レビュー
VAPE感覚でフレーバーを満喫できる「新しい嗜好品」

加熱式タバコの新顔「グロー・センス」を「プルーム・テック・プラス」ユーザーが吸ってみた

日本の加熱式タバコ市場に、新製品が登場した。ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン(BAT)の「glo sense(グロー・センス)」だ。これまでのgloシリーズとガラリと趣を変えた加熱式タバコのニューカマーを、ライバルとなるであろう「プルーム・テック・プラス」(JT)ユーザーとしてチェックしてみた。

新たな加熱式タバコ「グロー・センス」。2019年8月現在、グロー ストア青山、グロー ストア吉祥寺にて数量限定で発売されている

【関連リンク】
・新スタイルの加熱式タバコ「glo sens(グロー・センス)」はまず東京都内限定販売
・「プルーム・エス」と「グロー」を比較! それぞれどんな人に向いている?
・「glo(グロー)」は「アイコス」の欠点を解消できる? 第3の加熱式タバコをいち早く体験した

ほぼ無臭の低温加熱式タバコ

BATの「グロー」は、細身のたばこスティックを本体に差し込み、周囲から高温(約240℃)で加熱して発生する蒸気を吸う、「アイコス」(フィリップ・モリス)とほぼ同様の方式の加熱式タバコだ。それに対して、今回登場した「グロー・センス」は、リキッドを低温で加熱することで蒸気化し、たばこ葉を詰めたカプセルを通してニコチンを吸い込むという、「プルーム・テック・プラス」と同様の仕組みを採用している。

「グロー・センス」の試用品が納められたボックス。BATの本気度を示すかのような、高級なボックスだ

「グロー・センス」の試用品が納められたボックス。BATの本気度を示すかのような、高級なボックスだ

「グロー・センス」の全キット。充電用のmicroUSBケーブルなどが同梱されている。試用キット限定かもしれないが、本体に装着する「シェル」と呼ばれるカバーも入っていた

曲面を生かしたデザインで、手の中にすっぽり隠れるサイズ。同じく手のひらに収まる「グロー シリーズ 2 ミニ」と近いイメージではある

「シェル」を装着したところ。本体とシェルの組み合わせによって、カラーバリエーションを楽しむこともできる

「グロー・センス」の加熱温度は公表されていないが、「プルーム・テック」だと30℃、加熱温度を上げることで満足感を高めたという「プルーム・テック・プラス」でも40℃なので、「グロー・センス」もこのあたりの温度だろうと予想している。

高温加熱式はたばこの味わいが出やすい半面、通常の紙巻きたばこよりは抑えられてはいるものの、独特のにおいが発生するのがデメリットだ。それに対して低温加熱式はにおいが極端に低減されており、「プルーム・テック・プラス」はほぼ無臭に近い点がメリット。「グロー・センス」も同様で、プレーンなテイストであれば無臭に近く、近くに非喫煙者がいても気付かれにくいレベルまで削減されている。フレーバーにもよるが、においはほぼ「プルーム・テック・プラス」と同程度と考えてよさそうだ。

基本的な仕組みは「プルーム・テック・プラス」と似ている

「グロー・センス」は、3つのパーツから構成されている。バッテリーを内蔵した本体に対し、リキッドが入った「フレーバー・カートリッジ」と、たばこ葉が詰まった「タバコ・ポッド」を装着することで利用するのだ。カートリッジひとつと「タバコ・ポッド」3つが1パッケージに収められた「ネオ・ポッド」は、いわゆる紙巻きタバコの1箱と同じ扱いとなる。

なお、「タバコ・ポッド」の交換タイミングは決まっていないが、しばらく吸っているとニコチンの喫味が感じられなくなる。「タバコ・ポッド」を放置して乾燥させることで再び喫味を感じることもあるが、通常は喫味を感じなくなった時が交換時期だ。

「ネオ・ポッド」1箱には、「フレーバー・カートリッジ」と「タバコ・ポッド」3つが同梱されている

「ネオ・ポッド」1箱には、「フレーバー・カートリッジ」と「タバコ・ポッド」3つが同梱されている

吸う時は、本体に「フレーバー・カートリッジ」を装着し、さらに「タバコ・ポッド」をカートリッジに装着する。電源ボタンを連続で3回押すと電源が入るので、その後ボタンを押すと内部のコイルが低温でリキッドを蒸気化する。それを吸い込めば、「タバコ・ポッド」を通ってニコチンが含まれる蒸気が吸い込める。高温加熱式と違って加熱時間が必要ないため、電源を入れてすぐに吸い始められるのはメリットだ。

3つのパーツを合体させることで準備完了。本体のバッテリーは比較的長寿命で、公称の連続喫煙回数は約180回。リキッドの入った「フレーバー・カートリッジ」1回分ということで、紙巻きたばこ20本分に相当するというが、個人的にはもう少し吸えるような印象もある

ここまで読んでお気づきかと思うが、基本的な仕組みも、「グロー・センス」は「プルーム・テック・プラス」と似ている。「プルーム・テック・プラス」も、本体、リキッドの入ったカートリッジ、たばこカプセルの3種類からなり、3回押しで電源オンとなる。

