梅雨の時期は外に出たくないものですね。傘を差すのも面倒ですが、なによりカバンがぬれてしまうのが嫌。筆者は体が大きいこともあり、いつも傘からカバンがはみ出してしまうんです。そして中身までぬれてしまい、残念なことに……そんな悩みを解決するべく、今年はこんなリュックを導入しました。
RAINS(レインズ)のBackpackです。色はグリーン
最近では防水加工されたバッグやバックパックは多くありますが、ほとんどが作業現場用だったり、アウトドア用だったりと、かなりヘビーデューティというか……武骨で、ビジネスやカジュアルで使うにはちょっと抵抗感があるデザインのものが多い印象がありました。
そんな中で見つけたのが「レインズ」というブランドの防水リュック。「レインズ」は、雨の多いデンマークで生まれたブランドで、雨具とは思えないスタイリッシュなデザインのレインコートやリュックで有名なんだそう。
確かに、防水リュックとは思えないルックスですね
さてその防水性能を確認する前に、全体のデザインと機能について紹介しましょう。サイズは縦51×横30×幅11cmとかなり縦に長い印象を受けます。この長さが実はかなり重宝するんですよ。
一般的なビジネスバッグと比べてもこれだけ大きいです
大きなフリップを開閉して、中の荷物を取り出すようになっています。背中に当たる部分には薄手のクッション素材が内部に入っており、背中と接触したときのあたりが柔らかくなっています。またこの背面部分には隠しポケットを装備していて、バッグのメイン開口部を開けることなくアクセスすることができます。すぐに取り出したいものはこちらに収納しておくと便利ですね。
大きなフリップを開閉して中の荷物を取り出します
スリムな印象の見た目ですが、収納力はたっぷりとあります。容量は約14L。縦長のデザインなので、雑誌やA4サイズのファイルはもちろん、大型の写真集や大判で厚みのある書籍も余裕で入ります。辞書や教科書でも問題ないですね。さらにパソコンを収納するポケットも備わっており、Mac Bookや15インチサイズのノートパソコンを入れられて、通勤にはもってこい。
15インチまでのノートパソコンを収納できるポケットがあり、ベルトで固定できます
反対側にも小さなポケットがあります
本体背面には開口部17cm、奥行き15 cmのポケットがあります
肩に背負うハーネス部分は幅約2cm。長さを66〜76cmの間で調節できます。小柄な女性から大柄な男性まで対応可能。また、このハーネス部分にも防水処理がしてあります。
中央のハーネスは手持ちできるようになっています
奥行きは11cm。意外と多くのものが入りますよ
注目すべきは素材で、ポリエステル素材にポリウレタン樹脂コーティングを施しています。別名ウレタンゴムとも呼ばれ、ゴムの持つ抗張力や耐摩耗性、弾性、耐油性、はっ水性をすべて兼ね備えています。マットな質感で、手触りはさらさら。ゴムのようにべたつかずに、防水性能をしっかりと備えた高機能素材。その耐水圧は8000mm。大雨、強い風、みぞれに耐えうるやや強い防水性を備えています。台風クラスでなければまったく問題ないレベルですね。さてスペックはわかりましたが、実際に防水性能をチェックしてみようと思います。思い切ってシャワーをかけてみましたよ。
水をはじくというより、受け付けないって感じですね
はっ水ではないのですが、ぬれたあとはさっとから拭きしておけば大丈夫
何事もなかったように乾きます
確かにこの素材のおかげで、多少ぬれてもまったく問題ないレベルでした。ぬれたあとにきちんと拭けばすぐに乾きますし、拭かずに放っておいても水がバックパックの中に浸透することはなく、中の荷物には影響がありませんでした。ただ、フリップの関係でサイド部分には空きが出てしまうので、横からの雨には注意が必要みたいですね。傘で防げる部分ではありますが、少し気になりました。
サイド部分の空きです
雨が多くて憂鬱(ゆううつ)な気分になりそうですが、おしゃれな防水バックパックで雨の日の外出も楽しくなるかもしれません。もちろん、雨具に見えないデザインなので、晴れの日だって活躍しますよ。
女性に背負ってみてもらいました
女性が背負うと画像のように少し大きめに見えるため、小柄な方にはMiniサイズがいいかもしれません。
雨の日のためのバッグをわざわざ買わなくても……。という方には、既存のバッグなどに使用できる防水スプレーなどの商品が多数あります。バッグやシューズなどに一吹きして防水加工にするというものです。こちらも便利で簡単に使えますが、お手持ちのバッグの素材を確認のうえ使用しましょう。。
バッグや中身がぬれないというだけで、雨の日のストレスは少し軽減するもの。うまく持ち物を工夫して梅雨を乗り切りましょう!
「月刊PCエンジン」誌で編集ライターデビュー。「64DREAM」誌デスクを経て前職はXbox 広報のゲーム漬け人生。猫とガンプラとaqoursが存在理由のホビー担当。