レビュー

本日発売! 加熱式タバコ「グロー・ハイパー」専用「ラッキー・ストライク」を吸ってみた

アメリカのタバコブランドで「マールボロ」と双璧をなす人気銘柄「ラッキー・ストライク(LUCKY STRIKE)」が、ついに加熱式タバコデバイスで吸えるようになった。

紙巻きタバコではガツンと強い本格銘柄としておなじみの「ラッキー・ストライク」が、いったいどのように仕上げられているのか。紙巻き版のファンでもある、ヘビースモーカーの筆者が吸ってみた。

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン(BAT)から2021年11月8日に発売された「ラッキー・ストライク・ダーク・タバコ」(写真中央)と「ラッキー・ストライク・リッチ・タバコ」(写真右)。どちらも、レギュラータイプで、12本入り290円(税込)。「ラッキー・ストライク」発売を記念した「グロー・ハイパー・プラス・リーフ・エディション」(写真左/税込980円)は、2021年11月15日に数量限定発売

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン(BAT)から2021年11月8日に発売された「ラッキー・ストライク・ダーク・タバコ」(写真中央)と「ラッキー・ストライク・リッチ・タバコ」(写真右)。どちらも、レギュラータイプで、12本入り290円(税込)。「ラッキー・ストライク」発売を記念した「グロー・ハイパー・プラス・リーフ・エディション」(写真左/税込980円)は、2021年11月15日に数量限定発売

パッケージは「ブルズアイ」ではなく、「エキスパート・カット」のブルーを採用

タバコの銘柄選びにおいて、ブランドイメージが好きだからという理由で選ぶユーザーも少なくない。もちろん、そのブランドの味わいが好きだからという理由で選んだユーザーも多いと思う。今回、ガツンと強い吸い応えの“武骨系アメリカンタバコ”の代表格で、およそ150年の歴史を持つ「ラッキー・ストライク」が、加熱式タバコでも吸えるようになったのは、昔からのファンとしてはビッグニュースだ。

ただし、パッケージデザインは、白地に赤い円でおなじみの「ブルズアイ」デザインではなく、比較的新しい紙巻きタバコ「ラッキー・ストライク・エキスパート・カット」シリーズで採用されたブルーのデザインを採用している。

少し見分けにくい「ラッキー・ストライク・ダーク・タバコ」(左)と「ラッキー・ストライク・リッチ・タバコ」(右)のパッケージ。箱の上部がオレンジかどうかで判断したい

少し見分けにくい「ラッキー・ストライク・ダーク・タバコ」(左)と「ラッキー・ストライク・リッチ・タバコ」(右)のパッケージ。箱の上部がオレンジかどうかで判断したい

また、タバコスティックは通常1箱20本入りのところを、今回の「ラッキー・ストライク」は12本入りにすることで、価格を290円に落とし込んだ。本数を減らしたことだけで価格を下げていると思いきや、1本24円で計算すると、20本入り換算で1箱480円と、加熱式タバコ用スティックとしては最安値。「グロー」専用タバコスティックの廉価ラインの「ケント」シリーズ(500円)よりも安いのだ。

加熱式タバコ専用スティック初の茶色いフィルター

ファンにうれしいもうひとつのポイントが、フィルターの色。「ラッキー・ストライク・ダーク・タバコ」のみではあるが、本来のタバコらしい茶色いフィルター(コルクデザイン)を採用している。スマートさを優先しがちな加熱式タバコ専用スティックでは初のデザインであり、この渋さがファンにはたまらないだろう。

昭和のタバコ感が漂う茶色いフィルターが渋い

昭和のタバコ感が漂う茶色いフィルターが渋い

「ラッキー・ストライク・ダーク・タバコ」を吸ってみた

パッケージの色が黒っぽいほうが「ダーク・タバコ」。いぶした味わいが好きな人に

パッケージの色が黒っぽいほうが「ダーク・タバコ」。いぶした味わいが好きな人に

「ラッキー・ストライク」ブランドとなると、どうしてもガツン感を求めてしまう。そこでまずは、「ラッキー・ストライク・ダーク・タバコ」を「ブーストモード」で吸ってみた。

「ラッキー・ストライク・ダーク・タバコ」は、2021年10月に発売された「ネオ・ワイルド・メンソール・スティック」で初搭載された、味を持続させるための「ジェルテクノロジー」を採用。通常の加熱式タバコ用スティックは、タバコ葉全体をシート上に加工し、折りたたんで巻き紙に収めるものだが、「ジェルテクノロジー」は、タバコ葉を粉砕したまま成形しないことで自然な味わいを訴求。それと同時に、加熱式タバコと合うように、細くカットした「グリセロールシート」を混ぜ込むことで、より濃く長く味わえるようにしているという。

