めんどうなリキッド補充やタンク洗浄、コイル交換が不要なカートリッジ式

「アイコス」の充電中にも! 電子タバコ「FLEVO(フレヴォ)」がかなり使える

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「iQOS(アイコス)」に代表される加熱式タバコほどではないにせよ、着実に愛好者が増えてきている電子タバコ。加熱式タバコと違い、国内流通の電子タバコにはニコチンが入っていないものの、「元々、なんとなく間をもたせるためにタバコを吸っている」「ニコチンは必ずしも必要ない」といった人の場合、禁煙補助ツールとしてかなり有効なはず。今回試してみたのが、ビックリするほど手軽に電子タバコが楽しめるという「FLEVO(フレヴォ)」(DMM.com)。リキッドの注入や日々のメンテナンスといった、電子タバコ特有のめんどうな“作法”がなく、開封したらすぐに吸えてしまう、電子タバコデビューにもうってつけのアイテムだ。

「FLEVO」は、使用前にリキッド注入も必要なければ、操作ボタンもない。吸い込むだけで自動的に水蒸気が生成される

メンテナンスフリーでとにかく手軽な最新電子タバコ「FLEVO」

「FLEVO」は、ニコチン・タール含有量ゼロでカートリッジ式の電子タバコだ。その最大の特徴はなんと言っても手軽さで、充電済みのバッテリー部にカートリッジを装着するだけで吸うことができる。「VAPE」と呼ばれる一般的な電子タバコのように、アトマイザー(リキッドを気化させるためのパーツ)にリキッドを注入したり、コイルにリキッドが染み込むのを待ったりする必要がないのだ。また、リキッドの補充やタンク洗浄、アトマイザーを分解して行うコイル交換といっためんどうなメンテンスも不要で、使い切ったカートリッジはゴミ箱にポイッ。新しいカートリッジに交換すれば、すぐにまた楽しむことができるのだ。さらにうれしいのが、その価格。カートリッジ付きのスターターキットは1,000円程度と手ごろなので、軽い気持ちで“お試し”できる。

スターターキットには、充電用のUSBアダプター、説明書のほかにフレーバーカートリッジ×2(タバコフレーバーとメンソール)が同梱されていて、このうち「メンソール」はあらかじめバッテリー部に装着済みだった。カラーは、ブラックとホワイトの2色が用意されている

カートリッジの中にはフレーバーリキッドが入っており、1個あたり約240回吸うことができる(1回の吸気量を35mlとした場合)。1日に10回、一度の使用で10吸いする場合だと、1個のカートリッジで2〜3日は持つ計算だ。ただ、一般的な電子タバコはミントや柑橘系、チョコレート、カクテル風味、さらにはミルク味など無数の味から好みのリキッドを選べるのに対し、「FLEVO」のフレーバーカートリッジの種類は、「タバコフレーバー」「メンソール」「ビタミンベリー」の3種類のみ(2017年2月現在)。この点は、今後の拡充に期待したい。

交換用カートリッジは1箱5個入りで1,600円程度

交換用カートリッジは1箱5個入りで1,600円程度。単純計算すると1箱で1,200回吸えることになるので、紙巻きタバコに比べるとコストパフォーマンスがいい

「FLEVO」は細長い円柱形状で、見た目、サイズともに紙巻きタバコにかなり近く、重さは14.3gと軽い。やろうと思えば「くわえタバコ」もできてしまう(もちろん、紙巻きタバコよりは重いので支えるのにちょっとコツがいるが)。

筆者は普段、ペン型の比較的スリムな“ゴツく”ない電子タバコを使っているのだが、それでも公衆喫煙所で吸っていると、「アイツ、なに吸ってやがるんだ?」と好奇の目で見られることもある。別に気にしなきゃいい。そう言われたらそれまでだが、都会の片隅でひっそりと生きたい筆者はどうしても人の目が気になってしまう。だからこそ、「FLEVO」のような紙巻きタバコライクな見た目はとてもありがたいし、見た目や持った時の感覚に大きなギャップを感じなくて済むのは、初めて電子タバコを使う人にとってもうれしいポイントになるのではないだろうか。

