レビュー
ゴクゴク飲める「水出しコーヒー」をもっと手軽に、もっとオシャレに

「コールドブリューコーヒーメーカー」で、1日3回アイスコーヒーを飲むようになった!

季節は春、を通り過ぎて初夏のような陽気が続いている。こんなポカポカ陽気には、キリッと冷えたアイスコーヒーがおいしいが、せっかく飲むなら飛びっきりうまい1杯が飲みたいもの。となれば行き着くところは、コーヒー通が「究極のアイスコーヒー」として親しむコールドブリューコーヒー、すなわち、最近人気の水出しコーヒー一択だろう。そんなわけで試してみたのが、アメリカの老舗キッチン用品ブランド「キッチンエイド」から発売された、「コールドブリューコーヒーメーカー KCM4212SX」(以下、KCM4212SX)。麦茶感覚で本格派の水出しコーヒーが作れてしまう、初心者にもうってつけのアイテムである。

驚くほど手軽で、しかも抜群にオシャレ

究極のアイスコーヒー、と言うとなんだか小難しそうに聞こえるかもしれないが、コーヒー初心者の方もご安心を。水出しコーヒーの抽出方法はシンプルで、お湯の注ぎ方ひとつで大きく味が変化してしまうハンドドリップよりもよほど簡単なのである。というわけで、早速「KCM4212SX」で水出しコーヒーを淹れてみたいが、ステンレスフィルターにコーヒー粉250gを入れて冷水1Lを注げば、準備は完了。あとは好みの濃さになるまで常温、もしくは冷蔵庫に置いて8〜24時間待つだけだ。

麦茶感覚で淹れられるこの手軽さもさることながら、筆者が気に入ったのはズバリ、本製品のデザインである。ステンレスとガラスを組み合わせたごくシンプルなデザインなのだが、ムダがまったくないと言おうか、キッチン空間との調和性が計算し尽くされていると言おうか、もうとにかくそこにあるだけでカッコイイ。コーヒーは味だけでなく、淹れる器具にもこだわれる趣味性の高い飲み物だが、このデザインなら文句なし。コーヒーを淹れる過程それ自体を楽しめる端正なルックスは、コーヒー通ならずとも心惹かれるポイントに違いない。

本体サイズは17.8(幅)×20.3(奥行)×17.5(高さ)mm、重さは2.5kg。「KCM4212SX」は本体手前の蛇口をひねってコーヒーを注ぐサーバータイプとなっているが、このコンパクトサイズならキッチンカウンターはもちろん、冷蔵庫にも収めやすい。一般的な冷蔵庫なら仕切りを一段外すと設置できるので、夜、寝る前にセットして冷蔵庫に入れておき、翌朝はそのまま冷蔵庫の中からでき上がったコーヒーを注ぐというのがスタンダードな使い方だろう。価格は21,800円(税別)

フィルターは繰り返し使用できるステンレス製なので、消耗品を買い足す必要はない

フィルターは繰り返し使用できるステンレス製なので、消耗品を買い足す必要はない

早速「KCM4212SX」で水出しコーヒーを淹れてみよう。まずは、本体にステンレスフィルターをセット

早速「KCM4212SX」で水出しコーヒーを淹れてみよう。まずは、本体にステンレスフィルターをセット

続いて、コーヒー粉を250g入れる。豆の挽き方は好みにもよるが、細挽きだとフィルターの目を通ってしまう可能性があるので、中挽きから粗挽きが無難だろう

250gというと結構な量なので、豆から挽く際には電動ミルを使用したほうがいい

250gというと結構な量なので、豆から挽く際には電動ミルを使用したほうがいい

コーヒー粉に均一に水が浸透するよう、円を描くように冷水1Lを注ぎ入れる。抽出後のコーヒーは濃縮されているため、コーヒーに1に対して3の割合で水かミルクを注ぐのがメーカー推奨の「おいしい飲み方」。つまり実質的には1度に4Lものコーヒーが作れてしまうわけだ

あとは常温もしくは冷蔵庫で8〜24時間待つだけ。容量が多いだけに「日持ち」が気になるところだが、熱を加えない水出しコーヒーは酸化が進みにくく、「KCM4212SX」の場合も、味と香りを損なうことなく冷蔵庫で約2週間保存できる。ファミリー世帯や小規模オフィスでの利用はもちろん、ひとり暮らしでも「作り過ぎ」の心配はないというわけだ

苦すぎないからゴクゴク飲める!

