。第一次世界大戦が始まると、一般会員の間では、どうしてもタロットカード制作などの活動は下火にならざるを得なかったのでしょう。ただ、そんなときにも活動を続けたのが、すでに執筆家として名を成していたアーサー・エドワード・ウェイト。世界的に有名なウェイト版タロットカードの作者です」

第一世界大戦後、ウェイト氏はオリジナルのタロットカード作りに力を入れました。

「神秘学や魔術に関する多数の著作があるウェイト。彼の仕事は出版関係です。そのため、魔術的な知識に加え、もの作りから物販のノウハウまで持ち合わせた人でした。彼はタロットカードを作成するにあたり、説明書を読まなくてもカードの意味を大体イメージできるように工夫を凝らしました。

わかりやすい絵柄を採用し、“正位置”“逆位置”の概念を取り入れて直感的に吉凶がわかるようにしたんです。そして完成したウェイト版タロットは、当時の若い女性を中心に、わかりやすいタロットカードとして爆発的にヒットすることとなるのです」

タロットと聞いて多くの人がイメージする「ウェイト版」。わかりやすさで異例のヒット

タロットと聞いて多くの人がイメージする「ウェイト版」。「ライダー・ウェイト版」「ライダー版」とも呼ばれます。わかりやすさで異例のヒット

ウェイト版は、現在でも「タロットカードといえばコレ」とイメージされるようなもの。わかりやすいところが特徴だったんですね。ほかにも「マルセイユ版」や円形のタロットなども販売されていますが、これらにはどんな特徴があるのでしょうか?

有名さではウェイト版と双璧をなす「マルセイユ版」。一部ではこのマルセイユ版を「タロットの元祖」とアピールする向きも出てきています

マルセイユ版は、フランス・マルセイユにいわば“タロット特区”が作られた歴史が関係あるんです。1600年代のフランスでは、カード遊びなどの遊具に税金をかけていました。そこで確実に税金を徴収するため、マルセイユに“タロット特区”を作ってそこだけ税金を安くするという政策が当時あったんです。そこで作られたタロットカードがマルセイユ版と呼ばれるもの。トランプのような数札と、神秘的な図柄が描かれた大アルカナで構成されている点が特徴です。

ちなみに円形のタロットは、女神崇拝系の方たちが好んで使います。人生はどちらが上とか下とか関係ないという考えなので、上下をつけるのを嫌がるからです」

5. 印刷技術の進化で復活した本格派「トート・タロット」

さて、今回お話をうかがったヘイズさんが監修されている最新のタロットカードセットが、「決定版 トート・タロット入門」(エルブックス・シリーズ/学研プラス)です。この「トート・タロット」とは一体何なのか? もちろんくわしく教えてもらいました!

「決定版 トート・タロット入門」(ヘイズ中村 著/学研プラス)

「決定版 トート・タロット入門」(ヘイズ中村 著/学研プラス)

「トートとは、エジプトの魔術・学問の神のこと。オカルティックな知識の総元締めと言われている存在です。簡単にいうと、西洋のオカルト思想の源流をたどると、エジプトのトートに行き着くんです。その象徴を盛り込みながら体系立てられたのが、トート・タロットです。

トート・タロットの特徴は、美しい色彩をともなった精緻な絵がカードに描かれていることです。ウェイト版タロットはわかりやすさを重視しているので、オカルト的な象徴が弱いんです。その点、トート・タロットには妥協がなく、さまざまなオカルトな象徴が盛り込まれてきます。実はあまりに精緻だったため、最初に作られた1940年代当時は印刷技術が追いつきませんでした。その後、60年代のヒッピーブームの頃にやっと印刷されたものができましたが、今ほど美しくありません。

80年代は国内タロットブームの全盛期と言われているんですが、ちょうどその頃、印刷技術の進歩によってこれまで表現が難しかった微妙な色合いや細かい部分を印刷したトート・タロットカードが復活し、世に出回るようになりました」

緻密で美しい絵柄が印象的なトート・タロット。印刷技術の進歩により、復活を遂げました

緻密で美しい絵柄が印象的なトート・タロット。印刷技術の進歩により、復活を遂げました

トート・タロットの作者はアレイスター・クロウリーという人物。彼は参考資料として「トートの書」を執筆したものの、そこには難解な魔術用語などがほとんど解説なしにちりばめられており、読み解くのが難しいのだそうです。そのほかに、電話帳のように分厚い参考書が10巻程度もあり、全体を把握するのは大変。そこらへんをわかりやすくまとめた基礎本となるのが、ヘイズさん監修の「決定版 トート・タロット入門」というわけ。

