新傑作ウォッチで令和を刻む
【新連載】第1回/カシオ計算機「オシアナス OCW-T3000BRE-1AJR ブリーフィング コラボレーションモデル」

「カシオ」×「ブリーフィング」の新作腕時計はミリタリズムなたたずまいを強調

今回からスタートした本連載「新傑作ウォッチで令和を刻む」は、令和時代に生まれた、「これぞ新しい傑作!」と讃えたいモデルにスポットを当て、その魅力をひも解いていく企画。

記念すべき第1回は、カシオ計算機の腕時計ブランド「オシアナス」とブリーフィングとのコラボ第2弾モデルを紹介します。

コラボ第2弾はミリタリー色がより強くなった!

カシオ計算機「オシアナス OCW-T3000BRE-1AJR ブリーフィング コラボレーションモデル」。2020年6月に世界限定900本で発売された。ブリーフィングとダブルネームのポーチが付属。公式サイト価格は148,500円(税込)

高機能&高耐久性が自慢の両ブランドが相性絶妙コラボ

ギリシア神話に登場する海の神の名をブランド名に冠する「オシアナス」は、“絶対精度を持つ美しい時計”を標榜し、2004年に誕生したカシオ計算機のジャパンメイドブランド。「エレガンス&テクノロジー」のブランドテーマのもと、スポーティーで品あるたたずまいと先進テクノロジーをあわせ持つモデルを展開しています。

いっぽうブリーフィングは、1998年、真の“ミリタリズム”を追求し、卓越した機能美を持つラゲッジブランドとして誕生。ミルスペック準拠の素材やパーツを取り入れつつ、ミリタリーを日常使いの設計&デザインに落とし込んだ独創的なバッグや小物は、すぐさまモノ好きたちや洒落者たちから支持を得て、多くのセレクトショップで取り扱われてきました。

両ブランドの製品は、高機能&多機能かつ堅牢という点で共通しており、それらのコラボレーションは大いに意を得たものと言えます。2018年7月の初コラボは、「オシアナス OCW-T2600」をベースにしたスペシャル仕様のオールブラックモデルに、ブリーフィングの定番素材「バリスティックナイロン」で作られたポーチなどが付属。大変な話題となって、好評のうちに完売しました。

そして、「アクティブユーティリティー」をテーマとする今回の第2弾では、Bluetooth機能搭載の人気モデル「OCW-T3000」をベースに、チタンにブラックの「DLCコーティング」を施し、その表面をヘアライン入りのマットな風合いに仕上げたベゼル&ケースを採用。よりミリタリーを意識したものに仕上がりました。また、ブリーフィングを象徴する黒×赤のカラーリングは第1弾と比べれば控えめですが、黒文字盤に鮮やかな赤をあしらって、ブリーフィングをしっかりとリスペクトしています。

さらに、ブリーフィングの新定番素材「エアバリスティックナイロン」や、同ブランドの製品におけるアイコンでもあるレッドステッチのウェビングテープを使って製作されたバンド2タイプ、およびユーティリティポーチが付属しているのもうれしいポイントです。

ここからは、その第2弾コラボモデルの特徴と魅力をじっくりと検証していきます。

ベゼル&ケースのマット調チタンでミリタリー感を控えめに表現

黒文字盤に映えるダブルネームのあかし

黒文字盤に映えるダブルネームのあかし

日付表示窓の横には、ダブルネームのあかしとなる「オシアナス」とブリーフィングのブランドロゴを配置。文字盤のブラックに、「オシアナス」のブランドマークのブルーとブリーフィングのロゴのレッドが映え、本モデルの表情にさりげない華やぎを添えています。ちなみに、ケースバックにも両ブランドのロゴが刻印されています。

