レビュー
“アイコスキラー”の高温中心加熱式タバコに2種の新リフィル

第4の加熱式タバコ「パルズ」に待望のレギュラー登場!「インテンス」は紙巻きタバコに肉薄

「アイコス(IQOS)」と同様の中心加熱方式(加熱部はブレードではなく、スティック)を採用し、約345℃の高温加熱でライバルに名乗りをあげた、インペリアル・タバコ・ジャパンの「パルズ(PULZE)」。

「パルズ」の全国発売当初、専用リフィルである「アイディー(iD)・スティック」の種類はメンソール系2種のみだったが、ここに来てパルズの真価がわかるレギュラー系新味2種、「アイディー・スティック・レギュラー」(以下、レギュラー)と「アイディー・スティック・インテンス」(以下、インテンス)が登場したので、しっかりと味わってみたい。

左の赤系の箱が「アイディー・スティック・インテンス」、右の青系の箱が「アイディー・スティック・レギュラー」。ともに20本入り460円(税込)

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「パルズ」の真の実力を知るためには、レギュラー味が重要だ

福岡県内での試験販売を経て、2019年10月に全国発売を開始した「パルズ」。しかし当初、全国展開された「アイディー・スティック」は、「ミント」と「メンソール」の2種のみという不思議な登場の仕方だった。

左から、「ミント」「メンソール」「インテンス」「レギュラー」。この4種類が全国のコンビニなどで手に入る

確かに、加熱式タバコには、独特のニオイが付きものである。紙巻きタバコではレギュラーを吸う人でも、加熱式ではニオイの気になりにくいメンソールを好む人は多い。しかし、筆者としてはニオイ問題は気になるものの、タバコ葉本来の味がするレギュラータイプをおいしく味わいたいという欲求のほうが強い。

したがって、「パルズ」の全国発売時にデバイスを試した時も、デバイスの真の実力をはかりかねた。何しろメンソール系というものは、さまざまな味・ニオイの不具合を上書きする強力な清涼感を持っている。だが、レギュラー系紙巻きタバコとの真の互換性を考えるなら、やはり「レギュラー味でおいしく」というのが重要なポイントではないか。今までの経験からいうと、なかなか難しそうではあるが。

「アイディー・スティック」は、種類が増えたと言えど、まだまだほかの加熱式タバコに比べると選択肢が少ない。公式サイトには「アイディー・スティック・スーパー・カプセル・メンソール」というフレーバーもあったので、全5種類展開のようだ

そもそもインペリアル・タバコは、「ダビドフ」や「ゴロワーズ」などの、葉巻に近い重厚感のある本格派タバコを生み出している会社である。近年では安価戦略の「ウエスト」シリーズでも人気だし、手巻きタバコ葉の世界的定番「ドラム」も擁している。そんな会社が作るカートリッジなのだから、本格レギュラーをついつい期待してしまうのだ。

ということで、新たに登場した「レギュラー」「インテンス」を味わってみたい。

酸味少なめで臭みのない上品なシガレット味「アイディー・スティック・レギュラー」

まずは、標準のレギュラーにあたる「アイディー・スティック・レギュラー」から味わいたい。箱を開けた段階では、高品質なタバコ葉を連想させるウッディーな香りで、正統派レギュラーの雰囲気が漂う。この時点では紙巻きタバコと違和感が全くないので、期待度は高い。

「パルズ」に挿して加熱スタート。「パルズ」は2段階の温度調整が可能なため、デ315℃のエコモードも使えるのだが、ここでは「アイコス」と喫味を比較したいので、標準モード(345℃)で吸う。フィルターのあたりから立ちのぼるのはやはり、加熱式タバコ特有の酸味のあるポップコーン臭だ。実際に吸うとあまり気にならないのだが、ニオイはある。

シンプルなブルーの箱

シンプルなブルーの箱

おいしいけれど、ちょっと地味か

おいしいけれど、ちょっと地味か

吸い込むとスロートキックもそれなりにあり、深みとともに奥のほうに甘みを感じる、酸味少なめで臭みのない、上品なシガレット味だ。加熱式特有のクセが非常に少ない。イガ味のないシルキーな蒸気も好ましく、素直においしい。ただ少し蒸気量が控えめで、上品すぎるきらいはある。それを物足りなさと感じてしまう人もいるかもしれない。周囲に残るニオイも、自分で感じるニオイもかなり低減されているのはよいのだけれど。