ヘイズさんの「決定版 トート・タロット入門」は、クロウリーの著書のエッセンス、トート・タロットカードの歴史的な背景などを盛り込んでいます

ヘイズさんが「ディスク10/Wealth(富)」のカードを例に、ウェイト版とトート・タロットの違いを説明してくれました。

どちらも、金色の円形が10個配置されています

どちらも、金色の円形が10個配置されています

「このカードは、リッチさを示唆するカードです。ウェイト版はコインが10枚描かれており、その背景には青空が見えます。お金を得ることで幸せになりそうな予感を感じさせる絵柄です。いっぽう、トート・タロットは円が10個配置されていて、その背景色は濁った紫のような、固まった血の色のような色ですよね。

実はこの色は“マルクトの色”と呼ばれる物質世界を象徴する色です。さらに、この円の配置は“生命の樹”をモチーフにしているなど、象徴的には非常に正しいものと言えます。トート・タロットのディスク10のカードは、人生は続いていくものだからお金があるだけで全てがうまくいくわけではない。お金を手に入れた後にも続きがある、ということを示唆しているわけです。でも、描かれた象徴を理解していなければ、そこまで読み込むのは難しいですね」

左の画像が「生命の樹」(カバラでは「セフィロトの木」とも)。トート・タロット「ディスク10」カードの円の配置がそれにならっていることがわかります

6. 初心者がタロットカードを買うコツ

タロットカードの醍醐味は、まずは自分のことが占えること。そういう意味では、初心者は有名なウェイト版を入手してタロットカードになじみ、その後こだわりが出てきたらトート・タロットへステップするというのがよさそうです。

初めてタロットカードに触れる人には、本とカードが一緒になったものがオススメです。カード専用の解説書なので、意味を読み解きやすいでしょう。その後、もう少し深いところを知りたいという人はトート・タロットを使うといいと思います。象徴を読み解く理論が構築されているので、ロジカルに考える方は理解しやすいかもしれません。

初めてタロットカードを購入するなら、日本語の解説シートが付いていたり、解説本とセット販売されているものがよいでしょう

私の本を購入した人からは、“トート・タロットの意味を読み解くには、さまざまなオカルトの象徴や歴史を知ることが必要。それに取り組んでいると、知識的飢餓感が解消されます“という声をいただきました。そういう意味では、歴史や意味を理解していく過程が、知的好奇心旺盛な方にはたまらないのかもしれませんね」

ここでいう“象徴”とは、各地の神話や聖書などから出てくるもののこと。タロットカードだけでなく、美術、文学、映画などのモチーフとして使われることも少なくありません。象徴を理解することで、さまざまな作品の理解が深まるかもしれません。

たとえばこちら、ウェイト版タロットの「大アルカナ/1:THE MAGICIAN(魔術師)」のカード。足元をバラと百合の花に囲まれ、ワンド・ソード・カップ・ペンタクルスを前にする男性(魔術師)が描かれています。男性本人は赤と白の衣装をまとい、その頭上には無限マーク、そして右手は天を指す……などなど、これら1つひとつの“象徴”を読み解くには、歴史的・宗教的な知識がなくてはなりません

「ちなみに、大アルカナは神々の意思や運命などスケールが大きいものを示すカードになります。自分がどうするべきかをちゃんと占うには、78枚フルセットを使うのがいいです」

世の中には、22枚の大アルカナだけで販売されているタロットカードもありますが、それでは占いの結果を十分に引き出せないそうです。購入するなら、大アルカナと小アルカナが78枚フルで揃ったセットを選びましょう。

7. 魔女が教える、タロット占いの心構え

最後に、タロット占いをする際の心構えを教えてもらいました。

「“カードの意味にとらわれずフィーリングを大事にして”とアドバイスする占い講座などもありますが、タロットカード、とりわけトート・タロットの場合は、論理的にガチガチにしっかり組まれたものなので、象徴をしっかりと読み解けば、自分の感覚が解釈に入り込む余地はありません。

