文具対談
もう言わせない!

家族の「あれどこ?」を撲滅! 冷蔵庫周りですこぶる役立つ文房具4傑

本連載は、文房具の専門家2人がそれぞれお気に入りの新製品を互いにプレゼンし合う対談企画。専門家として対談を行うのは、テレビ番組「マツコの知らない世界」にたびたび出演する文具ソムリエール・菅未里さんと、文房具コラムサイト「森市文具概論」編集長のきだてたくさんの2人だ。

【プロフィール紹介】
●菅未里(かん みさと/左)……Webサイト「STATIONERY RESTAURANT」を運営する文具ソムリエールとして活躍。大学卒業後、文具好きが高じて雑貨店に就職しステーショナリー担当に。現在は、文房具の紹介、コラム執筆、商品開発、売り場企画などの活動をしている
●きだてたく(右)……1973年京都生まれのライター/デザイナー。自称「世界一の色物文具コレクション(3000点以上)」に囲まれながらニヤニヤと笑って暮らす日々を送る。文房具コラムサイト「森市文具概論」では、文房具魔改造講座などピーキーな記事を連発している

家族に「あれ、どこ?」を言わせないための文房具

菅 今回は、「冷蔵庫周りで役立つ文房具」というテーマのもと、便利な文房具を選んできました。

きだて おー、いいですね。冷蔵庫周りで使う文房具って、実はいろんな製品が出ているんですよね。意外と面白いジャンルですよ。

菅 実際にテレビの企画などで「主婦向けの文房具を紹介してくれ」という依頼が結構あるんですが、テレビ番組となると、最新かつ動画映えするモノに限定されちゃうんですよ。なので、今回はそういう“映え”とか抜きで、実際に私が使っているガチのやつを。

きだて この季節って、ひとり暮らしを始める人も多いじゃないですか。で、実家だとお母さんが冷蔵庫周りに置いていた文房具を自分も気にせず使っていたんだけど、ひとりになると「あ、あれがない! 不便!」ってなりがちなんですね。そういう意味でも、冷蔵庫周りの文房具は、ひとり暮らしを始めたばかりの人もチェックしておくといいですよ。自炊初心者とか、特に。

菅 そういえば私、家族にコレを言われるとイライラする、というワードがあるんですよ。これは主婦というか、“家事を主に担当している人あるある”だと思いますけど。

きだて え、何だろう。

菅 「あれ、どこにある?」

きだて ……!

菅 「ねぇ、あれどこ?」「あれはどこに置いた?」って、そもそもちゃんと探しもせずに言うから、私がちょっと探せば見つかるんですよ。自分で探してよ! と。

きだて ……ホント、今すぐに家に帰って、奥さんに謝りたい。めっちゃ言ってるわ。うわー、イライラさせてたわー。

菅 なので、今回は家族に「あれ、どこ?」を言わせないための文房具を選んできました。

きだて はい、全部すぐに導入するつもりで聞かせていただきます。

紙類の「あれ、どこ?」は“冷蔵庫ファイル”で解消!

菅 ひとつ目は、「スキットマン 冷蔵庫ピタッとファイル」です。冷蔵庫周りの文房具としては、まずこれを挙げたい。

冷蔵庫周りの紙類をスッキリ整理できる「スキットマン 冷蔵庫ピタッとファイル」。公式サイト価格は、1,254円(税込)

きだて えーと、メーカーはキングジムでしたっけ。製品名だけは知っていたんですが、実物はちゃんとチェックしてなかったな。見た目は普通のファイルっぽいですね。

菅 裏面を見ていただくと、かなり大きなマグネットが付いています。要は、冷蔵庫に貼るファイルなので、貼った時に自重に耐えられるように作られています。

きだて 「要は冷蔵庫に貼るファイル」と言われても、そもそもファイルを冷蔵庫に貼ってどう便利なの? って気もしますが。

この通り、A4サイズのファイルが冷蔵庫にピタッ!

この通り、A4サイズのファイルが冷蔵庫にピタッ!

菅 あれ、そうですか? たとえば、雑誌で気になったレシピが載っていたら、そのページを切ってここにファイルしておくだけでもラクですし。

きだて あ、見たいページを開いたままにできるように、紙押さえもあるんだ。はー、なるほど。よくできていますね。

見たいページを開いたままでキープできるので、レシピを見ながら調理できて便利

見たいページを開いたままでキープできるので、レシピを見ながら調理できて便利

菅 あと、お取り寄せのちょっといい冷凍食品なんかを買うと、調理方法が書かれたリーフレットが同梱されている場合ってありますよね。

きだて あるある。冷凍餃子の「おいしい焼き方」みたいなやつとか。

菅 そういうのを冷蔵庫に直接マグネットで貼っておくと、それだけで場所が埋まっていっちゃうじゃないですか。でも、別にして保管しておくと、いざ調理する時に「あれ、どこ?」って聞かれちゃうわけです。

きだて (覚えがあり過ぎる……!)

