レビュー

「グロー・ハイパー・プラス」専用スティックの4ブランド全25種吸い比べレビュー!

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンの「グロー・ハイパー・プラス」および「グロー・ハイパー・X2」は本体価格が安いほか、400円台の廉価版タバコスティック「ラッキー・ストライク」がラインアップされていることから、最も気軽に紙巻きタバコから乗り換えできる加熱式タバコデバイス。フィリップ モリス ジャパンの「アイコス イルマ」やJTの「プルームX」のような大胆改革は行わず、我が道を行くお手軽コスト路線が特徴だ。

ここでは、そんな「グロー・ハイパー・プラス」および「グロー・ハイパー・X2」の専用タバコスティック現行全25種類を吸い比べてみた。

「グロー・ハイパー・プラス」および「グロー・ハイパー・X2」(写真下)では、大きく分けて「ラッキー・ストライク」「ネオ」「クール・エックス・ネオ」「ケント」の4ブランドの専用タバコスティックが利用できる

「グロー・ハイパー・プラス」および「グロー・ハイパー・X2」(写真下)では、大きく分けて「ラッキー・ストライク」「ネオ」「クール・エックス・ネオ」「ケント」の4ブランドの専用タバコスティックが利用できる

「ラッキー・ストライク」を含む4ブランドが吸える!

「グロー・ハイパー・プラス」および「グロー・ハイパー・X2」は太い専用スティックを使用するデバイスで、通常250℃の加熱温度を270℃まで高められる「ブーストモード」も楽しめる。加熱方式は、スティックを周囲から加熱する周辺加熱式だ。

吸える銘柄は、人気ブランド「ラッキー・ストライク」と、喫味の強さが特徴のメインブランド「ネオ」、もともとは廉価版だったが現在は中間的な存在となった「ケント」の3種類に分けられるが、「ネオ」内ブランドとして世界的なメンソールブランド「クール(・エックス・ネオ)」もラインアップしているので、実質4種類だ。

また、フィルターに仕込んだカプセルを潰すことで「味変」できるカプセルメンソール搭載スティックも用意。「グロー・ハイパー・プラス」および「グロー・ハイパー・X2」専用スティックには10種類存在し、そのうち2種類は「ダブルカプセル」を搭載している。

専用タバコスティック現行全25種類吸い比べ

▼「ラッキー・ストライク」/レギュラータイプ/各450円(20本入り)

人気ブランドの濃厚喫味レギュラー/「ラッキー・ストライク・ダーク・タバコ」

【筆者の独自評価】香り:●●●●●、コク:●●●●●、強さ:●●●●●

【筆者の独自評価】香り:●●●●●、コク:●●●●●、強さ:●●●●●

「マールボロ」と双璧をなす、アメリカンタバコの代表的ブランド「ラッキー・ストライク」のレギュラータイプ。「ダーク」と「リッチ」の2種類あり、パッケージが似通っているが、この「ダーク・タバコ」のほうが喫味は強い。

加熱式タバコ専用スティック初となる茶色のフィルターが気分を盛り上げ、レザージャケット的な野性感あるアロマとともに、濃厚でズシッとしたタバコ葉のうまみがやって来る。蒸気はいがらっぽい紙巻きタバコ的なニュアンスがあるが、クセの強いスモーキーさは人を選ぶだろう。

また、味を持続させるための「ジェルテクノロジー」を採用。タバコ葉を粉砕したまま成形しないことで自然な味わいを訴求しているほか、加熱式タバコと合うように、細くカットした「グリセロールシート」を混ぜ込むことで、より濃く長く味わえるようにしている。

なお、「ブーストモード」で味わうと、辛みが増してノドにビリビリと刺激が来る。うまみは増すが、いぶしたニオイがグンと強くなり、吸い殻も臭くなる。

野性味がほどよい、人気ブランドレギュラー/「ラッキー・ストライク・リッチ・タバコ」

【筆者の独自評価】香り:●●●●○、コク:●●●●○、強さ:●●●●○

【筆者の独自評価】香り:●●●●○、コク:●●●●○、強さ:●●●●○

「ラッキー・ストライク・ダーク・タバコ」のクセが強過ぎると感じたら、こちらの「ラッキー・ストライク・リッチ・タバコ」がおすすめ。スモーキー感が控えめで、ほどよい野性味がちょうどいい。バランスが取れている分、喫味はマイルドだがおいしい。こちらも「ジェルテクノロジー」採用で、味の持続性も高い。

