カシオ計算機は、2020年9月24〜30日、「CASIO 2020 AUTUMN & WINTER WATCH COLLECTION」特設サイトをメディア向けにオープン。2020年10〜11月に発売する新製品をお披露目した。ここでは、同特設サイトで情報解禁された耐衝撃ウォッチ「G-SHOCK」の新製品の中から注目モデルを紹介する。
なかでも、メタルとカーボンを複合した「デュアルコアガード構造」を使用した「MTG-B2000」と、同社で初めてアナログ・デジタルモデルをフルメタル化した「AWM-500」は要チェックだ。
※価格はすべてメーカー希望小売価格(税込)
「MTG-B2000BD-1A4JF」(137,500円)
メタルと樹脂を融合した耐衝撃ボディの機能美に、先進技術を搭載した「MT-G」シリーズから、新耐衝撃構造の採用によりメタルデザインの進化と軽量化を達成した「MTG-B2000」が登場。
本モデルは、メタルと樹脂に加え、カーボン素材を使用。一体構造の「カーボンモノコックケース」でモジュールを保護しつつ、外側をメタルパーツで覆った「デュアルコアガード構造」を採用し、さらなる耐衝撃構造を追求している。
「MT-G」シリーズ独自の「メタルコアガード構造」と、最新の強化構造「カーボンコアガード構造」を融合させた新開発の「デュアルコアガード構造」。ベゼルとアウターケースを連結した「メタルカーゴフレーム」(写真下)内に、カーボンファイバー強化樹脂の「モノコックケース」(写真中央)を配置し、高強度、高気密、軽量化を同時に実現している
またバンドには、中空のムク駒にファインレジンのパーツを組み込む「新レイヤーコンポジットバンド」を新採用し、メタルの質感を向上しつつも、既存モデルと比較して15%の軽量化に成功。さらに先述の「メタルカーゴフレーム」にスライドレバー構造を搭載したことで、バンド交換も可能だ。
デザイン面では、ケースサイドにメタルを採用したことで、洗練された機能美を実現。カラーリングも、メタルフレームとベゼルを別体にしたことで、インパクトのある配色に仕上がっている。外装を構成するメタルパーツには、ミラー仕上げを施し、時計の本質である仕上げの美しさを追求。サイドボタンもガードレス構造を採用し、すっきりとした印象に。また、透明度の高いサファイアガラスや、インデックスやインダイアルに施された繊細な彫刻が、質感を高めている。
カラバリはほかに、「MTG-B2000B-1A2JF」(左/121,000円)と、「MTG-B2000D-1AJF」(右/126,500円)がラインアップ
機能面では、スマホとBluetooth通信で接続し、専用アプリ「G-SHOCK Connected」で自動時刻補正・修正やなどが可能。
「AWM-500D-1AJF」(66,000円)
初代G-SHOCKのフルメタル化を実現したスクエアケースモデル「GMW-B5000」に続き、同ブランド初のアナログ・デジタルモデルをフルメタル化した「AWM-500」シリーズが登場。
1989年に発売された初代アナログ・デジタルコンビモデル「AW-500」をベースにフルメタ ル化を実現し、ベゼルやバンドは硬質なステンレス素材を採用。またバンドは、本機のために開発された新仕様で、ケースに近いコマを曲線を帯びたデザインにすることで「AW-500」の滑らかな形状を再現している。さらに、裏ブタにはスクリューバックを採用しているほか、ベゼルには各面に合わせたミラーとヘアラインの仕上げを施し、文字板に立体的なインデックスを採用することで質感を高めている。
カラバリは、「AWM-500D-1A8JF」(左/66,000円)と、「AWM-500GD-9AJF」(74,800円)
樹脂製の復刻モデル「AW-500E-1EJF」(右上)、「AW-500BB-1EJF」(左上)、「AW-500BB-4EJF」(下)も発売。3モデルともに14,300円
「MTG-B1000VL-4AJR」
メタルと樹脂を融合した耐衝撃構造に、「スマートフォンリンク」機能や電波ソーラーを搭載した「MTG-B1000」から「火山雷」をテーマにしたモデルが登場。
火山の噴火によって発生する雷「火山雷」を表現するため、レインボーIP(※1)を施したベゼルとマルチカラーの文字板、そして「MT-G」シリーズ初となるスケルトンレッドのソフトウレタンバンドを採用している。なお、このレインボーIPは、1点ずつ異なる色合いで表現されている。
