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LINEの活用、宅配ボックスを選ぶポイントも

ネット通販全盛!“宅配便が受け取りやすくなる方法”を宅配事業者3社+国交省に聞いてみた

価格.comユーザーの皆さんは、普段からネット通販を利用していますよね? なかには「忙しくてなかなか宅配便を受け取れない!」という人も少なくないはず。昨年頃から、世間では“再配達問題”が取りざたされてもいます。ネット通販全盛の時代に、宅配便をうまく受け取るにはどうしたらよいのでしょうか?

今回は、佐川急便・日本郵便・ヤマト運輸の3社、および国土交通省に、宅配便に関する現状をあれこれ聞いてみました。そのうえで、宅配便の賢い使い方を、ユーザー目線で考えてみましょう。実は、いろいろな選択肢が用意されているのです。

<実はいろいろある! 宅配便が受け取りやすくなる方法:もくじ>
【1】大注目の「宅配ボックス」を使う場合のポイント
【2】駅前などにある「オープン型宅配ロッカー」に注目
【3】コンビニ・営業所など、街の中で受け取る
【4】LINEやメールを活用! 配送業各社の受け取りサービスを知ろう
【5】質が高い日本の宅配サービスを、うまく使いこなすために

佐川急便・日本郵便・ヤマト運輸・国土交通省の担当者に、さまざまな情報を聞いてみました(※各担当者の部署名・肩書きは取材時のもの)

【1】大注目の「宅配ボックス」を使う場合のポイント

まずは「住宅向け宅配ボックス」について。“再配達問題”が取りざたされるようになってからというもの、不在時でも荷物が受け取れる宅配ボックスは、大注目のアイテム。賃貸向けだけでなく、戸建て用のものも登場しています。パナソニックによると、同社が手がける戸建て向け宅配ボックスの販売台数は、2017年度で前年度比約5倍近くになったそうです。

当サイトでも「宅配ボックスの作り方」を記事にしたところ、かなりの反響でした(記事はこちら!→)

当サイトでも「宅配ボックスの作り方」を記事にしたところ、かなりの反響でした(記事はこちら!→https://kakakumag.com/houseware/?id=10210)

しかし、そこにはいくつか注意しなくてはならない点があるのです。実は本企画の発端は、「住宅向け宅配ボックスが設置されていても、配達スタッフは荷物を入れるのを躊躇する場合がある」という話を、筆者が物流関係者から聞いたことでした。

宅配ボックスを使用する際に注目すべきポイントを、以下にご説明しましょう。

▼「宅配ボックスに荷物を入れられない場合」がわりとある

前出の物流関係者によれば、「住宅向け宅配ボックスに荷物を入れたところ、お客さまに怒られたケースがある」と言うのです。そのひとつが、ミネラルウォーターやお米などの重量がある商品です。

「ミネラルウォーターや米は、重くてかさばる商品。ネット通販を利用する方も多いのですが、“宅配ボックスに入れられても、荷物が重くて家の中まで持っていけない”などとお客さまに怒られることもあるので、入れにくい場合があるようです」(前出の物流関係者)

筆者もよくミネラルウォーターをネットで買います

筆者もよくミネラルウォーターをネットで買います

ほかにも、貴重品、クール便などは宅配ボックスに入れられません。さらに、今回お話をうかがった佐川急便の担当者からは「ECサイトの出荷荷主から、“自宅以外受取禁止”“転送禁止”などと受け取り方法に指定がある場合は、お客さまに直接お渡ししないといけないため、宅配ボックスが利用できません」という声も聞かれました。ECサイト側の指定で、宅配ボックスに入れられない荷物もあるというわけです。

佐川急便 東京本社にて、営業部営業課の染谷さんと城さんにお話を聞きました。配送業者の目線でもっとも懸念するのは、「宅配ボックスに荷物を入れて、万が一荷物に何かあった場合、お客さまにご迷惑をおかけしてしまう」こと

そのほか、宅配ボックスの仕様によって、利用を躊躇するケースもあるといいます。具体的には、施錠が簡易的で鍵が簡単にはずせてしまうようなもの、宅配ボックスそのものが持ち運べてしまうもの、雨天時などに浸水のおそれがあるものなど。

ボックスごと盗難されたり、中身が破損する危険性が考えられると、配達スタッフのほうで荷物を持ち帰ったほうがよいと判断する場合があるわけです。

▼2018年2月に宅配ボックス基準制定! BLマーク付きを選べば安心

実は昨年まで、戸建て用の宅配ボックスについては、明確な設置基準などがありませんでした。そのため、市場に出回っている戸建て用の宅配ボックスの中には、仕様に不安があるものもあったのが事実。

それがようやく2018年2月1日に、住宅部品の優良認定事業などを行う一般財団法人ベターリビングによって、住宅向け宅配ボックスの優良認定基準として定められたのです。

認定基準を満たした宅配ボックスには「BLマーク」がつきます

認定基準を満たした宅配ボックスには「BLマーク」がつきます

認定のポイントは「子どもの閉じ込めを防止するため、設定された保管箱の大きさ・通気性を有するなど」「宅配ボックス自体の持ち運びを防ぐため、基礎への緊結がされていること」「子どもがのぼったりしないよう安全を確保するため情報提供する」「書留郵便等の配達サービスに対応した、施錠の強さを備えていること」などです。