筆者が普段メインで使用している電子タバコ(VAPE)は2機種。Eleaf社の「iStick」にAspire社の「Triton Mini」を組み合わせたBOX MOD型(写真左)と、ペン型の中でもコンパクトな部類に入るvape only社の「ARCUS」(写真中央)だ。ちなみに“好奇の目”にさらされると言ったのは、真ん中の「ARCUS」。この風貌でもそれなりに目立ってしまうのだ

「FLEVO」を5.5インチのスマートフォンと比べると、こんな感じ。ポケットに入れてストレスなく持ち歩くことができる

「FLEVO」を5.5インチのスマートフォンと比べると、こんな感じ。ポケットに入れてストレスなく持ち歩ける

吸いたい時にいつでも吸える。「アイコス」と併用すれば減煙効果も

では、実際に使ってみよう。と言っても前述の通り下準備はまったく必要なく、開封して、「FLEVO」を手に取り、吸う、ただそれだけだ。購入時は充電された状態になっているので、開封後にバッテリーを充電する必要すらない。このあたりは本当によくできている。

バッテリー部とカートリッジの接続部にはエアフローと呼ばれる小さな空気孔が設けられている。ここから空気を取り込んでリキッドを気化させるので、吸う時に指でふさがないように注意

カートリッジの消耗が進むと味が薄くなるか、あるいは蒸気の量が減ってくるので、交換のタイミングは吸っていれば体感的にわかる。カートリッジの交換も簡単だ。本体とカートリッジの取り付けはネジ式になっており、カートリッジをクルクルと回してバッテリー部から取り外し、新しいカートリッジに付け替えるだけ。10秒もかからない。充電はUSB接続でできるので、外出先でもパソコンやモバイルバッテリーを使って充電可能。なお、約1.5〜2時間の充電で約200回の吸引が可能となっている(5℃〜35℃の環境で使用した場合)。

使い切る前に違う味に交換したカートリッジを再装着して使用することもできる

使い切る前に違う味に交換したカートリッジを再装着して使用することもできる

充電の際はカートリッジを取り外し、バッテリー部をUSBアダプターに接続する

充電の際はカートリッジを取り外し、バッテリー部をUSBアダプターに接続する

使ってみてもっともメリットを感じたのは、吸いたい時にいつでも吸えることだ。筆者は普段「アイコス」をメイン、電子タバコをサブとして使っているのだが、電子タバコの出番として多いのが「アイコス」の充電時。「アイコス」は1本吸うごとに6分の充電が必要なので、「ちょっと吸い足りないな」という時に電子タバコで気持ちを満たすわけだ。が、そういう時に限ってリキッドが切れたり、コイル交換が必要だったりといった“悲劇”が起こる。それもけっこうな頻度で。そうなるとリキッドやコイルをカバンから取り出して、アトマイザーのパーツを分解して、補充・交換作業を行って、作業時に手が汚れて(コイル交換時は必ずと言っていいほど手が汚れる)、手を洗いに行って……。もうこれだったら6分待っていたほうがマシだった、となってしまうのである。

それが「FLEVO」なら、バッテリーが残っている限りはつねにレディ状態なので、そういう「吸いたいのに吸えない」イライラがないし、仮にカートリッジの交換が必要な場合でも、ほんの10秒ほどで交換できるのでまったく問題がない。また、この使い勝手のよさ、ストレスのなさは想像以上にメリットがあって、1日に吸う「アイコス」の本数が自然に減っていったことにも驚いた。1日1箱、20本以上は吸っていたのが、今はだいたい15本くらい。使い勝手がいい分「FLEVO」の使用頻度が高まり、結果的に「アイコス」を手に取る回数が減ったのだ。ニコチンフリーなので、さすがに「アイコス」から、あるいは紙巻きタバコからいきなり完全移行するのは難しいが、それらと併用することで減煙はできそうである。

使用頻度や機種によるが、「VAPE」と呼ばれる電子タバコはリキッドの補充を1〜2日に1回、コイル交換を2〜4週間に1回行う必要がある。これがなかなかめんどうで、作業にはそれなりに繊細さが求められるうえ、リキッドが手に付いて手がベタベタに汚れてしまう、なんてことも日常茶飯事

これだけコンパクトでこの味、この煙量なら納得!