菅 ハイ、ということにならないように(笑)、表紙側と裏表紙側にそれぞれポケットも付いているので、ここに入れておいていただければ大丈夫、と。

きだて 勉強になります!

菅 さらに、表紙にはホワイトボードが搭載されています。

きだて あ、じゃあ、家族に伝言とか。

菅 ほかにも、冷蔵庫の中で今足りないモノを書いておくのもいいですよね。ほうれんそう1束買ってこなきゃ、みたいな情報を家族で共有して、補充できたら消す、と。

冷蔵庫周辺は家族の動線が重なるので、ホワイトボードを使った情報共有に最適な場所なのだ

冷蔵庫周辺は家族の動線が重なるので、ホワイトボードを使った情報共有に最適な場所なのだ

きだて 冷蔵庫の中って、主に管理している人でないと把握できていないケースがありますしね。そういう使い方もありだな。あ、端にホワイトボードマーカー(別売)を挿しておくポケットも付いているんですね。

菅 マグネットが付いていないタイプのマーカーは、ここに入れておけば大丈夫です。マグネットが付いているタイプなら、冷蔵庫にくっつけておいてもいいし。

きだて あと気になっていたのが、中のファイリングポケットなんですけども。上から差し込むんじゃなくて、側面が大きく開いて差し込めるようになっているのか。「レタスクラブ」とか「オレンジページ」みたいな主婦向け雑誌って紙が薄いのが多いから、ポケットの上から差し込む方式だと切り抜きを入れづらいかもしれないんですよ。だから、この側面が大きく開くのは入れやすそう!

菅 あとは、A3の紙を見開きで入れることもできます。とにかく、台所周りで見たい情報をペラペラとノートのようにめくって見られるのは便利ですよ。

冷蔵庫周りで使う文房具はわかりやすく集約!

菅 2つ目は、LIHIT LAB.(リヒトラブ)の「ALTNA(オルトナ) スタンドペンケース<マグネット付>」です。

すでに人気の高い、自立するペンケースの最新版「ALTNA スタンドペンケース<マグネット付>」。公式サイト価格は、1,848円(税込)

きだて LIHIT LAB.は以前から、シリコン素材の自立するペンケースを出していますけど、これは新バージョンのマグネット付きタイプなんですよね。

菅 そうです。いわゆる自立型ペンケースなんですが、私は基本的に浮かして使ってます。

きだて 浮かして……?

菅 フタにマグネットが内蔵されているので、これを冷蔵庫にピタッと貼り付けて使っています。今までにも冷蔵庫にくっつくペン立てはありましたよね。ただ、これは基本的にペンケースなので、どこにでも持っていって使うことができるし、用が済んだらまた冷蔵庫に戻して、という感じで運用できるんです。

フタ上面を冷蔵庫にくっつければ、「立つペンケース」から「浮くペンケース」に早変わり!

フタ上面を冷蔵庫にくっつければ、「立つペンケース」から「浮くペンケース」に早変わり!

きだて あー、はいはい、なるほど!

菅 で、ここに「あれ、どこ?」って聞かれるようなツール類を入れておくんです。

きだて なるほど。冷蔵庫周りって実は文房具が活躍すること多いですよね。まず1番がハサミですよね。あとは、作ったお総菜のタッパーにテープを貼って、上から油性マーカーで作った日付を書いて管理したりとか。

菅 私は冷蔵庫にカレンダーを貼っておいて、終わった家事の内容を記録しているんです。だからボールペンが必須だし、あとは赤ペンで「この日は水道工事あるぞ」みたいなのも書き込むし。

きだて そうか、カレンダー貼っている人も多いよね。それなら筆記具はマストか。

菅 書類の束に付いてくるゼムクリップは、フタの内側にあるマグネットでくっつけておけるし。

きだて 冷蔵庫周りだとダブルクリップもくっつけておくとよさそうですね。食べかけのお総菜パックとかお菓子の袋を閉じるのに便利だし。で、この消しゴムは?

