いいモノ調査隊
昔よりも静かになりました

これなら許せる!? 最新「エアーポンプ」の“作動音”を比較した

このエントリーをはてなブックマークに追加

停電時以外は止めないのがエアーポンプ

アクアリウム好きの自動車ライター、マリオ高野です。
熱帯魚などを飼育するアクアリウム趣味を始めてみたものの「エアーポンプの音がうるさくて辞めた」という人はきっと多いことでしょう。

アクアリストの私の場合、過去40年間ぐらい停電時以外にエアーポンプが止まることはありえないという生活をしているので、むしろ自室にポンプなどの作動音がないと不安になりますが、エアーポンプの作動音は、多くの人をアクアリウム趣味から遠ざける厄介なもの。

水槽

私の場合、水槽レイアウトの見栄えよりも繁殖時の使い勝手を優先したいので、殺風景な水槽となっております。小さな水槽(全幅40cm)でも繁殖が容易なアピストグラマやグラミー類の繁殖を楽しんでおります

そもそもエアーポンプとは、水槽内に空気を吐出することで水を攪拌(かくはん)し、水中に新鮮な空気を送り込むための役割を果たします。水中に酸素を直接溶け込ませているわけではありません。そして、電動のポンプですのでそれなりに作動音が発生します。しかも常時作動させておかねばならないため、水槽のある部屋からエアーポンプの音が消えることはないのです。

メーカーも音を小さくする努力を重ねている

しかし、アクア機材メーカー各社が長年にわたりエアーポンプの作動音を小さくする努力を重ねてきたおかげで、最近のエアーポンプは本当に音が静かになりました。

「音がうるさいのが嫌だからアクア趣味をやりたくない」という人も、「これなら許せる!」と思えるほどの静粛性を今では実現していることをゼヒ知っていただきたいと思います。

そこで今回は、老舗のアクア機材メーカーが静粛性の高さを強くアピールするエアーポンプ2機をピックアップし、ノイズを計測することでその静かさを実証してみました。

今回はこの2種類のエアーポンプのノイズをテストしてみます

今回はこの2種類のエアーポンプのノイズをテストしてみます

動画もご参考いただき、現在のエアーポンプの静粛性をチェックしてみてください。これならみなさん、大丈夫じゃないかと思います。そしてこの記事がいちアクアリストとして、潜在的なアクアリストを掘り起こす契機となれば幸いです。

静粛性テスト1:水作「水心 SSPP-7S」

独自のゴムで低振動、静音を実現!

まずは、老舗のフィルターメーカー水作の最新モデルである「水心 SSPP-7S」。「静かさと力強さの両立にこだわって開発した国内最高峰のエアーポンプ」と強気でうたう最新モデルです。メーカーの説明によると、独自の振動吸収脚ゴムによって周囲へ振動を伝えない工夫、特殊脚ゴムを開発、採用することで低振動・静音を実現。大幅な静音化を実現したとあります。安心の日本製。

最大吐出量:約2,000cc/分
本体サイズ(幅×奥行き×高さ):7.2×4.5×12cm
本体重量:200g

適合する水槽のサイズは30〜45cmで、最も小さいクラスになります

適合する水槽のサイズは30〜45cmで、最も小さいクラスになります

メーカーがうたうとおり、小さいながら空気の吐出はかなりパワフル!

メーカーがうたうとおり、小さいながら空気の吐出はかなりパワフル!

それでは作動音を測ってみます。自室はさまざまなポンプやフィルターが作動しているので、計測は愛車の車内で実施しました。デシベル計測器をポンプのすぐ隣に置いて測ると、平均値は48〜49dB。1mほど離れた自分の耳に届く音は、かろうじて作動していることが認識できる程度でかなり静かです。振動も少なく、1,000円ちょっとで買える空気を送る機械としては、驚異的と思えます。

しかも、これでかなりパワフルに空気を送ることができるのですから、メーカーのうたい文句に偽りなしだと感心しました。数か月使用した印象としては、音の静かさに加えてパワーが大きい点がとても気に入っており、適合サイズよりもワンクラス大きな水槽でも普通に使えるのがありがたいですね。

