ガンプラ組み立てレビュー
恐るべき可動とディテール

これ以上ない完成度! ガンプラ史上最高の「RG ジオング」組み立てレビュー

2020年12月、ガンプラ40周年の集大成として「PGU RX-78-2 GUNDAM」が発売されましたが、その最後の敵となったモビルスーツ「RG 1/144 ジオング」が2021年の幕開けとともに登場しました! 過去のあらゆる「ジオング」キットを凌駕する完成度をご覧ください。

RG最新作として発売されたジオング。“赤い彗星”シャアの赤くない機体です

RG最新作として発売されたジオング。“赤い彗星”シャアの赤くない機体です

RG(リアルグレード)は、1/144のスケールながら緻密なパーツ構成と質感表現で人気のシリーズですが、そのラインアップのほとんどはガンダム系の機体です。それ以外の機体としては、「ザクII」、「トールギス」、「シナンジュ」など主人公のライバル機が出ている程度ですが、“シャア専用機”のラインアップはとても充実しています。「シャア専用ザクII 」、「シャア専用ズゴッグ」、「サザビー」、そしてこの「ジオング」。「ゲルググ」と「百式」以外の主だったシャア専用機がそろいます。

ここまで美しいジオングは初めて!

さっそく作っていきましょう。ランナー数は18枚と1/144スケールにしては多めで、かなり細かいパーツが多いです。直近まで1/60スケールの「PGUガンダム」を作っていた身としては、そのギャップに驚きました。そして製作開始2分でモノアイのクリアパーツを落としてなくし、数十分探し回るというスタートに……。ただ最新のガンプラなので作りやすく、また脚と武器がないためサクッと完成しました。

脚に当たるブースター部分には専用のランディングギアが付属し、この状態で自立します

脚に当たるブースター部分には専用のランディングギアが付属し、この状態で自立します

別角度から見ると、スカートはかなりボリュームがあるのがわかりますね

別角度から見ると、スカートはかなりボリュームがあるのがわかりますね

完成して驚くのは、RGならではのハイディテールさです。特にスカートの部分は複数色のパーツで構成されており、きれいなパネルラインを表現しています。内部フレームの上に外装を重ねるように組み立てることで、下層のフレームの一部が上層に露出する2層構造になっています。スミ入れをしなくてもパネルラインの分割がわかるので素組みでもきれいに見えますね。従来のHGシリーズなどの「ジオング」はこのスカート部分が1パーツでできていたので、今回のような細かいディテールやパネルラインが分割されているのは初めてではないでしょうか。

かつてないディテールのスカート

かつてないディテールのスカート

同スケールのガンダム(BG版)と。ジオングがかなり大きいことがわかります

同スケールのガンダム(BG版)と。ジオングがかなり大きいことがわかります

頭部もジオング独特の形状を余すところなく再現。アンテナはとても長くシャープです

頭部もジオング独特の形状を余すところなく再現。アンテナはとても長くシャープです

こだわりのディテールはまだまだあります。胴体のブルーの部分はマットな質感のつや消しパーツで、薄いブルーと濃いブルーの2色で表現されています。スカートと同様の2層構造になっており、高密度な感じがとてもいいです。

2色のブルーと内部フレーム色も合わせて、非常に細かいディテール表現

2色のブルーと内部フレーム色も合わせて、非常に細かいディテール表現

そして何と言ってもすごいのは、スカート内部のバーニアです。通常ではほぼ見えなくなるバーニア部分は幾層ものパーツで作られており、赤いリード線などを使った表現も相まって、従来のキットでは見たことのない仕上がりになっています。

異常なほどのこだわりのスカート内部のバーニア。もちろんすべて単独可動します

異常なほどのこだわりのスカート内部のバーニア。もちろんすべて単独可動します

胸部、腹部の柔軟な可動で飛行ポーズもなんなく再現!

そしてもちろん可動もすばらしいです。個人的に「ジオング」のキットとしては、2018年12月発売の「ROBOT魂 ver. A.N.I.M.E.」版の可動に勝る者なし!と思っていたのですが、今回の「RGジオング」は軽くそれを凌駕してきました。
特に腹部や胸部の構造と可動には驚かされます。かなりのけぞることができ、劇中のポーズもなんなく再現可能。さらに、胸部の動きに連動して胸部バーニア部分が自動的に開閉し、バーニアを露出するギミックも。付属のスタンドを使えば宇宙戦での浮遊ポーズも再現できます。そう、脚などいらんのですよ。

