カシオ計算機は、2019年9月4〜5日、「2019 Autumn & Winter CASIO 時計新製品展示会」を開催。2019年10〜11月に発売されるモデルを中心に新製品を展示した。ここでは、同展示会で見つけた耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」の新製品を一挙に紹介する。
※価格はすべてメーカー希望小売価格(税別)
まず、新技術を採用した注目モデルを紹介。
2019年で発売20周年を迎える「MT-G」シリーズから、「カーボン積層ベゼル」を採用した「MTG-B1000XBD」「MTG-B1000XB」が、2019年10月5日より発売される。
「MTG-B1000XBD」(135,000円)。メタルパーツの裏側に、高い耐久性を誇るファインレジンを重ねて軽量化を果たした「レイヤーコンポジットバンド」を採用している
「MTG-B1000XB」(120,000円)。やわらかくフィット感の高い「ソフトウレタンバンド」を採用
「MT-G」シリーズは、メタルと樹脂を組み合わせ、タフネスと美しさを両立させた高級モデルシリーズ。
今回、同シリーズから、初めてカーボン素材をベゼルに採用したモデルが登場した。ベースは、スマートフォンリンク機能や電波ソーラーといった機能と、腕になじむミドルサイズを両立した「MTG-B1000」で、カーボン織材とカラーファイバーの織材のそれぞれに、樹脂を組み合わせた2種類のシートを幾層にも重ねて立体成形したベゼルを採用している。
ベゼルの元になる積層シート。カーボンは樹脂並みの軽さながら、メタルと同等以上の高い剛性を持つ。その分、切削などの加工が難しい素材ではあるが、同社は積層立体成形技術と切削技術の向上を図り、複雑に構成されたベゼルパーツに用いることができた
「MTG-B1000XBD」(写真)」にはレッド、「MTG-B1000XB」にはホワイトのカラーファイバー織材の層をアクセントとして取り入れることで、積層部を横から見るとカーボンの黒とのコンビネーションが、時計正面からはカーボン特有の美しい織り目模様がデザインのポイントに
機能面では、Bluetooth通信接続による時刻修正に対応した「Connectedエンジン」を搭載。スマートフォンの専用アプリ「G-SHOCK Connected」と接続し、インターネット上のタイムサーバーから時刻情報が取得できる。
ケースサイズは、「MTG-B1000XBD」と「MTG-B1000XB」ともに55.8(横)×51.7(縦)×14.4(厚さ)mmだが、重量は前者が171g、後者が112gだ。
現在、スニーカーブームのリバイバルなど、ファッションを中心にミュージックやアートなどの分野で1990年代が注目されている。90年代当時、ストリートカルチャーのあらゆるシーンで受け入れられてきたG-SHOCKだが、ここに来て90年代を意識したデザインのモデルが多くラインアップされている。すべて2019年11月発売だ。
「Throwback 1990s」シリーズは、今回3つのカラーシリーズが登場。差し替えバンド付属モデルと、クリスマスカラー復刻モデル、そしてブルー、パープル、ピンクの配色を採用したペアウオッチモデルだ。
“差し替えバンド付属モデル”は、90年代のスポーティーファッションがテーマ。元祖スクエアフェイスの「DW-5600」をベースに、クロスバンドを採用した「DW-5600THS」と、デジタルとアナログのコンビモデル「GA-2100THS」だ。
「DW-5600THS-1JR」(15,500円)
マジックテープ式の差し替えバンドが付属
カーボンケースでモジュールを保護する「カーボンコアガード構造」を採用する「GA-2100THS-1AJR」(17,500円)
ブルーを基調にレッドの美錠と遊環を組み合わせた差し替えバンドが付属
もうひとつは、90年代に人気を博したレッドとグリーンの差し色が特徴のクリスマスカラーをテーマにした、「ウィンタープレミアム」の復刻モデル。G-SHOCKとBABY-G合わせて、5モデルがラインアップされる。
左が、「カーボンコアガード構造」を採用し、デジアナコラボモデル最薄を実現した「GA-2100TH-1AJF」(14,500円)。右が、ラウンドフェイスが特徴の「DW-5700TH-1JF」(12,000円)
