テレワーク、在宅勤務の実施が進み、自宅で仕事をする人の数が増えています。筆者もそのひとりで、4月に入ってから絶賛テレワーク中なのですが、自宅にデスクがないため、どこでどうやって作業をするのか非常に悩みました。そしてたどり着いた最適解が、「人間をダメにするソファ」で知られる「Yogibo」(ヨギボー)でした。
人間をダメにするソファ「ヨギボー」がテレワークの救世主に
自宅で仕事はできるのか。もちろん、ちょっとしたメールの確認や資料の作成なら問題ないですが、毎日始業から終業まで長時間働くのであれば、作業に集中するためのスペースがどうしても必要になります。
突然のテレワーク命令に「満員電車に乗らなくて済むし、通勤時間もなくなる!」と喜び勇んだものの、実際に自宅で仕事をしようとすると、なかなか難しい。当初は、ダイニングテーブルにノートPCとモニター、キーボードを設置すれば、快適に仕事できるはず、ともくろんでいました。
実際にダイニングテーブルで仕事をしてみると、テーブルは広いし、椅子の座り心地も長時間耐えられるくらいで、これで問題なし、のはずでした。
大きめのテーブルがあれば会社のデスクに近い環境を構築できます
しかし、我が家には1歳4か月の娘がいます。娘は基本的にリビングダイニングで1日を過ごします。そうです。そんな娘が、仕事をしている筆者を見逃してくれるはずはありません。
見たことのないグッズは子どもにとって非常に興味深いもの。初めて目にするモニターやキーボードがあるとなればすぐに触りにきます。しかも、ポチポチ押せるキーがついているキーボードなんかあろうものなら、下の写真のような状態になるわけです。
テーブルの下から手を伸ばしてキーをペシペシされてしまう。これはダメだ……
こうなってしまうと、仕事ができないし、目の前におもしろそうなものがあるのに触れないのは娘にとってもストレスがたまること。「ウィン・ウィン」ならぬ「ルーズ・ルーズ」の関係です。ということで、ダイニングテーブルで仕事をするのはヤメ!
ではどうするか。娘と顔を合わせずに集中するには個室しかありません。そうなると、別の問題、「デスク持っていない問題」が発生してきます。
我が家でデスクの代わりになりそうなテーブルは、子ども用の小さなテーブルのみ。しかも、座布団などもないため、床に直に座るしかないというヤバい状況。いちおうモニターとキーボードを設置してみましたが、作業スペースが狭すぎて断念。ノートPCだとまだ快適かなと思いトライしてみたものの、常に斜め下を見ないといけないので、今度は首への負担がヤバイし、とにかく床に座り続けるのが修行レベルで苦痛すぎます。これは絶対に無理と、そうそうに諦めました。
デスクの代わり、第1候補となったテーブル。首、腰、おしりに負担がかかり、仕事どころではありませんでした
「ああ、これはもうデスクを買うしかないのか。デスク買ったらイスもいるし」と落ち込んでいたときに、浮かんだアイデアがコレ。
「リビングのヨギボーを使えばいけるかも」
みなさんは「ヨギボー」をご存じでしょうか。「人間をダメにするソファ」として一時期話題になったビーズクッションです。その名の通り、1度座ったり寝転んだりしてしまうと起き上がることができなくなるという、人類史上最も快適なソファなのです(個人の感想です)。
我が家では、ヨギボーシリーズの中でもかなり大きな「Yogibo Max」(ヨギボーマックス)を使用しています。大人2人くらいは座れるくらいの大きさです。これを作業場にできるのでは、と考えたわけです。
デスクの代わりを務めることになった「ヨギボーマックス」。サイズは、約65(幅)×170(奥行き)cm。購入したのが約4年前で、ビーズの補充はしているものの、新品と比べるとくたびれています
普段は寝転がるだけのヨギボーですが、ノートPCを持って座ってみると、意外なことにすごく快適! 自分の姿勢がしっくりするところでキープできるので、楽な姿勢で作業しやすい。また、ヨギボーが人をダメにする所以である「1度座ると抜け出せない」性質により、座ったらもう別のことはできません。そのため集中力も持続しやすい気がしました。実際の作業時も、気づくと1〜1.5時間くらいたっていたという感じです。
写真のような感じで座って作業。少しへたれているので、壁をヨギボーマックスのストッパー代わりにしました。クッションを膝の上に載せると、ノートPCがちょうどイイ高さです。背もたれや肘掛けも自由自在に作れるので、作業に集中しやすい!
ヨギボー、特にヨギボーマックスのいいところは、その大きなサイズを活用して、上記画像以外にもさまざまな座り方が可能な点。たとえば、イスのような形にできたり、ふくらみをテーブルのようにして利用することもできます。疲れたら、座り方を変えることができるので、汎用性が高い!
ヨギボーマックスを縦向きにして座れば、イスのように座れます
ヨギボーマックスの後方に座り、前方にできた膨らみをテーブル代わりにすることもできます。個人的には、座り方が映画「AKIRA」に登場する金田のバイクっぽく、スピード感を持って作業に臨めました
筆者は、このスタイルでテレワークをこなしており、今のところ作業に支障がでたり、腰などが痛くなったりなどの問題は起きていません。ただし、注意点として、ヨギボーマックスで集中して仕事をすると、同じ体勢を長時間キープすることになるので、1〜1.5時間に1回くらいは、軽いストレッチを行うようにしています。
適度なストレッチを忘れずに!
このヨギボースタイルに加えて、ノイズキャンセル搭載ヘッドホンかイヤホンを装着すれば集中力はさらにアップ。また、ヨギボーマックスは仕事が終わった後もソファとして利用できるのもポイントが高いです。もちろん、モニターやキーボードを設置することはできないといったデメリットもありますが、思った以上に作業がはかどるので、気になる人は1度お試しあれ!
念のためですが、新品のヨギボーマックスは、筆者の所有しているものよりビーズがパンパンに入っているので、快適で使い勝手がいいはずですよ(画像はYogibo公式サイトより)
最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。