違いは、「グロー・センス」は電源ボタンを押している間しか加熱が行われないため、吸う時は常にボタンを押し続ける必要がある点だ。「プルーム・テック・プラス」の場合、吸い込みを検知して自動的に加熱が行われるので、ボタンを押す必要がない。

「グロー・センス」(右)も「プルーム・テック・プラス」(左)も、そのまま放置していれば自動的に電源がオフになる。「グロー・センス」はもう1度電源ボタン3回押しで電源オフにすることも可能だ

吸っていて気になった点といえば、「グロー・センス」には「プルーム・テック・プラス」のように「何回吸い込んだらカートリッジの交換をうながす」という機能が搭載されていないことだ。VAPEとしてはそれが普通なのだが、加熱式タバコになれている人にとっては、「タバコ・ポッド」の交換時期がかなり分かりにくいのが難点かもしれない。

吸っているうちに喫味が薄くなってくれば交換時期と判断すればいいのだが、風味が強いフレーバーだとそれもわかりづらい。まあ、あまり細かくこだわらずに、「味を感じなくなって交換したくなったら交換する」ぐらいで考えるとよさそう。もともと「プルーム・テック・プラス」も、交換お知らせの点滅に無理に従う必要はないので、途中で強制的に吸えなくなることがない「グロー・センス」のほうがいいという人もいそうだ。

逆に「プルーム・テック・プラス」の場合はひと区切りがわかりやすい。「グロー・センス」は延々と吸い続けられるため、ダラダラ吸いになってしまう場合もある。それを嫌うなら、「プルーム・テック・プラス」のほうがいいだろう。

「グロー・センス」のほうが「プルーム・テック・プラス」より蒸気量が多い

蒸気の量に関しては、「プルーム・テック・プラス」よりも「グロー・センス」のほうが多い。いわゆる「爆煙」と呼ばれるほどではないが、それでもかなりの量の蒸気が発生するので、たばこ感は強く感じられる。

そのため「プルーム・テック・プラス」よりもVAPE(ベイプ)感が強く、コイルを熱する際の「バチッ」という破裂音が聞こえることがあるのもVAPEっぽい。「フレーバー・カートリッジ」というネーミングだけあって、リキッドに香り付けがされているので、フレーバーが好みに合えば、蒸気の味わいだけでも楽しめそうだ。

すでに6種類を用意。フレーバーを楽しむVAPE的製品

日本ではニコチン入りのリキッドを販売できないことから、「グロー・センス」も「プルーム・テック・プラス」もたばこ葉を使った仕組みになっているが、構造的にはほぼVAPEではある。逆に言えば、ニコチン入りのリキッドを販売できる国では、「グロー・センス」や「プルーム・テック・プラス」のニーズはあまりないだろう。

2019年8月現在、「プルーム・テック・プラス」の専用カートリッジは4種類だが、「グロー・センス」はいきなり6種類の「ネオ・ポッド」を投入しているのも強みだ。それぞれ特徴のある風味だが、たばこ風味が強いのは「ネオ・リッチ」だ。

左から、「ネオ・リッチ・ブレンド・ポッド」「ネオ・メロー・ブレンド・ポッド」「ネオ・クリスタル・メンソール・ポッド」「ネオ・ブリーズ・ミント・ポッド」「ネオ・サンシャイン・ベリー・ポッド」「ネオ・エレクトリック・フルーツ・ポッド」

いわゆるメンソールを楽しみたいなら、まず「ネオ・クリスタル・メンソール」から試すといいだろう。強めのメンソールで爽快感が高い。「ネオ・ブリーズ・ミント」は、ペパーミントが香るというメンソール系のフレーバーで、爽快感は弱めだが、ペパーミントらしい清涼なイメージのある風味。

「ネオ・エレクトリック・フルーツ」は、酸味と甘みを感じるフレーバー。メンソールとも違うが、爽やかな味わいがある。バニラが香る「ネオ・メロー・ブレンド」、ブルーベリーのような香りとメンソールの爽快感が味わえる「ネオ・サンシャイン・ベリー」といったフレーバーも用意。幅広いフレーバーなので、好きな味を見つける楽しみもありそうだ。

フレーバーの爽やかさを求めるなら「グロー・センス」、香ばしさを求めるなら「プルーム・テック・プラス」

「グロー・センス」を「プルーム・テック・プラス」と比較すると、「グロー・センス」はたばこ感よりもフレーバーを優先している印象だ。「グロー・センス」のほうがよりVAPEに近く、単にニコチンを摂取するためだけでなく、味わいを楽しむといったコンセプト通りの印象だった。

「グロー・センス」のメリットは、フレーバーを重視したVAPEのような種類の多さ。「プルーム・テック・プラス」は、ローストブレンドのような苦味にも通じる香ばしさのあるフレーバーがあるのに対し、全体的に爽やかさを感じさせる「グロー・センス」はまた違った方向性という印象だ。ライトにVAPEのようにフレーバーを満喫できる「グロー・センス」は、単なる加熱式タバコとしてだけでなく、新しい嗜好品としても楽しめる製品だ。

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小山安博

小山安博

編集者からライターに転身。PC、デジカメ、スマホ、セキュリティ、決済などのジャンルをつまみ食い。軽くて小さいものにむやみに愛情を感じるタイプ。

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