レビュー
専用スティックは、たばこ葉の代わりに紅茶葉を使用

ニコチン0スティックも発売! 加熱式電子タバコ「LOLLY PRO(ローリー プロ)」を吸ってみた

PCパーツメーカーとして知られるKEIAN(恵安)が発売した加熱式電子タバコデバイス「LOLLY PRO(ローリー プロ)」をご存じだろうか。よくあるアイコス互換機に見えるが(実際にその用途でも使えるが)、一番の特色は、たばこ葉の代わりに紅茶葉を使用したニコチン0の専用スティックも同時発売にされていることである。ここでは、「ローリー プロ」がどの程度タバコの代用になるのか試してみたい。また、人気のアイコスヒートスティック互換のニコチン0スティック「NICOLESS(ニコレス)」とも比較してみようと思う。

加熱式タバコのように見えるが、ノンニコチンの専用スティックとともに使用する禁煙補助デバイス

加熱式タバコのように見えるが、ノンニコチンの専用スティックとともに使用する禁煙補助デバイス

加熱温度は約265〜285℃で、「アイコス」(約300〜350℃)より低め

まず「ローリー プロ」のデバイスとしての特徴を確認したい。「ニコチン・タール0の加熱式電子タバコ」という不思議な表現を採用しているが、構造的には加熱式タバコと同様だ。加熱温度は265〜285℃で、約300〜350℃で加熱するアイコスより低めの温度設定になっている。加熱式タバコでいうと、「グロー・プロ」のブーストモード(280℃)と同程度、「パルズ」のエコモード(315℃)より弱めというところだ。喫味の強さは加熱温度に比例するので、あまり強力な喫味は期待できないことになる。

「ローリー プロ」は温度制御技術により安定した加熱温度をキープすることのことだが、「アイコス」は吸い始めから終わりまで、あえて加熱温度を変更することで喫味の調整をしているので、単純比較はしにくい。

店頭想定売価は4,380円(税込)

店頭想定売価は4,380円(税込)

「アイコス 3 マルチ」(左)と「ローリー プロ」(中)、「パルズ」(右)

「アイコス 3 マルチ」(左)と「ローリー プロ」(中)、「パルズ」(右)

連続喫煙本数は13本で、1本で15パフ、もしくは300秒の喫煙が可能となる。充電は「アイコス3マルチ/デュオ」と同様のUSB Type-Cを採用。28分間で満充電になる急速充電に対応している。

USB Type-Cは差し込み口の上下を考えるプチストレスがないのが快適だ

USB Type-Cは差し込み口の上下を考えるプチストレスがないのが快適だ

加熱方式は「アイコス」と同様の高温中心加熱方式を採用している。ただ「アイコス」の剣のようなブレードとは違い、太い針のようなセラミック製発熱棒をスティックに挿して使用する。「パルズ」に似た、折れにくい丈夫さがメリットだ。

本体内部、穴の中に見えるのが「アイコス」のブレード(左)と「ローリー プロ」が採用している発熱棒(右)

「アイコス」のヒートスティックと同サイズの専用ニコチン0スティック

専用の「ニコチン・タールともにゼロ(メーカー談)」と言われている専用スティックは、箱に「JLV」というロゴと「HBEC」という記号的な名前、シンプルな「ノン・タバコ・ハーバル・スティック」という説明とレギュラーかメンソールの表記だけ。KEIANのデバイスには安心感はあるけれど、こうしたタバコ用製品としての実績は未知数だ。

「アイコス」のヒートスティックに使用されているのは、たばこ葉をシート状に成形したたばこ葉だ。いっぽう、「ローリー プロ」専用スティックに仕込まれているのは、紅茶葉を同様に成形したものである。ニオイはタバコというよりかなりハーブ感が強く、紅茶というより中国茶のようなニュアンスだ。レギュラーとメンソールの2種類がある。

見た目もサイズ感もヒートスティックとそっくりだが、たばこ葉は使っていない。レギュラータイプ(左)とメンソールタイプ(右)

「アイコス」ヒートスティック(左)と「ローリー プロ」専用スティック。中のたばこ葉の成形もそっくりだ

「アイコス」ヒートスティック(左)と「ローリー プロ」専用スティック。中のたばこ葉の成形もそっくりだ

「ローリー プロ」で専用ニコチン0スティックを味わってみる

「アイコス 3 マルチ」同様に、本体上部のスライドカバーをずらして専用スティックを“ねじらずに垂直に”挿し込めとマニュアルに書いてあるが、スムーズに挿しやすくはない。「アイコス」のように押し込むように力を入れるとフィルター部分が折れやすい。試行錯誤したところ、フィルターの上から軽くトントン指で叩くと入りやすいことがわかった。

