「G-SHOCK」今月の衝撃!!!
ロングセラーのラウンドケースモデル、25年目の試み!

「G-SHOCK」ついに“3つ目”の人気シリーズ「6900」もメタルをまとった!

2020年2月に発売されたG-SHOCK「GM-6900」

2020年2月に発売されたG-SHOCK「GM-6900」

カシオのG-SHOCKから、新作モデル「GM-6900」が発売された。シリーズとして初めてメタルベゼルを採用し、その迫力にさらに磨きがかかっている。

精巧なメタルベゼルは約20もの工程で作り出されていた!

「GM-6900」の開発は、「6900」シリーズが誕生25周年を迎えたことが背景にある。本機を紹介する前に、シリーズの歴史を軽く振り返ってみたい。

シリーズの原点である「DW-6900-1V」(生産終了品)●写真提供:カシオ計算機

シリーズの原点である「DW-6900-1V」(生産終了品)
●写真提供:カシオ計算機

「6900」シリーズの初出は、1995年2月に発売された海外モデル「DW-6900-1V」だ。ケースデザインは、G-SHOCKで初めてフロントボタン付きラウンドフォルムを採用した「DW-6600」のものを流用。フェイスデザインは、3つのインジケーターを備えた「DW-5900」から着想を得たものだった。

時間を置くことなく、日本国内でも同年3月に「DW-6900H」を発売。「このG-SHOCKはスラッシャーに捧ぐ」とバンド部に英語で描かれていたように、当時のカルチャーシーンの最前線に立つ「スラッシャー」(スノーボードやスケートボードなどの横ノリ系のスポーツを好む若者)向けモデルとして期待されており、結果として同機は彼らの歓心を買うことに成功。やがて着想源の「DW-5900」と同じ「3つ目」の異名で愛され、スクエアモデル「5000」「5600」に並ぶロングセラーモデルとなっていく。

それから25年経った今、新作「GM-6900」ではシリーズ初のメタルベゼルを獲得した。

「GM-6900-1JF」(25,300‬‬円)

「GM-6900-1JF」(25,300‬‬円)

「6900」特有の複雑なケースは、ステンレススチールに約20工程もの鋳造、切削、研磨を施して作り出したもの。そもそも凹凸だらけのこのケースは、金型に樹脂を流し込む射出成形だからこそ取り得たもののはずだった。それを材質も加工方法も異なるメタルで再現しようとは、25年前にシリーズを生み出した開発者たちは夢にも思わなかっただろう。それもただ樹脂素材を模したのではなく、メタルならではの魅力を最大限に引き出しているのは、さすがだ。

いくつもの工程を経て、ベゼルが製造されていく●写真提供:カシオ計算機

いくつもの工程を経て、ベゼルが製造されていく
●写真提供:カシオ計算機

樹脂より重量のあるメタルベゼルの採用により、ブランドのアイデンティティである耐衝撃性を確保する構造にも手が加えられている。ケースには、ガラス繊維と組み合わせて強度を高めた樹脂を使用。さらにインナーケースの外側に微細な突起を設けることでメタルベゼルとの接触を面ではなく点にし、モジュールに似た中空構造を構築。これらの工夫により、外部衝撃による内部への影響を緩和させ、G-SHOCKとしてふさわしいタフネスを獲得している。

精緻な技術で、異素材同士を組み合わせている●写真提供:カシオ計算機

精緻な技術で、異素材同士を組み合わせている
●写真提供:カシオ計算機

メタルだからこその表現に驚嘆!

改めて、最大の特徴であるメタルベゼルを吟味してみたい。

本機は何と言っても、メタルならではの質感が大きなインパクトを与えている。正面は放射状のヘアライン、文字板につながる傾斜部分や外側部分などはポリッシュと仕上げを変えることで立体感を際立たせている。

部位によって、異なる仕上げを採用

部位によって、異なる仕上げを採用

樹脂製モデルの「6900」とも比較してみた。

傾斜のあるベゼルの頂点に注目すると一目瞭然だが、メタルのほうがキリッとシャープな造形をしているのがわかる。ラウンドフォルムでボリューミーな雰囲気が「6900」の魅力であり、樹脂モデルの造形ももちろん悪いものではないが、メタルベゼルモデルのほうに高級感や精かんな印象を抱くのはこうしたディテールからだろう。

左がメタルベゼルの「GM-6900-1JF」、右が樹脂製の「DW-6900SP-1JR」

左がメタルベゼルの「GM-6900-1JF」、右が樹脂製の「DW-6900SP-1JR」

ケースサイドも、オリジナルを踏襲しつつも、やはりメタルベゼルモデルのほうがエッジーな印象だ。また、プッシュボタンが大型になっている点や、樹脂モデルのような素材接合の痕(あと)が見られない点も違いだ。

