特別企画
「2秒に1台売れている」大人にも長く愛されているトミカ

なぜ、こんなに人気!?ミニカー研究家に聞く「トミカ」のこだわりと歴代トミカベスト5

これまでに発売されたトミカの台数は、なんと6億7,000万台!

子どものころ、一度は遊んだことがあるであろう「トミカ」は、今から50年前の1970年8月18日に誕生しました。

1970年8月18日に発売された、初代「トミカ」の6車種

1970年8月18日に発売された、初代「トミカ」の6車種

最初に発売されたのは「ブルーバードSSSクーペ」「コロナマークIIハードトップ」「クラウンスーパーデラックス」「クラウンパトロールカー」「トヨタ2000GT」「フェアレディZ432」の6車種です。ちなみに、当時の価格は180円でした。

以来、50年間で発売されたトミカは、「赤箱」や「黒箱」と呼ばれるレギュラートミカだけで1,050車種以上。台数にすると、なんと6億7,000万台(2020年1月現在)に達しているそうです。これは、計算すると2秒に1台売れていることになります。すごいですね!

「トミカ 50周年記者発表会」では、1,050車種もの歴代トミカが展示されていました

「トミカ 50周年記者発表会」では、1,050車種もの歴代トミカが展示されていました

2020年1月15日に開催された「トミカ 50周年記者発表会」では、その1,050車種すべてのトミカが展示されていました。なお、その1,050車種は金型ベースでの展示なので、色違いや仕様違いなどは含まれていないとのことです。

トミカが生まれた1970年以降の名車がミニカーでよみがえる「トミカ リミテッドヴィンテージNEO」。画像は、上が「日産 セドリック 2000GL 71年式」で、下が「三菱 コルト ギャランGTO MR 70年式」

さらに、トミカと名がつくミニカーはその1,050車種以外にも、企業が作るオリジナルトミカや他の商品とセットになっているトミカ、海外市場向けのトミカなど、さまざまなものが存在します。また、精密技術によってハイクオリティに再構成された大人向け(対象年齢15歳以上)の「トミカ リミテッドヴィンテージ(TLV)」シリーズ(発売元は株式会社トミーテック)なども、近年は高い人気となっています。

ミニカー研究家に聞く、トミカの“こだわり”

トミカには、オリジナルとも言える多くのこだわりがあります。その中には、あまり知られていないトリビアと呼べるものも。今回、ミニカー研究家の加藤博人さんに「トミカのこだわり」について聞いてみました。

ミニカー研究家の加藤博人さんに、トミカの魅力についてうかがってみました

ミニカー研究家の加藤博人さんに、トミカの魅力についてうかがってみました

(加藤博人さん)トミカは、3歳以上の子どもを対象として作られています。そこで、まず最優先されるのが“安全性”です。たとえば、1番から140番までのトミカ、通称「赤箱」には「ドアミラー」がありません。これは、子どもが遊ぶ際に突起物で怪我をしないようにという配慮です。ドアミラーがなくても、違和感がないようにデザインされているところも、さすがトミカと言えるでしょう。

画像のトミカNo.6「SUBARU BRZ」のドアミラー付近をよく見ると、ドアミラーが付いていないことが分かります。また、このBRZはサスペンション機能が搭載されており、左右ドアを開閉させることも可能です。こういった、どの部分が「アクション」可能かは、トミカのホームページに記載されています

また、トミカには1970年の発売以来、ほぼすべての車種に板バネ式の「サスペンション」がついています。これは、より実車の雰囲気を表現するための、こだわりのアイテムです。本物のクルマは、乗ると少しボディが沈みますが、トミカも同じようにサスペンションが付いているので、押すとクルマのボディが下がります。

トミカNo.20「いすゞ エルガ 都営バス」には、サスペンション機能がありません

トミカNo.20「いすゞ エルガ 都営バス」には、サスペンション機能がありません

しかし、サスペンションのないトミカもあります。それは、バスやトラックなど車高の高いクルマで、車高が高くなりすぎる(と言っても、ほんの数mmですが)ために、そうしているのだとか。

2020年1月18日に発売されるトミカNo.74「BMW Z4」は、ソフトトップの脱着が可能となっています

2020年1月18日に発売されるトミカNo.74「BMW Z4」は、ソフトトップの脱着が可能となっています

ドアが開閉できるのも、トミカのすばらしい特徴のひとつです。セダンタイプのドアは、前の座席の左右のドア、ミニバンなどはスライドドアやバックドアが開く車種もあります。
2020年1月に発売される「BMW Z4」は、ソフトトップの脱着ができる仕様となっています。

トミカは、サイズやコストなどさまざまな制約がある中で、実車の雰囲気を忠実に表現しています。開発には自動車メーカー各社の開発陣も関わっており、形状やボディカラーに至るまで自動車メーカーと綿密な打ち合わせのもと、平均1年をかけて製品化されています。

会場にズラッと並んだ1,050台のトミカ、ベスト5をあげるなら?

続いて、ミニカー研究家・加藤博人さんに1,000台以上の歴代トミカの中から選んだベスト5を聞いてみました。なお、番号は発売当時のもので、現在は廃盤になっているものもあります。

ミニカー研究家が選ぶトミカ「ベスト5」をご紹介いたします

ミニカー研究家が選ぶトミカ「ベスト5」をご紹介いたします

●No.117「トヨタ GRスープラ」(赤箱)[販売中]
「2019年にトヨタが発売した新型「スープラ」を、トミカがいち早く製品化。実車の持つ、美しく力強いボディラインがうまく再現されており、非常に満足のいく仕上がりとなっています」

●No.109「トヨタ クラウン アスリート」(赤箱)[廃盤]
「私としては、これが一番のお気に入りです。ブラックメッシュのグリルがよく再現できており、サンルーフとスポイラーがついているのもすばらしいです。ホイールもスポーツカー向けの仕様で、全体的にワルそうな雰囲気がいいですね!」

●No.28「クラウン 道路公団パトロールカー」(赤箱)[廃盤]
「130系クラウンをベースにした、日本道路公団時代のパトロールカーです。すでに廃盤となっています。民営化されてNEXCOになる前の貴重なモデルで、ボディ横に『日本道路公団道路パトロールカー」と記されています」

●No77-3「トヨタ 自衛隊ロケット車HQ15V型」(黒箱)[廃盤]
「1978年に発売された、大変希少な1台です。トミカの中ではやや異色な自衛隊特殊車両で、車体のみならずロケットがついているのが細かくて好きですね!」

●No.104「三菱 ランサーエボリューション・WRCモデル」(赤箱)[廃盤]
「三菱が、WRCで大活躍していたころのランエボIVです。今はENEOSになった三菱石油のロゴと、ラリーアートのロゴがカッコいいですね。かつて、パリダカやWRCの三菱車には「三菱石油」や「RALLIART」のステッカーが貼ってありました」

加藤久美子

加藤久美子

日刊自動車新聞社に入社し、自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。一般誌、女性誌、ウェブ媒体、育児雑誌などへの寄稿のほか、テレビやラジオの情報番組などにも出演多数。認定チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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