レビュー

シリーズ最軽量! 超薄ボディの新作「グロー・ハイパー・エア」は使い心地も軽やか

2023年6月19日、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(以下、BAT)が展開する加熱式タバコデバイス「グロー・ハイパー」シリーズから、シリーズ最軽量のデバイス「グロー・ハイパー・エア(glo hyper air)」が発売された。その使い心地をさっそくレビューしてみた。

BAT「グロー・ハイパー・エア」。メーカー希望小売価格は1,980円(税込)。2023年6月19日より「glo & VELOオフィシャルオンラインショップ」「Amazon.co.jp」「公式glo Yahoo!店」「公式glo楽天市場店」にて発売開始。そして2023年7月18日からは、全国の主要コンビニエンスストアやタバコ販売店にて順次発売される

BAT「グロー・ハイパー・エア」。メーカー希望小売価格は1,980円(税込)。2023年6月19日より「glo & VELOオフィシャルオンラインショップ」「Amazon.co.jp」「公式glo Yahoo!店」「公式glo楽天市場店」にて発売開始。そして2023年7月18日からは、全国の主要コンビニエンスストアやタバコ販売店にて順次発売される

「グロー・ハイパー・エア」のデザインにどこかデジャブ感がある理由

加熱式タバコデバイス「グロー」シリーズは、デバイスと専用タバコスティックともに安価で運用できるうえ、紙巻きタバコの名門ブランド「ラッキーストライク」「ケント」「クール」を加熱式タバコでも吸えるという理由から人気のシリーズ。そのメインデバイスのラインアップ「グロー・ハイパー」シリーズに、スリムでインダストリアルなデザインの新機種「グロー・ハイパー・エア」が登場した。

確かにカッコいいけれど、どこかで見たような……と感じた人は少なくないはず。それもそのはず。このデザインは、2021年9月に発売された、「グロー」初期からある細身の専用タバコスティックを使う「グロー・プロ・スリム」とほぼ同コンセプトだからだ。

「グロー・プロ・スリム」発売当時、筆者はそのデザインに大いに惹かれたが、「グロー・ハイパー」シリーズに切り替えたばかりだったので、「これが『グロー・ハイパー』シリーズから出てくれたらな」と思ったものである。それが2年弱の月日を越えて、ついに登場してくれた。

それでは“ダイエットに成功して”スリムになった「グロー・ハイパー・エア」の構造を見ていこう。

無駄を省いたスリムデザイン! 直感的な2ボタン方式を採用

「グロー・ハイパー・エア」の構造は、円筒状の加熱部分と薄型バッテリーを連結したシンプルなもの。この構造は「グロー・プロ・スリム」と共通しているが、細部はもちろん異なる。

そもそも「グロー」シリーズは、長くマイルドに味わえる「通常(スタンダード)モード」(加熱温度:250℃/セッションタイム:4分)と、短い時間で強めの喫味が味わえる「ブーストモード」(加熱温度:270℃/セッションタイム:3分)を喫煙時に選べるのが特徴。その際、従来モデルではひとつのボタンを長押しすることで「ブースト」することが可能だったのだが、「グロー・ハイパー・X2」からは各モード専用のものを用意した2ボタン方式を採用し、直感的に操作できるようになった。今回の「グロー・ハイパー・エア」も同じく2ボタン式。

側面に搭載された加熱ボタンは、上の短いほうがキツめで吸える「ブーストモード」、下の長いほうがマイルドに長く吸える「通常モード」

側面に搭載された加熱ボタンは、上の短いほうがキツめで吸える「ブーストモード」、下の長いほうがマイルドに長く吸える「通常モード」

加熱方式も「グロー・ハイパー・X2」と同じIHによる誘導加熱技術を採用している。本体の重量は「グロー・ハイパー・X2」と比べてだいぶ軽くなったが、連続使用可能本数は20本と変わらない。

本体のフォルムを見てみると、「グロー」シリーズの肉厚イメージとはかけ離れたスリムな見た目。「グロー・ハイパー・X2」でも従来モデルよりだいぶ“ぜい肉”をそぎ落としていたのだが、今回の「グロー・ハイパー・エア」はそこからさらに厚さを40%、重量を25%ダイエットすることに成功した。サイズ・重量は以下のとおりだ。

