加熱式タバコのデファクトスタンダードとして君臨する「アイコス」。専用たばこスティックの新顔はなんと、紙巻きタバコのマールボロの中でもハード&クールな存在感で人気の「黒マル」「ブラメン」こと、"ブラック・メンソール"だ。そんな「マールボロ・ヒートスティック・ブラック・メンソール」を、アイコスでも吸える日が来るなんて感慨深い……。ではその味わいを確認してみよう。
20本入り520円(税込)。2020年8月6日から、コンビニエンスストアを含む全国の主要たばこ取扱店でも発売
喫味の強さから、本格タバコとして紙巻きタバコシーンで絶大な人気を誇る「マールボロ」。通常バージョンの赤箱は通称「赤マル」として親しまれ、ほかにも「金マル」、「緑マル」など、パッケージの色で愛称が付けられているのだが、その中でも強くてクールな印象を持つのが「黒マル」(別名「ブラメン」)と呼ばれるブラック・メンソールである。
メンソールと聞くと、思い浮かべるのはスースー爽快な清涼感だろうが、この「黒マル」に関してはもっと精悍で、引き締まったメンソールがガツンと来るタイプ。レザーやバイクが似合うようなストイックなメンソール味なのである。
今までもアイコスには、「ヒーツ」ブランドも含めて数多くのメンソールタイプが出ているのだが、「ブラメン」は特別と考える人にとっては、今回の「マールボロ・ヒートスティック・ブラック・メンソール」は、まさにお待ちかねの製品である。
「ブラメン」待ってました!
では、実際に味わってみたい。メーカー的には「アイコス史上最強のメンソール」ということだが、パッケージを開けただけでは、目に染みるようなスースー感はそれほど強くない。
加熱して吸い込んでみると、よそ見せずにのど奥にストレートに直撃するメンソール感。ふんわりとかスースーとかではない、ストイックで甘みを極限にまで抑えた刺激一直線のメンソールである。たしかに刺激の強さは最高峰だ。
その辺は紙巻きタバコの「ブラメン」と非常に通ずるものがある。もちろん、加熱式タバコは紙巻きタバコと違ってタールなどが削減させているので、まったく同じ味ではないが、こののど奥ストレートパンチな味わいは、共通している。
ふんわり甘やかなメンソール、ゆったり深呼吸するときのような爽快メンソールと言うよりも、戦いに挑む戦士が気合を入れるために一服するような味わい。筆者は純粋にかっこいいと思ったし、文句なしにおいしいと言える。
メンソールが苦手な人でも、おいしく感じやすい味仕立て
では、マールボロ・ヒートスティックのスタンダードメンソール銘柄「マールボロ・ヒートスティック・メンソール」とはどう違うのか。フレーバーメンソールなどは各種あるが、純粋メンソールとなると、マールボロ・ヒートスティックには、デバイス登場当初からあるこの「メンソール」しか強力メンソールは存在しない(「ミント」はやさしいタイプ。「ヒーツ」は除く)。
実際に吸い比べてみると、「メンソール」のほうはやはりやさしい甘みがふわっと含まれている、正統派メンソールの味わい。これはこれでおいしいのだが、気合を入れるというよりは、ゆったりくつろぐタイプの味だ。同じメンソールでありながら、役目がまったく違う印象である。
マールボロ・ヒートスティックは箱上部にしか種類名が書いていない。スティックは、フィルター部分の蝶ネクタイ状アイコンが黒なのがブラメン、緑がメンソールだ
タバコに甘みを求めるかどうかでも、両者は差異がある。ギリリと引き絞られた史上最強メンソール刺激を持った「ブラック・メンソール」。黒いパッケージもクールだし、広がりにくいメンソールというストイックさも、とてもうまいと筆者は感じた。
この「ブラメン」登場によって、紙巻きタバコからの移行組が増えそうな予感さえする。加熱式タバコユーザーでも、甘さや余計なフレーバーはいらない、最大の刺激だけ欲しいという人ならおすすめである。
厳しい夏は、ハードなメンソールで乗り切ろう!
※本記事は喫煙を推奨するものではありません。ご利用にあたっては、健康リスクなどをご考慮のうえ、注意・マナーを守ってご使用ください。
元「月刊歌謡曲(ゲッカヨ)」編集長。今はめおと編集ユニット「ゲッカヨ編集室」として活動。家電や雑貨など使って楽しい商品のレビューに命がけ!