また、マークの適用範囲は「受取人の住所まだは居所と同一の建物、または棟内に設置された宅配ボックスであること」です。

認定基準をクリアした宅配ボックスについては、上記の「BLマーク」が貼付されます。基準策定の話し合いには日本郵便の担当者などが参加し、ユーザーにも物流業者にも宅配ボックスが使いやすいように配慮されたそう。これから住宅向け宅配ボックスを購入するときは、「BLマーク」がついているものを選べばより安心です。

【2】駅前などにある「オープン型宅配ロッカー」に注目

では、住宅向け宅配ボックスの設置が難しいという場合、どのような方法で宅配便を受け取るのがよいのでしょうか。そのうちのひとつが、「オープン型宅配ロッカー」です。これを推進する国土交通省の物流担当者に、話を聞いてみました。

▼国土交通省が注力する「オープン型宅配ロッカー」とは?

同省が2016年にまとめた調査では、「国内全体の宅配便取り扱い個数のうち、約2割が再配達」という結果が出たそうです。

「今後もネット通販市場は拡大すると予測されますので、物流分野における労働力不足が懸念される中、再配達を削減し物流の効率化を進めるのが重要と考えており、“自宅以外での受け取り方法の充実”が有効な対策のひとつと考えています」(国土交通省の物流担当者)

国土交通省でも“再配達問題”に取り組んでいます

国土交通省でも“再配達問題”に取り組んでいます

というわけで、国土交通省が普及に力を入れているのが、オープン型宅配ロッカー。駅前などに設置してあり、誰でも宅配便を受け取るために使うことができます。2017年には、再配達削減に向けた支援策として、環境省と国土交通省が連携して補助事業を行いました。今後もオープン型宅配ロッカー普及に向けた事業は継続予定です。

「はこぽす」「PUDOステーション」など、オープン型宅配ロッカーの設置が増えています

「はこぽす」「PUDOステーション」など、オープン型宅配ロッカーの設置が増えています

オープン型宅配ロッカーは、日本郵便が運営する「はこぽす」(全国306か所、2018年5月時点)、ヤマト運輸とネオポストシッピングの共同出資で設立されたPachcity Japanがサービスを提供する「PUDOステーション」(全国3,000台、2018年3月時点)などがあります。ちなみに、佐川急便とDHLジャパンは自社でのロッカーの設置は現時点では行っていませんが、「PUDOステーション」の利用が可能です。

【3】コンビニ・営業所など、街の中で宅配を受け取ろう

オーブン型宅配ロッカー以外にも、宅配を受け取れる場所は多数存在します。ご存知の方も多いかもしれませんが、いま一度、その内容を整理してみましょう。

▼コンビニ受け取りが手軽!

ヤマト運輸はセブンイレブン、ファミリ―マート、デイリーヤマザキなど約40,000店舗、日本郵便はローソン、ファミリーマート、ミニストップの約28,000店舗、佐川急便はローソン、ミニストップの約14,000店舗でコンビニ受け取りが可能となっています(店舗数は2017年6月時点、国土交通省資料より)。

「コンビニなどで荷物を受け取るようにすれば、荷物が来るのを待たずに済みます。荷物の種類によりますが、配達先を自宅から“コンビニ受け取り”に変更して、帰宅途中で荷物を受け取るという使い方が便利だと思います」(ヤマト運輸 リテール営業部の荒川さん)

ヤマト運輸 リテール営業部の荒川さん。自身も「ブルーレイソフトなど発売日に届いてほしいものを買った場合は、コンビニ受け取りを活用し、発売日中に手に入れるようにしています」とのこと

▼営業所や、郵便局に保管してもらって取りに行く

ヤマト運輸と佐川急便は、営業所での荷物受け取りも可能。日本郵便は、最寄りの郵便局で荷物が受け取れるようになっています。

「ご自分で持ち帰られる大きさの荷物なら、郵便局受け取りか職場への転送をご活用いただくのをオススメします。再配達先は、自宅ほか、近所、職場、配達を担当している郵便局、その他の郵便局と選べますので受け取りやすい場所をご指定いただけます」(日本郵便 郵便・物流事業企画部長の指宿さん)

日本郵便 郵便・物流事業企画部長の指宿さん。「個人の荷物を送るのが難しい職場にいる場合でも、近くの郵便局を受け取り場に指定するのもオススメ」とコメント

「郵便局は全国に2万4,000か所ありますので、ご自宅のそば、職場のそば、乗り換え駅のそばなど、生活圏のどこかにあるはず。自宅で受け取るのが難しいなら、職場のそばの郵便局に転送し、ランチのついでに受け取るという使い方もできます。長期出張中なら、あらかじめ出張先近くの郵便局を指定してその窓口で受け取ることも可能です」(同前)

→続いて……LINEやメールを活用! 宅配事業者各社の受け取りサービスを知ろう

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