いっぽう、「ブーストモード」で味わうと、前半は喫味がアップするだけなのでおいしいが、後半はバランスが崩れてしまうためか、喫煙中も吸い殻もニオイが強くなる。

▼ラッキー・ストライク/メンソールタイプ/各450円(20本入り)

クセの強さを包み込む、強烈メンソールの刺激!/「ラッキー・ストライク・ダーク・メンソール」

【筆者の独自評価】香り:●●●●●、コク:●●●●●、メンソールの強さ:●●●●●

【筆者の独自評価】香り:●●●●●、コク:●●●●●、メンソールの強さ:●●●●●

「ダーク・タバコ」のクセの強さに、ストロングな冷感タイプの清涼感が加わった「ダーク・メンソール」。標準モードで吸ってみると、強烈な冷感メンソールの刺激がのど奥をヒットして、鼻の奥までスースーに。油断していたらむせてしまう強烈さだ。いぶした香りのダーク系のタバコ臭が上手にマスキングされている分、吸いやすい。

「ブーストモード」で吸うと、メンソールがほどよく飛んで、タバコ味が前面に。濃くてキツくて、罪深い味わいだけど、タバコ葉の旨味たっぷりにおいしく吸える。

硬派で“イケメン”な基本メンソール!/「ラッキー・ストライク・メンソール」

【筆者の独自評価】香り:●●●●○、コク:●●●●○、メンソールの強さ:●●●●○

【筆者の独自評価】香り:●●●●○、コク:●●●●○、メンソールの強さ:●●●●○

せわしくなりがちなカプセルタイプではなく、落ち着いて味わえる王道メンソール。

「標準モード」で味わうと、ペパーミントの辛さが思ったよりも強くてびっくり。ただ激辛というほどではなく、爽快な印象。「ラッキー・ストライク」ならではのスモーク風味はあまり感じず、吸いやすい。

3吸い目くらいから清涼感は落ち着き、タバコ葉の旨味を感じる王道メンソールタバコの味わいに。品のよい味わいが持続する。

「ブーストモード」では、ノド奥がビリビリする辛口メンソールに変身。まさに目が覚める刺激。吸い終わったあとも、しばらくの間、呼気がメンソール風味だった。とはいえ、わずかにハーバルな苦みも感じられ、これはなかなか硬派でイケメンなメンソールタバコ味だと思う。

▼ラッキー・ストライク/フレーバーメンソールタイプ/各450円(20本入り)

ペパーミント×ベリーのカプセル搭載!/「ラッキー・ストライク・ベリー・メンソール」

【筆者の独自評価】香り:●●●●○、コク:●●●●○、メンソールの強さ:●●●●○

【筆者の独自評価】香り:●●●●○、コク:●●●●○、メンソールの強さ:●●●●○

「ベリー・メンソール」はカプセルタイプで、人気の高いベリー系のフレーバーメンソール。「標準モード」で味わってみると、ほのかな甘酸っぱさのベリーメンソールタバコ味がおしゃれだ。カプセルを弾けさせると、みずみずしい紫色の果実を思わせる味わいが広がって、気分が大きく変わる。

「ブーストモード」では、口の中全体にペパーミントの辛さが広がり、後味にベリー。これもウマい。カプセルを炸裂させると、強烈なベリーメンソールに。カプセルを潰したほうが抜群においしい。

ほどよい清涼感とトロピカル風味がウマい!/「ラッキー・ストライク・イエロー・メンソール」

【筆者の独自評価】香り:●●●●●、コク:●●●○○、メンソールの強さ:●●●●○

【筆者の独自評価】香り:●●●●●、コク:●●●○○、メンソールの強さ:●●●●○

トロピカルフルーツのアロマを感じながら「標準モード」で吸ってみると、ベースの「ダーク・タバコ」特有のいぶした風味が、ほどよい冷たさのメンソールとフルーティーさで上手に中和されているのがわかる。しかし後半は、メンソールが抜けるとともに、スモーキー感が強まり、南国テイストが引っ込んでしまうところが残念だった。

「ブーストモード」で吸うと、高温でメンソールがほどよく飛んで、パイナップル的なアロマが前面に出てきておいしい。後半は、「ダーク・タバコ」のロースト感が強くなるのだが、アロマと相性がよく、意外と気にならずにおいしく楽しめた。

▼ネオ/レギュラータイプ/各540円(20本入り)

