いいモノ調査隊
非常に加工が難しく、高価な金属で…

わざわざ硬〜いチタンで「ものさし」を作った日本の技術に感服

ものさし(定規)といえば古くは竹製のものも多かったように記憶していますが、今ではプラスチック製や金属製のものが中心になっています。そういえば、このコーナーでもさまざまなものさしをご紹介してきました。それぞれにユニークな特徴を持つものばかりでしたが、今回ご紹介するものさしは、今までにないほどの所有欲を掻(か)き立てられること必至、出色の逸品ですぞ。

今回の商品は、シンプルな段ボール包装で届きました

今回の商品は、シンプルな段ボール包装で届きました

加工が難しい「チタン」でできたものさし

今回ご紹介するのは、株式会社入曽精密が展開する“REAL EDGE”ブランドの商品で、その名も「チタンモノサシ ミクロン10 Premium Edition」。商品名からして期待感が高まります。商品名にもなっているチタンは、強度・軽さ・耐食性・耐熱性などの性能の高さが特徴で、主にジェット機の素材として利用される素材でしたが、今ではゴルフクラブや腕時計、タンブラーなどの製品にも採用されており、すっかり身近な金属となっています。その半面、非常に加工が難しく、とても高価な金属…。

飛行機 チタンは飛行機の機体やエンジンなどに使われてきました

チタンは飛行機の機体やエンジンなどに使われてきました

しかし、そこは、超微細加工技術では世界のトップレベルにある入曽精密。同社が作るものさしは素材にチタンを使ったというだけの単純なものではありません。精密に仕上げられた美しいフォルムは、そんじょそこらのものさしとはまったく異なります。

12,000円(税抜)という高価な商品にもかかわらずこのパッキング。桐(きり)の箱に入っていてもおかしくないお値段ですが、このギャップもまたこだわりか!?

幅は12mm、全長は153mmなので、10mm(1cm)あたりのお値段は約800円(税抜)、1mm当たり約80円(同)となります♪

光の当たり方で色合いが変わる

表面無加工のチタン削り出しのため、色合いは光の当たり具合や角度によっても変わります。明るいところで撮影すると下の写真のような感じに。触ると指紋が付きますが、布などで拭き取れば大丈夫。指紋など気にせず、チタンの金属感をめでるための無加工です。

上の写真に比べて、黒っぽく見えます

上の写真に比べて、黒っぽく見えます

独特の縞(しま)模様の光沢もただものならぬ雰囲気を醸し出しており、見ているだけでも飽きません

独特の縞(しま)模様の光沢もただものならぬ雰囲気を醸し出しており、見ているだけでも飽きません

「チタンモノサシ」には「Professional」、「Premium Edition」、「Limited Edition」の3種類があります。いずれも目盛りは15cmまでですが、「Professional Edition」は長さが175mm(幅は12mmで厚みは3mm)と少し長く作られています。「Premium Edition」と「Limited Edition」は全長が153mm(こちらも幅は12mmで厚みは3mmです)となります。いずれも純チタンを削り出したすばらしいものさしです。実は筆者が購入した「Premium Edition」には、ほかにはない大きな特徴があります。

100ミクロン(0.1mm)単位の目盛りが刻まれている!!!

なんと、ものさしの最初の0〜10mm(1cm)の範囲内だけに100ミクロンの目盛りが刻まれているのです。もちろん、1mmの10分の1ごとに刻まれた目盛りなので、老眼の筆者にはもやっとした模様や汚れのようにしか見えませんが、拡大すると見事に刻まれた目盛りを確認することができます。さすが世界の入曽精密! わざわざチタンでものさしを作ろうと発想し、実現してしまった人たちの労苦がしのばれますね。わずか10mmの世界の中に刻まれた0.1mmの溝こそが、このものさしを究極のものさしならしめる所以(ゆえん)です。

最初の10mmだけ目盛りの部分が少し違うのがわかりますか?

最初の10mmだけ目盛りの部分が少し違うのがわかりますか?

わずか10mmの世界の中に、0.1mmの溝が確かに刻まれています!

わずか10mmの世界の中に、0.1mmの溝が確かに刻まれています!

せっかくなので、チタンものさしで厚みを測ってみました

せっかくなので、チタンものさしで厚みを測ってみました

実際に0.1mm単位で線を引いたり、長さを測ったりするわけでないので、ムダといわれればムダなものかもしれません。でも、これこそが大人の楽しみ。精密な切削技術を持つ熟練職人のちょっとした遊び心によって、子供から大人まで誰もが使う日常的なものさしが見事に「いいモノ」に昇華した逸品。人に見せびらかしながら、一生使い続けようと心に誓った筆者でした。

わたる

わたる

主に東京の湾岸エリアに生息しているが、中国、タイ、インドネシアなどでの発見情報もあり、その実態は定かではない。仲間うちでは「おっちゃん」と呼ばれることも。

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