もうしばらくオフィス行ってないな……という人、割と多いのではないでしょうか。
「働き方改革だ」「東京2020オリンピックだ」と、ここ数年でテレワーク需要がじわじわと高まっていたと思ったら、いきなりの新型コロナウイルス騒動。じわじわ高まるどころか、今やテレワーク必須みたいな状況になってきました。
以前からテレワーク対応にしっかりと備えていた企業はまだしも、いきなり「明日からオフィス来んな。在宅で仕事しろ」と放り出された企業の社員たちはかなり大変な思いをしているみたいで……。テレワークなんてノートPCかタブレットさえあれば何とかなるだろ、と思っていたのが、意外とアレが必要だったとか、コレがなくて困ったとか、そういう話もちょいちょい聞こえてきたり。
そこで今回は、そういった在宅/テレワークでの困りごとがちょっとでも減らせるような、テレワークお助け文房具を2点紹介します。
オフィスを離れて在宅ワークしていると、割とすぐに気がつくのが「必要な文房具が手元にそろっていない」ということ。オフィスの机ならペンや蛍光マーカーがすぐ手に取れる場所に置いてあるし、引き出しを開ければ付箋やネーム印が入っているはず。ところが自宅には、それらがまとまって置いてないんですよ。
結果、文房具が必要になるたびにあちこち探してウロウロ。これじゃあ効率なんか上がるわけがない。
ペンケースタイプの携帯型オフィスなら、まずオススメしたい「ネオクリッツ ワークサス」(コクヨ)
そこで便利なのが、そういったツール類をまとめて収納して持ち運べる、コクヨの「ネオクリッツ ワークサス」。機能性の高いペンケースとして定評のある「ネオクリッツ」シリーズの最新アイテムです。
一見するとペンケースなのかポーチなのか、ちょっと判断つけづらい微妙なフォルムですが、使ってみるとこれがまぁ便利!
感覚的には、開いたところをグイッとむく感じ
使う時は、ファスナーを開けつつ、上部をめくるように外側に降ろせば準備完了。
中央の収納部は、ホッチキスやハサミ、スマホ用のケーブル類などがきちんと収まる浅めのトレー。
壁面内周は仕切りで5分割されており、付箋(75mm角)、ネーム印、テープのり、消しゴムなどの小物が立てたままで入れられるように作られています。
ネーム印や付箋が立っているので、取り出しやすい!
この「小物が立てて入る」というのが、実は重要なポイント。本体の上部をめくった状態だと、立っている小物にスッと手が届くようになるんです。
これなら、ペンケースの中を指でゴソゴソかき回して探す必要がないので、やたらと効率的。収納場所が決まっているから、使い終わった後に戻すのもラクで、整頓された状態も長続きするというわけ。
ファスナーを開けただけで、すぐ手が届く側面のペンホルダーも有能
使用頻度の高い筆記具類は、側面に備えたペンホルダーにセットします。
このホルダーは、本体をめくらなくても手が届くので、「今取りあえずペンだけ使いたい」という場合も、ファスナーさえ開ければ素早く取り出すことが可能。
筆記具は最も使用頻度が高いので、即アクセスがありがたいですよね。
何が入っているのかうっすら見えて使いやすいメッシュポケット
ほかにも、仕切り兼用のメッシュポケットにバラけがちなゼムクリップやUSBメモリーなどが入るなど、とにかくあちこちが便利。
オフィスで必要なツールがギュッと1か所に集約できて持ち運びも簡単。どこでも場所を選ばず、机にポンと置いてめくるだけで仕事が始められる“携帯型オフィス”として、非常に便利です。
もうひとつ、“携帯型オフィス”としてオススメなのが、LIHIT LAB.(リヒトラブ)の「HINEMO(ヒネモ) スタンドポーチ Lサイズ」。
国産帆布製のかなりしっかりした作りのバッグで、ビジネスユースにも問題ないシンプルな見た目です。
ちなみに3サイズで展開されていまして、今回オススメのLサイズは13インチのノートPCがすっぽりと収納できる大きさ。最小のSサイズだと8インチのタブレットが入ります。
飾り気がなくシンプルな「HINEMO スタンドポーチ Lサイズ」
一見すると、いかにも普通のビジネス用バッグですが、そんなのはファスナーを開ける前までのこと。ぐるーりとファスナーを開いていくと、なんとアジの開きのようにバックリとフルオープンしてしまいます。
さらに、その状態でL型にして目の前に置くと自立するので、手元を周囲の視線から遮断する用のちょっとしたパーティションに早変わり。
スタンドポーチの名の通り、自立する。ただし、収納物が少ないと重心的にやや不安定かも
サイズ的には、あくまでも手元を目隠しするレベルで、本格的に集中するには物足りないかと思います。とはいえコワーキングスペースのような共用の空間だと、これだけでもないよりはだいぶ集中できるはず。
また、“在宅ワークあるある”で「仕事のオン/オフがわかりにくくて、集中しているのに家族から話しかけられてしまう」というのがありますが、その場合も「これが立っている時は仕事中だから話しかけちゃダメ」という、わかりやすい目印として役立ちます。
いかにも「仕事しています!」を醸し出すパーティション。手元がのぞかれない安心感もありがたい
立てて置けば、バッグの中身がすべて自分側に向いてそろっている状態になるので、手を伸ばせば必要なツールにすぐ手が届くのはとにかく快適。
ポケットがいくつも備えられているので、筆記具やスマホ、ノート、ケーブルなどを分類収納しておけば、感覚的には道具棚が常に目の前にあるのとほぼ同じです。
本体を裏返して使えば、ポケットいっぱいのバッグインバッグに。これもまた便利
持ち運ぶ場合は、ハンドルを握って普通にバッグとして持つのもいいですし、開いて360°折り返した状態でファスナーを閉めれば、ポケットがすべて表側に出たバッグインバッグとしても使うことができます。
マルチに運用できるバッグとしても普通に役立つので、ひとつ持っておくと絶対便利ですよ。
今回の新型コロナウイルス騒動がひとまず収束したとしても、たぶん社会全体のテレワーク化はこのまま進むはず。であれば、今が働き方や仕事ツールも見直すタイミングなんですよ、たぶん。
今回紹介した2点以外にも、テレワークに便利な製品はあれこれ発売されていますので、ぜひ自分のワークスタイルに合ったものを探してみてください。
最新機能系から雑貨系おもちゃ文具まで、何でも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は大手文房具店の企画広報として企業ノベルティの提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。