新傑作ウォッチで令和を刻む
第4回/エプソン「トゥルーム L Collection -Break Line- スイングジェネレータ」

全12種! エプソン「トゥルーム」の「スイングジェネレータ」搭載モデルを徹底レビュー

「スマホがあれば腕時計は不要」と言う人もいますが、腕時計って単に時間を知るためだけの道具ではなく、老若問わず身に付けられる唯一のアクセサリー。それゆえ、令和時代になっても、その人気は不変不動なんです。

ということで、本連載では「これぞ令和時代の傑作!」と讃えたい、そんな新作モデルを厳選紹介。第4回は、目下話題のエプソン「トゥルーム」の最新作にスポットを当てて、その人気の理由を検証しました!

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2020年11月19日に発売されたエプソン「トゥルーム L Collection -Break Line- スイングジェネレータ」シリーズの一部。写真左上が「TR-ME2004」(ベージュ文字盤×「クロムエクセル」レザーバンド)、中央が数量限定モデル「TR-ME2001」(グリーン文字盤×「GAIFU」ナイロンバンド)、右上が「TR-ME2008」(ブラック文字盤×ブラックチタンブレスレット)、右下が「TR-ME2011」(スノーホワイト文字盤×チタンブレスレット)、左下が「TR-ME2002」(ブラック文字盤××「コーデュラ バリスティック」ナイロンバンド)です。公式サイト価格は、レザーバンドとナイロンバンドタイプが各88,000円(税込)、ブレスレットタイプが各99,000円(税込)

2020年11月19日に発売されたエプソン「トゥルーム L Collection -Break Line- スイングジェネレータ」シリーズの一部。写真左上が「TR-ME2004」(ベージュ文字盤×「クロムエクセル」レザーバンド)、中央が数量限定モデル「TR-ME2001」(グリーン文字盤×「GAIFU」ナイロンバンド)、右上が「TR-ME2008」(ブラック文字盤×ブラックチタンブレスレット)、右下が「TR-ME2011」(スノーホワイト文字盤×チタンブレスレット)、左下が「TR-ME2002」(ブラック文字盤××「コーデュラ バリスティック」ナイロンバンド)です。公式サイト価格は、レザーバンドとナイロンバンドタイプが各88,000円(税込)、ブレスレットタイプが各99,000円(税込)

80年に及ぶ時計作りの技術力が生み出した新機構

1942年創業のエプソンは現在、プリンターでおなじみのメーカーですが、実は時計の開発・製造からスタート。そして「トゥルーム(TRUME)」は、同社が2017年に立ち上げたオリジナルの時計ブランドで、今回紹介するモデルがカテゴライズされている「L Collection」は、アウトドアやスポーツのシーンを意識したモデルで構成されています。

最新作「L Collection -Break Line- スイングジェネレータ」は、腕の動きで発電する新機構「スイングジェネレータ」を初めて搭載するモデル。エプソンは近年、循環型社会への貢献に努めているのですが、高精度のクォーツウォッチでありながら、電池交換の回数を最小限にする本モデルは、そんな同社のサスティナビリティにかなった製品でもあるのです。

ヒットの予感あり? 全12モデルとラインアップも豊富

ケースがゴールドカラー仕上げのリミテッドモデル「TR-ME2001」

ケースがゴールドカラー仕上げのリミテッドモデル「TR-ME2001」

「L Collection -Break Line- スイングジェネレータ」の注目点は2つ。

ひとつは先述したとおり、新機構「スイングジェネレータ」の搭載であり、もうひとつは文字盤などのカラーバリエーションが豊富なうえ、バンドに素材違いの4種類が用意され、それらの組み合わせによる全12モデルがラインアップされている点です。

また、フィールドを意識したデザインながら、オン&オフを問わず、さまざまなスタイルに合う汎用性の高さも魅力で、そうした要素から「人気の定番モデルになるのでは?」という予感がするのです。

ということで、以下では、この要注目モデルの全容を探ってみたいと思います。

自動巻きとクォーツの超絶ハイブリッド機構「スイングジェネレータ」

本モデルの核心である「スイングジェネレータ」は、クォーツに自動巻き式の発電装置を組み合わせた、エプソン独自のムーブメント。これは、腕の動きによってローター(回転錘)が回転し、その運動によって発電して蓄積したエネルギーでクォーツ回路とモーターを制御するという機構で、要は自動巻きのように使えるうえに、クォーツとしての高精度も得られるというものです。蓄電池は要するものの、電池交換を最小限に抑えることができるうえ、半年間使用していないと自動的に針が動きを止めてエネルギー消費を最小限にする機能も備わっています。

ちなみに、この革新的なムーブメントのルーツは、セイコーと共同開発し、1988年1月に発表された世界初の自動巻き発電クォーツ「セイコーAGS」。意外にも歴史があるとはいえ、ローターの回転運動で得られる微かな電気を、時計を駆動させるに十分な電力に増幅させるのですから、これは本当にスゴい技術なのです。

