レビュー
「FTS(ファイン・チューニング・サービス)」に新オプション追加!

腕時計にサファイア入れてみた! シチズンのカスタムオーダー体験レビュー

シチズン時計の腕時計カスタマイズサービス「FTS(ファイン・チューニング・サービス)」をご存じだろうか。

「FTS」とは、2012年に発売され、累計10万本以上売れているシチズンの名作「アテッサ AT8040」をカスタマイズオーダーできるサービス。2019年7月にスタートしたが、自分だけの特別な1本が作れるということで、お祝いなどの特別なシーンで利用されることが多いそうだ。

シチズン公式オンラインストア内にある「FTS(ファイン・チューニング・サービス)」のページ。ここで、「アテッサ AT8040」を好きなようにカスタマイズできる

シチズン公式オンラインストア内にある「FTS(ファイン・チューニング・サービス)」のページ。ここで、「アテッサ AT8040」を好きなようにカスタマイズできる

そんな「FTS」は2020年11月、裏ブタへの刻印オプションと、りゅうずトップに貴石を入れるオプションを追加。貴石は、ダイヤモンドかブルーサファイアから選べるという。

話は少しズレるが、筆者は2021年に前厄を迎えた。そして来年訪れる本厄は、「男の大厄」と呼ばれる年。ヤバイ。大厄の本厄。とても怖い。もちろん神社で厄除け祈願は受けてきたが、何だかそれだけでは心配である。「厄除け」「魔除け」となるモノを身につけてさらに防御を固めたい……。そこにきて、「FTS」のブルーサファイア。調べてみると、サファイアは魔除けのパワーストーンとして優秀とされているではないか。うん、作ろう。お金に糸目をつけずに作ろう。

そんなわけで、シチズンの「FTS」体験レビューをお届け。

素材や色を選んで直感的にカスタマイズ!

「FTS」は、ウェブサイト上でデザインのカスタマイズを行う。好みのパーツに変えられるのは、ケース、ベゼル、バンド、文字盤、リング、時分針、秒針の7か所だ。オプションを何も付けなければ、どのカラーでも1本121,000円(税込)で製作できる。

カスタマイズは、基本的には各パーツの色を選ぶことで行うが、ケースとバンドは素材も選ぶことが可能で、ケースは2種類の「デュラテクト」加工が施された素材から、バンドは2種類の「デュラテクト」加工素材とレザーを含めた全5種類からセレクトできる。注意したいのは、硬度の高い「デュラテクトDLC」加工が施されたケースとバンドは、追加料金が必要になる点だ。以下がそのラインアップとなる。

カスタマイズにおける素材とカラーのバリエーション。その組み合わせは何と4万通り。ちなみに、貴石は「なし」(0円)も選べる

カスタマイズにおける素材とカラーのバリエーション。その組み合わせは何と4万通り。ちなみに、貴石は「なし」(0円)も選べる

ラインアップ表を見るだけでも、どれだけ自由に組み合わせられるかがわかるはずだ。なかでも、時計の印象に大きく関わる文字盤の色は10色を揃えており、ナチュラルなブルーやコーヒー豆を思わせるブラウンなど、光の移ろいを思わせるようなニュアンスカラーが充実している。

カスタマイズページのパーツ選択画面。好きな色をクリックするだけで、時計本体のパーツがその色に一瞬にして変わるので、スムーズにカスタマイズできる

カスタマイズページのパーツ選択画面。好きな色をクリックするだけで、時計本体のパーツがその色に一瞬にして変わるので、スムーズにカスタマイズできる

ベースモデル「アテッサ AT8040」についておさらい

ここで、「FTS」でカスタマイズできるベースモデル「アテッサ AT8040」についても改めてその魅力を紹介しておこう。

「AT8040」は、先述のとおり、シチズンが誇る人気モデルだ。人気の理由はシンプル。定期的な電池交換を必要としない光発電「エコ・ドライブ」や、自動的に時刻やカレンダーを修正する「電波時計」といった高機能を搭載するほか、ステンレスのおよそ半分の軽さながら硬さは5倍以上の素材「スーパーチタニウム」や、時計の誤作動の大きな要因となる「磁気」と「衝動」の影響を軽減する先進技術「パーフェックス」などを採用しており、使いやすいうえに壊れにくく長持ちするといった品質のよさが理由のひとつ。そして、そんな上位機種レベルの品質を誇りながら、10万円で買えるお手頃感も人気に拍車をかけている。とにかく死角のないモデルなのだ。

今買える「AT8040」の代表的モデル。キャリバーは「Cal.H804」。10気圧防水で、サファイアガラスを採用している。また、世界各都市の時刻とカレンダーを瞬時に表示する機能「針表示式ダイレクトフライト」なども搭載

今買える「AT8040」の代表的モデル。キャリバーは「Cal.H804」。10気圧防水で、サファイアガラスを採用している。また、世界各都市の時刻とカレンダーを瞬時に表示する機能「針表示式ダイレクトフライト」なども搭載

実際にパーツに触れるフラッグシップストアへ行ってみた!

