レビュー
まるで人間そのものの可動領域!

ガンプラ技術の粋を集めた「RG エヴァンゲリオン初号機」を組み立て!

2020年6月に公開予定だった「シン・エヴァンゲリオン劇場版」。残念ながら公開は延期となってしまいましたが、関連ホビーは続々と発売されています。今回筆者がご紹介するのは、なんとあのガンプラシリーズのひとつ「RG(リアルグレード)」より発売された、初号機のプラモデル。その可動やスタイルは、人造人間としての初号機をあまねく再現したプラモデルとなっておりました。

ガンプラのRGシリーズといえば、リアルさにこだわり、可動や彩色、内部構造を極めたシリーズとして人気です。そんなシリーズの最新作として「エヴァンゲリオン初号機」が登場。ガンプラで培われた技術が余すところなく活用されており、期待が高まります。

「Figure-riseLABO」などでおなじみの、多重カラーインサート成型。ランナーの時点で、成形色による色分けがなされているパーツです

RGシリーズこだわりのリアリスティックデカールもふんだんに

RGシリーズこだわりのリアリスティックデカールもふんだんに

ガンプラでは味わえない人間的構造がすごい!

それでは組み立てていきましょう。本キットは新劇場版の初号機を立体化したものです。新劇場版としては「破」以降、初号機を見ていないですからね。なんだか懐かしく感じてしまいます。

初号機は人造人間ということで、ガンプラよりもかなり人間に近いスタイル。特に脚部分などは人間の筋肉をイメージしたディテールになっているため、ガンプラではあまり見ない、曲線の多いパーツが採用されています。一見、どこにどうやって接続するのかわかりませんが、組み合わせてみると、ぴったりとフィットして形になるという、バンダイのプラモデルならではの気持ちよさが体験できます。ではその脚部分を見ていきましょう。

脚のパーツです。骨組みとなるパーツに、筋肉のような外部装甲のパーツを取り付けていきます

脚のパーツです。骨組みとなるパーツに、筋肉のような外部装甲のパーツを取り付けていきます

まずは太ももの部分。曲線と平面が組み合わさっていて、ガンプラではあまり見ない形のパーツですよね

まずは太ももの部分。曲線と平面が組み合わさっていて、ガンプラではあまり見ない形のパーツですよね

太ももの前面と背面にパーツを取り付けます。前面部分は膝の可動部に干渉しないようV字にカットされています

先ほどの曲面+平面パーツは、サイドから背面に流れるように取り付けます。4枚のパーツで太ももが完成。これだけでかなり筋肉質な脚が表現されていますね

すね部分にもパーツを取り付けて脚完成。外装を付けない黒い膝部分が、外装パーツと干渉しないようになっていることがわかります

脚はここまで曲げることが可能。膝裏部分が沈み込むことで、まるで人体のような動きをします

脚はここまで曲げることが可能。膝裏部分が沈み込むことで、まるで人体のような動きをします

上半身も付けて可動させてみます。股関節部分も独特の作りで、人間のように脚を曲げたり、蹴り上げたりできます

内部構造パーツも外装パーツもシンプルにはめ込むだけなので、初心者でも簡単に組むことができると思います。ただ、頭部や腕、上半身などはかなり細かいパーツが多く、RGシリーズならではの洗礼を受けます。特に頭部のツノや顎部分などは取り扱いに注意が必要で、筆者ももれなくツノを折りました……。

頭のディテールの細かさもRGならでは。はめ込むだけでこの完成度です。ツノは、多重カラーインサート成型により色分けされているものと、紫単色パーツに緑のシールを貼るものの2パターンが用意されています。写真は前者

こだわりはハンドパーツ。通常のハンドパーツに加え、左右各5種類が付属。このほか、エントリープラグ、パレットライフル、プログレッシブナイフ、アンビリカルケーブルなどが付属します

想像以上に大きく、ちょっと不気味

完成すると、そのクオリティにほれぼれします。初号機独特の紫と緑などの色合いも、かなり忠実に再現されていますね。ガンプラの場合、RGシリーズは1/144の縮尺なのですが、この初号機は、頭頂高175mmというサイズになっております。ガンプラならばMG(マスターグレード)に匹敵する大きさなので、組み上がると、その大きさに驚きますね。

