今回のガンプラ組み立てレビューは、「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」第2シーズンに登場した「ガンダムイージスナイト」。主人公チーム4機のうち、最も遅いガンプラ化となりました。なぜイージスナイトが最後だったのか? そこにはとんでもない秘密が隠されていたのです。
このパッケージにも秘密が!
2020年8月の放送で最終回を迎えた「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」。ビルドダイバーズシリーズ2作目のクライマックスは、前作の主人公たちも総出演する豪華で派手な局面を迎えました。そこに登場する「イージスナイト」。ガンプラ化に当たっては、パッケージを含めて発売日ギリギリまで情報が規制されており、何か隠し要素があるのでは?と噂されていました。そして、情報が明らかになってみたところ、そんなファンの期待をはるかに上回るギミックが仕込まれていたのです。
まずは「イージスナイト」単体を見ていきましょう。
「機動戦士ガンダムSEED」に登場する「イージスガンダム」をベースとした機体。ですが、そこまでイージスに寄せてはいない感じです
背面は、飛行形態にチェンジする際に使う大きなパーツが装備されています
「ガンダムイージスナイト」は、主人公チームのカザミが製作したガンプラ。シーズン1では、「インフィニットジャスティスガンダム」をベースとした「ジャスティスナイト」を使用していました。「イージスナイト」はその後、シーズン2で投入された機体です。
「イージスガンダム」をベースに、チームの盾となるべく防御性能を重視。さらに高速飛行形態や強襲形態にもチェンジ可能。ガンプラでもその変形機構は完全再現されています。また、新たな発想のギミックで、肩周りのアーマーなどが、従来のガンプラにはない可動を表現できるようになっています。
両肩のアーマーは細長いミゾにボールジョイントをはめる感じ。ややゆるい感じはあり、触っていると外れることも多いのですが、これにより柔軟な可動が可能に
肩アーマーが柔軟に動くので、腕などの可動に干渉せず、大きく動かせます。武器のランスは左右どちらでも保持可能
武装はランスとビームサーベル、そしてシールド。このシールドには付属のクリアエフェクトなどが取り付け可能で、合体武器にチェンジすることもできます。
シールドは手持ち+腕への差し込みジョイントがあり、しっかりホールドされます
ビームサーベルはクリアイエローの刃。左右どちらでも持つことができます
シールドとランスを合体させ、クリアイエローのエフェクトパーツを装備すると、ケラノウスハイパービームが完成
ハイパービームソードを装備し、キングモード発動! 武器はかなり重くなるため、付属のスタンド必須です
「ジャスティスナイト」にはなかった変形要素がある「イージスナイト」。飛行形態は、背中のパーツをコクピットに見立てて変形。頭部、脚部を回転させ、腰のウイングを展開させる感じで簡単に変形できます。
飛行形態にチェンジ。肩アーマーのみ差し替えになります
強襲形態は、オリジナルの「イージスガンダム」っぽい形状になります。
強襲形態にチェンジ。クリアイエローのエフェクトを使って攻撃態勢が再現できます
さて、冒頭で、本キットのパッケージや情報が発売日ギリギリまで明かされなかったという話をしました。その秘密が、アニメ25話で明かされています。なんと、主人公チーム機の4体合体による、「リライジングガンダム」という最終兵器の登場です。この「イージスナイト」のガンプラには、その4機合体を可能にする追加パーツやパッケージイラストなどが描かれているため、アニメ放映まで明かされなかったというわけです。通販サイトなどでも情報が公開されず、ヤキモキしたファンも多いのでは?
合体に必要な4機のうち、2体は過去に価格.comマガジンで紹介しています。「ユーラヴェンガンダム」と「ウォドムポッド+」ですね。今回は残り1機の「エクスヴァルキランダー」も用意して、「イージスナイト」と合わせて「リライジングガンダム」を作ってみましょう。
使うのは、「ユーラヴェンガンダム」の「コアガンダムII」(写真中央)。そして先日紹介した「ウォドムポッド+」(写真右端)、「エクスヴァルキランダー」(写真左端)。今回の「イージスナイト」(写真中央奥)の4機です
まさかの主役機4体合体というのが、ちゃんと最初から考えられてガンプラ化されていたというわけです。これはすごいですね。単体で作っていたときは特に気にならなかった個所が、4機合体でこう使うのか!と感心させられました。これ企画した人楽しかっただろうな。
まずは、それぞれのガンプラから使うパーツをセレクトします。「イージスナイト」には、この「リライジングガンダム」変形用の取説が別途付属しており、合体に必要なパーツも付いています。
合体に必要なパーツは3つ。「イージスナイト」に付属しています
まずは「イージスナイト」から必要なパーツをゲット。頭部と胴体は使わず、手足、肩アーマーなどを使用します
「イージスナイト」のかかと部分が「リライジングガンダム」用の手首になっております。これもネタバレになるため、全体像を公開していなかったんですね
「コアガンダムII」に、「イージスナイト」の胸部、そして両脚を腕として装備します
「ウォドムポッド+」は「リライジングガンダム」の胴体および脚部になります。いったん脚を外し、頭部を180°回転させて準備
脚部は通常とは違う場所にセット。そしてリボンように見えていた頭部アーマーは、腰のフロントアーマーになるんですね。確かに、ガンダムのフロントアーマーっぽい見た目です。これも気がつかなかった
さすがに4体を合体させるのはなかなか大変です。小さな「コアガンダムII」に「イージスナイト」の脚を腕として使うため、重さもあります。しっかり固定はできるのですが、可動はちょっと大変になりますね。また、「ウォドムポッド+」は本体にスライド機構があり、いったい何に使うのか?と思っていたところが、「コアガンダムII」と接続するための場所だったりして、なかなか感動します。
「ウォドムポッド+」に「コアガンダムII」をドッキング。一気に大型ガンプラ化します
背中に、「エクスヴァルキランダー」の翼と「イージスナイト」の腕パーツを取り付けて完成。頭部には「エクスヴァルキランダー」のアンテナが装備されています。
奥行きもあり、モビルスーツというよりはモビルアーマー的なスタイル
後ろから。脚だけでなく、リアのパーツでも支えられています
さすがに大きいですが、3点で支えるため自立は可能です。ただ、「イージスナイト」付属のスタンドが使えるので、ポーズを付けるときはスタンドがあったほうが安定しますね。
ガンダム史上例のない4機合体。それを再現できるガンプラのすごさにただただ驚嘆
クライマックスでの4機合体という激アツ展開を、アニメで見た後にすぐにこの手で再現できるというタイミングもバッチリで、まさにアニメとガンプラがリアルタイムで連動した作品ではないでしょうか? 「Re:RISE」のガンプラを集めていた人には、ご褒美的なアイテムになりましたね。もちろん「イージスナイト」単体としても完成度が高く、ほかの「Re:RISE」ガンプラのパーツを使ってカスタマイズするなど、楽しみ方がたくさんあります。
ビルドダイバーズチームの最後を飾るにふさわしい完成度の高さでした
「Re:RISE」のアニメ放映は終わりましたが、まだまだガンプラは発売予定です。YouTubeのガンダムチャンネルで2020年11月いっぱいまでは視聴可能なので、今一度楽しむのもアリですね。
「月刊PCエンジン」誌で編集ライターデビュー。「64DREAM」誌デスクを経て前職はXbox 広報のゲーム漬け人生。猫とガンプラとaqoursが存在理由のホビー担当。