蜂蜜を加えて仕上げた濃厚な重量級/「ネオ・タバコ・オーク・スティック」

【筆者の独自評価】香り:●●●●●、コク:●●●●●、強さ:●●●●●

【筆者の独自評価】香り:●●●●●、コク:●●●●●、強さ:●●●●●

「ネオ・タバコ・オーク・スティック」は、オーク樽特有の深みのある樹木アロマが特徴で、ウイスキーに近い印象。国産蜂蜜を加えて仕上げており、濃厚で重いタバコ味だ。とにかく、キツめが吸いたい人用だが、クセは強いので吸う人を選ぶ。

「ブーストモード」で味わうと、辛みとうまみが強くなるが、同時にニオイが凶暴に。吸い殻もとても臭い。

焙煎し立てのコーヒー豆のような香ばしさ/「ネオ・テラコッタ・タバコ・スティック」

【筆者の独自評価】香り:●●●●○、コク:●●●●○、強さ:●●●●○

【筆者の独自評価】香り:●●●●○、コク:●●●●○、強さ:●●●●○

コーヒーとハニーで仕上げた濃厚系。焙煎豆のような香ばしさが、タバコ葉本来の香ばしさと合わさり、ほどよい酸味とともにウマさを演出している。

ただ、「ブーストモード」で味わうと、辛みがグンと前に出てノドの奥がビリビリ。熱がスティック全体に回った後の、ふくらみのあるうまみがおいしいのだが、「ブーストモード」なので3分で終了してしまうのが惜しい。

▼ネオ/メンソールタイプ/各540円(20本入り)

シンプルなメンソールタイプ/「ネオ・フレスコ・メンソール・スティック」

 【筆者の独自評価】香り:●●●○○、コク:●●●●○、メンソールの強さ:●●●●●

【筆者の独自評価】香り:●●●○○、コク:●●●●○、メンソールの強さ:●●●●●

北海道で収穫された国産ミントを使用。甘さを抑え、わずかな苦みを感じるキリッとした味わいが特徴だ。メンソールをシンプルに吸いたい時におすすめ。

「ブーストモード」で味わうと、清涼感と苦みがアップして、切れ味のよさが際立つ。

重めの冷感メンソール/「ネオ・フリーズ・メンソール・スティック」

【筆者の独自評価】香り:●●●○○、コク:●●●●○、メンソールの強さ:●●●●●

【筆者の独自評価】香り:●●●○○、コク:●●●●○、メンソールの強さ:●●●●●

北海道産ミントを使用したカプセルメンソールタイプ。辛みよりも冷感を中心とした、重めのメンソール感が楽しめる。カプセルを潰すと、味の厚みも出て、タバコ葉のうまみとマッチする。

「ブーストモード」で味わうと、ノドの奥が痛くなるほどの強烈な刺激の圧がやって来る。さらにカプセルをはじけさせた後のほうが、マイルドに感じた。

▼ネオ/フレーバーメンソールタイプ/各540円(20本入り)

ブルーベリー×ストロベリー/「ネオ・ブリリアント・ベリー・スティック」

【筆者の独自評価】【筆者の独自評価】香り:●●●●●、コク:●●●○○、メンソールの強さ:●●●●○

【筆者の独自評価】【筆者の独自評価】香り:●●●●●、コク:●●●○○、メンソールの強さ:●●●●○

人気のベリー系カプセルメンソール。パッケージを開けた瞬間、ブルーベリーのアロマが飛び出してくる。そこに福岡産のいちごのフレーバーも加えられているのだとか。蒸気を吸い込むと、フレッシュなフルーティーさが感じられてウマい。

「ブーストモード」で味わうと、フルーティーさが飛び気味になるが、カプセルを潰せば、ジューシーなベリー感を味わうことができた。この組み合わせは、意外とアリ。

異国感の控えめのトロピカル風味/「ネオ・トロピカル・スワール・スティック」

【筆者の独自評価】香り:●●●●○、コク:●●○○○、メンソールの強さ:●●●●○

【筆者の独自評価】香り:●●●●○、コク:●●○○○、メンソールの強さ:●●●●○

トロピカルフルーツをベースに、山梨県産の桃フレーバーを加えたカプセルメンソールタイプ。辛みのある清涼感に、ほどよいフルーティーなアロマをバランスよく組み合わせており、異国感は控えめで吸いやすい。カプセルを潰すと、桃感が一気に強まる。