初号機完成です。トップコートを吹いていない完全素組み状態です。紫のパーツは光沢があるいっぽう、ほかの色のパーツは光沢が抑えられており、バランスが非常にいいです

初号機といえば、やや前のめりな姿勢ですよね。腰部、首部の可動で体をS字状態にする感じで姿勢制御ができ、しっかり自立します

1/144スケールのガンプラと並べました。「RG 1/144 νガンダム」(写真左)よりも大きいです。右端の「1/144ガンダム」がかなり小さく見えます

「MG 1/100 バルバトス」と。体格のボリューム感の違いはありますが、全高はほぼ同じくらいです

「MG 1/100 バルバトス」と。体格のボリューム感の違いはありますが、全高はほぼ同じくらいです

個人的には初号機ってこんな感じで立っているイメージがあり、やや不気味感があるところが魅力なんですよね

個人的には初号機ってこんな感じで立っているイメージがあり、やや不気味感があるところが魅力なんですよね

初号機を完璧に再現できるポージング

RGシリーズの初期は、内部構造パーツや可動部分に「アドバンスドジョイント」という一体型のパーツを使ったものが多かったのですが、最近ではかなり減っており、「νガンダム」ではフィン・ファンネルの一部に使われているだけでした。この初号機はいっさいアドバンスドジョイントを使っておりませんが、各パーツの細かい可動はかなり優秀で、腕や体のひねりなども再現できるようになっています。

安定感が欲しい場合はスタンド必須ですね。差し込み口がないので、クレーンで支えるフィギュア用のスタンドがおすすめです

股関節、膝周りの可動が優秀なおかげで、膝立ちや肩を大きく開くポージングも自在

股関節、膝周りの可動が優秀なおかげで、膝立ちや肩を大きく開くポージングも自在

ぴったり正座もできるので、こんな土下座スタイルも可能!

ぴったり正座もできるので、こんな土下座スタイルも可能!

膝立ちの状態で上半身を前に倒せば、駆け出す直前のクラウチングスタートポーズも

膝立ちの状態で上半身を前に倒せば、駆け出す直前のクラウチングスタートポーズも

さすがに自立は無理ですが、膝関節の可動を大きく使ったポージングもできますね

さすがに自立は無理ですが、膝関節の可動を大きく使ったポージングもできますね

口は開閉可能。上体を反らせば雄叫びのポージングに

口は開閉可能。上体を反らせば雄叫びのポージングに

プログレッシブナイフ装備。左手にも持たせられるのでライフルとの同時持ちもできます

プログレッシブナイフ装備。左手にも持たせられるのでライフルとの同時持ちもできます

公開延期になったとはいえ、劇場版最新作が近日上映予定であることや、5月16日(土)にNHKで「全エヴァンゲリオン大投票」が放送予定なことから、また「エヴァンゲリオン」ブームがやって来そうですね。それに先駆けて発売されたこの「RGエヴァンゲリオン」は、造形の細かさや繊細なディテール、そして初号機ならではの可動領域など、ファン垂涎の完成度に仕上がっていると思います。もちろん、ガンプラ好きも楽しめると思いますし、今後ガンプラにも生かせそうな技術が込められているのを実感しました。

ただこの商品は初回出荷が少なく、なかなか購入できなかったという方も多いと思います。特にDX版は早々に予約が終わり、店舗でも見かけなかったですね。今後「零号機」が発売される予定ですが、以降も入手しやすいように販売してくれることを期待します。もっと多くの人にこの技術を見てもらいたいですね。完成後も楽しいのですが、作っている時間が一番楽しかったプラモデルでした。

「逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。」と言いながら作っている時間が最高でした

「逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。」と言いながら作っている時間が最高でした

マッシー

マッシー

「月刊PCエンジン」誌で編集ライターデビュー。「64DREAM」誌デスクを経て前職はXbox 広報のゲーム漬け人生。猫とガンプラとaqoursが存在理由のホビー担当。

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