こんにちは。ガンプラマニアのポッチです! 「ポッチのガンプラ+」というブログで、ほぼ毎日ガンプラのレビューをしています。
2022年2月11日に「MG 1/100 ドム」が発売されましたね。ドムが最新フォーマットにて生まれ変わり、高クオリティのガンプラに仕上がっていました。今回はそんな「MGドム」を見つつ、過去に発売された「HGUC 1/144 ドム/リック・ドム」「SDガンダムGジェネレーション42 ドム」と比較しながら、それぞれの特徴を紹介していきたいと思います!
今回チョイスしたのは、2022年発売の「MG 1/100 ドム」と、既存の「HGUC 1/144 ドム/リック・ドム」「SDガンダムGジェネレーション42 ドム」の3体
発売された年も違えばスケールも違うので、それぞれの違いを見ていきたいと思います!
MG版は今年発売ですが、1/144スケールの「HGUCドム」は2006年発売ということで16年前のガンプラとなります。また、HG版はドム/リック・ドムの選択式となり、好きなほうで組むことができるのが最大のセールスポイント。いっぽう「SDガンダムGジェネレーション42 ドム」は、その名の通りプレイステーションで発売されたゲームソフト「SDガンダム GGENERATION-F」つながりのガンプラで、発売は2000年。
今回チョイスした3体のドムは、スケールが大きいほど新しいフォーマットのガンプラになりますね。
さっそくですが、まずは違いをアップで見ていきましょう。
アップで比較。SD版はモノアイ周りがシールで、モノアイも可動しないシンプルな作り。HG版とMG版はクリアパーツが使用されており、赤いパーツやヘルメット自体を外すことでモノアイを動かすことができます
脚部を比較。ドム特有のボリューム感のある脚部が再現されています。SD版のみ、黒い部分にシールを多用します
ドムといえば、ジャイアント・バズ。それぞれで成形色が変更されているほか、MG版ではグリップをつかむ位置を2か所から選ぶことができます。HG版はグリップ自体を引き出すことができ、無理なく構えることができるのが特徴ですね
まずはザッと見ていきましたが、SD版はホイルシールを多用するものの、低価格キットながらよくできた造形で再現されています。HG版はドムのみならずリック・ドムを組むことができることからコストパフォーマンスにすぐれており、MG版は圧巻の色分け・ディテールで隙がない作りをしている印象です。それではMG版、HG版、SD版を個別で見ていきましょう。
まずは気になるファンも多いと思う、2022年発売の最新フォーマット版「MG 1/100 ドム」から見ていきます
今年発売された「MGドム」。実はドムのMG版は1999年にも発売されており、今回はその一部ランナーを流用しつつ新規金型やパーツ更新によりアップグレードされた内容になっています。具体的には腰部や腕部などの外装部分が改良されており、特に腕部は肩と前腕のつながりが自然に見えるよう形状修正しつつ、肘の関節構造が刷新されており、大幅にパワーアップしています。
元々マッチョな体型というのもありますが、1/100スケールで再現されているためかなりの存在感です。武装はジャイアント・バズをはじめ、ラケーテン・バズ、シュツルム・ファウストなど豊富な武装が付属
後ろ姿。背中にはヒート・サーベルをマウントでき、サーベル部分は黄色の成形色で再現されています
モノアイはクリアピンクのパーツで再現されており、内部ディテールも細かいです。ヘルメット部分のパーツを外せば、モノアイを指で簡単に動かすことができます。また、モノアイ表面には無色のクリアパーツが使用されています
肩を前に引き出す構造が追加され、ジャイアント・バズやラケーテン・バズを違和感なく構えることができるようになりました。また、コクピットハッチは開閉します。ここの作りはSD版ではもちろん、HG版でも再現されていない部分なのでMG特有の作りと言えそうです
特に可動域が大幅に強化されており、肩の引き出しギミックをはじめ、ポーズ付けの自由度がうならされる内容になっていました!
