本連載「ガンプラカレンダー」は、今月発売されるガンプラの新製品と、現在予約受付中の公式オンラインショップ販売製品がひと目で把握できる発売日カレンダー。MS(モビルスーツ)の1/60スケールとなるPG(パーフェクトグレード)、1/100スケールのMG(マスターグレード)、1/144スケールのHG(ハイグレード)やRG(リアルグレード)のキットを中心に、毎月最新情報をお届けする。
2020年6月の注目製品は、ファーストガンダムのデザインを再検証した「HG 1/144 RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL]」。可動性能が向上したという本モデルの特徴を紹介する。
※本記事の価格表記はすべて税込価格
今月の注目は、「HG 1/144 RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL]」
「RX-78-2 ガンダム」は、言わずと知れた、初代TVアニメシリーズ「機動戦士ガンダム」に登場した最初のガンダム。地球連邦軍が「V作戦」のために開発した白兵戦用の試作MSで、設計主任はメインパイロットであるアムロ・レイの父、テム・レイ技術大尉
ガンプラ発売40周年を記念し、メカニックデザイナーの大河原邦男氏が「機動戦士ガンダム」の劇中デザインを再検証した「RX-78-2 ガンダム」を、1/144スケールでキット化。「HG」シリーズで培った技術が集約されており、美しく自然なポージングを演出できるさまざまなギミックが全身に搭載されている。
胴体には、前屈やスイングできる構造を採用。また、首軸も前後に可動する
胸部側面のブロックは、肩甲骨に当たる部分の可動を担っており、外側に開く動きによって肩部の可動軸が露出しないように設計されている
手首が独立可動することにより、シールドにも自由な動きをさせられる。また、手首ブロックはボールジョイントで別パーツとして可動するため、拳を握り込む力強い動きなども演出可能だ
股関節の軸は、前方に大きくスイングする動きが可能に。さらに、リアスカートが大きく展開することで、脚を後方へ動かすことも可能になった
太ももの付け根には、内側へ曲がる関節を追加し、より人間に近いポージングを実現
以下、そのほかの新製品を紹介していこう。
左が「東京2020オリンピックエンブレム」モデルで、右が「東京2020パラリンピックエンブレム」
「HG 1/144 RX-78-2 ガンダム」が「東京2020公式ライセンス商品」の限定カラーで登場。「TOKYO 2020」 ゲームズシグネチャーのマーキングシールや、台座に貼れる「東京2020オリンピック」エンブレムのマーキングシールが付属。
「ウォドムポッド」は、「∀(ターンエー)ガンダム」に登場した「ウォドム」をベースにした、メイのガンプラ。一見個性的な形状だが、両脚による長いリーチの格闘術や、内蔵された豊富な火器類は、理詰めのバトルスタイルで確実に攻め込むメイにとって、極めて相性のよい機体構成に仕上がっている
公式YouTubeチャンネル「ガンダムチャンネル」にて配信中の「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」2nd Seasonより、「ウォドムポッド」が登場。劇中の高速飛行時の形態を再現可能なほか、「2nd Season」仕様が再現できる強化パーツも付属する。
ここでは、公式オンラインショップ「プレミアムバンダイ」限定で販売される製品を紹介。これらの製品は事前予約が必須で、生産準備数に達し次第、予約の申し込みが終了するので早めのチェックが必要だ。ここでは、2020年6月1日時点で予約ができる「8月発送アイテム」(なかには2次予約で発送が先のモデルもあり)を中心にピックアップした。
公式外伝「ガンダムビルドダイバーズ GIMM&BALL's World Challenge」に登場
「ガンダムビルドダイバーズ」の公式サイトにて掲載中の外伝「ガンダムビルドダイバーズ GIMM&BALL's World Challenge」に登場する「キュベレイ・アンベリール」が1/100スケールの「MG」シリーズにて発売。素体形状は、「キュベレイダムド」のものを採用。白いパーツには「グロスインジェクション成形」を、青や紫のパーツには「メタリック成形」を採用し、つややかなボディに仕上がっている。
「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の世界観の中で、これまでに明かされなかったMSを中心としたメカニカルの考証企画「MSD(Mobile Suit Discovery)」に登場。高高度から降下し、敵拠点へと強襲する任務を目的に開発された地球連邦軍のMSで、「RGM-79 ジム」をベースに胸部とランドセルにスラスター6基と、内蔵型プロペラントタンクが追加されている
「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」のMSDより、強襲任務を目的に開発された「ジム・ナイトシーカー」がHGキットで商品化。ランドセルに装備されたスラスターのアーム部は、可動ギミックを搭載。また、マーカー・ポッド仕様の頭部にも差し替えられる。
「ディキトゥス」は、木星戦役後、「木星帝国」の新総統の座に就いた「光のカリスト」と「影のカリスト」の専用機。対照的なカラーリングの2機が製造され、それぞれ「ユーリスディス・シニストラ・ディキトゥス」と「リーベルダス・デクストラ・ディキトゥス」と名付けられている
マンガ「機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人」より、「ディキトゥス(光のカリスト専用機)」をHGシリーズで商品化。その特徴的なフォルムは完全新規造形で再現されており、差し替えによりMA(モビルアーマー)形態への変形が再現できる。また、ビームアックスやビームクローのエフェクトをクリアパーツで再現可能。
「クロスボーン・ガンダムX1フルクロス」は、木星帝国の「神の雷」作戦を阻止するべく発動された「鋼鉄の七人」作戦の参加に合わせ、強化パーツを装着した「クロスボーンガンダムX1」の最終決戦仕様
「機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人」より、「クロスボーン・ガンダムX1フルクロス」をHGシリーズで商品化。各種武装とフルクロスユニットを原作コミックに合わせた成形色で再現。また、リード線を使用した「スクリュー・ウェッブ」や「シザー・アンカー」を始め、豊富な武装類が付属する。
オーブが自国コロニー「ヘリオポリス」にて極秘開発した、アストレイシリーズの一機。ジャンク屋のロウ・ギュールがパイロットで、MSサイズの日本刀「ガーベラ・ストレート」を装備している
「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の公式外伝「機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY R」より、レッドフレーム仕様の「フライユニット」を装備した「ガンダムアストレイレッドフレーム」がMGシリーズで登場。「フライユニット」は、新規追加の「ウイング」が接続基部で折りたためるうえ、取り外すことで通常形態の「レッドフレーム」も再現できる。
「リック・ディアス」は、エゥーゴが独自で開発したMS。装甲にガンダリウム合金を使用した最初の機体であり、高い運動性と攻撃力を発揮した
「機動戦士Zガンダム」より、クワトロ・バジーナ大尉が搭乗した赤い「リック・ディアス」を、「HGUC リック・ディアス」をベースに、アップデートして商品化。赤い装甲などの大部分の外装パーツを新規パーツで再現しているうえ、腕や足、股部関節には多重関節パーツを採用して広い可動域を実現している。
●画像の一部は、試作品、または開発中の設計データを使用したCG
(C)創通・サンライズ
月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。