「ブーストモード」で味わうと、フルーティーさが飛んでしまう。さらにカプセルを潰すと、ミントの苦みが強まり、大人のおいしさに。

パイン×ベリー×梅/「ネオ・パイナップル・ベリー・ミックス・スティック」

【筆者の独自評価】香り:●●●●●、コク:●●●○○、メンソールの強さ:●●●●○

【筆者の独自評価】香り:●●●●●、コク:●●●○○、メンソールの強さ:●●●●○

パインにベリー、さらに和歌山県産の梅という組み合わせが斬新なダブルカプセルメンソールタイプ。カプセルを次々と潰して楽しめる。

最初は、ほんのりベリー味。カプセルをひとつ潰すと、少しケミカルな強めのパインが加わる。もうひとつのカプセルを潰すと、梅の風味が加わり、全体がまとまっておいしくなる。

「ブーストモード」だと、パインのケミカルさは消えるのだが、複雑で人を選ぶ味わいに。

シトラス×メロン×柚子/「ネオ・メロン・シトリック・ミックス・スティック」

【筆者の独自評価】香り:●●●●●、コク:●●●○○、メンソールの強さ:●●●●●

【筆者の独自評価】香り:●●●●●、コク:●●●○○、メンソールの強さ:●●●●●

シトラス(柑橘)とメロンのダブルカプセルを搭載し、徳島県の柚子で仕上げたフレーバーメンソールタイプ。最初はほんのりフルーティーな酸味を感じるメンソール。カプセルをひとつ潰すと、フレッシュなシトラス感が加わっておいしい。そして2つめのメロンのカプセルをはじけさせると、温かいメロンという難しい味になり、ちょっと後悔……。

「ブーストモード」で味わうと、メンソール感はMAXに。ただ、カプセルを潰した後の味の感想は同じだった。

▼クール・エックス・ネオ/メンソールタイプ/各520円(20本入り)

「クール」ならではのハーバルな清涼感/「クール・エックス・ネオ・マックス・メンソール」

【筆者の独自評価】香り:●●●●○、コク:●●●●●、メンソールの強さ:●●●●●

【筆者の独自評価】香り:●●●●○、コク:●●●●●、メンソールの強さ:●●●●●

「ネオ」のブランドのひとつとして展開されているのが、世界的なメンソールタバコブランド「クール(KOOL)」。「ネオ」の中では、価格が安いシリーズだ。

「クール・エックス・ネオ・マックス・メンソール」は、北海道産ミントを使用したカプセルメンソールタイプで、パッケージを開けると、スティックから実に甘い香りがする。

実際に吸うと、あまり甘みは強くない、ハーバルなメンソール味。カプセルを潰すと、さらにメンソールは強力になり、同時にケミカル臭も感じてしまうが、全体的には重みとうまみのある味わいだ。

「ブーストモード」では苦みが強くなり、シャープな味わいに。ノドから鼻まで涼しくなる。タバコ葉のうまみもあり、「クール」的なおいしさを感じることができた。

タバコ味がしっかり味わえるメンソール/「クール・エックス・ネオ・フレッシュ・メンソール」

【筆者の独自評価】香り:●○○○○、コク:●●●○○、メンソールの強さ:●●●●○

【筆者の独自評価】香り:●○○○○、コク:●●●○○、メンソールの強さ:●●●●○

北海道産ミントを使用した、キリッと落ち着いたメンソール味。シンプルで飾り気のない清涼感とタバコ葉のうまみのバランスが見事で、フレッシュ感も備わっている。きちんとタバコ味のするメンソールタイプが好みな人におすすめ。

「ブーストモード」で味わうと、苦みが加わって清涼感がノドに食い込むように強くなる。

▼クール・エックス・ネオ/フレーバーメンソールタイプ/各520円(20本入り)

南国トロピカルカクテル風味/「クール・エックス・ネオ・モヒート・ベリー・メンソール」

【筆者の独自評価】香り:●●●●●、コク:●●●○○、メンソールの強さ:●●●●●

【筆者の独自評価】香り:●●●●●、コク:●●●○○、メンソールの強さ:●●●●●

「クール・エックス・ネオ」シリーズに追加されたカプセル付きフレーバーメンソールタイプで、メンソールには北海道産ミントを使用。トロピカルな風味で人気のサマーカクテル「モヒート」をテーマに、ベリーを加えて仕上げている。「通常モード」ではミントが強く、ライムやミント、ベリーの味は感じにくかった。しかし、カプセルをつぶすと、一気にジューシーなライム感が加わり、清涼感とともにモヒート味に。

