加熱式タバコの人気ブランド「アイコス イルマ(IQOS ILUMA)」用のスティック「テリア」の新作ラッシュが止まりません。2022年11月末にはナッティーな香りが印象的な「テリア ウォーム レギュラー」が発売されましたが、2023年1月の年初にさっそく、最新のフレーバーが発表されました。しかも2製品同時であるうえ、1つは初のカプセル搭載メンソールタイプです。
左が新作の「テリア ボールド レギュラー」で、右がもう1つの新作「テリア オアシス パール」。ともに580円(税込)
発売日は、「テリア ボールド レギュラー」が2023年1月23日で、「テリア オアシス パール」が2週間後の2月6日。本稿では先立って行われた発表会の情報に加えて、実際に吸った味わいレビューをお届けします。
まずは「テリア ボールド レギュラー」から。
本製品は、これまで5種類展開されていた「レギュラーカテゴリー」に加わった新フレーバーで、どっしりとしたコク深さと、スパイスを思わせる香りが特徴です。
「テリア ボールド レギュラー」。味わいの強さは「テリア リッチ レギュラー」並みと、カテゴリーの中でもしっかりめです
なお、「テリア」シリーズはグローバルブランドですが、この「テリア ボールド レギュラー」は日本が最も早く発売される国とのこと。また、2022年の「テリア ウォーム レギュラー」発売から立て続けにレギュラーフレーバーを拡充した背景には、紙巻きタバコのシェアが関係しているそう。
というのも、紙巻きタバコでレギュラーが占める割合は40%強。今後紙巻きタバコユーザーが「アイコス イルマ」シリーズに乗り換える際、レギュラーを幅広くラインアップしていることが重要ということなのです。
イメージカラーは赤茶。レギュラーの中で最も濃い暖色のカラーリングです
吸ってみると、スパイスの香りはシナモンやクローブを思わせる甘やかな方向性。ただ、この香りは吸う前こそしっかりと感じられますが、喫煙時はそこまで強くはなく、レギュラータイプの範囲内です。いっぽうで吸味はパワフル。ウッディーで温かみのある味わいで、コクも深く十分な吸い応えです。
どっしりとした喫味と甘やかな香りが印象的
2023年2月6日発売の「テリア オアシス パール」は、初のフレーバーカプセル搭載のメンソールタイプというのが最大の特徴。なお、この「パール」シリーズは海外では先行販売されており、初のカプセルというのはあくまでも日本においての話です。
パッケージも、カプセルを表現したようなデザインが特徴的
カプセルフレーバーは、紙巻きタバコのフィルター部の知見を参考に、「アイコス」の加熱構造に最適化した仕様になっているとか。そして、既存製品との差別化に納得できたことから、今回のタイミングで日本国内販売を決定したそうです。
フィルター部のイメージイラスト
まずはカプセルをつぶさずに吸ってみました。これでも十分にメンソール感と果実味があり、香りも甘みも強めです。ほかのフレーバー系メンソールと比較しても遜色ないレベルと言えるでしょう。では、カプセルをつぶしてみるとどうでしょうか。
紫のドット部分をつぶすことで、カプセルのフレーバーが一気に広がります
おお……! これはまた世界観がガラリと変わって、フルーティー感が前面に出てきました。たとえるなら、ラズベリー、マンゴー、ライチ、桃など。さらに、ココナッツ的な南国の要素も感じられます。どこかフルーツ味のガムを思わせる、きわめてジューシーなテイストで、これなら「テリア オアシス パール」に乗り換える人は多そうな気がします。
喫味の強さはそこそこ。カプセルをプチッとやることで、メンソールの爽快感もアップし、春夏を思わせる高揚感を漂わせます
特にカプセル入りタイプは、日本未発売のフレーバーもあるということで、今後の展開にも注目です
「テリア ボールド レギュラー」の乗り換え案内は、「テリア レギュラー」、「テリア スムース レギュラー」、「テリア ウォーム レギュラー」が最も該当。また、「アイコス 3 デュオ」や「アイコス 3 マルチ」専用のタバコスティックであれば、「マールボロ ヒートスティック レギュラー」や「マールボロ ヒートスティック スムース レギュラー」、「ヒーツ ディープ ブロンズ」や「ヒーツ ピュア ティーク」を吸っている人も、「テリア ボールド レギュラー」への乗り換えを検討してもよいと思います。
そして「テリア オアシス パール」は、「テリア トロピカル メンソール」や「テリア フュージョン メンソール」が該当。「アイコス 3 デュオ」、「アイコス 3 マルチ」専用のタバコスティックであれば、「マールボロ トロピカル メンソール」や「マールボロ フュージョン メンソール」、「ヒーツ トロピカル イエロー」や「ヒーツ フレッシュパープル」が乗り換え対象だと思います。
食の分野に詳しいライター兼フードアナリスト。雑誌とWebメディアを中心に編集と撮影をともなう取材執筆を行うほか、TVや大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活動中。