レビュー
「アジアンムードに浸りたい」という人以外は要注意

かなり好みが分かれる! ニコチン0スティック「ローリープロ たばこスティック」4 種を一気吸い

「アイコス」専用たばこスティックの代わりに使用することができ、茶葉を使用することでニコチンをカットする茶葉スティックがブームを呼んでいる。完全に矛盾しているが、“健康意識の高い喫煙者”に大人気である。

そんな加熱式タバコ互換のノンニコスティック界に早い時期から参戦していた「ローリープロ(Lolly Pro) たばこスティック」がリニューアルしていたので、新顔4種を、ヘビースモーカーの筆者が吸い比べしてみた。

PCパーツメーカーとして知られるKEIAN(恵安)が販売するノンニコスティック「ローリープロ たばこスティック」。フレーバーは4種類。写真上段左から「レギュラー」「メンソール」、上段左から「ライム」「ブルーベリー」。各20本入り410円(税込)

PCパーツメーカーとして知られるKEIAN(恵安)が販売するノンニコスティック「ローリープロ たばこスティック」。フレーバーは4種類。写真上段左から「レギュラー」「メンソール」、上段左から「ライム」「ブルーベリー」。各20本入り410円(税込)

ニコチンを摂りたくない人のための、アイコスで吸える代替スティック

紙巻きタバコによって摂取することになる成分といえば、ニコチンとタールがよく知られている。「アイコス」などの加熱式タバコは、タバコ葉を燃やさずに加熱することでニコチンを摂取しながらも、タールは9割方削減できるということで、健康を気にする喫煙者が、紙巻タバコから次々と切り替えた。

だが、加熱式タバコはニコチン削減に関しては手付かずだ。そこで、加熱式タバコの味わいからなるべく離れずニコチンをカットしようと、紅茶などの茶葉で代用したのがノンニコチンスティックである。今回紹介する「ローリープロ たばこスティック」もそのひとつ。タールは9割カットのままだが、事実上の禁煙と言えなくもない。

専用加熱式タバコ「ローリープロ」のために開発されたが、「アイコス」でも吸える

もともと、この「ローリープロ たばこスティック」は、KEIAN(恵安)が販売する加熱式タバコデバイス「ローリープロ(Lolly Pro)」用に開発されたものだ。

「ローリープロ たばこスティック」は、「長めのフィルター+ラジエーター役の樹脂パーツ+茶葉」という構造に対して、「アイコス」専用ヒートスティックは、「短めのフィルター+ラジエーター役のフィルム+短めのフィルター+タバコ葉」という構造になっている。つまり、スティックを構成している内容はほぼ同じだ。

両スティックはサイズもほぼ同じ。したがって、「アイコス」でそのまま吸うことができる。今回のレビューも使用者の多い「アイコス」を使っている。

価格に関しては、「マールボロ ヒートスティック」が20本入り550円(税込)で、「ローリープロ たばこスティック」が20本入り410円(税込)なので、差額は140円だ。1日1箱吸う場合は、月に4,200円の差が出ることになる。

加熱式タバコデバイス「Lolly Pro(ローリープロ)」。画像は公式サイトより

加熱式タバコデバイス「Lolly Pro(ローリープロ)」。画像は公式サイトより

左が「ローリープロ たばこスティック」、右が「アイコス」専用ヒートスティック。葉の折り畳み方まで完コピしている

左が「ローリープロ たばこスティック」、右が「アイコス」専用ヒートスティック。葉の折り畳み方まで完コピしている

まずくはないがタバコではない「ローリープロ たばこスティック レギュラー」

さっそく吸ってみよう。まずは、ノンニコでは珍しいレギュラー味「ローリープロ たばこスティック レギュラー」だ。ノンニコチンスティックのレギュラーは、筆者は「アムール レギュラー」でしか体験したことがない。箱を開けると、チョコレート系の甘い香りがする。吸ってみると、やはり「アムール レギュラー」同様、軽い喫味でスロートキックも弱い。

味調整のためだろうか、わずかにミントの清涼感を感じた。中盤ごろから酸味が出始め、タバコ感が強まる印象を受けた。ただ同時に、中国茶のようなエキゾチックな風味がやってくるのが不思議だ。まずくはないのだが、タバコではない方向にグンと引っ張られるようで、複雑な気持ちになる。