肝心の味だが、吸い始めてまず感じたのがドロー(吸気)の重さで、グッと頬をすぼめて強く吸っても思ったより水蒸気が入ってこない。これはエアフローの狭さ、つまり強く吸い込んだ場合に空気の供給が追い付いていないことを意味するが、おそらく違和感があるのは筆者が爆煙の電子タバコに慣れているせいであって、もともと紙巻きタバコや「アイコス」を使っている人であればそれほど気にならないとは思う。ちなみに筆者もすぐに慣れた。

煙量は「アイコス」より多く、紙巻きタバコと比べても遜色ないくらいの量が出て、「吸った感」はちゃんとある。フレーバーごとに喫味について言うと、個人的に一番気に入ったのは「メンソール」だ。ニコチンフリーの「FLEVO」はスロートキック(ニコチン入りのタバコを吸った時の喉を蹴る感覚)を得られないわけだが、「メンソール」のスーッとした清涼感がそれを埋めてくれるので、喫感としては紙巻きタバコに近いものがある。特にタール値が1〜3mg程度のライトなメンソールタバコを吸っている人なら、より高い満足感が得られるはずだ。

「FLEVO」はこのサイズなので爆煙とはいかないが、物足りなさは感じない

「FLEVO」はこのサイズなので爆煙とはいかないが、物足りなさは感じない

BOX MOD型の「VAPE」を吸った際の、いわゆる“爆煙”。これに慣れていると「FLEVO」の煙量はやや少なく感じるが、煙を吐く感覚はしっかり得られるので問題ない

あくまで個人的な見解なのだが、電子タバコのリキッドは風味が単純だとおいしさを感じにくく、飽きやすい傾向があるように思う。その点「FLEVO」の「メンソール」は、シンプルな「ミント風味」ではなく、複雑で奥行きが感じられる印象。喫感もライトなメンソールタバコのそれに近い。「タバコフレーバー」はタバコというよりコーヒーに近い風味なので、最初からコーヒー風味だと思って吸ったほうが違和感は少なそう。「ビタミンベリー」は、イチゴミルクのような甘さがあってなかなか美味しいが、甘さが強い分、飽きがやや早い。個人的には、「メンソール」をメインにして、時々「タバコフレーバー」や「ビタミンベリー」に替えるのがベストだと感じた

迷ったら“買い”! な魅力的な入門機

紙巻きタバコや「アイコス」からすぐに完全移行して、あっという間に禁煙達成! というのはさすがに難しいかもしれないが、電子タバコの魅力や楽しさを知るための入門機として考えると、「FLEVO」はこれ以上ないくらいに選んで損のない1台だと思う。知識も、覚悟も、メンテナンスも不要で、充電して、吸う。ただそれだけで電子タバコが楽しめるというのは、電子タバコを使ってみたかった人や、減煙、禁煙を考える人にとって強力な購入動機となるのは間違いない。「これならアリかも……」と少しでも心が動いたのなら、ぜひ実際に試してみてほしい。きっとあなたのタバコライフが大きく変わるはずだ。

毛利真大

毛利真大

編プロでの広告制作、雑誌編集を経てフリーライター/エディターに。家電をはじめ、自動車、ファッション、ビジネス関連など幅広い分野で活動。86年、秋田県出身。「大曲の花火」とグミをこよなく愛する。

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2017.6.23 更新
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