●「グロー・ハイパー・X2」
・サイズ:43.3(横幅)×21.4(奥行)×77.5(高さ)mm
・重量:約102g

●「グロー・ハイパー・エア」
・サイズ:47.1(横幅)×12.5(奥行)×97.3(高さ)mm×
・重量:約75g

ただ、ご覧のとおり、本体の高さは「グロー・ハイパー・X2」よりも大きい。おそらくバッテリースペースを確保するためだろう。

左が「グロー・ハイパー・エア」で右が「グロー・ハイパー・X2」。ボディ形状はまったく異なる

左が「グロー・ハイパー・エア」で右が「グロー・ハイパー・X2」。ボディ形状はまったく異なる

ほかにも誤差レベルなのかも知れないが、起動時間(吸えるまでの待ち時間)も「グロー・ハイパー・X2」が「通常モード:20秒/ブーストモード:15秒」のところ、「グロー・ハイパー・エア」は「通常モード:30秒/ブーストモード:20秒」と延びている。実感として差を感じるほどではないが、気が短い人は注意したい。

上部(写真左)のスティック挿入穴にはスライドシャッターを採用。底部(写真右)にはクリーニング用の開閉ブタと充電用のUSB Type-Cポートを搭載する。フル充電にかかる時間は約120分と従来モデルより速くなった(「グロー・ハイパー・X2」は約210分でフル充電)

上部(写真左)のスティック挿入穴にはスライドシャッターを採用。底部(写真右)にはクリーニング用の開閉ブタと充電用のUSB Type-Cポートを搭載する。フル充電にかかる時間は約120分と従来モデルより速くなった(「グロー・ハイパー・X2」は約210分でフル充電)

デバイスに対するタバコスティックの占める割合が異なるので、スティックが太くなったように錯覚するほどデバイス本体は薄い

デバイスに対するタバコスティックの占める割合が異なるので、スティックが太くなったように錯覚するほどデバイス本体は薄い

「グロー・ハイパー・エア」を使ってみた! 「グロー」らしいお手軽感がマシマシ

「グロー」シリーズの従来モデルは肉厚で、いささか大げさな感じがしていた(いっぽうで、加熱筒の熱が伝わりにくいというメリットもある)。ところが、この「グロー・ハイパー・エア」はかなりお手軽だ。軽いし、薄いので取り回しが抜群に楽になった。持ち手が滑りにくいマットなアルミニウムボディもスタイリッシュだ。ただ、起動ボタンは重めなのに注意したい。親指第一関節部分などでグッと押し込まないと反応しなかった。

味の面では、「グロー・ハイパー・X2」とまったく同じ。スリムになった分、本体が熱くなりやすいかもと危惧していたが、平たいバッテリー部分をつまむように持っている限りは問題なし。加熱筒の部分でさえ熱々にはならなかった。シンプルにとても使いやすいと思う。

慣れないうちは円筒部分を持ってしまいがちだが、つまむように平たいバッテリー部分を持つのを推奨。手に加熱の熱が伝わりにくい

慣れないうちは円筒部分を持ってしまいがちだが、つまむように平たいバッテリー部分を持つのを推奨。手に加熱の熱が伝わりにくい

【まとめ】お手ごろ価格でお手軽な加熱式タバコ「グロー」の“らしさ”を極めた正常進化!

デバイスもタバコスティックも安くて、気軽に始められる「グロー」シリーズだが、従来モデルはデバイスが意外に大きくて重たかった。それがこの「グロー・ハイパー・エア」の登場で、デバイスもまたお手軽になった印象。まさに、デバイスとしては正常進化と言えるのではないだろうか。

おすすめは今どき1箱450円(税込)で入手できる「ラッキーストライク」シリーズ。今使っているモデルよりももっとお手軽にお気楽にタバコを楽しみたい人にとっては、「グロー・ハイパー・エア」との組み合わせは最適だと思う。

カラバリも、今回使用した「オーシャンブルー」のほかに4種類ラインアップされており、どれも洗練された印象に仕上げられているのも魅力だ。

(写真左から)今回使用した「オーシャンブルー」「オーロラティール」「クリスプパープル」「セレスティアルネイビー」「ローズゴールド」。すべて空の色合いにインスパイアされたカラーだという

(写真左から)今回使用した「オーシャンブルー」「オーロラティール」「クリスプパープル」「セレスティアルネイビー」「ローズゴールド」。すべて空の色合いにインスパイアされたカラーだという

清水りょういち

清水りょういち

元「月刊歌謡曲(ゲッカヨ)」編集長。今はめおと編集ユニット「ゲッカヨ編集室」として活動。家電や雑貨など使って楽しい商品のレビューに命がけ!

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