「ブーストモード」で吸うと、冷感タイプの辛いミントの刺激がアップ。そこにライム感が加わるが、ベリーはやはり感じにくい。ところが、カプセルをつぶすと、カクテル感が一気に炸裂。メンソール、ライム、ラム酒感が一気にコントラストを上げて襲いかかる。タバコ葉のうまみを含んだ鮮烈なライムの酸味と、ミントの辛みがどこかアルコールっぽくも感じ、実にウマい。

果皮感強めで甘みは少ない大人の味/「クール・エックス・ネオ・ベリー・ベリー・メンソール」

【筆者の独自評価】香り:●●●●○、コク:●●●●○、メンソールの強さ:●●●●●

【筆者の独自評価】香り:●●●●○、コク:●●●●○、メンソールの強さ:●●●●●

「クール・エックス・ネオ」シリーズに追加されたカプセル付きフレーバーメンソールで、人気のベリーメンソールタイプ(北海道産ミントを使用)。「通常モード」では、シンプルなメンソールタバコ味でベリー風味は控えめ。カプセルをつぶすと、ベリー感が広がるのはよいが、少々香料が強過ぎるのか、ケミカルな印象だ。

いっぽう、「ブーストモード」では、ペパーミントな辛さがガツンと来て驚いた。刺激がかなり強いのでむせないように注意。吐き出す蒸気にいい感じでベリー感が含まれおり、息がキレイになるガムのような味わいに。クライマックスは、カプセルをつぶした後にやって来る。ジューシーな紫色のぶどう感が広がるが、果皮感強めで甘みは少ないという大人の味わいがいい。おそらく高温で香料のクセが揮発したのだろう、ケミカル感も減り、一気に吸いやすくなった。後味もさわやかで、優秀なリフレッシュタバコ味だ。

▼ケント/レギュラータイプ/各500円(20本入り)

ほどよい酸味でうまみが感じやすい/「ケント・ネオスティック・トゥルー・リッチ・タバコ」

【筆者の独自評価】香り:●●●○○、コク:●●●●●、強さ:●●●●●

【筆者の独自評価】香り:●●●○○、コク:●●●●●、強さ:●●●●●

廉価版「ケント」シリーズの中で最高喫味なのが、「ケント・ネオスティック・トゥルー・リッチ・タバコ」だ。辛めのタバコ味がベースで、ほどよい酸味がうまみを感じやすくしている。蒸気からは不思議と、ケムリ感を感じられるのも特徴だ。

「ブーストモード」で味わうと、辛さはそのままに、うまみと深みが加わった。紙巻きタバコから乗り換えるのに適した味わいだと思う。

マイルドだがタバコ葉のうまみはしっかり/「ケント・ネオスティック・トゥルー・タバコ」

【筆者の独自評価】香り:●●○○○、コク:●●●○○、強さ:●●●●○

【筆者の独自評価】香り:●●○○○、コク:●●●○○、強さ:●●●●○

「トゥルー・リッチ・タバコ」のクセをそぎ落とした印象を受けたのが、「ケント・ネオスティック・トゥルー・タバコ」。全体的にマイルドではあるが、タバコ葉の酸味やうまみを感じられてウマい。

「ブーストモード」で味わうと、蒸気にいがらっぽさが加わり、紙巻きタバコ感が楽しめた。

バニラ風味レギュラー/「ケント・ネオスティック・トゥルー・リッチ・クリア」

【筆者の独自評価】香り:●●●●●、コク:●●●○○、強さ:●●●●○

【筆者の独自評価】香り:●●●●●、コク:●●●○○、強さ:●●●●○

パッケージを開けると、乾燥したタバコ葉の香ばしさとバニラ風味が合わさって、紙巻きタバコのようなエモーショナルな香りがした。「通常モード」で加熱し、スティック全体に熱が十分に回ると、バニラの香りが色濃く広がる。このシガー感は面白い。

ただ、実際の味わいは甘いわけではなく、キリッとしたタバコ味。バニラはタバコ臭さをマスキングする役割のようだ。「ニオイを軽減」しているとのことだが、ニオイ自体を軽減するのではなく、バニラでカバーしている感じ。後半になると、バニラ風味がクドく感じてしまった。

ところが、「ブーストモード」で吸ってみたところ、印象は一転。バニラ風味が軽く揮発して、甘い香りのジェントルなタバコ味になった。強めなノドへのキックを感じるいっぽう、エッジの効いた蒸気はケムリっぽい。紙巻きタバコに近いフィールで、実に罪深きウマさだ。

