アニメの再現にこだわる、ガンダムの可動フィギュアシリーズ「ROBOT魂 ver. A.N.I.M.E.」に、「RGM-79(G) 陸戦型ジム」が登場しました。数ある「ジム」の機体バリエーションの中でも異質な存在で、個人的には主役機と言っていいほどのかっこよさだと思っています。“やられ役”感がまったくない「陸戦型ジム」の魅力をぜひご覧ください。
地上戦に特化した、ミリタリー感満載の「ジム」です
「陸戦型ジム」は、1996年に発売されたOVA「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」に登場する、地球連邦軍所属のモビルスーツ。テレビシリーズ「機動戦士ガンダム」の劇中とほぼ同時期に地球上で活躍した機体で、主力量産機「ジム」の陸戦型仕様です。しかし、実は「ジム」よりも「陸戦型ジム」のほうが先に開発、量産されており、「ジム」とは構造上の共通点はほぼありません。むしろ、同作品に登場する「陸戦型ガンダム」との共通点が多い機体です。
陸戦仕様独特のカラーリングを忠実に再現。細部までしっかりと立体化されていて、文句なしのクオリティです
「量産型ジム」(写真右)と並べると一目瞭然の異質さ。同じ「ジム」ですが、系統がまったく異なります
同時期に開発され、生産ラインも共有していた「陸戦型ガンダム」(写真左)と並べると、こちらにかなり似ていることがわかりますよね
「ROBOT魂 ver. A.N.I.M.E.」シリーズも6年目に突入しましたが、可動の技術や安定性、ディテールなどが年々進化しているのを感じます。今回の「陸戦型ジム」も、最新のクオリティに仕上がっていました。
膝立ちも余裕で実現する可動域の広さ。フロントアーマーなどの干渉も少ないです。頭部が大きく上を向き、肩アーマーも引き上げられるので、見上げるようなポージングも可能
また、武装やエフェクトパーツの豊富さも本シリーズの魅力です。武装は「ビーム・ライフル」に「100mmマシンガン」、「ビーム・サーベル」はクリアピンクの刃2本と湾曲刃が1本。シールドは2種類付属します。交換用の手首は、左右各4種類。注目は、「ROBOT魂 ver. A.N.I.M.E.」シリーズでも珍しい「ハイパー・ハンマー」が付属していること。さらに、「ビーム・ライフル」の発射エフェクトも付属しており、まさに盛りだくさんです。
付属パーツが多く、プレイバリューが高いです
「100mmマシンガン」や「ショート・シールド」は「陸戦型ガンダム」と共通ですね(写真左)。「ガンダム」や「ジム」が持つ通常のシールドも付属(写真右)。マーキングシールが付属しているので、デコレーションすることも可能です
「ビーム・ライフル」は発射エフェクト付き
「ビーム・サーベル」は劇中同様、脚のハッチを開いて取り出します(写真左)。湾曲刃のエフェクトを使えば、躍動感のあるポージングが可能(写真右)
こちらが「ハイパー・ハンマー」。チェーンも本格的です。「ROBOT魂 ver. A.N.I.M.E.」シリーズ中で、この武器が付属するのは3製品だけ!
アタッチメントを使えば、リアアーマーに収納可能です(写真左)。別のアタッチメントを使えばライフル類もマウントできます(写真右)
武装の豊富さや、安定した可動でプレイバリューの高い「陸戦型ジム」。最近の「ROBOT魂 ver. A.N.I.M.E.」シリーズは、股関節がユルユルにならず、安定したディスプレイができるのも進化ポイントですね。
陸戦型なので、ジオラマのようなディスプレイで飾るのが楽しいと思います。
同シリーズの「ホバー・トラック」と並べて、劇中のワンシーンをアレンジしてディスプレイ
以前紹介した、「破壊されたビル」のジオラマパーツを使えば、地上戦の雰囲気が出ます
地上を走って移動する劇中シーンを再現
そしてザクとの戦闘へ! もはや主役機と言ってもいいくらいのかっこよさ
テーマやストーリー性を持たせてディスプレイするのが楽しいです
優秀な可動と、付属パーツの豊富さで、さまざまなシチュエーションを想像しながらディスプレイを楽しめます。
「陸戦型ジム」は、OVA「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」でしか活躍を見られませんが、「量産型ジム」のような“やられ役”感はまったくないですね。スタイルの無骨さやカラーリングなど、「ジム」であって「ジム」でないかっこよさがあり、本キットはそのスタイルを忠実に再現していました。
「陸戦型ガンダム」との相性のよさは言うまでもなし!
「ROBOT魂 ver. A.N.I.M.E.」における「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」シリーズの展開は、いよいよ主役機とも言うべき、「グフカスタム」と「ガンダムEz-8」の発売が控えています。楽しみに待ちたいですね。
趣味も仕事もゲーム漬けだった人生から脱却を図り模索中。ホビーや生活雑貨記事などを書かせていただきます。