「AT8040」がすてきな時計だということはわかったが、やはり10万円を超える時計、ウェブ上で見るだけでデザインを決めるのは怖い!と言う人もいるだろう。ご安心を。各パーツの実際の素材感や色を確認できる場所がある。それが、東京の「GINZA SIX」内に構えられた実店舗「シチズン フラッグシップストア 東京」だ。

「GINZA SIX」の1Fにある「シチズン フラッグシップストア 東京」。シチズングループの主要ブランドのウォッチを取り揃えるフラッグシップストアで、修理やメンテナンスを提供する工房も併設されている。フラッグシップストアは大阪・心斎橋にもある

「GINZA SIX」の1Fにある「シチズン フラッグシップストア 東京」。シチズングループの主要ブランドのウォッチを取り揃えるフラッグシップストアで、修理やメンテナンスを提供する工房も併設されている。フラッグシップストアは大阪・心斎橋にもある

「シチズン フラッグシップストア 東京」の一角には、「FTS」の完成サンプルやパーツが並べられており、来店者は各パーツを実際に手にとって、色味や素材感、重さなどを確認できる。

ベルトのラインアップ。メタルのベルト(写真右2つ)を手に持ってみたが、びっくりするくらい軽かった

ベルトのラインアップ。メタルのベルト(写真右2つ)を手に持ってみたが、びっくりするくらい軽かった

ケースの素材&カラーバリエーション

ケースの素材&カラーバリエーション

先述の「針表示式ダイレクトフライト」機能で使用する世界各都市の名前が書かれた見返しリングは、2色で展開

先述の「針表示式ダイレクトフライト」機能で使用する世界各都市の名前が書かれた見返しリングは、2色で展開

時計の“顔”となる文字盤全10色もズラリと並ぶ。ウェブ上ではわからない、光が当たった時や影が差した時の色味の変化もしっかりと確認できる

時計の“顔”となる文字盤全10色もズラリと並ぶ。ウェブ上ではわからない、光が当たった時や影が差した時の色味の変化もしっかりと確認できる

時分針や秒針も、パーツごとに飾られている。時分針のカラーは実はフチのみに採用されていて、ベースはどれも白。これは、ウェブ上ではわかりづらかった点だ

時分針や秒針も、パーツごとに飾られている。時分針のカラーは実はフチのみに採用されていて、ベースはどれも白。これは、ウェブ上ではわかりづらかった点だ

新しい追加オプションのダイヤモンドとブルーサファイア。ダイヤモンドには、天然ダイヤモンドと同じ硬さと輝きを持つエシカルな人工ダイヤモンド「ラボグロウン・ダイヤモンド」を使用し、ブルーサファイアには、天然ブルーサファイアのうち、わずか5%しか採れない最高ランク「ジェムクオリティ」のものを使用している。なお、サービス開始後、50%以上の購入者が貴石のオプションを利用しており、注文者が男性の場合はブルーサファイアが多く、男性へのプレゼントとして女性が注文する場合はダイヤモンドを選ぶことが多いとか

新しい追加オプションのダイヤモンドとブルーサファイア。ダイヤモンドには、天然ダイヤモンドと同じ硬さと輝きを持つエシカルな人工ダイヤモンド「ラボグロウン・ダイヤモンド」を使用し、ブルーサファイアには、天然ブルーサファイアのうち、わずか5%しか採れない最高ランク「ジェムクオリティ」のものを使用している。なお、サービス開始後、50%以上の購入者が貴石のオプションを利用しており、注文者が男性の場合はブルーサファイアが多く、男性へのプレゼントとして女性が注文する場合はダイヤモンドを選ぶことが多いとか

刻印オプションのサンプル。自分の名前や、プレゼントの送り主と相手の名前、あるいは座右の銘などを入れる人がいると言う。ちなみに、同オプションのサービス開始後、70%以上のユーザーが刻印しているとか

刻印オプションのサンプル。自分の名前や、プレゼントの送り主と相手の名前、あるいは座右の銘などを入れる人がいると言う。ちなみに、同オプションのサービス開始後、70%以上のユーザーが刻印しているとか

各パーツを組み合わせた時の印象は、写真のようにパーツを重ね合わせればチェックできる

各パーツを組み合わせた時の印象は、写真のようにパーツを重ね合わせればチェックできる

完成サンプルもあり

完成サンプルもあり

マジで悩みに悩んだ! でもそれが楽しい

さあ、これで準備は整った。

あとはウェブ上でウンウン悩むだけ。「FTS」のサイトでは、さまざまな組み合わせの写真を閲覧できる「ギャラリー」が用意されているので、それを参考にしたり、同僚のデザイナーに意見を聞いたりと、筆者も自分なりに悩んでみた。

