レビュー
ノンニコチンでも日本人向けのおいしさを追求したスティック

ヘビースモーカーが驚いた!「NICONON(ニコノン)」の“アイコス再現度”がすごい

最近は、免疫力低下の懸念という観点でも、喫煙が問題視されるようになった。2020年4月から改正健康増進法が完全施行されたことで原則屋内禁煙となり、もはやスモーカーの肩身の狭さは尋常ではない。そんな中、タバコ葉の代わりに茶葉を使用し、手軽に減煙を目指せる加熱式タバコ用ノンニコチンスティック(以下、ノンニコチンスティック)が注目を集めている。ヘビースモーカーである筆者が今回吸ってみたのは、アイコス互換のノンニコチンスティック「NICONON(ニコノン)」(晴和)である。

ノンニコチンスティック「NICONON(ニコノン)」。20本入り3箱セットで税込1,254円(1箱約418円)

ノンニコチンスティック「NICONON(ニコノン)」。20本入り3箱セットで税込1,254円(1箱約418円)

「ニコノン」は日本人が感じるおいしさに特化!

タバコ葉の代わりに茶葉を使用したノンニコチンスティックとして、2019年3月に発売された「ニコレス」は、減煙・禁煙熱望者の支持を受けて大ヒット。同年12月には、専用デバイス「ローリー プロ」で味わう「ローリー プロ 専用スティック」も登場した。

今回試す「ニコノン」は、日本人向けに味を調整しているという。確かに「ニコレス」などは茶葉を使用しているためにニコチンはゼロで、蒸気は「アイコス」を吸っているのと変わらない充実感はある。しかし、ニオイや味にクセがないとは言えない。果たして「ニコノン」は、どれくらい吸いやすくなっているのだろうか。

ちなみに、「ニコノン」が想定しているのは内蔵ブレードをスティックに挿して使用する中心加熱式の加熱式タバコデバイスだ。試してみたところ、「アイコス」はもちろん、「アイコス」とスティックサイズに互換性がある「パルズ」でも、問題なく吸うことが可能だった。

アイコス専用のヒートスティックとは挿す時の感触がちょっと違うが、挿しやすさは抜群だ

アイコス専用のヒートスティックとは挿す時の感触がちょっと違うが、挿しやすさは抜群だ

ヘビースモーカーが驚く“アイコス再現度”

2020年4月現在、「ニコノン」のフレーバーは、「メンソール」「アイスシトラス」の2種展開である。どちらも加熱式タバコユーザーに人気のメンソールタイプの製品だ。それでは吸ってみよう。

今回撮影に使用した「ニコノン」は試用版で、スティックデザインは写真のように変わるという

今回撮影に使用した「ニコノン」は試用版で、スティックデザインは写真のように変わるという

「メンソール」はヒートスティックと違いがわからないレベル

加熱している間、「アイコス」専用のヒートスティックとはまた違うしょっぱい香りが少し漂うが、気になるほどではない。日本人向けに茶葉を厳選したということだが、確かに違和感のない香りだ。焙煎し始めのほうじ茶のような、いやじゃないニオイである。

吸ってみると、爽快なペパーミントメンソールが広がって、その後に重みのある蒸気がやってくる。これは「マールボロ ヒートスティック メンソール」を吸っているのと違いがわからないレベルだ。すごい。よくよく気にしてみると少ししょっぱい味がするが、言われなければ気づかないレベル。「アイコス」特有のポップコーン臭が抑えられているのもいい。

ニコチンゼロということが信じられない味仕立てに驚いた。ヒートスティックを味わってニコチン欲を満たしたあとなら、まずニコチンゼロとはわからない吸い応えだろう。少ないながらも茶葉を加熱して生じるタールのせいだろうか、吸っている感もきっちりある。