首、胸部、腹部を動かせば、ここまでのけぞることができます

首、胸部、腹部を動かせば、ここまでのけぞることができます

するとこのような「ジオング」登場時の飛行ポーズが再現可能に

するとこのような「ジオング」登場時の飛行ポーズが再現可能に

逆に体を前に倒すと、バーニア部を見せながらの飛行ポーズも再現できます

逆に体を前に倒すと、バーニア部を見せながらの飛行ポーズも再現できます

腕の可動も柔軟。大きな腕ですが、しっかり肘部分で曲げられます。肩アーマーも柔軟に動くので腕を動かしてもまったく干渉しません

腕の可動も柔軟。大きな腕ですが、しっかり肘部分で曲げられます。肩アーマーも柔軟に動くので腕を動かしてもまったく干渉しません

スカートのパネル部分も分割して多少動かすことができます

スカートのパネル部分も分割して多少動かすことができます

モノアイは頭の動きに連動しており、頭を左右に動かすとモノアイも同じ方向に動きます(手動で上下に動かすことも可能)

モノアイは頭の動きに連動しており、頭を左右に動かすとモノアイも同じ方向に動きます(手動で上下に動かすことも可能)

リード線を使ってあの遠隔攻撃を再現

本キットには2色のリード線が付属しています。赤いリード線は、バーニア部に取り付けることでディテールアップ。完成すると見えない部分なのですが、これもこだわりですよね。もういっぽうの黒いリード線は、腕に取り付けることによって「腕部有線式メガ粒子砲」の攻撃形態を再現することができます。前腕用のスタンドも付属しており、ジオングのオールレンジ攻撃の様子を再現できますよ。

前腕を飛ばして攻撃するあのシーンを再現

前腕を飛ばして攻撃するあのシーンを再現

リード線は腕部の穴に差し込むだけで、ちょっと外れやすいですが耐久性は十分。

リード線は2本付属しているので、左右両方で展開可能

リード線は2本付属しているので、左右両方で展開可能

腕を支える専用スタンドはやや力不足で、すぐへたってしまうのが少し残念でした。

ガンダムとの対決も再現。リード線はかなり長いので自分で好みの長さにカットするのがいいかと

ガンダムとの対決も再現。リード線はかなり長いので自分で好みの長さにカットするのがいいかと

そして、今回のジオングでも最もこだわっていると思われる部分が手です。RGシリーズではおなじみの“インサート成形”で作られた独自パーツとなっており、人間同様、すべての関節で可動します。

この不思議なパーツを切って合体させると手になります

この不思議なパーツを切って合体させると手になります

すべての指が可動。大型ながら密度感があり、とても迫力のある手になっています

すべての指が可動。大型ながら密度感があり、とても迫力のある手になっています

ガンダムとあの名シーンも再現。大きな手の迫力で非常にかっこいい構図になりますね

ガンダムとあの名シーンも再現。大きな手の迫力で非常にかっこいい構図になりますね

過去最高の「ジオング」だった

総合すると、「ジオング」のキットとしてはこれ以上ない!というくらいすばらしいキットでした。細部のこだわりや、どう動かしても美しく見えるスタイル。ありとあらゆる部分にこだわりを感じるガンプラになっています。少ないパーツによる可動への挑戦も感じられて、作っている側もとても楽しく組み立てることができました。

胸部のコックピット乗り込み口と、頭部の脱出口もハッチオープンします

胸部のコックピット乗り込み口と、頭部の脱出口もハッチオープンします

頭部横のバーニアも可動。ラストシューティング用の再現もできますね

頭部横のバーニアも可動。ラストシューティング用の再現もできますね

付属スタンドにしっかり固定できるので、ジオングならではの浮遊ポーズがしっかり決まります

付属スタンドにしっかり固定できるので、ジオングならではの浮遊ポーズがしっかり決まります

ひとつだけ残念なことがあるとすれば、現在は品切れのため店頭で買えないこと。昨年からずっと、新発売のガンプラは予約と同時に即完売で、ほぼ店頭で見かけることはない状況が続いています。実は本キット以外に、エフェクトパーツなどが入った「RG 1/144 機動戦士ガンダム ラストシューティング ジオングエフェクトセット」というキットも同時発売だったのですが、即時完売で買うことができませんでした……。どうにか、最新のガンプラが店頭で買えるようになってほしい!

エフェクトセットが買えなかったので、こんな実験を! 実はHGシリーズのビームサーベルならジオングの指にはまることが判明。いくらか気分も高まりますよ

エフェクトセットが買えなかったので、こんな実験を! 実はHGシリーズのビームサーベルならジオングの指にはまることが判明。いくらか気分も高まりますよ

ほかにも、「ROBOT魂Ver.A.N.I.M.E.」のパーツを使ってシャアのセリフ入りジオングを飾ってみたりと、工夫して楽しんでいます

ほかにも、「ROBOT魂Ver.A.N.I.M.E.」のパーツを使ってシャアのセリフ入りジオングを飾ってみたりと、工夫して楽しんでいます

マッシー

マッシー

「月刊PCエンジン」誌で編集ライターデビュー。「64DREAM」誌デスクを経て前職はXbox 広報のゲーム漬け人生。猫とガンプラとaqoursが存在理由のホビー担当。

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