左が、「DW-5700TH-1JF」のペアモデル「BABY-G BGD-570TH-1JF」(10,500円)。右が、3つのデジタルグラフィックを搭載した「DW-5900」を当時のカラーリングのまま復刻した「DW-5900TH-1JF」(12,000円)
元祖スクエアフェイスの「DW-5600」をベースにクロスバンドを採用した「DW-5600THC-1JF」(13,500円)
アクティブな女性のためのカジュアルウオッチ「BABY-G」から、同ブランド25周年のスペシャルロゴカラーをまとった5機種が登場。25周年ロゴに使用されていたブルー、パープル、ピンクの配色を施しつつ、フェイスには90年代のストリートカルチャーから着想を得た、ジオメトリックなパターンがデザインされている。
スクエアフェイスの「BABY-G BGD-560THB-7JF」(10,500円/左)と、「G-SHOCK DW-5600THB-7JF」(12,000円/右)のペアウオッチ
ラウンドフェイスの「G-SHOCK DW-5700THB-7JF」(12,000円/左)と「BABY-G BGD-570THB-7JF」(10,500円/右)のペアウオッチ
「カーボンコアガード構造」を採用し、同型史上最薄の「GA-2100THB-7AJF」(14,500円)
会場には、「G-STEEL」や「G-SQUAD」「MR-G」といった人気シリーズの新色モデルなども展示。一挙に紹介する。
メタルと樹脂を融合した耐衝撃ボディに、スマートフォンリンク機能や電波ソーラー機能を搭載した「MTG-B1000」シリーズから、カモフラージュ柄モデルが登場。レーザー彫刻によって仕上げたことで、メタル素材でありながら独特のカモフラージュ柄が表現されている。
ちなみに、このカモフラージュ柄は、ケースやバンドにブラックIP処理を施したあと、3サイズのドットパターンの違いによって色調の濃淡を生み出すことで実現している。
「MTG-B1000DCM-1AJR」(145,000円)
2019年春夏に登場した「カーボンコアガード構造」を採用する「G-STEEL」の新色が2色ラインアップ。軽量かつ高剛性が特徴のカーボン素材をベゼルに採用しているうえ、ケース素材にはカーボン繊維入りファインレジンを使用している。また、ガラスには、傷に強くクリアな視認性を確保するサファイアガラスを採用するなど、強さと美しさを高次元で両立している。
「GST-B200X-1A2JF」(83,000円)
「GST-B200X-1A9JF」(83,000円)
「カーボンコアガード構造」を採用する「G-STEEL」から、新色がもうひとモデル登場。本機は、メタルパーツやボタン、アイコンとなる6時位置に配置したディスク針に、ローズゴールドをアクセントカラーとして配色。スポーティーかつ高級感のあるカラーリングに仕上げている。
バンドには、肉厚なウレタン製のものを組み合わせた。
「G-STEEL GST-B200G-2AJF」(51,000円)
発色のよい赤の差し色と、ブラックでまとめた力強くタフな印象の「Black and Red Series」5機種が登場。
左から、「AWG-M100SAR-1AJF」(24,000円)、「GW-B5600AR-1JF」(21,000円)、「GAW-100AR-1AJF」(25,000円)
「GA-700AR-1AJF」(16,500円/左)と「GA-140AR-1AJF」(14,500円/右)
G-SHOCKのスポーツライン「G-SQUAD」から、バンドに暗闇で光を反射するリフレクターを採用したモデルが登場。機能面では、スマホの専用アプリ「G-SHOCK Connected」と連携し、歩数計測やマルチタイマー、ラップメモリーなどの機能を利用できる。
「GBA-800LU-1AJF」(17,500円/左)と「GBA-800LU-1A1JF」(17,500円/右)
「GBD-800LU-9JF」(14,500円/左)と「GBD-800LU-1JF」(14,500円/右)
「Color Skelton Series」は、ケースやベルトに色を付けた半透明樹脂を使用したモデル。3色ラインアップされており、どれもベースは元祖スクエアフェイスの「DW-5600」を採用している。
「DW-5600SB-3JF」(左)、「DW-5600SB-4JF」(中央)、「DW-5600SB-2JF」(右)はどれも12,000円
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