コーヒー粉と水をセットし、冷蔵庫に入れてから8時間が経過。どんな水出しコーヒーができあがっているのか、いざ、テイスティングといこう。熱を加えず、水でゆっくりと時間をかけて抽出する水出しコーヒーは、コーヒーの旨みや香りはしっかり引き出しつつ、渋味や雑味、過度な苦みや酸味の少ないすっきりとした味わいになるのが特徴だが、「KCM4212SX」で淹れたコーヒーをひと口飲んで感じたのはまさしく、水出しコーヒーらしい口当たりのやわらかさだった。ほどよい苦みとコクがあり、香りも豊か。それでいて口当たりはサラッとしており、清涼飲料水のごとくゴクゴク飲めてしまうのである。

濃度の変化を確かめるべく、12時間後、24時間後にもテイスティングしてみたが、「思ったよりも濃さは変わらない」というのが率直な感想。そういう意味では、濃いアイスコーヒーが飲みたい場合でも必ずしも時間をかける必要はなく、希釈する水の量を少し減らせば好みの味わいに調節できるはずだ。なお、「KCM4212SX」はコーヒーだけでなく緑茶や紅茶、ウーロン茶も淹れることができ、緑茶の場合は4〜6時間、紅茶やウーロン茶の場合は8〜12時間が抽出時間の目安となる。さまざまな飲み物をたっぷり作り置きしておけるオシャレなサーバーとして、これからの季節には大いに活躍してくれそうだ。

サーバータイプなので、蛇口をひねるだけで冷蔵庫からそのままアイスコーヒーが注げてしまう

サーバータイプなので、蛇口をひねるだけで冷蔵庫からそのままアイスコーヒーが注げてしまう

ハンドル付きなのもうれしいポイント。冷蔵庫からキッチンカウンターへの持ち運びが簡単なのはもちろん、キャンプやガーデンパーティーなど、屋外にもスマートに持ち出せる

キッチンカウンターでサッとアイスコーヒーを注ぐ。個人的には、このオシャレな所作を体験できるだけでも「KCM4212SX」を購入する価値があるのではないかと思う。というわけで、来客時にはぜひともお客さんから“見える”場所に「KCM4212SX」を置き、本格派の味だけでなく、その注ぎ方までさりげなく自慢したい(笑)

苦みやコク、甘みを十分に引き出せる水出しコーヒーは深入りの豆と相性がいい。そこで今回は、東京・千石にある本格ロースタリー、「ビーズコーヒー」のアイスブレンド(深煎り)を使ってテイスティングしてみることに。角が取れたやわらかな苦みとコク、それでいてしっかりと感じられるボディ感、そして、鼻から抜ける豊かな香りが印象的

ストレートはもちろん、ミルクで割ったカフェオレも文句なしにおいしかった

ストレートはもちろん、ミルクで割ったカフェオレも文句なしにおいしかった

ステンレスフィルターをはじめ、各種パーツはすべて分解して水洗いでき、食洗機にも対応する。お手入れが苦になることはまずないだろう

手軽さ・味・デザインの3拍子揃ったコールドブリューコーヒーメーカー

お湯ではなく水で抽出することで、コーヒー本来風味が損なわれにくく、良質な甘味とやわらかい苦味を引き出すことができる水出しコーヒー。「KCM4212SX」はそんな水出しコーヒーの魅力を驚くほど手軽に、しかもオシャレに体感できる魅力的な1台に仕上がっていた。レビュー前は、「さすがに1Lは多すぎるのでは?」と不安も覚えたのだが、使ってみると多すぎることはない。ゴクゴク飲める爽やかな味わいと、蛇口をひねるだけの手軽さによって、朝、昼、晩と欠かさずコーヒーを飲むようになり、気づけば作り置きした1Lのコーヒーがあっという間になくなっているのだった。

そして繰り返しになるが、デザインが抜群にスタイリッシュなところも本製品の大きな魅力である。冷蔵庫に入れておいても、キッチンカウンターに置いておいても、ただそこにあるだけで空間がグッと洗練された雰囲気になるからたまらない。店頭で「ひと目惚れ」して購入しても決して後悔しないはずだし、きっと冷蔵庫を開け、コーヒーを注ぐたびに「オシャレだなあ」と満足できるはずだ。手軽さ、味、デザインの3拍子が揃ったキッチンエイドの「コールドブリューコーヒーメーカー KCM4212SX」。アイスコーヒーがおいしいこれからの季節にピッタリな1台として、ぜひ購入を検討してみてほしい。

毛利真大

毛利真大

編プロでの広告制作、雑誌編集を経てフリーライター/エディターに。家電をはじめ、自動車、ファッション、ビジネス関連など幅広い分野で活動。86年、秋田県出身。「大曲の花火」とグミをこよなく愛する。

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