加熱式タバコユーザーに人気の「メンソール」

加熱式タバコユーザーに人気の「メンソール」

喫煙所など、周囲が煙たい環境なら、ノンニコチンだとは気づかないはず

喫煙所など、周囲が煙たい環境なら、ノンニコチンだとは気づかないはず

「アイスシトラス」は甘いタバコが苦手な人にも受け入れられやすそう

もうひとつは、味の調整が難しいシトラス(柑橘系)のフレーバーメンソールだ。正直味の予想がつかない。加熱時はこちらのほうが、シトラスが茶葉の香りを打ち消すことで、違和感がさらに抑えられている印象だ。

吸ってみると、ポップコーン臭の抑えられた洗練されたヒートスティックの味がする。喉奥までシャープに突き刺さる清涼感と、蒸気の重さから生まれる味わいは本家とあまり変わらない。強いて言うと刺激が弱い気もするが、元々ニコチンの味自体は辛いだけの雑味なので、むしろすっきりとしたおいしい味わいに感じてしまう。

シトラスもまた、甘酸っぱい果肉よりも苦味のある果皮(ピール)を効かせたライム的な味に仕立てられていて、甘いタバコが苦手な人にも受け入れられやすいと思う。

シトラス(柑橘系)をまとったメンソール味

シトラス(柑橘系)をまとったメンソール味

ほかのノンニコチンスティックと比較しても優秀

ここで気になるのが、「ニコレス」「ローリー プロ 専用スティック」などの、同コンセプト製品との味の差だろう。

左から、「ニコノン」2種(各約418円/20本)、「ニコレス」(418円/20本)「ローリー プロ 専用スティック」(410円/20本)。価格差もあまりない

まず、「ニコレス」は初のノンニコチンスティックとして、加熱式タバコユーザーに大きなインパクトを与えた。ただ、デバイスから抜く時に、気持ち加熱ブレードに汚れが残りやすい印象があった。

味に関しては、中盤から紅茶感だけでなく酸味も混ざるため、「アイコス」とはまた違った独特のニオイが気になってくる。また、1本目はまだよいのだが、続けて吸うとクセがだんだん気になってくるという特徴があった。そうした問題を、紅茶葉に限定せずに茶葉全体の中で調整したのが、「ニコノン」のよいところだ。しかし、パッケージのデザインでは負ける。

いっぽうの「ローリー プロ 専用スティック」は、挿さりやすいが折れやすく、抜く時にポロポロと葉がこぼれ落ちやすいのが問題だ。また、独特なエスニック感のある味とニオイに抵抗があるという人も多いだろう。吸い比べてみると、改めて「ニコノン」が日本人向け製品を作ったという意味がわかる気がする。さらに、「アイコス」デバイスでも吸えないこともないが、本来専用デバイスで楽しむものなので、コスト面でも少々不利な点も無視できない。

内部の葉の状態を比べてみた。「ニコノン」は顆粒状、「ニコレス」は短冊型、「ローリー プロ 専用スティック」は同じく短冊形だが乾燥している印象。ヒートスティックは、シートを細かく畳んだ形状だ

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最初はヒートスティック1本に「ニコノン」2本。そのうちニコチンを卒業できるかも

無理なく減煙・禁煙したい人に向いているノンニコチンスティックだが、これまでクセのある味やニオイにくじけた人も少なくないと思う。「ニコノン」はそんな人でも試す価値がある、日本人向けのおいしさを追求した製品だと感じた。

「いきなり禁煙はハードルが高い。まずは減煙」と考えるアイコスユーザーには、ヒートスティックと交互に楽しむ分には減煙成功が期待できる「ニコレス」もいいが、ヒートスティック1本に対して、軽く2本は吸えそうなおいしさが光る「ニコノン」がおすすめである。

清水りょういち

清水りょういち

元「月刊歌謡曲(ゲッカヨ)」編集長。今はめおと編集ユニット「ゲッカヨ編集室」として活動。家電や雑貨など使って楽しい商品のレビューに命がけ!

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