静粛性テスト2:コトブキ工芸「サイレントエア SA-1200S」

振動を低減した静音カートリッジを採用

続いては、こちらも老舗のアクア機材メーカーであるコトブキ工芸の主力エアーポンプ「サイレントエア SA-1200S」。メーカーの説明によると、振動を低減した静音タイプのサイレントカートリッジ、振動音を外に漏らさない肉厚4ミリの本体ボディを採用したとありますが、ボディがやや大柄なのはそのためでしょう。
また、エアーポンプは経年劣化で音が大きくなる難点もありますが、本製品は取り替えが簡単にできるユニット式のカートリッジ(交換部品)なので、長期間でも安心とあります。

エアー吐出量:約1,200cc/分
本体サイズ(幅×奥行き×高さ):6×14×6cm
本体重量:約238g

パソコンのマウスのようなデザインがオシャレで、エアーポンプらしからぬインテリア性を備えています。「ムダな空間を排除した流線型のボディデザイン」とのこと!

オシャレな脚も付いています

オシャレな脚も付いています

空気の吐出量は「水心 SSPP-7S」と比較するとかなり弱めなのですが、飼育する魚の種類によっては弱いエアーのほうが好都合である場合も多いため、個人的には気になりません。個人的には、30cm水槽でアピストグラマ類やグラミー類を飼育するにはちょうどよいパワー加減なので、5機ほど愛用しています。

水心 SSPP-7Sとまったく同じ状況でチェック。計測された数値の平均値は45.5〜47dBほどで、パワーが弱いせいか、水心 SSPP-7Sよりもさらに騒音が少ないことがわかりました。いずれも、少し離れた耳に届く音はほぼ無音に近いといってもいいレベルです。これは中国製ですが、3年ほど使っていて不具合を感じたことはありません。あえていえば、落としたりするとオシャレなボディが割れやすい(ヒビが入りやすい)ことぐらいでしょうか。

騒音は「出てくる気泡の音」でも変わってくる

最近のエアーポンプの静粛性は非常に高くなっていることがわかりましたが、エアーポンプの騒音は、本体から発せられるノイズのみならず、フィルターの吐出口のタイプによってもかなり違ってくるということを覚えておいてください。

これはどういうことかというと、要するに「出てくる気泡の音」です。ゴボッゴボッとやや大きめの気泡による音と、シュワシュワ系の細かな泡による音はかなり質が異なり、それが耳障りとなるかどうかも個人差があると思いますので、できれば熱帯魚屋さんなどで実際に使われているフィルターの気泡の音質を確かめてからフィルターを選ぶようにしてください。

以下、参考までにフィルターと音の関係を簡単にまとめてみました。飼育する魚種や予算、水槽のサイズに応じて選んでください。

これはテトラのL字型スポンジフィルター。気泡はやや大きめなので、弱めのエアーだと静かですが、エアーポンプのパワーが大きいと騒音が大きくなりやすいです

これは水作の超ロングセラー傑作フィルター「水作エイト」。音質はシュワシュワ系で、エアーポンプのパワーが大きくてもあまりノイジーではないのですが、底のほうから吐出するため、水槽が深くなるとうるさくなる傾向に

これはフィルターではなく、エアーを細くするストーンを付けただけの状態。フィルターを介さず、ただ水中に酸素を供給したいような場合に使いますが、これだといくらポンプ本来が静かでも気泡がかなりうるさくなるので、静かさを求める場合は避けてください

配置がテキトーすぎてお恥ずかしいかぎりですが、私の水槽はこのような感じです

配置がテキトーすぎてお恥ずかしいかぎりですが、私の水槽はこのような感じです

エアーポンプによって水を循環させるフィルターは、テトラの「テトラ ブリラントフィルター」というスポンジフィルターを長年にわたり愛用しております。今回チェックしたエアーポンプとの組み合わせなら、音も静かです。

最後に、私の室内で収録した動画をご覧ください。四畳半の部屋で、「水心 SSPP-7S」が2機、「サイレントエア SA-1200S」が4機も稼働しておりますが、ノイズはこのような感じです。フィルターは6機ともすべてテトラ社の「テトラ ブリラントフィルター」です。

昔のエアーポンプを知っている方には「ずいぶん静かになったなあ…」と思っていただけたら幸いです。その勢いで、アクアリウムを再開しましょう!

マリオ高野

マリオ高野

1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。2台の愛車はいずれもスバル・インプレッサのMT車。

紹介した製品の最新価格・クチコミをチェックする
このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事
ページトップへ戻る