ただ、たとえば、先ほどの“富”を表すディスク10のカードが出たとしても、何億という資産を持つ人にとってのお金と、明日の生活にも困るような人にとってのお金は、その規模感が異なりますよね。なので、そこには占い対象者にあわせた正しい読み方が必要となります。つまり、カードから読み解いた解釈を、どう現実のものに近づけるかというのが、占い師の腕の見せどころなのです」

タロットカードは、最低でも3枚くらい出して読むものなのだそうです。

「すごく簡単に言うと、1枚目は今日の運勢、2枚目はそうなっている理由、3枚目は私がどうするべきか、が出てくるというイメージ。たとえば、1枚目に今日は雨と出ただけでは、これからひどくなるのか、小降りなのかというのがわからない。だから、1枚だけひいて“今日のカード”と読むというのは、少し心許ないですね」

最低3枚だけで占うのもアリ! リーディング(=カードの意味を読む)能力が試されます

最低3枚だけで占うのもアリ! リーディング(=カードの意味を読む)能力が試されます

このほか、タロットカードを販売している店舗などを調べると、「当店で購入したハーブと一緒に保管してください」「魔術を込めた布で包んでください」「月光浴をさせてください」など、保管の方法が出てきます。この点も聞いてみました。

「基本的に、カードなので日の光があたると退色します。保管するときは、ホコリなどをよけつつ通気性がよいので絹の布に包むといいでしょう。

ハーブなどの付属品についてですが、占い師というのは、元々は貴族のお抱えなどが多かったんですよ。大抵マネージャーのような人がついていて、“3回以上占うのは難しいですが、このハーブをご購入いただければ魔力が戻り、もっと占えます”のように、いわば課金の理由にして作られた付属品が多かったんです。

そうやって作られた付属品やルールですが、心に響くものもあるわけです。タロットカードが広まる過程でそれぞれの流派が取り入れた付属品やルールが残ったものだと思います」

8. イルミナティカードは、未来の占いカード!?

占いに取り組むときは当たるかどうかが気になりがちですが、ヘイズさんに言わせると「読み解きたいものによって、最適な占いは違います。読み解きやすい占いの種類は、人それぞれ。当たるかどうかは、読み解く人と占い方法の相性も大きいですよ」だそうです。

どんなことも当てられる唯一の占い方法はないけれど、どんなことも当てられる占い師はいる、というところでしょうか。

ちなみにタロットカードのように、元々遊びの道具だったのが占いの道具になったというものはほかにもあるのだそう。「ルノルマンカードというものがあります。これは元々人生ゲームとして誕生したものなのですが、途中で占いの道具になりました」とヘイズさん。

「それならば……」と、同席した「ムー」編集部の方から最後に質問が出ました。「イルミナティカードというカードゲームがありますよね? ゲームの中で天災などさまざまなことが起きるという世紀末感をテーマにした遊びですが、このカードは、世界中で実際に起きたことを予言しているのではないかという見方をする人が結構いるんです。

「イルミナティカード」は、1980年代にアメリカで発売されたカードゲーム。各カードに描かれた“意味深な絵柄”が、世界で起きたできごとを予言しているのでは? と、ちょくちょく話題になります。信じるか信じないかはあなた次第

もしかして、未来のエリファス・レヴィみたいな人が、“イルミナティカードには予言が隠されている”などとお墨付きを与えたら、100年後とかに“イルミナティカードは予言カード”と広く認識されるようなこともあるのでしょうか?」(ムー編集部)

ヘイズさんの答えは、「その可能性はありますね」とのこと。おお、それはおもしろい!

「占い」はもっとフィーリングで発展してきたのだと思っていたのですが、ヘイズさんのお話を聞いて、神話や聖書の影響、歴史、理論、社会情勢、科学技術の進歩などの影響を受けて進化していくものなのだと感じました。さあ、知的好奇心旺盛な皆さん、まずは解説書付きのタロットカードを購入して、占いの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

伊森ちづる

伊森ちづる

家電流通専門誌で白物家電と家電量販店と流通に関する取材・執筆・編集を担当。趣味は料理、旅行、舞台鑑賞、米国ドラマ視聴など。クラシック音楽の”現代音楽ファン”というと変人扱いされることが悩み。

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