紙巻きタバコと同じく、細かくカットされているタバコ葉。その合間に、細くカットされた「グリセロールシート」がチラホラ見える

紙巻きタバコと同じく、細かくカットされているタバコ葉。その合間に、細くカットされた「グリセロールシート」がチラホラ見える

使用レビューに移ろう。まず、スティックに鼻を近づけてみると、樹木的なタバコ葉のよい香りがした。温度が上がる「ブーストモード」で加熱して吸い込んでみると、口の中にローストされたような濃厚なスモークが広がる。キックも強めだし、ニコチンの辛みも前に出ている。蒸気を吐き出すと、モウモウとした白い蒸気がたっぷり出た。ヒリつくようなニコチン感と、「エキスパート・カット」的な滑らかさを両立しており、紙巻きに近いフィールがある。タール値で言うと、8mg程度の吸い応えだ。

蒸気は多め

蒸気は多め

ただ、ニオイは少々キツいので、人を選ぶはず。最近流行のいわゆる“濃厚リッチなレギュラータイプのやり過ぎ系”だ。吸い殻からもまた、紙巻きタバコとは異なるが、強いニオイを感じた。

次に「標準モード」で味わってみた。こちらの組み合わせは、後半になるに従い、酸味が増していくのはよいが、同時に香料の風味も強くなっていくのが惜しい……。吸い殻のニオイも、酸っぱかった。

スティックには主張の強いロゴが描かれているが、装着すると半分隠れてしまう……

スティックには主張の強いロゴが描かれているが、装着すると半分隠れてしまう……

「ラッキー・ストライク・リッチ・タバコ」を吸ってみた

クセが少ないのはこっち

クセが少ないのはこっち

「ラッキー・ストライク・リッチ・タバコ」は、(残念ながら)白いフィルターを採用。「ダーク・タバコ」は武骨感はあるが、スモーキー過ぎる味仕立てで、続けて吸うには少々クセが強過ぎたが、こちらはどうなのか。まず「ブーストモード」で試してみた。

スティックは、いくぶん白木感が加わった樹木タイプの香り。吸い応えは、「ダーク・タバコ」よりマイルドだが、ローストされたスモーク感は控えめで、シンプルにおいしい。ニコチンの辛みがシャープに伝わってきて、吐き出す蒸気のエッジも立っている。タール感で言うと、6mg程度の吸い応えだ。

紳士的な味仕立てではあるが、焦げ感とアンモニア感もわずかに感じることもでき、木製マッチで火をつけた紙巻きタバコのような味がして、とてもおいしい。吸い殻から香るニオイも控えめだ。

「通常モード」で味わってみるとキックはマイルドになったが、タバコ葉のうまみがよりわかりやすくなり、バランスの取れたおいしさに。ニオイも強くなくて吸いやすく、“元武闘派の紳士”と表現すべき、ほどよい渋みのダンディータバコとして楽しめた。「エキスパート・カット」的な滑らかなウマさについては、「ダーク・タバコ」よりもこちらのほうが完成度が高い。

【まとめ】クセスゴな「ダーク」と、ほどよい「リッチ」

「グロー」シリーズは、デバイス価格の安さから、紙巻きタバコから乗り換えるのに最もハードルが低いと言われている。そして、今回の「ラッキー・ストライク」も12本入りとは言え、290円という価格がさらにハードルを下げてくれるはずだ。

味わいは、紙巻きタイプの「ラッキー・ストライク」と同質の味わいではなかったが、「ブーストモード」を使用すれば、紙巻きタバコに近いシャープな蒸気が味わえる。吸い応えも、加熱式タバコ専用スティックの中では強めだ。

問題は、「グロー・ハイパー」シリーズではおなじみの喫煙時間の短さ。「ブーストモード」では3分弱しか吸えないので、紙巻きタバコユーザーが紙巻きと同じ満足感を得ようとしたら1本では済まないだろう。

とはいえ、「ラッキー・ストライク」好きは“一吸いの価値”ありだ。

「ラッキー・ストライク」なら、「グロー・ハイパー・プラス・リーフ・エディション」と合わせても、加熱式タバコ生活を1000円台で始められる

「ラッキー・ストライク」なら、「グロー・ハイパー・プラス・リーフ・エディション」と合わせても、加熱式タバコ生活を1000円台で始められる

清水りょういち

清水りょういち

元「月刊歌謡曲(ゲッカヨ)」編集長。今はめおと編集ユニット「ゲッカヨ編集室」として活動。家電や雑貨など使って楽しい商品のレビューに命がけ!

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