チタンにDLC処理&ヘアライン仕上げを施し、ラギッドな風合いに

チタンにDLC処理&ヘアライン仕上げを施し、ラギッドな風合いに

「オシアナス OCW-T3000」のインラインモデルでは、ケース&ベゼルにカーバイト処理(表面硬化加工の一種)が施された鏡面シルバーのチタンを採用していますが、本品ではチタン素材にブラックの「DLCコーティング」を施し、さらに表面をザラツ研磨とヘアラインを施してマットな風合いに仕上げています。これにより、従来モデルよりもミリタリー感のあるラギッドな表情が実現しているわけです。

ちなみに「DLCコーティング」とは、カーバイト処理と同様の表面硬化加工の一種。素材の表面に、ダイヤモンドに次ぐ硬度をもつ非晶質カーボン硬質膜をコーティングすることで、その素材の耐摩耗性を高めると同時に、美しい質感ももたらす技術です。

またザラツ研磨とは、表面仕上げを施す前に職人が手仕事で素材に磨きを入れる下地処理の一種。平滑度が高く、ゆがみの少ない美しい面に仕上げるために必要不可欠な加工技術です。かつては、スイスの時計メーカーが盛んに行っていた研磨法ですが、今では日本製の腕時計にのみ採用されている技術だそうです。

先進テクノロジーでさまざまなライフシーンをフォロー

世界27のタイムゾーンの時刻をリューズ操作でデュアル表示

世界27のタイムゾーンの時刻をリューズ操作でデュアル表示

ここからは機能面について紹介しましょう。

「27タイムゾーン対応デュアルタイム機能」は、ホームタイムとローカルタイムの2都市の時刻を同時に確認することが可能。中央の時針/分針/秒針、12時位置の24時間計、3時位置の日付、9時位置のインダイヤルの曜表示でホームタイムを示しつつ、6時位置の12時間計でローカルタイムを表示します。午前/午後の見分けは、この12時間計の10時位置にある小さな「A-P」ダイヤルの指針で確認できます。なお、リューズの上のプッシュボタンを約3秒間押し続けると、ホームとローカルの表示を即入れ替えることができます。グローバルに活躍するビジネスパーソンにぴったりな機能です。

上記の設定を手動で行うには、リューズを1段引きの状態で回して、ベゼル上の目盛りから知りたいタイムゾーンの数字まで秒針を動かしたのち、リューズを戻す必要があります。これが「面倒!」という人は、スマホアプリを活用して設定&表示するという方法も。詳しくは後述します。

手動の時刻合わせやストップウォッチの操作も可能

手動の時刻合わせやストップウォッチの操作も可能

本モデルは、「マルチバンド6」にも対応。世界6局(日本2局、アメリカ、イギリス、ドイツ、中国)の標準電波を受信して、スピーディーに時刻を自動修正します。また、手動での時刻&日付の設定も可能で、リューズを2段引いたのち、そのリューズと8時位置のCボタンを交互に操作することで「分」→「時」→「年」→「月」→「日」の順で設定できます。

また、8時位置のCボタンを押して、9時位置のインダイヤルの針を「ST」表示に合わせれば、「ストップウォッチモード」が利用できます。リューズ上/下のプッシュボタンの操作で計時が行えるのは通常のクロノグラフと同様で、中央の秒針が「秒」を、6時位置のインダイヤルが「分」「時」を表示し、その右上の「A-P」ダイヤルで午前/午後が読み取れます。ちなみに、時刻モードに戻す際は、再びCボタンを押せばOK。

電池交換不要のタフソーラーやモバイルリンク機能も搭載

独自のソーラー充電システムが各機能を効率よく駆動

独自のソーラー充電システムが各機能を効率よく駆動

本モデルの動力には、自社開発のソーラー充電システム「タフソーラー」でまかなわれています。文字盤の背後に仕込まれたソーラーパネルとバッテリー(2次電池)によって発電&蓄電された電力が、強負荷のかかる各機能を効率よく駆動させ、昼夜を問わず、ソーラーウォッチ本来の役割を十二分に発揮させます。