ヒート・サーベルを構えるドム! ハンドパーツはすべての指が可動するタイプのものが付属し、手のひらと武器の凹凸を合わせることによりガッチリと持たせることができます
武器はこのようにお互いの凹凸部分を接続するタイプ。ジャイアント・バズの場合、持つ部分を2か所から選べます
ジャイアント・バズのほか、ラケーテン・バズも付属。両手でダブルバズーカ状態を再現することもできます
大迫力! スタンドは、アクションベース4の股間止め「ACB-4B(9)」に対応しています。脚部を少し外側へ開き、その溝に引っかけるようにして展示します
MG版はさすが2022年発売ということもあり、色分け・可動ギミックにすぐれた内容ですね。武器もポロリせず、ストレスフリーかつ完成形と言っていいクオリティで立体化されていました。一部旧MG版のランナーが流用されているものの、古さはまったく感じない最新フォーマット仕様で作られています。
いっぽうのHGUC1/144スケール版は、前述した通り「ドム」「リック・ドム」を選択式で組めるコンバーチブルキットになります。実はこのHGUC版、3体セットの「HGUC 1/144 MS-09 ドム 黒い三連星 トリプルドムセット」も発売されていて、仕様が異なっているのが特徴です。
こちらは単体の「HGUC 1/144 ドム/リック・ドム」。2006年に発売と、もはや16年前のガンプラになりますが、合わせ目が少なくモノアイ周りにクリアパーツが採用されているなど今のガンプラ目線でも通用するクオリティで立体化されています
こちらがセット版の「HGUC 1/144 MS-09 ドム 黒い三連星 トリプルドムセット」
このセット版はまさに「黒い三連星仕様」となっており、ドムが3体同梱されるほか、「ジェットストリームアタックを再現するための台座・拳パーツ」や「ガイア・オルテガ・マッシュのマーキングシール」が付属します。単体版とどこが違うのか、ドムとリック・ドムの違いなどを含めてスッキリさせていきましょう。
まずは全身を比較。左がトリプルドムセット、右が単体版をリック・ドムで組んだ状態です。パッと見で成形色が変更されているのが見て取れますね
細かな点ですが、トリプルドムセットに同梱するヒート・サーベルは3本中1本だけ色がブルーで再現されています。これはアニメの劇中で、ジェットストリームアタックでガイアが青いヒート・サーベルを持っていたのを再現している形ですね
ドムとリック・ドムの違いは、「地上用」か「宇宙用」かです(ドムが地上用、リック・ドムが宇宙用)。ガンプラ的にも、背中と腰部リアスカートの形状が異なっています
足裏のパーツが違うのも特徴です。ドムでは「ホバー・ユニット」、リック・ドムでは「バーニア・ユニット」を装備しています
単体版とトリプルドムセットでは、まず成形色が変更されているのが特徴です。また、トリプルドムセットではリック・ドムを組むことができません。単体版で付属したビーム・バズーカも同梱しませんが、そのかわりに「ジェットストリームアタック再現用の拳パーツ(オルテガハンマー)と台座」、「黒い三連星のマーキングシール」が同梱します。
このように、ガイア(25)マッシュ(60)オルテガ(12)のマーキングシールが同梱。ドム自体は同じものです
ジャイアント・バズのエフェクトパーツも付属。これはうれしいオマケ品ですね!
ジェットストリームアタックを再現! こちらがトリプルドムセットの売りである専用台座です
黒い三連星ファンなら、迷うことなくトリプルドムセットの購入をおすすめします!(今はなかなか入手できませんが……)
青いヒート・サーベルと、オルテガハンマー(拳パーツ)をアップで
ガンダムと一緒に飾ると、テンションがブチ上がります(使用しているのは「HGUC191 RX-78-2ガンダムREVIVE版」)
HG版は、このような遊び心のあるセット品が発売されているのが特徴かもしれません(「HGUC RX-78-2ガンダム」は同梱しないのでご注意を)
HGUC版の単品版はドムとリック・ドムどちらか再現できるのが売り。トリプルドムセットは、ジェットストリームアタック状態で展示できるのがセールスポイントとなります。それでは最後に、SD版を見てみます。
SD版はシールを多用していたりモノアイが非可動だったりしますが、頭部や腰を動かすことができ、腕も大きく広がります
今回紹介したドムの中では圧倒的に安いので、気軽にドムを組みたいファンの方はSD版もおすすめです! とにかくカワイイので、癒し効果もあると思われます(笑)
スケール違いのドムでディスプレイ
いかがでしたでしょうか。最新フォーマットのMGドムのクオリティはもちろん、HG版ではリック・ドムが再現でき、セット版ではジェットストリームアタックが再現できます。SD版は圧倒的な安さでかわいいドムがサクっと組めてしまうのが魅力的。
昔から「ドムのガンプラに外れはない!」という噂をよく聞きましたが、実際それぞれのスケールを個別で見ていても、その言葉に偽りなしの内容になっていると思います。次はRG(リアルグレード)が来そうな気もしますね。ドムファンとしてはRG版の発売を期待しつつ、じっくりと待ちたいと思います! 最後に、あなたはどのドムが好みでしたでしょうか……!?
ガンプラレビューサイト「ポッチのガンプラ+」の管理人でガンダムマニア。都内で出版・コンサル系の会社を経営しております。【ポッチのガンプラ+】https://gunplapocchi.com/