加熱式タバコ特有のニオイを抑えながらも、独自技術で満足度を高めた低温加熱式タバコ「プルーム・テック・プラス」(以下、プラス)。その基本構造と専用たばこカプセルはそのままに、コンパクト化するなどで使い勝手を向上させたのが、「プルーム・テック・プラス・ウィズ」(以下、ウィズ)だ。本記事では、その進化点と使い勝手をレポートしていこう。
「プルーム・テック・プラス・ウィズ」。カラーバリエーションはブラック(左)とホワイト(右)
「アイコス」などの高温加熱式タバコは240℃以上の高温で加熱するが、「プラス」は約40℃の低温で加熱するモデル。カートリッジとたばこカプセルの組み合わせで、低温ながら喫味を最大化させたデバイスで、いつでも喫煙を中断・再開ができ、ニオイが非常に少ないことが特徴だ。
しかし、「プラス」は高さがあるためポケットなどにしまいにくく、見た目もやや大げさに感じる点が気になっていた。それがこの「ウィズ」では、高さはほぼ半分とコンパクトになり、原型を留めないほど姿かたちが激変した。
手のひらに隠れる大きさになり、「プルーム・エス」と似たエルゴノミクス系のフォルムだが、さらに小さく薄い。今までの「プラス」と並べると、同じたばこカプセルを使用する機種とは思えないくらいだ。
収納性はばつぐんで、胸ポケットもあまりふくらませることなく、スッと入り、スッと出せる。実に手軽だ。
握りやすい平型。サイズは約40(幅)×78(高さ)×18mm(厚さ)。手の大きい筆者の場合、手のひらに隠れる
「プラス」(左)と比較すると、高さはほぼ半分。重量は約4g軽くなっている
胸ポケットにもサッとしまえる
ここからは、「ウィズ」に生まれ変わって向上した使い勝手の改良点をチェックしていこう。
「プラス」では、いつでも待ち時間なしで使用・中断・再開が可能でむだなく吸えるのはいいが、自分が「どのくらい吸ったか」がわからない。たばこカプセル使用終了時に内蔵LEDが点滅して知らせてくれるものの、急に終わるのでびっくりする。多くの「プルーム・テック」ユーザーが今まで抱えていた悩みだろう。
「ウィズ」では、それをディスプレイ搭載で一気に解決。「あとどれだけ吸えるか」を示すたばこカプセルの残量(6段階)と、バッテリー残量、デバイスロック状態が目視可能になったのだ。
明るいディスプレイは見やすいが、すぐ消える。ちょっと早すぎる気がするのは残念
「ウィズ」の充電ケーブルは、PC周辺機器の最近のスタンダードであるUSB Type-Cに対応している。「アイコス」や「グロー・ハイパー」など他メーカーのデバイスも、最新機種ではすでにUSB Type-Cに対応している。「ウィズ」がUSB Type-Cに対応してくれて何がうれしいかと言うと、上下どちらでも挿せるということだ。microUSBでは上下の向きを間違えると入らない。「ウィズ」ではそのプチストレスがなくなったのだ。
USB Type-C対応に対応。ケーブルとACアダプターが同梱されている
「ウィズ」は、充電時間についても改良されている。「プラス」は1箱分使用するためのフル充電に約90分必要だったが、「ウィズ」では約60分でフル充電可能になったのだ。1日1箱の消費量の人だとさほど使い勝手に影響しないが、1日1箱以上消費する人なら、この差は大きいのではないだろうか。
「ちょっとひと仕事している間(約60分)に満充電になる」というのは、安心感がある
基本機構は同じなので、味に違いは生じないはずだが、実際に吸ってみると少し印象が違った。小さいボディから期待するより多い蒸気量、高い喫味のバランスで、「プラス」より確実においしく感じるのだ。
周囲にもニオイをほぼ撒き散らさず、ミニマルに味わえるこの感覚は、紙巻きタバコはもちろん、従来の高温加熱式タバコでも実現できないスマートな喫煙体験である。JT謹製のタバコ葉「ゴールドリーフ」採用の濃い味のたばこカプセルを使用すれば、その味わいを存分に体験できるだろう。
「ウィズ」で味わうおすすめのたばこカプセルは、「メビウス・プレミアムゴールド・レギュラー」
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※本記事は喫煙を推奨するものではありません。ご利用にあたっては、健康リスクなどをご考慮のうえ、注意・マナーを守ってご使用ください。
元「月刊歌謡曲(ゲッカヨ)」編集長。今はめおと編集ユニット「ゲッカヨ編集室」として活動。家電や雑貨など使って楽しい商品のレビューに命がけ!