フタ裏には、消しゴム用のベルトと、クリップ類がくっつけておけるスペースを用意

フタ裏には、消しゴム用のベルトと、クリップ類がくっつけておけるスペースを用意

菅 家事レベルの汚れって、消しゴムでこすると大体きれいになるんですよ。だから、これは掃除用ですね。ほかに入れておいてほしいのは、体温計!

きだて 体温計もここに入れるの?

菅 はい! 「あれ、どこ?」って聞かれるアイテムの筆頭ですから。

きだて あー……聞きますね。我が家は、リビングのペン立てに立ててありますけど、とにかく家族全員が置き場所を把握できるところに入れておくのは重要ですね。

菅 最近は新型コロナの影響で、社員に体温を毎日測らせる企業も増えてきていますし。でも、薬箱に入れておくと出し入れが大変だし、戻すのも面倒くさい。だから、すぐに手が届くここに入れておくのが便利なんです。

きだて 実は僕も、このペンケース自体は割と使っています。コワーキングスペースなんかで仕事をする時に、パーテーションに貼り付ければ作業スペースを広く確保できますし。

菅 元々LIHIT LAB.はそういう使い方を想定して作っていますもんね。

きだて だから、冷蔵庫で使うと聞いて「はー、そうきたか!」と。

菅 ビジネスシーンだけでなく冷蔵庫周りでも、使ったモノをすぐに戻せる置き場として優秀なんですよ。シリコン製だから濡れても安心だし、汚れたらすぐに拭いたり洗ったりできますしね。

片手で貼れて「あれ、どこ?」を解消する万能テープ

菅 最後は、ニチバン「ディアキチ ワザアリテープ カットタイプ」です。

貼り剝がしできて、冷蔵庫の低温にも耐える汎用性の高い「ディアキチ ワザアリテープ カットタイプ」。公式サイト価格は352円(税込)

きだて 「ディアキチ ワザアリテープ」は、以前にも本連載で「キッチンで使うと便利なテープ」として菅さんが紹介されてましたよね。

菅 これはその最新版の「カットタイプ」なんです。これまでは、テープロールにマグネットが内蔵されているタイプとか、同じくマグネット付きのテープディスペンサーとかがラインアップされていたんですが、本製品はすでに60mm幅でカットされた「ディアキチ ワザアリテープ」が台紙に付いたモノでして。

きだて お、台紙の裏側は粘着面なんだ。これを冷蔵庫に貼って使うわけだね。

菅 マグネットでは付かないガラスドアの冷蔵庫とか、シンクの前のタイルにも貼れるわけです。で、この「カットタイプ」ですが、片手で簡単にテープが使えるのがいいんですよ。

きだて テープディスペンサータイプは片手で使えたけど、ロールタイプは確かに両手を使わないとテープが切れなかったもんね。えーと、これはどうしたらいいのかな?

菅 あ、そこですそこです。テープの端10mmほどが粘着なしなんです。そこをつまんでめくると、片手で簡単にはがせます。

10mmの非粘着面をつまんで、簡単に剝がせる

10mmの非粘着面をつまんで、簡単に剝がせる

きだて ここか、おー! 確かに片手でイケますね。このテープを、たとえば1度開封した食材の袋に貼って封をしたり……、あっ、そうか! テープの端は粘着なしだから、次にまた袋を開ける時もここから簡単に剝がせるんだ!

菅 そう、ラクなんです。これ、賢いですよね。

きだて 賢いわ〜。僕も冷蔵庫に「ワザアリテープ」のディスペンサータイプを貼って使っているんですが、テープの端をいちいち折り返して貼ってたもん。これはその手間が省ける。

菅 ここでもうひとつ、「あれ、どこにある?」シリーズなんですけども(笑)。

きだて 今日は、菅さんがそれ言うたびにビクビクするわ〜。

菅 お総菜の作り置きをタッパーに入れておきますよね。で、それを冷蔵庫の棚に入れておくと、中に何が入ってるのか、正面から見ても割とわからないことが多いんですよね。

きだて それ、ありますね。

菅 たとえば、「お弁当の開いているスペースに、冷蔵庫に入っているブロッコリー入れといて」って言うと、よく見もせずに「ブロッコリー、どこ?」って返ってくるんですよ。冷蔵庫に入っているって言ってんじゃん!