本モデルでは、その「スゴい」ムーブメントをケースバックから見ることができます。ガラス越しにローターがクルクルと軽快に回転する様は興味深く、眺めているうちになぜか心がなごんでくることでしょう。

ローターの軽快な動きが楽しめるシースルーバック仕様

ローターの軽快な動きが楽しめるシースルーバック仕様

さらに、シンプルな時計ながら、世界を股にかけて活躍するビジネスパーソンたちが重宝する「GMT機能」を装備。文字盤のアクセントにもなっている赤いGMT針が、ベゼルの24時間目盛りを指し示すことで第2時間が読み取れるのです。

またこれは、24時間計としても機能するうえ、北半球の太陽が見える環境下においては、この針を太陽に向けることで12時方向が北になるため、方位計測器としても活躍してくれます。

海外へよく行くビジネスパーソンに便利な「GMT機能」を搭載

海外へよく行くビジネスパーソンに便利な「GMT機能」を搭載

材質や細部の仕上げにもこだわった外装パーツ

ダイヤカット加工が施されたインデックスは、視認性が高い

ダイヤカット加工が施されたインデックスは、視認性が高い

文字盤上に配置されたインデックスは、側面にダイヤカット加工を採用。これは、機械加工による表面処理の一種で、ダイヤモンドチップで切削することで加工面に細かく均等な切削ラインが現れ、それらが光の調子によって移ろう陰影となって立体感をもたらすというもの。本モデルのインデックスでも、この加工によって光のコントラストが上がり、視認性が向上しています。

ベゼルは、すり傷に強いセラミック製で、その外周は側面からの衝撃による欠けなどを防ぐ金属リングを採用しています。また、ケースは軽量で、サビに強く、肌にやさしいチタン製。表面にプロテクトコーティングが施されており、セラミック製ベゼルと同様、高い耐傷性を発揮します。

鮮やかに光る厚塗り「ルミナスライト」の針&インデックス

鮮やかに光る厚塗り「ルミナスライト」の針&インデックス

さらに、蓄光塗料「ルミナスライト」が塗布された針&インデックスが、漆黒の中でも確かな視認を提供します。しかも、一般的な蓄光よりも厚めに塗布されていることで、輝度はさらに向上。また、ベゼルの「6」「12」「18」「24」の彫り文字にも、「ルミナスライト」が塗布されており、時間が把握しやすいのも特徴です。

アウトドアシーンを意識した4種類のバンド素材

左からナイロン素材「GAIFU」製、ナイロン素材「コーデュラ バリスティック」製、ホーウイーン社のレザー「クロムエクセル」製

左からナイロン素材「GAIFU」製、ナイロン素材「コーデュラ バリスティック」製、ホーウイーン社のレザー「クロムエクセル」製

素材や材質の異なる4種類のバンドが取り揃えられているのも、「L Collection -Break Line- スイングジェネレータ」の大きな特徴です。しかも、いずれもがアウトドア&スポーツシーンを意識した「L Collection」にふさわしい素材&材質です。

まず、「GAIFU(鎧布)」(東レの商標)という糸で編まれた生地が表地に採用されたタイプ。この糸は、何と航空機用のタイヤコード(タイヤの形状を保持するための補強材)にも使われているという、世界最高水準の高強力を誇るナイロン糸なのです。

高級ナイロンバッグの生地としても知られる、「コーデュラ バリスティック」製のバンドもラインアップ。太番手のナイロン糸で平織りされたこのハイテク生地は、耐摩耗性や引っ張り強度がすこぶる高く、米軍のミルスペックにも認定されている高耐久性ナイロン生地です。ちなみに「GAIFU」製と「コーデュラ バリスティック」製ともに、ほつれやすい側面などに補強用の革材が巻き付けられています。

そして、レザーバンドはホーウイーン社の「クロムエクセル」製。同社は、1905年に米・シカゴで創業した名門タンナーで、オールデンなどの高級革靴に使われる「シェルコードバン」で有名ですが、「クロムエクセル」も本国のアウトドア系やワーク系のブーツブランドが多用するなど、非常によく知られた素材です。

「クロムエクセル」は、成牛皮を原皮とし、牛脂や蜜蝋などからなる油脂を使って仕上げられた、ラフな風合いとやわらかな肌触りを持つオイルドレザーで、使うほどに色&ツヤを深めるエイジングレザーでもあります。したがって、このバンドが採用されたモデルは、使い込んで、その表情の変化を楽しみたいという人にイチオシなのです。

ブレスレットは軽くて丈夫で、肌にやさしいチタン製

ブレスレットは軽くて丈夫で、肌にやさしいチタン製

全12モデルのうち、5モデルにブレスレットが採用されています。材質のチタンは、ステンレススチールよりも圧倒的に軽く、耐久性にすぐれ、傷にも比較的強いといった特性があり、したがって、アウトドアシーンを意識した本モデルにふさわしい材質と言えます。