「FTS」の「ギャラリー」

「FTS」の「ギャラリー」

筆者の同僚のデザイナーにも実際に「FTS」上でデザインを組んでもらった。何これ、カッコいい……

筆者の同僚のデザイナーにも実際に「FTS」上でデザインを組んでもらった。何これ、カッコいい……

同僚のデザイナーいわく、「基本はシンプルで、フラットな印象になるように文字盤と時分針は白に、アクセントとして秒針はオレンジにしました。ベルトは、単純に自分のファッションとの相性で革のブラックに決めました(笑)」とか。また、「フラットな印象の時計にしたかったので、外側(ベルトとケース)はブラック、内側(文字盤と見返しリング)はホワイトと組み分けしました。逆にブラック→ホワイト→ブラックみたいにパーツを組み合わせると立体感が出ます」と、アドバイスをいただいた。なるほど。

ちなみに、シチズンに聞いたところ、「FTS」における人気の文字盤カラーは、1位が「トラディショナルグリーン」、2位が「ミッドナイトブルー」、3位が「フォーマルホワイト」。いっぽう針の人気カラーは、秒針ではダントツで「赤」が1番人気で、時分針では金色が1番人気だという。なるほど。

上の写真の右上が人気1位の「トラディショナルグリーン」、左下が2位の「ミッドナイトブルー」。下の写真の右下が3位の「フォーマルホワイト」

上の写真の右上が人気1位の「トラディショナルグリーン」、左下が2位の「ミッドナイトブルー」。下の写真の右下が3位の「フォーマルホワイト」

この時点で、いろんな情報を集め過ぎたせいか、正直自分を見失ったというか、どの組み合わせにすればいいのかわからなくなり、ほとほと困り果てた(そういうことって、よくあるよねっ!)。結局、所有している時計にはないカラーや素材、そして時計以外の小物に「緑」を選びがちなことから、次のデザインにすることに決めた。

「デュラテクトDLC」加工が施されたケースとバンドを使ってみたかったので、必然的にメタルのブラックに。リングと時分針もそれに合わせてブラックに。そして文字盤は好きな緑系「トラディショナルグリーン」を選んだので、アクセントで秒針にオレンジを採用した

「デュラテクトDLC」加工が施されたケースとバンドを使ってみたかったので、必然的にメタルのブラックに。リングと時分針もそれに合わせてブラックに。そして文字盤は好きな緑系「トラディショナルグリーン」を選んだので、アクセントで秒針にオレンジを採用した

新オプションに関しては、貴石はブルーサファイアを選び(全体がブラック気味なのでダイヤモンドだと目立ち過ぎちゃうことを懸念)、刻印にはシンプルに名前のイニシャルを入れることにした。結果、オプションをフルに使っているため、オーダー金額は合計165,000円(税込)となった。

そして、14日後……。

ドンッ! ちなみに、ヤマト運輸

ドンッ! ちなみに、ヤマト運輸

と、届いた! アドレナリンがプッシャーと噴き出る音が聞こえた、ような気がした。

バーン!

バーン!

フォー!

フォー!

キャー!

キャー!

何だか、写真よりも上質感や色気がムンムン。ブラックメタルの輝きも渋くてカッコいい。

ブルーサファイアもブラックのボディになじんでいる

ブルーサファイアもブラックのボディになじんでいる

裏ブタのイニシャルの刻印「H.M」も、さりげなくてイイ!

裏ブタのイニシャルの刻印「H.M」も、さりげなくてイイ!

筆者の地黒の肌にブラックメタルのボディがマッチ! 見た目は重厚なのに、着けているのを忘れるほど軽い

筆者の地黒の肌にブラックメタルのボディがマッチ! 見た目は重厚なのに、着けているのを忘れるほど軽い

【まとめ】自分だけの「アテッサ AT8040」を作りたい人にオススメ!

「アテッサ AT8040」は元々、既製品として4つのカラーをラインアップしている。「デュラテクトDLC」加工が施された「AT8044-56E」以外は、121,000円(税込)と「FTS」で作る価格と同じ。ということで、既製品のカラーだと満足できない人や、自分の“色”やオリジナリティを加えたい人は、ぜひ「FTS」を活用してほしい。なぜなら同じ価格で“Myアテッサ”が作れるわけだから。もちろん、大切な人へのプレゼントとして作ったら、それはさぞかし相手はよろこばせることだろう(相手の好みのリサーチは必須だが……)。

気になるベルトサイズは、オーダーの際、130〜140mmから210〜220mmまでの10mm刻みで選択できる。また、中留のボタンを押した状態で駒をスライドすることで、ベルトの長さを微調整(約7mm)できる「フィットアジャスター」付きなので、好みのフィット感も思いのまま。さらに、対応店舗でサイズを変えてくれる「バンド調整チケット」が同梱されているので、万が一完成品のサイズが合わなかった場合も安心だ。

もちろん「FTS」の魅力として、自分でデザインした時計が届いた時は異様に興奮するし、既製品の何倍もの愛着がわくことを最後に付け加えておく。

“Myアテッサ”ちゃんとドライブデート

“Myアテッサ”ちゃんとドライブデート

“Myアテッサ”ちゃんとカフェで一服。同じ緑だね

“Myアテッサ”ちゃんとカフェで一服。同じ緑だね

“Myアテッサ”ちゃんと「月島もんじゃ」を堪能

“Myアテッサ”ちゃんと「月島もんじゃ」を堪能

牧野裕幸(編集部)

牧野裕幸(編集部)

月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。

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