きだて ……!(身に覚えあり過ぎる)

菅 ただ、冷蔵庫にしまった本人じゃないから、やはりわかりにくいんですよね。なので、タッパーの側面にラベルを貼っておきましょう、と。

きだて そうか、側面なら、冷蔵庫の扉を開けたらすぐに見えますもんね。

菅 「ワザアリテープ」を貼って、油性マーカーで「ブロッコリー」と。あとは、作った日付も書いておくといいですね。

家族に「あれ、どこ?」と言わせないためのお総菜ラベリング

家族に「あれ、どこ?」と言わせないためのお総菜ラベリング

きだて 日付も入れるんですね。

菅 そう、それもよく聞かれるんですよ。「これ、まだイケるかな?」って。そんなの、フタ開けて自分でニオイ嗅ぐとかして確認してよ! と。

きだて 僕、それも言ってる! ホント、ごめんなさい!

菅 日付が書いてあったら、これぐらいなら大丈夫かな、とか判断の目安になりますし。

きだて それにしても、このテープはいろいろと使えていいですよね。ラベルに使えるし、何度も貼り剝がしできるし。

ちょっと切るモノも冷蔵庫に貼ると便利

菅 本来ならここで今回の【まとめ】なんですけど……あと、もうひとつ追加で紹介してもいいですか? そんなに話すことはないんですけど、オルファの「マグネタッチ」というカッターですね。

ミニカッターのド定番として知られるオルファ「マグネタッチ」

ミニカッターのド定番として知られるオルファ「マグネタッチ」

きだて はい。昔から“猫の爪カッター”という愛称でおなじみ「タッチナイフ」のシリーズのひとつですね。スライダーを押し出して刃を出すんですけど、手を離すと刃が自動で戻るというカッター。

菅 実家にあったので、その時は何も思わずに使っていたんです。だけど引っ越したら、ないと不便で……買っちゃいました。地味ですけど、ちょっとだけ切る用途に便利ですよね。

きだて 台所だと、ハサミにくわえてカッターもあると便利なんですよね。で、裏面にマグネット付きだから、これも冷蔵庫に貼れる、と。

菅 これも「ねぇ、ちょっと切るモノない?」って聞かれたりするので、冷蔵庫に付けておくといいですよ。もうね、今回紹介したのは全部セットにして売りたい。「あれ、どこ?」を減らせるセットですよ。

きだて 大きめのスーパーマーケットの催事場で売ろう!

菅 何なら私、店頭に立って売りますよ!

きだて それにしても、今回は話が進むにつれて肩身が狭くなるというか……。知らずに奥さんをイライラさせてたんだなー、と。ホント、ごめんなさい!

今回は対談中、ずっと謝りっぱなしでした

今回は対談中、ずっと謝りっぱなしでした

菅 「見ればわかるだろ」というイライラが募りますし、聞かれるたびに自分の作業が中断しますしね。なので、夫婦円満のためにも導入していただきたい(笑)。

きだて あ、ハイ! 買います!

本日の逸品をおさらい

キングジム「スキットマン 冷蔵庫ピタッとファイル」

冷蔵庫のドアに貼っている紙類をスッキリ整理できるマグネット付きファイル。A4かA3書類が入るファイルポケットページにくわえて、ハガキやリーフレットなど、小さなモノに最適なミニポケットを備え、書類の整理・閲覧がしやすい。表紙はホワイトボード仕様で、家族内の伝言やちょっとしたメモにも便利だ。

LIHIT LAB.「ALTNA スタンドペンケース<マグネット付>」

シリコン製のペンケースで、底面を押し込むと自立しペンスタンドに変形。さらにフタにはマグネットを内蔵し、冷蔵庫などのスチール面に貼り付けて固定することが可能。ハサミやボールペンなど、キッチン周辺では定位置を作りづらいモノもまとめて収納できて、出し入れもしやすい。

ニチバン「ディアキチ ワザアリテープ カットタイプ」

台所周辺で便利な、貼り剝がし可能の「ワザアリテープ」を60mm幅にカット。粘着台紙を冷蔵庫や壁面に貼って固定すれば、使いやすい長さのテープが片手で簡単に取れる。また、テープ端10mmは非粘着仕様のため台紙から取りやすいのにくわえて、1度貼った部分からの貼り剝がしも簡単なのがポイント。

オルファ「マグネタッチ」

スライダーを手で押し出している時のみ刃が露出し、手を離すと自動で刃が収納される安全性の高いミニカッター。本体裏面にマグネットを内蔵し、スチール面に貼っておける。刃は水洗いも可能なステンレス製。

きだてたく

きだてたく

最新機能系から雑貨系おもちゃ文具まで、何でも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は大手文房具店の企画広報として企業ノベルティの提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。

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