棚卸し(実際にある商品などの在庫数を確認する作業のこと)や検品・点検、イベントや街頭でのアンケート調査など、立ったままでチェックをしたり文字を書いたりするときに必須の文具といえば「クリップボード」。筆者も倉庫での在庫数のチェックや期末の棚卸し作業で使用し重宝しております。
こんな使い方ですね
「クリップボード」というと上記の写真のように、硬いボードに大きなクリップが取り付けられただけのシンプルな形状が特徴です。しかし、クリップで留めている書類が風でめくれたり、背面にめくった書類をきちんと押さえておかないと元に戻ってしまったりするのがちょっと不便、と感じていた方も多いのでは。
そんな不便を解消しようと、登場したのが、KING JIM(キングジム)の「マグフラップ(mag flap)」
一般的なクリップボードと同様にA4サイズの書類が使えて、カラーリングは赤、緑、青、黒の4種類。筆者は青を選びました
“クリップ”と“ボード”という、これ以上ないと思われるシンプルな構造に何をどう加えるのだろうと思いましたが、さすが奥の深い文具の世界。こんなステキな商品ができちゃうんですね。
ポイントは、“クリップ”と“ボード”に加わった“マグネット”。底面と背面の2か所にマグネットが内蔵されたフラップを設けることで、これまでの「クリップボード」の不満を解消しちゃいました。
底面フラップは、書類の下側をマグネットで固定してくれるので、書類が不意にめくれたり端が折れたりするのを防いでくれます。またフラップは本体裏面にも収納できるため、フラップがジャマで書類の文字が隠れて見えないなんてことはありません。
従来のクリップボードだと書類の下側がめくれあがってきたりしますが……
「マグフラップ」なら底面フラップが書類をしっかり押さえてくれます
また、フラップは裏面に収納できるので、フラップが書類の確認や書き込みをジャマすることもありません
さらに背面フラップが背面にめくった書類をしっかりと固定してくれるので、指で押さえながらボードを持つ必要はなくなります。
これまではめくった書類を指で押さえておく必要がありましたが……
「マグフラップ」なら背面フラップがめくった書類をしっかりとホールドしてくれます
さらに、従来のクリップでは書類の端が浮きやすかったのですが……
「マグフラップ」ならクリップカバーが書類の上部全体をホールドしてくれるので、書類の端がきれいに保てます
もう1つおまけにこんな使い方も。マグネット内蔵なのでスチール面などに固定できます
いかがですか? 便利でしょ♪
ちなみに今回ご紹介した「マグフラップ」は、2018年の「第27回日本文具大賞」のデザイン部門で優秀賞を受賞しております。同イベントで優秀賞を受賞した製品には、筆者好みのユニークな製品がほかにも多数あるので、また折をみてご紹介させていただければと思っております。
主に東京の湾岸エリアに生息しているが、中国、タイ、インドネシアなどでの発見情報もあり、その実態は定かではない。仲間うちでは「おっちゃん」と呼ばれることも。