JTの高温加熱式タバコデバイス「Ploom X(プルームX)」で使用するカプセルメンソールタイプの専用タバコスティック「オプション」シリーズに、4種類目の「メビウス・オプション・レッド」が追加された。
「オプション」シリーズと言えば、天然メンソールを100%使用し、フィルター内のカプセルを弾けさせることで本格フレーバーを楽しめるシリーズ。ヘビースモーカーの筆者が、その新作の味わいを確かめてみた。
2022年9月2日より順次、全国のコンビニエンスストアおよびタバコ販売店などで発売される「メビウス・オプション・レッド」。20本入り570円(税込)。旧機種「プルーム・エス」でも使用可能だ
JTの高温加熱式タバコデバイスのフラッグシップモデル「プルームX」で使用できる専用タバコスティックは現在、新作「メビウス・オプション・レッド」を合わせると、メンソール系12種とレギュラー系4種の全16種類。銘柄は、定番の「メビウス」と、低価格シリーズ「キャメル」の2種類で、今回紹介するのは「メビウス」の中の「オプション」シリーズの新作だ。
「オプション」シリーズの特徴は、フィルター内にカプセルが仕込まれており、それをつぶすことで味変できるカプセルメンソールタイプということ。すでにベリーメンソール味の「オプション・パープル」と、シトラスメンソール味の「オプション・イエロー」、そして「オプション・マスカットグリーン」の3種類が展開済みだ。
「オプション」シリーズのこだわりは、JTではおなじみの天然メンソールを100%使用することでボタニカルなメンソール味に仕上げていること。また、そこに追加されるカプセルの風味も、ケミカル感が少なく、自然なフレーバーを生み出している。さらに、各フレーバーに合わせ、タバコ葉のブレンド自体も見直しているというから、手間がかかっている。
写真左から新作の「メビウス・オプション・レッド」、既存品の「オプション・マスカットグリーン」、「オプション・パープル」、「オプション・イエロー」。「マスカットグリーン」のみ微妙なところだが、製品名は基本的にフルーツ名ではなく、色名で統一されている
カプセルをつぶしたところ。フィルターが潰れたままだと吸いにくいので、指で形を整えてから楽しもう
真っ赤というよりピンク寄りのアクセントカラー
ナチュラルな清涼感が特徴で、辛過ぎず、ケミカル感を感じさせないフレーバーとの上質な組み合わせがおいしい「オプション」シリーズ。今回の「メビウス・オプション・レッド」はどうなのだろう。ちなみに、今回の「レッド」は“鮮やかに弾ける、アップルカプセル"なのだとか。
パッケージを開けると、ハーブとして植えられているミントを摘んだときのような、自然な清涼感が感じられた。この時点では、リンゴ感はほぼない。実際に吸っても、自然派のメンソールが広がるのみだ。ノド奥に一気に駆け込んでくる清涼感は、辛いけれどビリビリせず、かすかな苦みがおいしい“グリーンメンソール味”である。
続いて、カプセルをつぶして味わってみる。1服目は、すりおろしリンゴのような風味を感じた。しかし、それほど強くはないフレーバーだ。さらに吸うと、今度はリンゴの甘さがふんわりと広がって、清涼感と混じり合っておいしくなった。後半にさしかかると、今度はタバコ葉の深い味わいが感じられ、リンゴは次第に脇役に徹するようになる。メンソールからアップルフレーバーに切り替わるだけかと思ったら、後半にはタバコ感強めという味変をもう1度感じられたわけである。なお、リンゴと言えば甘酸っぱさだが、「オプション・レッド」は酸味が控えめで甘みが中心だ。
天然メンソールとアップルカプセルともに、ケミカルさは感じず、吸いやすい。何よりうれしいのは、わずかな苦みをまとったタバコ葉のうまみをしっかりと感じられることだ。派手ではないが、しっかりウマい。さすが、高品質な「オプション」シリーズである。
こだわりのアップルメンソールは、地味だがウマい!
これまでの「マスカット」、「ベリー」、「シトラスフレーバー」と同様に、自然派な味わいにあふれていた「メビウス・オプション・レッド」。ただ、地味と言えば地味なので、喉がちぎれそうなほどの強刺激や、激しいコントラストを望む人にはおすすめできない。
いっぽう、ケミカルさは極力排除したい、自然なメンソール感とふんわりしたリンゴの甘さを感じたい、でもタバコ感も忘れてしまっては困るという人には、最適なスティックだと思った。
元「月刊歌謡曲(ゲッカヨ)」編集長。今はめおと編集ユニット「ゲッカヨ編集室」として活動。家電や雑貨など使って楽しい商品のレビューに命がけ!