操作ボタンはひとつだけ

操作ボタンはひとつだけ

無事挿すことができたら、本体ボタンを3秒長押しで加熱開始。18秒待つとLEDが光り、喫煙可能になった。まずはレギュラータイプから吸ってみよう。

1箱20本入りで410円(税込)。箱の上が赤いほうがレギュラー

1箱20本入りで410円(税込)。箱の上が赤いほうがレギュラー

「アイコス」のヒートスティックと同様の蒸気の圧があり、喉へのキックもそれなりにある。しかし風味にややクセがある。紅茶というよりほうじ茶に近い香りの後に、エキゾチックなアジア系無国籍料理のしょっぱい味が残る。アイコス感覚で吸うと驚くと思う。残る香りはタバコではないが、よいニオイとは言えない。

そもそも、日本茶専門店店頭でほうじ茶を焙じている香り自体はいいものだが、それだって直で吸い込むものではない。なのであまりおいしさに期待せずに禁煙アイテムとして覚悟して挑みたい。

スティックが同じ口径な分、アイコスに感覚は似ている。それなりのキックもあるが、当然、ニコチンの満足感は得られない

次にメンソールタイプにチャレンジしたい。少しは吸いやすいと助かるのだが……。箱を開けると爽快なメンソールとエキゾチックなハーブの合わさった香りがやってきた。吸ってみると、油断したらむせそうな強力なペパーミント系メンソールだった。

箱の上が青系なほうがレギュラーメンソールタイプだ

箱の上が青系なほうがレギュラーメンソールタイプだ

明らかにレギュラータイプよりも吸いやすいのは、清涼感で風味が飛んでしまっているせいもあるだろう。だが、残る味わいの中にやはり、軽くしょっぱさを感じてしまう。

レギュラーの後に吸えば、吸いやすく感じる

レギュラーの後に吸えば、吸いやすく感じる

「ニコレス」と「ローリー プロ」専用ニコチン0スティックを比較

アイコスヒートスティック互換として現在とても人気を集めている、たばこ葉の代用に紅茶葉を使ったニコチンゼロの同コンセプトの製品が「ニコレス」だ。サイズが同じなので、当然「ローリー プロ」でも使用可能である。

ヒット商品となっている、アイコスヒートスティック互換の「ニコレス」

ヒット商品となっている、アイコスヒートスティック互換の「ニコレス」

以前はアイコスと比べたため物足りなく感じていたが、「ローリー プロ」専用スティックのあとに吸うととてもおいしく感じた

味の面では、ニコレスのほうがはるかにクセがないということを再認識した。喉へのキックとともに清涼感入りの紅茶味を感じるが、清涼感は控えめで、バランスがとてもよい。「タバコ」と言うと語弊があるが、吸いやすいことは確かだ。

「ローリー プロ」専用ニコチン0スティックは、レギュラーとメンソールの2種類が選べるという選択の余地がある点では勝っているが、やはりレギュラーはクセが強くてかなり吸いづらい。メンソールはまだ吸いやすいが、「ニコレス」の域にはまだ達していないと思う。今後の改良を期待したい。

アイコス互換機としても使用可能。工夫次第で減煙アイテムとして有効

最終的に、互換機感覚で「アイコス」のヒートスティックも吸ってみた。当然こちらはニコチン入りなので、素直においしいし、満足感がある。温度設定が低めなので、喫味が少しマイルドに感じるが、キックは十分感じるしタバコ感は抜群だ。慣れれば実用の範囲内だと思う。

また、「アイコス」で「ローリー プロ」専用スティックを吸うこともできたが、味はほぼ変わらなかった。「アイコス」ユーザーなら、専用スティックのみを購入して試すことも可能である。

ヒートスティックはおいしく感じて当たり前だ

ヒートスティックはおいしく感じて当たり前だ

したがって、禁煙・減煙を目指す人でも、現実的には「ローリー プロ」本体と、ヒートスティック&「ローリー プロ」専用スティックの2箱持ちになる気がしてならない。いきなり「ローリー プロ」専用スティックだけで通すのは厳しいだろうが、ヒートスティックと交互に吸えば、少なくともニコチン摂取量を半減することはできるのだから、減煙アイテムとしては有効だろう。

清水りょういち

清水りょういち

元「月刊歌謡曲(ゲッカヨ)」編集長。今はめおと編集ユニット「ゲッカヨ編集室」として活動。家電や雑貨など使って楽しい商品のレビューに命がけ!

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