▼ケント/メンソールタイプ/各500円(20本入り)

ストレートにノドの奥を直撃/「ケント・ネオスティック・トゥルー・リッチ・メンソール」

【筆者の独自評価】香り:●●○○○、コク:●●●●○、メンソールの強さ:●●●●●

【筆者の独自評価】香り:●●○○○、コク:●●●●○、メンソールの強さ:●●●●●

スペアミント的な甘さが感じられるのが、「ケント・ネオスティック・トゥルー・リッチ・メンソール」。苦みが際立つメンソールタバコ味で、ストレートにノドの奥を直撃するミント感が潔い。

「ブーストモード」で味わうと、そこにビリビリしたシャープな刺激が加わった。

タバコ味とのバランスがよいメンソール/「ケント・ネオスティック・トゥルー・メンソール」

【筆者の独自評価】香り:●●○○○、コク:●●●○○、メンソールの強さ:●●●●○

【筆者の独自評価】香り:●●○○○、コク:●●●○○、メンソールの強さ:●●●●○

冷涼感と清涼感のバランスがよいのが、「ケント・ネオスティック・トゥルー・メンソール」。メンソールの刺激は少々弱いのだが、その分、タバコ味とのバランスがとてもよい。

「ブーストモード」で味わうと、ミント感が強力になり、目の覚める1服に。

▼ケント/フレーバーメンソールタイプ/各500円(20本入り)

ほんのりベリー風味/「ケント・ネオスティック・トゥルー・ベリー・ブースト」

【筆者の独自評価】香り:●●●○○、コク:●●●●○、メンソールの強さ:●●●●○

【筆者の独自評価】香り:●●●○○、コク:●●●●○、メンソールの強さ:●●●●○

廉価版「ケント」シリーズで唯一のフレーバーメンソールタイプ。引き締まった苦みのあるメンソールとタバコ味をメインに、ほんのりベリー風味を付け足した、バランスのよい味仕立てだ。

「ブーストモード」で味わうと、ノドの奥が痛いくらいに刺激的。ただ、ベリー感はいささか飛び気味に。

マスカット風味のメンソール「ケント・ネオスティック・トゥルー・リッチ・グリーン」

【筆者の独自評価】香り:●●●○○、コク:●●○○○、メンソールの強さ:●●●●○

【筆者の独自評価】香り:●●●○○、コク:●●○○○、メンソールの強さ:●●●●○

スティックをよく嗅いでみると、なるほど、マスカットの風味だ。「通常モード」で味わうと、爽快な清涼感がノド奥まで届く。吐き出した蒸気には、マスカットの甘い風味。ただ、熱いマスカットの香りには違和感を感じた。ケミカル感もあり。

「ブーストモード」で味わってみる。マスカット風味のケミカルさがいい具合に飛んで、ほのかな酸味が際立ち、フルーティーなフレーバー系メンソールに変身した。これならウマい。

【まとめ】気取らずラフにタバコを楽しみたい庶民の味方!

デバイス代の安さに定評がある「グロー・ハイパー」シリーズは、専用タバコスティックにおいても庶民の味方だ。「ラッキー・ストライク」は、過去にタイムトラベルしたかのような20本入り450円がうれしい。

「グロー・ハイパー」の特徴は気軽さだ。他社のハイエンドモデルを選び、価格が高いスティックを吸うのも楽しいが、やはりコストはかさむので、気軽に一服とはいかなくなってしまう。

「グロー・ハイパー」シリーズ専用スティックは、最近の潮流でいくと、ニオイはキツめに感じるが、紙巻きタバコに比べればやはりニオイはだいぶ抑えられている。

また、フィルター内のカプセルを潰して喫煙途中で味変できる「カプセル・メンソール」は、「グロー」のお家芸。これが楽しめるから「グロー」を選ぶという人も多い。バリエーションも10種類と選択肢も多い。

もちろん、「ラッキー・ストライク」や「クール」「ケント」という古きよき時代から続くブランドを愛する紙巻きタバコユーザーとっては、加熱式タバコへの乗り換え先として、最有力候補になるだろう。

清水りょういち

清水りょういち

元「月刊歌謡曲(ゲッカヨ)」編集長。今はめおと編集ユニット「ゲッカヨ編集室」として活動。家電や雑貨など使って楽しい商品のレビューに命がけ!

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