「ミント」「メンソール」の喫味がちょうどよいと感じる人なら、選択肢になるだろう。エコモードでも吸ってみたが、こちらはニオイは抑えられるのだが、喫味が弱すぎる。

シンプルなタバコのおいしさを味わえて感動!「アイディー・スティック・インテンス」

「インテンス」もレギュラー系だが、「既存の紙巻タバコと同等の満足感の提供を目的」に、3つの穴があるフィルターに改良して蒸気とタバコの味わいを最適にミックスできるようにした。というのがうたい文句である。加熱式タバコは蒸気というデリケートなものを扱うため、その気流の作り方は味を左右する。BATの「グロー」の「ネオスティック」も、リニューアルでフィルター穴の口径を狭めることで蒸気の通り道を狭くして、喫味を上げたくらいだ。

コーティングがピカピカに反射する派手な赤系の箱

コーティングがピカピカに反射する派手な赤系の箱

フィルター部分。左が「インテンス」、右が「レギュラー」

フィルター部分。左が「インテンス」、右が「レギュラー」

箱を開けると、こちらもウッディーを基調に、少し海外タバコっぽい金属的な酸味もかすかに感じるが、上質なタバコ葉のよいニオイがする。そして吸ってみて、驚いた。これは紙巻きタバコにかなり近い。というのも、加熱式特有の酸味や甘さも鼻では感じるものの、実際に吸う段階ではほぼ感じないからだ。さまざまな変わり種フレーバーのスティックを吸っていると、時々自分は何を求めているのかわからなくなることも多いが、ふと思い出した。そもそも自分はタバコ味を求めていたのだ。

シンプルなタバコのおいしさを味わえて感動

シンプルなタバコのおいしさを味わえて感動

もともとの紙巻きタバコには、グリセリン由来の甘みや香料由来の酸味などはほぼない。当たり前のことだけれど。ところがそれを再現できている加熱式タバコ用カートリッジがほとんど存在しないのも事実である。ところが「インテンス」は「パルズ」との組み合わせで、かなり紙巻きタバコのフィールに肉薄したと思う。「レギュラー」の蒸気の少なさも、3つ穴の効果か、きちんと克服されていて、熱めの蒸気の圧もしっかりと感じるし、ジリっと喉を刺激する煙感を感じたのには驚いた。

喉へのキックは、加熱が行き渡るにしたがって強くなるが、「アイコス」の「ヒートスティック」に比べるといくぶん弱めだ。ただその分クセは少ないし、何よりニオイが少ないというメリットがある。不思議なのはフィルターから立ちのぼるニオイは気になるが、吸っている間と吐き出した後のニオイが少ない。さすがに吸殻は臭いが、周辺に残るニオイは少ない。そして紙巻きタバコユーザーが求めがちなヤニ感もある。これはかなり理想に近い。

後半になると次第に酸味が強まってくるが、それまでは格別においしい、甘さ控えめのタバコである。ただ、こちらもエコモードではさらにニオイを低減できるが、喫味もガクンと下がるのでおすすめとは言えない。

価格も魅力の「インテンス」。ニオイが少なく、甘くないタバコ味が好きな方へ

今まで、喫味の強いタバコと言えば「アイコス」というのが、紙巻きタバコスイッチ組には定番だったが、喫味は少々弱いとはいえ、この「パルズ」+「インテンス」で作り出すクセのない紙巻きタバコライクな味わいは、味だけで言えば強力なライバルとなるはずだ。「アイディー・スティック」は、価格が460円(税込)というのも魅力的。アイコスの「ヒーツ」(470円)よりも安いのだからすごい。

ただ、マールボロブランドの「アイコス」、ケントブランドの「グロー」、「メビウス」に「キャメル」ブランドが追加になった「プルーム・エス」に比べると、味わいの想像できない加熱式オリジナルの「アイディー」銘柄のみというのは、ブランド力が弱すぎる。愛煙家にとって銘柄は第2のアイデンティティーなので、その弱点は気になるところだ。

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清水りょういち

清水りょういち

元「月刊歌謡曲(ゲッカヨ)」編集長。今はめおと編集ユニット「ゲッカヨ編集室」として活動。家電や雑貨など使って楽しい商品のレビューに命がけ!

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