ノンニコでは珍しいレギュラータイプ

ノンニコでは珍しいレギュラータイプ

なるほど、これは茶葉スティック。烏龍茶などの中国の半発酵茶の風味が色濃い

なるほど、これは茶葉スティック。烏龍茶などの中国の半発酵茶の風味が色濃い

アジア感がかなり強い「ローリープロ たばこスティック メンソール」

次は、ノンニコでも比較的おいしく仕上がることが多い、メンソールタイプだ。「ローリープロ たばこスティック メンソール」の箱を開けた段階では、スペアミントタイプの甘さのあるミントの香りがした。しかし加熱を始めると、オリエンタルな茶葉の風味がモワッと来た。ものすごく濃く煮出した烏龍茶のような独特のニオイ。

スロートキックが強くなっているのはよいのだが、アジア感はかなり強い。これは吸う人を選ぶ。アジアンダイナーに迷い込んだのかと思った。

メンソールは王道と思ったが……

メンソールは王道と思ったが……

お香タイプの発酵茶風味「ローリープロ たばこスティック ライム」

気を取り直して、「ローリープロ たばこスティック ライム」に挑戦しよう。箱を開けて漂うのは、ライム特有の苦味と酸味の混在するよい香り。しかし、どこかに不穏なニオイも感じてしまう。

これはもう、デザートかおかずか悩んでしまうような、エッジのきいた不思議な味仕立てだ。確かにライムの酸味はあるが、そこにお香タイプの発酵茶風味が加わる。これもなかなかにタバコじゃない感が炸裂していて、どこか異国の寺院にたどり着いたような気分になった。

アジアンテイスト命の人ならおいしく味わえるのだろうか

アジアンテイスト命の人ならおいしく味わえるのだろうか

ルームフレグランスか? 「ローリープロ たばこスティック ブルーベリー」

いよいよラストチャンスの「ローリープロ たばこスティック ブルーベリー」に到達した。恐る恐る箱を開けて嗅ぐと、かんばしくない予感に襲われる。オリエンタル系雑貨店に置いてある独特のベリー系ルームフレグランスにしか思えない香り立ち。ツンとした刺激も感じる。

加熱すると、さらに雑貨店ぶりは加速して、クセの強い香りがやってきた。「アイコス」の「パープルメンソール」互換のような風味を期待していたのだが、お香感のある特別なブルーベリーミントのようである。キックもきちんとあるが、蒸気がお香を加えたような独特の味仕立てで驚いた。

そのいっぽうで、蒸気を吐き出す時に心地よさを感じる部分もわずかにあるので、何らかの瞑想タイムにはうってつけなのかもしれない。しかし、アジアンな素養のない人には決しておすすめしない。

タバコというより、お香やルームフレグランスに近い

タバコというより、お香やルームフレグランスに近い

アジアンムードに浸りたい、その手の料理やお香が大好きだという人以外は要注意

リニューアル前の「ローリープロ たばこスティック」もかつて味わったことがあり、クセの強さは知っていたが、今回のリニューアルでそのクセはさらに強化されたようだ。

したがって明日から、「アイコス」専用ヒートスティックから、この「ローリープロ たばこスティック」に、全面切り替え可能な人はかなり少数派だと思う。

ヘビースモーカーの立場から言えば、タバコ味からホップステップのうえ、激しすぎるジャンプをされてしまった感覚か。ここまで飛躍されると、タバコ味と認識するのが単純に厳しいのだ。その意味で、タバコ代替にはなりにくいのである。

もちろん人の好みは十人十色だ。洋モク(海外タバコ)で理解のできない不思議な味に出会うこともあるが、我慢して吸っていると、まれにその不思議さが好きになってしまうこともある。勇気のある人は挑戦してみてはどうだろうか。

※本記事は喫煙を推奨するものではありません。ご利用にあたっては、健康リスクなどをご考慮のうえ、注意・マナーを守ってご使用ください。

清水りょういち

清水りょういち

元「月刊歌謡曲(ゲッカヨ)」編集長。今はめおと編集ユニット「ゲッカヨ編集室」として活動。家電や雑貨など使って楽しい商品のレビューに命がけ!

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