暗所で光り続ける蓄光性夜光塗料「ネオブライト」を使用

暗所で光り続ける蓄光性夜光塗料「ネオブライト」を使用

なお、本モデルは「タフソーラー」の働きにより光のない場所でも安定して駆動し続けますが、そうした場所においても高い視認性をもたらすのが「ネオブライト」です。「ネオブライト」とは、短時間で光を吸収(蓄光)し、長時間暗闇で光り続ける夜光塗料で、インデックス(時字)や針などに塗布されています。たとえ漆黒の暗所であってもしっかりと光ってくれるので、ユーザーは正確に時刻を読み取れるのです。

駆動時間は、フル充電時からソーラー発電なしの状態で使用した場合に約5か月、パワーセービング状態(暗所では一定時間が経過すると運針が停止し、節電します)で約20か月という省電力っぷりです! バッテリー残量は、8時位置のCボタンを押して時刻モードにすれば、9時位置のインダイヤルで知ることができます(H=高、M=中、L=不足)。ちなみに、その状態でしばらく放置させると、針は自動的に曜日(Su〜S)を表示。また、サマータイム設定(DST=常時サマータイム状態、STD=常時スタンダード状態、AT=サマータイム自動設定)、およびストップウォッチ設定(ST)も、このインダイヤルで確認できます。

「スマートフォンリンク機能」で、さらに使いやすく&便利に!

「スマートフォンリンク機能」で、さらに使いやすく&便利に!

以上のように、多彩なスペックを兼備する「オシアナス OCW-T3000BRE-1AJR」ですが、実はオシアナス専用アプリ「OCEANUS Connected」を使うことで、さらに機能を拡張することが可能です。時計単体でも、標準電波受信機能によって時刻が自動修正されることは先述しましたが、Bluetooth通信でリンクさせたスマホから1日4回、自動的に時刻修正が行われ、またそのアプリ上でワンタップすることで、手動で時刻修正することも簡単にできます。

「27タイムゾーン対応デュアルタイム機能」と、その設定方法についても先述しましたが、アプリを活用すれば、何と約300都市に対応するワールドタイム設定も可能です。たとえば、海外の空港に到着したら、アプリを開いてワンタップ。これにより、実に簡単&クイックに現地時刻の表示が得られる、というわけです。

さらに、最新のサマータイムが自動的に反映されたり、受信状態やバッテリー残量など、時計のコンディションをアプリ上でグラフィカルに確認できたり……と、「スマートフォンリンク機能」の活用により、「オシアナス OCW-T3000BRE-1AJR」はさらなる実力を発揮してくれるのです。

ブリーフィングの特製バンド&ポーチが付属

シーンやスタイルごとに付け替えたいバンドが2タイプ付属

シーンやスタイルごとに付け替えたいバンドが2タイプ付属

「オシアナス」のファンのみならず、ブリーフィングのファンやミリタリー好きにもうれしいのが、付属する2本のバンド。ともにミリタリズムを追求し続けるブリーフィングを象徴する定番生地が使われた、堅牢&ラギッドなスペシャル仕様のバンドです。

購入時に時計に装着されているのは、「エアバリスティックナイロン」製のバンド(上の写真右)です。これはブリーフィングのバッグなどで定番のメイン素材として採用されている、軽量でありながら耐摩耗性や引き裂き強度にすぐれた「1680デニール×840デニール エアバリスティックナイロン」。この生地を表材とし、肌が触れる裏材としてウレタン素材を貼り合わせて耐久性と装着感も向上させています。

もう1本(上の写真左)は、ブリーフィング製品のアイコンともいえる赤いステッチが印象的で、ナイロン製ウェビングテープがモチーフのデザインを採用。「エアバリスティックナイロン」製バンドがスーツスタイルと相性よさげなセミドレッシーな風合いであるのに対し、こちらはミリタリー感がより濃厚。アウトドアなど、休日のアクティブなシーンにふさわしいバンドに仕上がっています。