ボタンの大きさなどにも若干の違いが見られる

ボタンの大きさなどにも若干の違いが見られる

見た目で大きく異なっているのは、正面下部のフロントボタン周りだ。メタルベゼルモデルは、フロントボタン周りとベゼルの間に溝が設けられているが、樹脂モデルにはそうした溝がない。これもまたメタルならではの高級感や力強さを演出する工夫だろう。

フロントボタン周りのデザインが変更されている

フロントボタン周りのデザインが変更されている

なお、ライトを点灯させるフロントボタンもメタル化されている。押しやすい形状や角度、ボタンガードとのバランスなど、緻密な設計に基づいているという。

フェイスプレートはミラー加工を施し、メタルベゼルと調和するデザインに仕上げている。

ミラー加工が施されたトリグラフダイアル

ミラー加工が施されたトリグラフダイアル

着用してみると、際立つ存在感を味わえた。一般的な樹脂モデルに比べ、厚さが2mm強増していることも理由としてあげられるかもしれない。ちなみに、縦横サイズはほとんど変わらない

それぞれに個性を感じる3色展開!

左が「GM-6900B-4JF」、右が「GM-6900G-9JF」。各28,600‬‬円

左が「GM-6900B-4JF」、右が「GM-6900G-9JF」。各28,600‬‬円

ここまで紹介してきたシルバーカラーの「GM-6900-1JF」のほかにも、2色用意されている。

鮮やかなゴールドカラーを採用したのが「GM-6900G-9JF」だ。フェイスも同色に仕上げ、何ともラグジュアリーな雰囲気が醸し出されている。いっぽうで、機能名が書かれた文字板外周部の帯にライムグリーンに近いカラーが敷かれていることで、オールゴールドのフェイスが下品にならず、ラグジュアリーな雰囲気がグッと引き締められている。

ラグジュアリーな雰囲気満点の「GM-6900G-9JF」

ラグジュアリーな雰囲気満点の「GM-6900G-9JF」

「GM-6900G-9JF」は、メタルベゼル全面をポリッシュで仕上げ、高級感を向上させている。ただ、ゴールドではあるものの黄色味がやや少なく、シャンパンゴールド寄りな色合いなので、嫌らしく感じさせない点がさすが。

ゴールドカラーながら嫌味を感じさせない

ゴールドカラーながら嫌味を感じさせない

「GM-6900B-4JF」は、ブランドカラーである「ブラック×レッド」を採用。こちらもメタルベゼル全面にポリッシュ仕上げを採用している。

ブラック×レッドを起用した「GM-6900B-4JF」

ブラック×レッドを起用した「GM-6900B-4JF」

「GM-6900B-4JF」は3モデルの中で唯一、半透過の樹脂バンドを採用。メタルベゼルとのコントラストに個性を感じさせる。

半透過の樹脂バンドが個性的

半透過の樹脂バンドが個性的

【まとめ】「6900」人気を再燃させる起爆剤に!?

「アニバーサリーイヤーに登場する特別な“メタル”モデル」と言うと、思い出すのが「GMW-B5000」だ。G-SHOCKの原点であるスクエアケースをフルメタル化した同機は、世間に大きな衝撃を与え、2018年に登場してから売り切れが続出。現在でも絶大な人気を誇っている。

はたして今回、もういっぽうのロングセラーモデル「6900」にもメタルモデルが登場したわけだが、細かいことを言えば、「GMW-B5000」はケースの一ち部分もメタル化させた「フルメタルモデル」なのに対し、「GM-6900」は外装部分にメタルを用いた「メタルベゼル採用モデル」だという違いはある。以前紹介した「GM-5600-1JF」に近い設計思想と言えるだろう。とはいえ「フルメタル化なのか、ベゼルだけのメタル化なのか」は見た目にはあまり影響しないし、後者のほうが重量が抑えられるというメリットを持つ。

何より、「GM-6900」の仕上げの美しさや完成度はかなりのものだ。このモデルによって、「6900」の魅力に改めて気づかされるという人は少なくないだろう。

【SPEC】
「GM-6900-1JF」「GM-6900B-4JF」「GM-6900G-9JF」共通
●耐衝撃構造
●防水機能:20気圧防水
●ガラス材質:無機ガラス
●ケース/ベゼル材質: 樹脂/ステンレススチール
●バンド材質:樹脂
●そのほかの機能:ストップウオッチ/タイマー/マルチアラーム・時報/フルオートカレンダー/12/24時間制表示切替/ELバックライト/報音フラッシュ機能
●ケースサイズ:49.7(幅)×53.9(高さ)×18.6(厚さ)mm
●重量:96g

横山博之

横山博之

カバン、靴、時計、革小物など、男のライフスタイルを彩るに欠かせないモノに詳しいライター。時代を塗り替えるイノベーティブなテクノロジーやカルチャーにも目を向ける。

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