※1:「IP」とは、「イオンプレーティング」の略称で、金属の蒸着表面処理の一種。イオン化した金属をケース表面に蒸着させ、美しい色合いを安定した品質で生み出す。カシオでは、メタルパーツを特殊なカラーに仕上げる際に利用。
「FROGMAN GWF-A1000BRT-1AJR」
陸・海・空における極限を生き抜くプロフェッショナルのための「MASTER OF G」シリーズの 中で、ISO規格200mの潜水用防水性能を備えるアナログ表示モデル「FROGMAN GWF-A1000」シリーズから、「ボルネオ・レインボー・トード」(※2)をカラーテーマにしたモデルが登場。
本機は、エッチング加工で凹凸を付け、レインボーIPを施したステンレスベゼルやマルチカラーの文字板で「ボルネオ・レインボー・トード」の皮膚感やカラーを表現。また、先述の「MTG-B1000VL-4AJR」と同じように1点ずつ異なる色合いに仕上げ、その種の希少性も表現している。
さらに、スケルトンのウレタン素材をベゼル上部に組み合わせることで、「ボルネオ・レインボー・トード」が生息する環境のみずみずしさをイメージしている。
※2:東南アジア、ボルネオ島に生息しているヒキガエルの1種。2011年に約87年ぶりに再発見された。
「GMW-B5000TCF-2JR」
初代G-SHOCK「DW-5000C」の遺伝子を受け継ぐフルメタルスクエアモデル「GMW-B5000」から、カモフラージュ柄の新色が発売。
本モデルは、「GMW-B5000TB」をベースに、ケースからベゼル、バンド、バックまですべてにチタン素材を採用し、ブルーIPとレーザー彫刻を活用した特殊な仕上げにより、メタル素 材でありながら独特のブルーカモフラージュ柄を表現している。ケースとバンドのカモフラージュ柄は、IP処理を施した後、大中小3つのドットパターンにより色調の濃淡を生み出して表現されている。
「DWE-5600CC-3JR」
スクエアデザイン「5600シリーズ」から、「カーボンコアガード構造」を採用し、バンドとベゼルの付け替えが可能になった新作が誕生。
本製品は、ケース素材に軽量かつ剛性の高い「カーボンファイバー強化樹脂」を使用。耐衝撃性が強化されたことで、バンドとベゼルの着脱が可能になった。
バンドには、着脱・交換が簡単に行えるスライドレバー式バンドを採用。ベゼルには、ネジを追加せずにインナーフックで固定する新タイプにより着脱を実現している。なお、インナーケースには、ベゼルを外した時だけ見える「SHOCK RESIST」ロゴが配置されている。
デザイン面では、実際に「5600」シリーズで使われている回路基板をパターンに落とし込んだカモフラージュ柄を文字板にプリント。バンドとベゼルには、ダークグリーンのマットスケルトン樹脂にカモフラージュ柄を落とし込み、G-SHOCKならではの力強く独創的なデザインを実現している。
マットブラックの替えバンドには、モジュール番号の「3229」を刻印し、ベゼルと合わせて定番ながら特徴あるデザインに。これに加えて、蓄光・反射材を使用してカモフラージュ柄の印象を変えたクロスバンドを含む3種類のバンドと、2種類のベゼルがセットになっている。
「GBD-H1000-1A4JR」
G-SHOCKのスポーツライン「G-SQUAD(ジー・スクワッド)」の心拍計とGPS機能を搭載した「GBD-H1000」シリーズから、新色が登場。定番のブラックとホワイトをベースに、ビビッドなスケルトン樹脂を使って明るいイメージを演出し、アクティビティをさらに楽しめる配色に仕上げている。
機能面では、光学式センサー(心拍計)、加速度(歩数計)、磁気(方位計)、圧力(高度計/気圧計)、温度(温度計)の5センサーとGPS機能で、ワークアウトをリアルタイムにモニタリング。専用アプリにおいて、トレーニングの評価や分析、プラン作成をサポートする。さらに、GPS衛星から現在地の位置情報を取得。走行距離、速度、ペースなどの計測が行える。
なお、USB充電とソーラー充電に対応しており、ソーラー駆動による日常使い(時計機能、歩数計測、通知機能)を可能にするなど、実用性も追求している。
カラバリ「GBD-H1000-7A9JR」
月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。