手元に精悍(せいかん)さを演出する絶妙サイズの大ぶりケース

手元に精悍(せいかん)さを演出する絶妙サイズの大ぶりケース

スポーティーなスタイルにミリタリーのテイストが添加されたデザインとあいまって、ケース径43.1mmの大ぶりケースはオトコの手元に精悍さを加味してくれます。ちなみに、サファイアガラスの風防は内外両面に無反射コーティングが施されており、透明度99%の視界を実現しています。

すこぶる堅牢な「エアバリスティックナイロン」製ポーチ

すこぶる堅牢な「エアバリスティックナイロン」製ポーチ

2本のバンドに加え、ブリーフィングが「オシアナス」のために製作した、ダブルネームのタグ付きダブルジップユーティリティーポーチも付属。これのメイン生地は、バンドの説明でも触れた「エアバリスティックナイロン」です。

製品名としては「コーデュラ エアバリスティック」と呼ばれるこの生地は、2019年に登場。特殊な中空構造の高強力糸で織り上げられているために軽量なのですが、それでいて摩耗や引っ張りに対して高い強度を持つという革新的素材です。要は、ブリーフィングがこの高耐久性素材を使い、卓越した縫製技術をもって製作しているわけですから、このポーチがすこぶる堅牢であることは言うまでもありません。

ポーチはさまざまなライフシーンで重宝

ポーチはさまざまなライフシーンで重宝

このユーティリティポーチは、「オシアナス」の保管用としてのみならず、スマホや財布、サングラスといったさまざまな小物の収納が可能。したがって、デイリーではビジネスバッグのバッグ・イン・バッグとして、週末ではちょっとした外出に携帯するメインバッグとして使えます。また旅行や出張では、旅小物を収めるためのセカンドバッグとしても活躍してくれることでしょう。

【まとめ】普遍的デザイン&高耐久性だから末長く使えます!

コラボ第1弾モデルでは、ブリーフィングを象徴するカラーリング「黒×赤」と、そこから醸し出されるソリッドで洗練されたたたずまいが注目されました。いっぽう、今回の第2弾コラボでは、文字盤などに「黒×赤」を取り入れつつも、ブリーフィングのブランドテーマを意識したミリタリズムなたたずまいが強調されており、とりわけミリタリー通が好む1本に仕上がりました。

とはいえ、そうしたエッセンスは決して過剰ではなく、「オシアナス」らしいスポーツ&エレガンスも堅持されているので、アクティブなカジュアルシーンのみならず、しかるべきビジネスの場においても違和感なく使うことができます。

本稿で詳述した各機能も、もちろん本品の大きな魅力。さまざまなライフシーンで役立つことは請け合いで、ギアとして“使いこなす喜び”も得られ、それゆえにこの時計に対する愛着を深めていくことができるのです。

また、本モデルは堅牢さも大きな魅力。それはミリタリズムに強いこだわりを持ち続けるブリーフィングの付属バンド&ポーチについても同様です。いずれも時代の流れにこびない普遍的なデザインを採用しているうえ、そのタフネスもあいまって、生涯にわたる“よき相棒”として活躍してくれることでしょう。

●写真/篠田麦也(篠田写真事務所)

【SPEC】
●駆動方式:クォーツ(タフソーラー)
●防水性能:10気圧
●ケース&ベゼル材質:チタニウム(ザラツ研磨仕上げ。一部DLCコーティング)
●ガラス:両面無反射コーティングサファイアガラス
●ケースサイズ:横43.1×縦48.2×厚さ11mm
●重量:約50g
●付属品:「エアバリスティックナイロン」製バンド1本、ナイロンテープ製バンド1本、「エアバリスティックナイロン」製ユーティリティポーチ1個(どれもブリーフィング製)
●生産数:世界限定900本

山田純貴

山田純貴

東京生まれ。幼少期からの雑誌好きが高じ、雑誌編集者としてキャリアをスタート。以後は編集&ライターとしてウェブや月刊誌にて、主に時計、靴、鞄、革小物などのオトコがコダワリを持てるアイテムに関する情報発信に勤しむ。

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