また、サビにくいうえに、金属アレルギーを起こしにくいため、皮膚が敏感な人にも安心です。なお、ブラック文字盤×ブラックベゼルの「TR-ME2008」(最上段写真右上)にのみ、ブラックチタンブレスレットが採用されています。

真冬コーディネートの手元にも上品マッチ

真冬コーディネートの手元にも上品マッチ

キャンプやスポーツなどを意識した「L Collection」のモデルゆえに、タフな表情を持ちながらもゴツさとは無縁で、品のよさも兼ね備えた絶妙なデザインです。そのため、コーディネートの守備範囲は広く、アウトドアウェアからきれいめカジュアル、果てはビジネスまでさまざまなスタイルの手元に違和感なくマッチ。上の写真のアランニットなど、真冬のカジュアルとも相性上々です。

カラー&バンド素材違いの全12モデルから自分好みを選ぼう!

エプソン「トゥルーム L Collection -Break Line- スイングジェネレータ」は、文字盤などのカラー×バンド素材の組み合わせが異なる全12モデルがラインアップされています(このうち、2モデルは2020年12月中旬発売予定)。

そこで以下では、トップ写真で紹介済みの5モデルを除く7モデルを紹介します。これだけバリエーションが豊富なのは、うれしい限り。ということで、どれを選ぶべきかじっくりお悩みください!

グリーン文字盤×「GAIFU」ナイロンバンドの「TR-ME2003」。公式サイト価格は、88,000円(税込)

グリーン文字盤×「GAIFU」ナイロンバンドの「TR-ME2003」。公式サイト価格は、88,000円(税込)

スノーホワイト文字盤×「GAIFU」ナイロンバンドの「TR-ME2010」(2020年12月中旬発売予定)。公式サイト価格は88,000円(税込)

スノーホワイト文字盤×「GAIFU」ナイロンバンドの「TR-ME2010」(2020年12月中旬発売予定)。公式サイト価格は88,000円(税込)

ブラウン文字盤×ホーウイーン社製「クロムエクセル」バンドの「TR-ME2005」。公式サイト価格は88,000円(税込)

ブラウン文字盤×ホーウイーン社製「クロムエクセル」バンドの「TR-ME2005」。公式サイト価格は88,000円(税込)

レッド文字盤×ホーウイーン社製「クロムエクセル」バンドの販売店限定モデル「TR-ME2006」。公式サイト価格は88,000円(税込)

レッド文字盤×ホーウイーン社製「クロムエクセル」バンドの販売店限定モデル「TR-ME2006」。公式サイト価格は88,000円(税込)

グリーン文字盤×チタンブレスレットの数量限定モデル「TR-ME2007」。公式サイト価格は99,000円(税込)

グリーン文字盤×チタンブレスレットの数量限定モデル「TR-ME2007」。公式サイト価格は99,000円(税込)

ブラック文字盤×チタンブレスレットの「TR-ME2009」(2020年12月中旬発売予定)。公式サイト価格は99,000円(税込)

ブラック文字盤×チタンブレスレットの「TR-ME2009」(2020年12月中旬発売予定)。公式サイト価格は99,000円(税込)

スノーホワイト文字盤×チタンブレスレットの販売店限定モデル「TR-ME2012」。公式サイト価格は99,000円(税込)

スノーホワイト文字盤×チタンブレスレットの販売店限定モデル「TR-ME2012」。公式サイト価格は99,000円(税込)

【まとめ】クォーツながら「時計を動かす」喜びが実感できる!

自動巻きと同様に、腕の振りによって「自分が時計を動かしているのだ!」という気分になって、まるで時計が身体の一部であるかのように実感できるのが「スイングジェネレータ」の最大の魅力。しかも、基本的にはクォーツムーブメントゆえ、その精度は自動巻き式や手巻き式を圧倒しており、それでいて一般的なクォーツに比して電池交換の頻度が最小限に抑えられている環境配慮型の時計でもあるわけです。

また、4種類のバンド素材は、いずれもウンチクを好む男たちの興味を喚起するものばかりで、この点にエプソンのセンスのよさがうかがえますし、これらに文字盤やベゼルなどのカラーが組み合わされたラインアップにより、選択肢が豊富なのもうれしい限りです。

そして、信頼性の高いメイド・イン・ジャパンながら、少し頑張れば買える価格設定なのも高ポイント。今冬のボーナスで購入を検討してみてはいかが?

●写真/篠田麦也(篠田写真事務所)

【SPEC】※本稿掲載の全型共通
●駆動方式:「スイングジェネレータ」
●防水性能:10気圧
●ケース材質:チタン
●ベゼル材質:セラミック
●表面加工:プロテクトコーティング
●ガラス:内面無反射コーティングサファイアクリスタル
●ケースサイズ:45.4(外径)×12.4(厚さ)mm

山田純貴

山田純貴

東京生まれ。幼少期からの雑誌好きが高じ、雑誌編集者としてキャリアをスタート。以後は編集&ライターとしてウェブや月刊誌にて、主に時計、靴、鞄、革小物などのオトコがコダワリを持てるアイテムに関する情報発信に勤しむ。

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